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王城の応接の間。
そこには、一触即発の空気が張り詰めていた。
「やあ、初めまして! 君が噂の『氷の宰相を操る女傑』ダイアナ嬢だね?」
爽やかな声と共に現れたのは、太陽のように眩しい男だった。
燃えるような赤髪に、自信に満ちた琥珀色の瞳。
鍛え上げられた体に、隣国ガルド帝国の軍服をラフに着崩している。
ガルド帝国皇太子、ジークフリート殿下。
彼は私の前に立つと、親しげに片手を上げた。
「俺がジークフリートだ。ボルグ伯爵から話は聞いているよ。なんでも、我が国の関税政策をたった数分で論破し、逆に有利な条件を引き出したとか」
「……恐縮です。ただの事務的な指摘ですので」
私がカーテシー(お辞儀)をしようとすると、彼はすっと私の手を取り、握手をしてきた。
「堅苦しい挨拶は抜きだ! 俺は形式張ったことが嫌いでね。単刀直入に言おう」
彼はニカッと白い歯を見せて笑った。
「ダイアナ嬢。俺の国に来ないか? 君を『帝国筆頭財務官』として迎え入れたい」
「……はい?」
「年俸は今の三倍だ。いや、君が望むなら五倍でもいい。白紙の小切手を用意するから、好きな額を書き込んでくれ」
「ご、五倍……」
私の脳内電卓が高速回転を始めた。
今の給与(ルーカス閣下個人資産からの支払い)も破格だが、その五倍となると……一生遊んで暮らせる額が三年で貯まる。
「さらに! 福利厚生も充実しているぞ。年間休日百二十日完全保証! 残業なし! 執務室には専用の温泉と専属シェフ付きだ!」
「お、温泉……!?」
私の心がグラリと揺れた。
温泉。
それは、私のスローライフ計画における重要キーワードだ。
しかも残業なし。
ここは天国か?
「それに、我が国は広大だ。君が農業に興味があると聞いたが、王宮の裏に東京ドーム……いや、闘技場十個分の農地を用意しよう。もちろん、耕すための最新魔導農機具もセットだ」
「なっ……! リサーチが完璧すぎます!」
私は驚愕した。
ボルグ伯爵め、私が何を好むか、詳細に報告していたらしい。
「どうだ? 悪い話じゃないだろう? こんな堅苦しい国で、眉間にシワを寄せた男の下で働くより、俺と楽しく国作りをしようぜ!」
ジークフリート殿下は、魅力的なウィンクを飛ばした。
「……心が揺れています」
私は正直に答えた。
「条件が良すぎます。特に『残業なし』と『農地』が魅力的すぎて……」
「だろう? さあ、今すぐ契約書にサインを……」
「待て」
その時。
地獄の底から響くような、絶対零度の声が割って入った。
それまで無言で(しかし背後から凄まじい殺気を放ちながら)立っていた、ルーカス閣下だ。
「……私の目の前で、私の婚約者を勧誘するとは。随分と命知らずな客だ」
閣下が私の前にスッと立ち塞がる。
その背中は、怒りで僅かに震えているように見えた。
「おっと、怖い怖い」
ジークフリート殿下は、全く悪びれずに肩をすくめた。
「ルーカス宰相。噂通りの『氷の閣下』だな。だが、職業選択の自由は彼女にあるはずだ。婚約者だからといって、彼女の才能を飼い殺しにする権利はないだろう?」
「飼い殺しではない。彼女はここでこそ、最も輝ける」
「そうかな? 彼女の目は『残業地獄から解放されたい』と言っているぞ?」
「っ……」
図星を突かれ、ルーカス閣下が言葉に詰まる。
「それに、アンタの国は狭すぎる。彼女のような傑物は、大帝国である我が国でこそ、その翼を広げられるんだ。……なにより」
ジークフリート殿下は一歩踏み出し、挑発的にルーカス閣下を見据えた。
「俺なら、彼女をあんなボロボロになるまで働かせたりしない。姫のように大切に扱い、毎日愛の言葉を囁いて、美味しいものを食べさせてやる自信がある」
「……私だって、美味しいものを食べさせている」
「ロースハムとトウモロコシだけか? 俺なら毎日フルコースだ」
「ぐぬぬ……!」
食の戦いで劣勢に立たされたルーカス閣下。
彼はギリギリと歯ぎしりをし、そして私を振り返った。
その瞳は、怒りではなく、焦燥に揺れていた。
「……ダイアナ。君は、行くのか?」
「え?」
「金貨五倍と、温泉と、残業なしの国へ……行ってしまうのか?」
彼は私の手を掴んだ。
痛いほど強く。
まるで、手を離せば私が消えてしまうと恐れる子供のように。
「……条件だけで言えば、魅力的です」
私は冷静に答えた。
ルーカス閣下の顔色が白くなる。
「ですが」
私は彼の手を握り返した。
「一つだけ、帝国にはないものがあります」
「……ないもの?」
ジークフリート殿下が眉をひそめる。
「はい。帝国には『ルーカス・ヴァレンタイン』がいません」
しん、と部屋が静まった。
「……ダイアナ?」
ルーカス閣下が、信じられないものを見るような目で私を見る。
「私は効率主義です。仕事も、人生も、効率的に楽しみたい。……ですが、私の効率を最大化できるパートナーは、この世でルーカス閣下だけです」
私はジークフリート殿下に向き直り、きっぱりと告げた。
「私の計算の速度についてこられるのは、彼だけです。私の淹れた渋いお茶を文句も言わずに飲み干してくれるのも、私の無茶な提案を『面白い』と笑って即決してくれるのも、彼だけです」
「……」
「条件は最高ですが、上司が彼でないなら、仕事の効率は半分に落ちます。よって、そのオファーはお断りします」
私は頭を下げた。
「残念ながら、私はすでに『猛獣使い』として契約済みですので」
「……猛獣使い、か」
ジークフリート殿下はポカンとし、やがて「ははは!」と快活に笑った。
「なるほど! 『氷の宰相』も、君にかかればただの猛獣か! いやあ、面白い!」
彼はバンバンと膝を叩いた。
「振られちまったか。金でも地位でも靡かないとは、噂以上の傑物だ」
「光栄です」
「だが、諦めたわけじゃないぞ」
殿下はニヤリと笑い、私の手を取って手の甲にキスをした。
「俺はしつこいんだ。いつか君が彼に愛想を尽かしたら、すぐに連絡してくれ。専用の直通ラインを開けて待っている」
「おい、触るな」
ルーカス閣下が私の手を引き剥がし、ハンカチでゴシゴシと拭き始めた。
「菌が移る」
「ひどい言い草だな! ……まあいい。今日は退散しよう。だが、ルーカス宰相」
ジークフリート殿下は、去り際に真顔になった。
「彼女を泣かせたら、軍を率いて奪いに行くからな。覚悟しておけ」
「その必要はない。彼女を泣かせるような真似は、私が私を許さないからな」
バチバチと火花が散る。
男たちの視線が交錯し、やがてジークフリート殿下は手を振って去っていった。
◇ ◇ ◇
嵐が去った応接室。
ルーカス閣下は、大きなため息をついて私を抱きしめた。
「……焦った」
「閣下?」
「君が本当に行ってしまうかと思った。……条件面では完敗だったからな」
彼の声が少し震えている。
「自信を持ってください。私はお金よりも、閣下との『面白い日々』を選んだんですから」
「面白い、か。愛していると言ってくれないのが君らしいな」
彼は苦笑し、私の髪に顔を埋めた。
「給料は上げる。温泉も掘ろう。残業も……減らせるように努力する」
「努力目標じゃなくて確約してください」
「善処する。……だから、どこにも行かないでくれ」
彼の腕の力が強まる。
その体温が、言葉以上に彼の不安と、私への執着を伝えてきた。
「行きませんよ。……少なくとも、五カ年計画が終わるまでは」
「一生終わらせないように改ざんしてやる」
「不正は許しません」
私たちはいつもの軽口を叩き合った。
だが、私の胸の中には、先ほどの自分の言葉が残っていた。
『私のパートナーは彼だけ』
それは、単なる仕事上の意味だけだっただろうか?
自分で言っておきながら、少し顔が熱くなるのを感じていた。
しかし、そんな甘い空気を切り裂くように、最後の脅威が迫っていた。
地下牢の闇の中で、エドワード元王太子が、歪んだ笑顔で『それ』を握りしめていたのだ。
そこには、一触即発の空気が張り詰めていた。
「やあ、初めまして! 君が噂の『氷の宰相を操る女傑』ダイアナ嬢だね?」
爽やかな声と共に現れたのは、太陽のように眩しい男だった。
燃えるような赤髪に、自信に満ちた琥珀色の瞳。
鍛え上げられた体に、隣国ガルド帝国の軍服をラフに着崩している。
ガルド帝国皇太子、ジークフリート殿下。
彼は私の前に立つと、親しげに片手を上げた。
「俺がジークフリートだ。ボルグ伯爵から話は聞いているよ。なんでも、我が国の関税政策をたった数分で論破し、逆に有利な条件を引き出したとか」
「……恐縮です。ただの事務的な指摘ですので」
私がカーテシー(お辞儀)をしようとすると、彼はすっと私の手を取り、握手をしてきた。
「堅苦しい挨拶は抜きだ! 俺は形式張ったことが嫌いでね。単刀直入に言おう」
彼はニカッと白い歯を見せて笑った。
「ダイアナ嬢。俺の国に来ないか? 君を『帝国筆頭財務官』として迎え入れたい」
「……はい?」
「年俸は今の三倍だ。いや、君が望むなら五倍でもいい。白紙の小切手を用意するから、好きな額を書き込んでくれ」
「ご、五倍……」
私の脳内電卓が高速回転を始めた。
今の給与(ルーカス閣下個人資産からの支払い)も破格だが、その五倍となると……一生遊んで暮らせる額が三年で貯まる。
「さらに! 福利厚生も充実しているぞ。年間休日百二十日完全保証! 残業なし! 執務室には専用の温泉と専属シェフ付きだ!」
「お、温泉……!?」
私の心がグラリと揺れた。
温泉。
それは、私のスローライフ計画における重要キーワードだ。
しかも残業なし。
ここは天国か?
「それに、我が国は広大だ。君が農業に興味があると聞いたが、王宮の裏に東京ドーム……いや、闘技場十個分の農地を用意しよう。もちろん、耕すための最新魔導農機具もセットだ」
「なっ……! リサーチが完璧すぎます!」
私は驚愕した。
ボルグ伯爵め、私が何を好むか、詳細に報告していたらしい。
「どうだ? 悪い話じゃないだろう? こんな堅苦しい国で、眉間にシワを寄せた男の下で働くより、俺と楽しく国作りをしようぜ!」
ジークフリート殿下は、魅力的なウィンクを飛ばした。
「……心が揺れています」
私は正直に答えた。
「条件が良すぎます。特に『残業なし』と『農地』が魅力的すぎて……」
「だろう? さあ、今すぐ契約書にサインを……」
「待て」
その時。
地獄の底から響くような、絶対零度の声が割って入った。
それまで無言で(しかし背後から凄まじい殺気を放ちながら)立っていた、ルーカス閣下だ。
「……私の目の前で、私の婚約者を勧誘するとは。随分と命知らずな客だ」
閣下が私の前にスッと立ち塞がる。
その背中は、怒りで僅かに震えているように見えた。
「おっと、怖い怖い」
ジークフリート殿下は、全く悪びれずに肩をすくめた。
「ルーカス宰相。噂通りの『氷の閣下』だな。だが、職業選択の自由は彼女にあるはずだ。婚約者だからといって、彼女の才能を飼い殺しにする権利はないだろう?」
「飼い殺しではない。彼女はここでこそ、最も輝ける」
「そうかな? 彼女の目は『残業地獄から解放されたい』と言っているぞ?」
「っ……」
図星を突かれ、ルーカス閣下が言葉に詰まる。
「それに、アンタの国は狭すぎる。彼女のような傑物は、大帝国である我が国でこそ、その翼を広げられるんだ。……なにより」
ジークフリート殿下は一歩踏み出し、挑発的にルーカス閣下を見据えた。
「俺なら、彼女をあんなボロボロになるまで働かせたりしない。姫のように大切に扱い、毎日愛の言葉を囁いて、美味しいものを食べさせてやる自信がある」
「……私だって、美味しいものを食べさせている」
「ロースハムとトウモロコシだけか? 俺なら毎日フルコースだ」
「ぐぬぬ……!」
食の戦いで劣勢に立たされたルーカス閣下。
彼はギリギリと歯ぎしりをし、そして私を振り返った。
その瞳は、怒りではなく、焦燥に揺れていた。
「……ダイアナ。君は、行くのか?」
「え?」
「金貨五倍と、温泉と、残業なしの国へ……行ってしまうのか?」
彼は私の手を掴んだ。
痛いほど強く。
まるで、手を離せば私が消えてしまうと恐れる子供のように。
「……条件だけで言えば、魅力的です」
私は冷静に答えた。
ルーカス閣下の顔色が白くなる。
「ですが」
私は彼の手を握り返した。
「一つだけ、帝国にはないものがあります」
「……ないもの?」
ジークフリート殿下が眉をひそめる。
「はい。帝国には『ルーカス・ヴァレンタイン』がいません」
しん、と部屋が静まった。
「……ダイアナ?」
ルーカス閣下が、信じられないものを見るような目で私を見る。
「私は効率主義です。仕事も、人生も、効率的に楽しみたい。……ですが、私の効率を最大化できるパートナーは、この世でルーカス閣下だけです」
私はジークフリート殿下に向き直り、きっぱりと告げた。
「私の計算の速度についてこられるのは、彼だけです。私の淹れた渋いお茶を文句も言わずに飲み干してくれるのも、私の無茶な提案を『面白い』と笑って即決してくれるのも、彼だけです」
「……」
「条件は最高ですが、上司が彼でないなら、仕事の効率は半分に落ちます。よって、そのオファーはお断りします」
私は頭を下げた。
「残念ながら、私はすでに『猛獣使い』として契約済みですので」
「……猛獣使い、か」
ジークフリート殿下はポカンとし、やがて「ははは!」と快活に笑った。
「なるほど! 『氷の宰相』も、君にかかればただの猛獣か! いやあ、面白い!」
彼はバンバンと膝を叩いた。
「振られちまったか。金でも地位でも靡かないとは、噂以上の傑物だ」
「光栄です」
「だが、諦めたわけじゃないぞ」
殿下はニヤリと笑い、私の手を取って手の甲にキスをした。
「俺はしつこいんだ。いつか君が彼に愛想を尽かしたら、すぐに連絡してくれ。専用の直通ラインを開けて待っている」
「おい、触るな」
ルーカス閣下が私の手を引き剥がし、ハンカチでゴシゴシと拭き始めた。
「菌が移る」
「ひどい言い草だな! ……まあいい。今日は退散しよう。だが、ルーカス宰相」
ジークフリート殿下は、去り際に真顔になった。
「彼女を泣かせたら、軍を率いて奪いに行くからな。覚悟しておけ」
「その必要はない。彼女を泣かせるような真似は、私が私を許さないからな」
バチバチと火花が散る。
男たちの視線が交錯し、やがてジークフリート殿下は手を振って去っていった。
◇ ◇ ◇
嵐が去った応接室。
ルーカス閣下は、大きなため息をついて私を抱きしめた。
「……焦った」
「閣下?」
「君が本当に行ってしまうかと思った。……条件面では完敗だったからな」
彼の声が少し震えている。
「自信を持ってください。私はお金よりも、閣下との『面白い日々』を選んだんですから」
「面白い、か。愛していると言ってくれないのが君らしいな」
彼は苦笑し、私の髪に顔を埋めた。
「給料は上げる。温泉も掘ろう。残業も……減らせるように努力する」
「努力目標じゃなくて確約してください」
「善処する。……だから、どこにも行かないでくれ」
彼の腕の力が強まる。
その体温が、言葉以上に彼の不安と、私への執着を伝えてきた。
「行きませんよ。……少なくとも、五カ年計画が終わるまでは」
「一生終わらせないように改ざんしてやる」
「不正は許しません」
私たちはいつもの軽口を叩き合った。
だが、私の胸の中には、先ほどの自分の言葉が残っていた。
『私のパートナーは彼だけ』
それは、単なる仕事上の意味だけだっただろうか?
自分で言っておきながら、少し顔が熱くなるのを感じていた。
しかし、そんな甘い空気を切り裂くように、最後の脅威が迫っていた。
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