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討伐隊
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M村猟友会は、今日から人食い熊の捜索を始めた。
4台のオフロード車に分乗して、総勢20名の猟師たちが山に入る予定だ。
俺も討伐隊に同行していた。
4台の先頭を走っているのは、下塚の赤いジープ。
俺はその後部座席に乗っていた。運転は下塚。
助手席に座っているのは猟友会会長を務めるベテラン猟師、剛田さんだ。
「剛田さんの使ってる猟銃って、なんていう銃なんですか?」
と下塚。実は俺も気になっていたことだった。
他の猟師たちの銃と違い、剛田さんの銃は、古風なボルトアクションライフル
だったのだ。
「ああ、俺の銃は、三八式歩兵銃ってんだ」と剛田さんが答える。
「さんぱち式?」
「そうだ。昔日本軍が使ってた歩兵銃だよ。俺の親父が戦争に行ったときに
持ち帰ってきた銃で、俺が受け継いだんだ」
一行は車を停め、そこからは歩いて森の奥へと入って行く。
それぞれ愛用の猟銃を担いで山に入って行く中、俺だけ手ぶらだ。
心細さを感じ、どんどん森の奥へと入って行く討伐隊の列の後方についていった。
4台のオフロード車に分乗して、総勢20名の猟師たちが山に入る予定だ。
俺も討伐隊に同行していた。
4台の先頭を走っているのは、下塚の赤いジープ。
俺はその後部座席に乗っていた。運転は下塚。
助手席に座っているのは猟友会会長を務めるベテラン猟師、剛田さんだ。
「剛田さんの使ってる猟銃って、なんていう銃なんですか?」
と下塚。実は俺も気になっていたことだった。
他の猟師たちの銃と違い、剛田さんの銃は、古風なボルトアクションライフル
だったのだ。
「ああ、俺の銃は、三八式歩兵銃ってんだ」と剛田さんが答える。
「さんぱち式?」
「そうだ。昔日本軍が使ってた歩兵銃だよ。俺の親父が戦争に行ったときに
持ち帰ってきた銃で、俺が受け継いだんだ」
一行は車を停め、そこからは歩いて森の奥へと入って行く。
それぞれ愛用の猟銃を担いで山に入って行く中、俺だけ手ぶらだ。
心細さを感じ、どんどん森の奥へと入って行く討伐隊の列の後方についていった。
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