涼宮くんの日常的生活

yuki

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第四話

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  「来月、一年間の中でも盛大に行われるビッグイベントの中のビッグイベント、学生一人ひとりの能力が引き出されるといわれている文化祭があるぞ!!」
  よく噛まずに言えるな……。ちなみにこの一言を言ったのは不知火 正孝しらぬい まさたかだった。
  イベントなどの情報に詳しいが、その他の事ではあまり目立たないという不思議な生徒、それが不知火だった。
  「ということでお前ら!!文化祭で何をするかを放課後を使って話し合おうと思う!!もちろんお前らに拒否権はないぞ!!もしも勝手に帰った場合、明日の一日間存在を消されると思え!!何?帰りたい?ふざけるな!!え?用事がある?どうぞお帰りくださいませ」
  表情がコロコロと変わる様を見て、男子は思った。「ざまぁ!!」と。
  真栄原まえばら高校の文化祭は前半に二日、後半に二日の計四日間という、かなり緩やかな日程で行っていた。
  前半では主に、舞台演技や、クラス対抗のクイズ大会などを行っていた。ちなみに、真栄原高校は三クラス別で得点を競い会うという独特のルールがつくられた。
  後半では、模擬店などを設置し、売り上げの合計金額で争い、前半との成績を合算し、見事優勝したクラスにはなにかを配られるらしい。このルールは今年から導入されたらしく、渡されるものについては全く情報がないらしい。また、悠人の願望としては商品券などがいいと考えていたりする。
  「えっと、部活にいったやつを除いて今残っているのは十四人か…」
  ぼそぼそとなにかをいっている不知火を放っておいて、悠人たちは何をするかを決め始めた。



  「最終的に喫茶店をすることになったがいいな?」
  反対の意見を持つ人は一人もいなかった。喫茶店といっても何を出すのか決まってないまま、遊佳に何をするのかを告げにいった。
  「先生、文化祭で喫茶店をすることになりました。まだ何を売るのか決まってませんが、全力で頑張ります」
  そう不知火は遊佳に告げた。すると思ってもない答えが遊佳の口から返ってきた。
  「ごくろうさまです。では、来年の文化祭、みんなの力を会わせて頑張ってくださいね」
  そういわれた。
  「え!?では、今年の文化祭はなにをするのですか!?」
  思わずそう返した。先程決めたものを来年に行うと言われたからだ。
  「毎年、一年生の文化祭は先輩たちの出店や作品を見るのよ?言ってなかったかしら?」
  不知火はその場に座り込んだ。そんなの、聞いてなかった。もっと早くから言ってほしかった。と言いたげな顔をしながら。
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