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「ダイアナ・バークリー! 貴様との婚約を、今この時をもって破棄する!」
王城の大広間。
きらびやかなシャンデリアの下、着飾った貴族たちがひしめく夜会の最中に、その声は高らかに響き渡った。
声の主は、この国の第一王子、エドワード殿下。
金髪碧眼、絵本から抜け出したような美貌の王子様だ。
ただし、その整った顔は現在、真っ赤に興奮し、隣に寄り添う小柄な男爵令嬢の腰を抱き寄せている。
周囲の貴族たちは、突然の事態に息を呑み、そして一斉に扇子で口元を隠してざわめき始めた。
「まあ、なんてこと……」
「まさか公衆の面前で?」
「やはり、リリーナ男爵令嬢へのいじめは本当だったのか」
冷ややかな視線が、会場の中央に立つ一人の女性――私、ダイアナ・バークリー公爵令嬢へと注がれる。
私はゆっくりと扇子を閉じ、優雅な所作で一礼した。
そして、満面の笑みでこう答えた。
「承知いたしました!!」
私のあまりにも元気のよい即答に、エドワード殿下の口がぽかんと開く。
「……は?」
「聞こえませんでしたか殿下。謹んで、その婚約破棄をお受けいたしますと申し上げました。いやあ、ありがとうございます!」
私はこみ上げる喜びを抑えきれずに、ガッツポーズをしそうになる拳をなんとかドレスの裾に隠した。
エドワード殿下は、予想外の反応に戸惑っているようだ。
眉をひそめ、芝居がかった仕草で私を指さす。
「き、貴様……何を言っている? ショックで気が触れたか? それとも、強がっているのか?」
「強がり? いいえ、滅相もございません。心からの感謝ですわ」
「感謝だと?」
「ええ。だって殿下、これで私は『自由』になれるのですから」
私は懐から、あらかじめ用意しておいた書類の束を取り出した。
ズシリと重いその束を、呆然とする殿下の従者に笑顔で押し付ける。
「これは……?」
「引き継ぎ資料ですわ。今後の公務スケジュール、予算案の修正箇所、外交の懸案事項、それから殿下が溜め込んでいる未決裁書類のリスト――すべてまとめておきました」
「な、なんだその量は!」
「王太子妃教育の一環として、私が代行していた業務の数々です。婚約破棄となれば、当然これらは全て殿下と……そちらのリリーナ様にお返しいたします」
私はリリーナ嬢に視線を向けた。
彼女は私の視線に怯えたように、殿下の腕にしがみつく。
「ひっ……! エドワード様、怖いですぅ。ダイアナ様が睨んでいます……」
「大丈夫だリリーナ! 僕が守る!」
殿下はリリーナ嬢を庇うように前に出るが、私はため息をつきたいのを堪えて微笑みを崩さない。
「睨んでなどおりませんわ。ただ、リリーナ様にはこれから大変な激務が待っておりますので、お体にはお気をつけくださいませ、とエールを送っただけです」
「激務だと? リリーナを脅す気か!」
「脅しではなく事実です。私の計算では、殿下の補佐業務だけで一日平均十四時間の労働が必要です。もちろん、休日などありません」
「じゅ、十四時間!?」
リリーナ嬢が素っ頓狂な声を上げる。
「ええ。王太子妃とは、ただお茶を飲んで微笑んでいるだけの仕事ではありませんから。外交、内政、社交、慈善事業……私はこれまで、睡眠時間を削ってこれらを処理してきました。ですが、今日からはその名誉ある役割をリリーナ様にお譲りします」
私は晴れ晴れとした顔で宣言した。
「さあ、どうぞ! 遠慮なくお受け取りください!」
「い、いや、私はそんな……ただエドワード様とお幸せになりたいだけで……」
リリーナ嬢が後ずさる。
しかし、私は逃がさない。
言葉の追撃を開始する。
「『真実の愛』があるのでしょう? 愛があれば、激務など苦にならないはずですわ。ねえ、殿下?」
「ぐっ……も、もちろんだ! リリーナとなら、どんな困難も乗り越えられる!」
殿下は引くに引けない状況になり、顔を引きつらせながら叫んだ。
「その言葉、忘れないでくださいね。では、私はこれにて失礼いたします」
私は殿下とリリーナ嬢に背を向け、出口へと歩き出した。
背後から、殿下の焦ったような声が聞こえる。
「ま、待てダイアナ! まだ話は終わっていないぞ! 貴様の罪を……リリーナへのいじめを認めて謝罪しろ!」
私は足を止めずに、肩越しに振り返った。
「いじめ? ああ、そういえばそんな言いがかりもありましたわね。面倒なので、私がやったことにしておいて結構です」
「なっ……!?」
「慰謝料も請求しません。手切れ金として、これまでの私の労働対価と相殺させていただきます。それでは、ごきげんよう!」
私はドレスの裾を翻し、早足で大広間を後にした。
(やった……! やったわ!)
廊下に出た瞬間、私は心の中で快哉を叫んだ。
この五年間、王太子妃教育という名の重労働に耐え、殿下の尻拭いをし続けてきた日々。
それも今日で終わりだ。
「明日からは泥のように眠ってやる! 領地に引きこもって、家庭菜園をして、猫を飼ってスローライフよ!」
足取りは軽い。
まるで背中に羽が生えたようだ。
このまま馬車に飛び乗り、屋敷に帰って荷物をまとめ、夜明けと共に領地へ出発する。
完璧な計画だ。
私は鼻歌交じりに、王城の出口へと向かう回廊を曲がった。
ドンッ。
その瞬間、何かにぶつかって視界が揺れた。
「おっと……」
「きゃっ!」
よろけた私を、冷たく硬い腕が支える。
見上げると、そこには見上げるような長身の男が立っていた。
銀色の髪に、凍てつくようなアイスブルーの瞳。
仕立ての良い宰相の礼服を隙なく着こなし、その美しい顔には一切の感情が浮かんでいない。
「……これはこれは。随分とお急ぎのようですね、ダイアナ嬢」
低く、心地よいバリトンの声。
しかし、その声を聞いた瞬間、私の背筋に冷たいものが走った。
「ル、ルーカス宰相閣下……」
この国の若き宰相にして、冷徹無比な仕事の鬼。
通称『氷の閣下』こと、ルーカス・ヴァレンタイン公爵だ。
彼は私の腕を掴んだまま、逃がすつもりがないかのように強く握りしめた。
「夜会の最中にお帰りですか? 主役がいなくなっては盛り上がりに欠けるでしょう」
「い、いいえ! 私はもうお役御免ですので! 主役はあちらの幸せなお二人にお譲りしました!」
私は笑顔で腕を解こうとするが、びくともしない。
まるで万力だ。
「お役御免? それは聞き捨てなりませんね」
ルーカス閣下は、眼鏡の奥の瞳を怪しく光らせた。
「君には、重大な容疑がかかっている」
「……は? 容疑?」
「そうだ。王家に対する不敬、および国家公務の放棄未遂」
「なっ、言いがかりです! 婚約破棄されたのは私ですよ!?」
「関係ない」
彼は無慈悲に言い放った。
「君がいなくなると、誰が明日の予算会議の資料を作るのです? 誰が隣国との通商条約の穴を埋めるのです? あの無能な王子と、お飾り令嬢にできるとでも?」
「そ、それは彼らが愛の力でなんとか……」
「愛で国は回らない」
バッサリと切り捨てられた。
「ダイアナ嬢。君にはこれから、たっぷりと『償い』をしてもらう必要がある」
「つ、償い……?」
まさか、牢屋?
処刑?
顔面蒼白になる私に、ルーカス閣下は今まで見たこともないような、妖艶で、どこか捕食者を思わせる笑みを向けた。
「安心してほしい。牢屋ではない」
彼は私の耳元に顔を寄せ、甘く囁くように告げた。
「私の執務室だ。……逃がさないよ、私の優秀な副官殿」
カチャリ。
私の手首に、冷たい感触が走った。
見ると、そこには魔封じの手錠がかけられている。
「は……?」
「さあ、行こうか。山のような書類が、君の愛を待っている」
「ちょ、ちょっと待ってください! スローライフ! 私のスローライフ計画がぁぁぁ!!」
私の悲鳴は虚しく回廊に響き渡り、そのまま抵抗虚しく、氷の宰相閣下に引きずられていくのだった。
婚約破棄からわずか十分。
私は自由になるどころか、国家の心臓部(ブラック職場)へと再就職させられたのである。
王城の大広間。
きらびやかなシャンデリアの下、着飾った貴族たちがひしめく夜会の最中に、その声は高らかに響き渡った。
声の主は、この国の第一王子、エドワード殿下。
金髪碧眼、絵本から抜け出したような美貌の王子様だ。
ただし、その整った顔は現在、真っ赤に興奮し、隣に寄り添う小柄な男爵令嬢の腰を抱き寄せている。
周囲の貴族たちは、突然の事態に息を呑み、そして一斉に扇子で口元を隠してざわめき始めた。
「まあ、なんてこと……」
「まさか公衆の面前で?」
「やはり、リリーナ男爵令嬢へのいじめは本当だったのか」
冷ややかな視線が、会場の中央に立つ一人の女性――私、ダイアナ・バークリー公爵令嬢へと注がれる。
私はゆっくりと扇子を閉じ、優雅な所作で一礼した。
そして、満面の笑みでこう答えた。
「承知いたしました!!」
私のあまりにも元気のよい即答に、エドワード殿下の口がぽかんと開く。
「……は?」
「聞こえませんでしたか殿下。謹んで、その婚約破棄をお受けいたしますと申し上げました。いやあ、ありがとうございます!」
私はこみ上げる喜びを抑えきれずに、ガッツポーズをしそうになる拳をなんとかドレスの裾に隠した。
エドワード殿下は、予想外の反応に戸惑っているようだ。
眉をひそめ、芝居がかった仕草で私を指さす。
「き、貴様……何を言っている? ショックで気が触れたか? それとも、強がっているのか?」
「強がり? いいえ、滅相もございません。心からの感謝ですわ」
「感謝だと?」
「ええ。だって殿下、これで私は『自由』になれるのですから」
私は懐から、あらかじめ用意しておいた書類の束を取り出した。
ズシリと重いその束を、呆然とする殿下の従者に笑顔で押し付ける。
「これは……?」
「引き継ぎ資料ですわ。今後の公務スケジュール、予算案の修正箇所、外交の懸案事項、それから殿下が溜め込んでいる未決裁書類のリスト――すべてまとめておきました」
「な、なんだその量は!」
「王太子妃教育の一環として、私が代行していた業務の数々です。婚約破棄となれば、当然これらは全て殿下と……そちらのリリーナ様にお返しいたします」
私はリリーナ嬢に視線を向けた。
彼女は私の視線に怯えたように、殿下の腕にしがみつく。
「ひっ……! エドワード様、怖いですぅ。ダイアナ様が睨んでいます……」
「大丈夫だリリーナ! 僕が守る!」
殿下はリリーナ嬢を庇うように前に出るが、私はため息をつきたいのを堪えて微笑みを崩さない。
「睨んでなどおりませんわ。ただ、リリーナ様にはこれから大変な激務が待っておりますので、お体にはお気をつけくださいませ、とエールを送っただけです」
「激務だと? リリーナを脅す気か!」
「脅しではなく事実です。私の計算では、殿下の補佐業務だけで一日平均十四時間の労働が必要です。もちろん、休日などありません」
「じゅ、十四時間!?」
リリーナ嬢が素っ頓狂な声を上げる。
「ええ。王太子妃とは、ただお茶を飲んで微笑んでいるだけの仕事ではありませんから。外交、内政、社交、慈善事業……私はこれまで、睡眠時間を削ってこれらを処理してきました。ですが、今日からはその名誉ある役割をリリーナ様にお譲りします」
私は晴れ晴れとした顔で宣言した。
「さあ、どうぞ! 遠慮なくお受け取りください!」
「い、いや、私はそんな……ただエドワード様とお幸せになりたいだけで……」
リリーナ嬢が後ずさる。
しかし、私は逃がさない。
言葉の追撃を開始する。
「『真実の愛』があるのでしょう? 愛があれば、激務など苦にならないはずですわ。ねえ、殿下?」
「ぐっ……も、もちろんだ! リリーナとなら、どんな困難も乗り越えられる!」
殿下は引くに引けない状況になり、顔を引きつらせながら叫んだ。
「その言葉、忘れないでくださいね。では、私はこれにて失礼いたします」
私は殿下とリリーナ嬢に背を向け、出口へと歩き出した。
背後から、殿下の焦ったような声が聞こえる。
「ま、待てダイアナ! まだ話は終わっていないぞ! 貴様の罪を……リリーナへのいじめを認めて謝罪しろ!」
私は足を止めずに、肩越しに振り返った。
「いじめ? ああ、そういえばそんな言いがかりもありましたわね。面倒なので、私がやったことにしておいて結構です」
「なっ……!?」
「慰謝料も請求しません。手切れ金として、これまでの私の労働対価と相殺させていただきます。それでは、ごきげんよう!」
私はドレスの裾を翻し、早足で大広間を後にした。
(やった……! やったわ!)
廊下に出た瞬間、私は心の中で快哉を叫んだ。
この五年間、王太子妃教育という名の重労働に耐え、殿下の尻拭いをし続けてきた日々。
それも今日で終わりだ。
「明日からは泥のように眠ってやる! 領地に引きこもって、家庭菜園をして、猫を飼ってスローライフよ!」
足取りは軽い。
まるで背中に羽が生えたようだ。
このまま馬車に飛び乗り、屋敷に帰って荷物をまとめ、夜明けと共に領地へ出発する。
完璧な計画だ。
私は鼻歌交じりに、王城の出口へと向かう回廊を曲がった。
ドンッ。
その瞬間、何かにぶつかって視界が揺れた。
「おっと……」
「きゃっ!」
よろけた私を、冷たく硬い腕が支える。
見上げると、そこには見上げるような長身の男が立っていた。
銀色の髪に、凍てつくようなアイスブルーの瞳。
仕立ての良い宰相の礼服を隙なく着こなし、その美しい顔には一切の感情が浮かんでいない。
「……これはこれは。随分とお急ぎのようですね、ダイアナ嬢」
低く、心地よいバリトンの声。
しかし、その声を聞いた瞬間、私の背筋に冷たいものが走った。
「ル、ルーカス宰相閣下……」
この国の若き宰相にして、冷徹無比な仕事の鬼。
通称『氷の閣下』こと、ルーカス・ヴァレンタイン公爵だ。
彼は私の腕を掴んだまま、逃がすつもりがないかのように強く握りしめた。
「夜会の最中にお帰りですか? 主役がいなくなっては盛り上がりに欠けるでしょう」
「い、いいえ! 私はもうお役御免ですので! 主役はあちらの幸せなお二人にお譲りしました!」
私は笑顔で腕を解こうとするが、びくともしない。
まるで万力だ。
「お役御免? それは聞き捨てなりませんね」
ルーカス閣下は、眼鏡の奥の瞳を怪しく光らせた。
「君には、重大な容疑がかかっている」
「……は? 容疑?」
「そうだ。王家に対する不敬、および国家公務の放棄未遂」
「なっ、言いがかりです! 婚約破棄されたのは私ですよ!?」
「関係ない」
彼は無慈悲に言い放った。
「君がいなくなると、誰が明日の予算会議の資料を作るのです? 誰が隣国との通商条約の穴を埋めるのです? あの無能な王子と、お飾り令嬢にできるとでも?」
「そ、それは彼らが愛の力でなんとか……」
「愛で国は回らない」
バッサリと切り捨てられた。
「ダイアナ嬢。君にはこれから、たっぷりと『償い』をしてもらう必要がある」
「つ、償い……?」
まさか、牢屋?
処刑?
顔面蒼白になる私に、ルーカス閣下は今まで見たこともないような、妖艶で、どこか捕食者を思わせる笑みを向けた。
「安心してほしい。牢屋ではない」
彼は私の耳元に顔を寄せ、甘く囁くように告げた。
「私の執務室だ。……逃がさないよ、私の優秀な副官殿」
カチャリ。
私の手首に、冷たい感触が走った。
見ると、そこには魔封じの手錠がかけられている。
「は……?」
「さあ、行こうか。山のような書類が、君の愛を待っている」
「ちょ、ちょっと待ってください! スローライフ! 私のスローライフ計画がぁぁぁ!!」
私の悲鳴は虚しく回廊に響き渡り、そのまま抵抗虚しく、氷の宰相閣下に引きずられていくのだった。
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