無気力少女と魔王の日常

ここあ

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魔王はエリーと目が合うと、真っ黒くて大きい翼をバッと広げ、一瞬でエリーの目の前に飛んで、翼でエリーの周りを包んだ。


エリーの眼に映るのは、この大きな翼と整いすぎた顔。


「エリー?どこに行こうとしたの?」にっこりと、にっこりと笑いながら、冷たい声で問う。


「ロイズ、寝たんじゃなかったの?」若干引き気味なエリーが問うと、当然だと言うように魔王は答える。


「君の手が離れたのが辛くて起きちゃった…………、って、僕の質問にも答えて?質問を質問で返すなんて、ずるいよ」


「他の部屋。行けば私がねれるベッドあるかなぁって。」正直眠気は限界だ。


「………なんだ。そんな事なの?この部屋のベッドで一緒にねればいいじゃん。」子供のように頰をぷくっとさせながら、不服そうな顔で訴える。


「でも、そしたらロイズ、寝にくいかなって」


「ははっ。何言ってるの。僕はエリーと一緒の方がよく寝れるよ」


話は終わりだとばかりにロイズはエリーを抱き上げてベッドに乗せると、自分もベッドに寝転んで抱きしめた。翼でエリーの周りを囲ったため、簡単には出られない制度である。


「なら、いっかぁ」深く考えない主義のエリーは、眠そうにあくびをすると直ぐに眠りについた。


もう眠りについた少女をあやすようにしながら


「離れるのだけは、本当にダメだよ」と、懇願するように呟いた声がエリーに聞こえる事はなかった。
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感想 4

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みんなの感想(4件)

マリア
2023.04.04 マリア

ココ最近読んだのですが凄く面白いです😂ꉂ(ˊᗜˋ*)
更新はもうされないのでしょうか?

解除
はるか
2021.02.14 はるか

とても面白いです!!更新ってもうされないのでしょうか

解除
シュガーコクーン

無理せずでいいので更新待ってます!!

 応援してます(*´ω`*)

解除

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