生意気な弟がいきなりキャラを変えてきて困っています!

あああ

文字の大きさ
182 / 186
恋編

6話 めっちゃ美しい!

しおりを挟む
最近の弟の様子がおかしい。

何がおかしいって───なんというか、
やつれている。

「えっと…勇太?大丈夫?」
「…大丈夫だよ…。お兄ちゃん…。」

はぁっと大きなため息をしながら死んだ目でおれを見る弟のどこが大丈夫なのか…。
本当はいろいろ聞きたいのだが…
弟は誤魔化してしまうからな。

「何かあったら相談してくれれば…」

「お兄ちゃんには絶対に相談しないから安心して。」

にこっと笑っておれの言葉を全否定する。

「…そっ…か?」

おれは弟に頼りにされていない。

わかってた、わかってたけど──

そんな、即座に断らなくてもっ…!!

おれだって勇太のことが心配だ。
お兄ちゃんとして支えてあげたいと思っている。
けど────勇太はそれを望まないもんなぁ。

──────もっと、頼ってほしい。



そう、願うが…それはなかなか難しいのだ。



放課後、
おれは、黎が図書委員会で時間がかかるため、学校の中庭で待つことにした。


放課後…中庭に人がいることは少ない。

そのため、この広い中庭を貸切状態で楽しめるのだ。


「───あー、気持ちいいっ。」

すぅー、はぁーと息を吸って吐いてを繰り返すと心が落ち着く。

最近様子がおかしかった黎も今はすっかりいつもの黎に戻っていた。

『手を叩いてしまったり、無視をしたりとした酷いことをした。

─────すまなかった!!』

いきなり黎は土下座しておれに謝ってきて…びっくりした。

手を払われたこと、無視されたことについて怒ってない。

ただ…寂しかったのと嫌われたのではないかっ…という思いがあった。

だから、

『いいよ。怒ってない。

ただ…とても寂しかった。』

そう話すと黎は顔をかぁっと赤くさせたのを覚えている。


「…あー、暇だな。」

今日は携帯を家に忘れてしまったためやることがなくて暇だ。
黎の仕事を手伝いたかったが…
『あとはまとめるだけだっ。手伝わせるなんて、申し訳ない…。少し待っててくれ。すまない』
と黎が言ってたためおれは大人しく待っていることにした。

ふぅっと息を吐いて空を眺めると雲一つない青空が広がっていた。

いい気持ち…と伸びをしていると人が立っていることに気づいた。

この時間に人がいるなんて…めずらしいと思いながらその人をじぃっと見る。

─────────っ。


おれは息を吸うのを忘れてしまった。

その人は─────。

──────めっちゃ美しいっ…!!

遠くから見てもオーラが出ている。
キラキラと周りにまるで星があるようにその人は輝いていた。

かっこいい、いや、美しい?

どっかのアイドルよりも圧勝でかっこいいし、綺麗だ。

ヤバい──こんなきれいな人がいるなんて…!!

おれは胸をきゅんっとならした。

…なんか、気持ち悪いな、おれ。

おれがじぃっと見ているとその人と目があう。

あ…、見過ぎた…。と思い目を逸らそうとする。

けど、その人は近づいてきた。

「…君は…。」

───────え、なんてこと!?

声もいいっ!!

なんて、おれはその人にメロメロになっていた。

…やっぱ気持ち悪いな、おれ。


「…こんにちは…かな?

君は────ここで何をしているの?」

その人はそういっておれに近づいてきた。

おれは…テンパってしまった。
まさか…話しかけてくれるとは思っていなかったからだ。

「おれは…友達を待っててっ…!」

「…そっか。」

そういってそのイケメンの人はにこっと笑う。

うわ─、ちょーかっけぇっ…!!

「──────そっか、黎君を待っているのか。」

「…え?」

「じゃあ──またね、亮君。」

その人はそういってそのまま行ってしまった。

──────なんで、おれの名前を知ってたんだろう?

そんな疑問が残ったがおれは余り気にしなかった。

しおりを挟む
感想 20

あなたにおすすめの小説

弟がガチ勢すぎて愛が重い~魔王の座をささげられたんだけど、どうしたらいい?~

マツヲ。
BL
久しぶりに会った弟は、現魔王の長兄への謀反を企てた張本人だった。 王家を恨む弟の気持ちを知る主人公は死を覚悟するものの、なぜかその弟は王の座を捧げてきて……。 というヤンデレ弟×良識派の兄の話が読みたくて書いたものです。 この先はきっと弟にめっちゃ執着されて、おいしく食われるにちがいない。

主人公のライバルポジにいるようなので、主人公のカッコ可愛さを特等席で愛でたいと思います。

小鷹けい
BL
以前、なろうサイトさまに途中まであげて、結局書きかけのまま放置していたものになります(アカウントごと削除済み)タイトルさえもうろ覚え。 そのうち続きを書くぞ、の意気込みついでに数話分投稿させていただきます。 先輩×後輩 攻略キャラ×当て馬キャラ 総受けではありません。 嫌われ→からの溺愛。こちらも面倒くさい拗らせ攻めです。 ある日、目が覚めたら大好きだったBLゲームの当て馬キャラになっていた。死んだ覚えはないが、そのキャラクターとして生きてきた期間の記憶もある。 だけど、ここでひとつ問題が……。『おれ』の推し、『僕』が今まで嫌がらせし続けてきた、このゲームの主人公キャラなんだよね……。 え、イジめなきゃダメなの??死ぬほど嫌なんだけど。絶対嫌でしょ……。 でも、主人公が攻略キャラとBLしてるところはなんとしても見たい!!ひっそりと。なんなら近くで見たい!! ……って、なったライバルポジとして生きることになった『おれ(僕)』が、主人公と仲良くしつつ、攻略キャラを巻き込んでひっそり推し活する……みたいな話です。 本来なら当て馬キャラとして冷たくあしらわれ、手酷くフラれるはずの『ハルカ先輩』から、バグなのかなんなのか徐々に距離を詰めてこられて戸惑いまくる当て馬の話。 こちらは、ゆるゆる不定期更新になります。

転生したようだけど?流れに身を任せていたら悪役令息?として断罪されていた――分からないまま生きる。

星乃シキ
BL
発作の後に目覚めたら、公爵家嫡男の身体だった。 前世の記憶だけを抱えたまま生きるレイは、ある夜、男の聖女への嫌がらせの罪で断罪される。 だが図書室の記録が冤罪を覆す。 そしてレイは知る。 聖女ディーンの本当の名はアキラ。 同じ日本から来た存在だった。 帰りたい聖女と、この身体で生きるレイ。 秘密を共有した二人は、友達になる。 人との関わりを避けてきたレイの人間関係が、少しずつ動き始める。

クラスのボッチくんな僕が風邪をひいたら急激なモテ期が到来した件について。

とうふ
BL
題名そのままです。 クラスでボッチ陰キャな僕が風邪をひいた。友達もいないから、誰も心配してくれない。静かな部屋で落ち込んでいたが...モテ期の到来!?いつも無視してたクラスの人が、先生が、先輩が、部屋に押しかけてきた!あの、僕風邪なんですけど。

悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?

  *  ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。 悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう! せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー? ユィリと皆の動画をつくりました! インスタ @yuruyu0 絵も動画もあがります。ほぼ毎日更新 Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。動画を作ったときに更新 プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら! 名前が  *   ゆるゆ  になりましたー! 中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー! ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまい(笑)ネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください!

【完結】我が兄は生徒会長である!

tomoe97
BL
冷徹•無表情•無愛想だけど眉目秀麗、成績優秀、運動神経まで抜群(噂)の学園一の美男子こと生徒会長・葉山凌。 名門私立、全寮制男子校の生徒会長というだけあって色んな意味で生徒から一目も二目も置かれる存在。 そんな彼には「推し」がいる。 それは風紀委員長の神城修哉。彼は誰にでも人当たりがよく、仕事も早い。喧嘩の現場を抑えることもあるので腕っぷしもつよい。 実は生徒会長・葉山凌はコミュ症でビジュアルと家柄、風格だけでここまで上り詰めた、エセカリスマ。実際はメソメソ泣いてばかりなので、本物のカリスマに憧れている。 終始彼の弟である生徒会補佐の観察記録調で語る、推し活と片思いの間で揺れる青春恋模様。 本編完結。番外編(after story)でその後の話や過去話などを描いてます。 (番外編、after storyで生徒会補佐✖️転校生有。可愛い美少年✖️高身長爽やか男子の話です)

モテる兄貴を持つと……(三人称改訂版)

夏目碧央
BL
 兄、海斗(かいと)と同じ高校に入学した城崎岳斗(きのさきやまと)は、兄がモテるがゆえに様々な苦難に遭う。だが、カッコよくて優しい兄を実は自慢に思っている。兄は弟が大好きで、少々過保護気味。  ある日、岳斗は両親の血液型と自分の血液型がおかしい事に気づく。海斗は「覚えてないのか?」と驚いた様子。岳斗は何を忘れているのか?一体どんな秘密が?

伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい

マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。 最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡) 世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。

処理中です...