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しばらくの時が経って、赤ん坊……ミアは成長した。成長といっても、まだまだ幼女だが。誕生日が分かっていないので、本当の年齢は知らないが、外見からすると4から5歳の間位だろうか。ここまで成長させるのにシャドウは並々ならぬ苦労をしてきたが、愛しさは減るどころか増える一方で、過保護さはミアが呆れるくらいに大きくなっていた。そんな彼女たちのある日の物語だ。
ミアside
こんにちは!私ね、大きくなって、シャドウと一緒に出来ることが増えたんだよ!ご本を読んだりー、ボールで遊んだりー、あ!お喋りも上手になったの!シャドウは無気力だから、あんまり喋らないんだけどね、その代わりに私がいっぱいお話してあげるの!
今日は何をするんだろ?シャドウさーん、おーきーてー!ゆさゆさと体を揺さぶる。これも出来るようになったことの1つだ。お、起きた起きた
「おはよう!きょうはなにしゅるの?」
「………ん、今日、は…お出かけ」ぐりぐりと頬ずりをしてきた。む、絶対寝ぼけてるな。ちょっと!ちゃんと起きて!
「どこいきゅの!」
「…どこ、行きたい?」
「どこでもいいよ!かってにちゅれてってくだしゃい!」
シャドウはコクンと頷いた。ふむ、ちゃんと起きたな。どこに連れてってくれるんだろ?ワクワク!
外になんて、だいぶ昔に1度居たかな?ぐらいの記憶だ。うーーん。なぜだか思い出したくないような、その部分だけ靄がかかっているかのような、そんな気がする。…………、まーいっか。
さてさて、ご飯を食べてー、お着替えもしてー、お荷物持ったら、しゅっぱーつ!まあ結局抱き上げられるから歩かないんだけどね。自分でも歩けるのに。外は危ないからダメなんだって。相変わらず過保護だなぁ。
外に出るときれーな森があって、そこをしばらく歩いた後、一瞬で風景が変わった。ビックリしたぁ!
「…だいじょ、ぶ?痛いとこ、ない?」
「ぜんぜんだいじょぶ!」私がそう答えたらホッとした顔になった。ふふ、シャドウのその顔、私結構好き。ところで、ここはどこだろ。キョロキョロ見回していると、
「僕が…………働いてる、とこ」
え!そうなの!?流石王様だね!きれーなところだな!シャドウって偉い人なんだねぇ。なんか実感した。
あれ?向こうから人が歩いてくる。誰々!?この人もイケメンだなぁ。シャドウが黒なら、この人は…赤、かな。男の人は私をみて有り得ないものを見る顔になった。??なんで?
「シャドウが、自分から人に触れるなんて、ましてや抱き上げているだなんて…………、それにこんなに優しい顔、こんな表情がこいつにできたのか!?有り得ない…………この世の終わりか?」
え、別にいつもと同じだけど……どーゆー事?
ミアside
こんにちは!私ね、大きくなって、シャドウと一緒に出来ることが増えたんだよ!ご本を読んだりー、ボールで遊んだりー、あ!お喋りも上手になったの!シャドウは無気力だから、あんまり喋らないんだけどね、その代わりに私がいっぱいお話してあげるの!
今日は何をするんだろ?シャドウさーん、おーきーてー!ゆさゆさと体を揺さぶる。これも出来るようになったことの1つだ。お、起きた起きた
「おはよう!きょうはなにしゅるの?」
「………ん、今日、は…お出かけ」ぐりぐりと頬ずりをしてきた。む、絶対寝ぼけてるな。ちょっと!ちゃんと起きて!
「どこいきゅの!」
「…どこ、行きたい?」
「どこでもいいよ!かってにちゅれてってくだしゃい!」
シャドウはコクンと頷いた。ふむ、ちゃんと起きたな。どこに連れてってくれるんだろ?ワクワク!
外になんて、だいぶ昔に1度居たかな?ぐらいの記憶だ。うーーん。なぜだか思い出したくないような、その部分だけ靄がかかっているかのような、そんな気がする。…………、まーいっか。
さてさて、ご飯を食べてー、お着替えもしてー、お荷物持ったら、しゅっぱーつ!まあ結局抱き上げられるから歩かないんだけどね。自分でも歩けるのに。外は危ないからダメなんだって。相変わらず過保護だなぁ。
外に出るときれーな森があって、そこをしばらく歩いた後、一瞬で風景が変わった。ビックリしたぁ!
「…だいじょ、ぶ?痛いとこ、ない?」
「ぜんぜんだいじょぶ!」私がそう答えたらホッとした顔になった。ふふ、シャドウのその顔、私結構好き。ところで、ここはどこだろ。キョロキョロ見回していると、
「僕が…………働いてる、とこ」
え!そうなの!?流石王様だね!きれーなところだな!シャドウって偉い人なんだねぇ。なんか実感した。
あれ?向こうから人が歩いてくる。誰々!?この人もイケメンだなぁ。シャドウが黒なら、この人は…赤、かな。男の人は私をみて有り得ないものを見る顔になった。??なんで?
「シャドウが、自分から人に触れるなんて、ましてや抱き上げているだなんて…………、それにこんなに優しい顔、こんな表情がこいつにできたのか!?有り得ない…………この世の終わりか?」
え、別にいつもと同じだけど……どーゆー事?
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