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「……皆様、お聞きになりまして? どうやら我が国から、私を討伐するために『聖騎士団』なる方々がこちらへ向かっているそうですわ」
私は朝食後の優雅なティータイムに、とっておきのニュースを騎士たちに共有した。
「聖騎士団……。おいおい、マジかよ。あいつら、名前だけは一丁前だが、中身はただの『王子の腰巾着』の集まりじゃねえか」
ゼクスさんが眉を寄せ、淹れたての紅茶にたっぷりと砂糖を入れながら吐き捨てた。
「でもお嬢様、相手は一応、本国のエリート中のエリートですよ。装備も魔法道具も、俺たちのボロとは訳が違います」
騎士の一人が不安そうに口を開く。
確かに、彼らの言う通り「聖騎士団」は国を守る盾。本来ならば、畏怖すべき存在のはず。
けれど、私は扇子で口元を隠しながら、ふふ、と喉を鳴らした。
「エリート、素晴らしい響きですわね。きっと皆様、さぞかしプライドが高くて、少しの『乱れ』も許さないような潔癖な方々なのでしょう?」
「……。アマリリス、その顔をする時は、大抵ろくでもないことを考えてるだろ」
ゼクスさんがジト目で私を見てくる。
「失礼ね。私はただ、遠路はるばるいらっしゃるお客様に、最高級の『おもてなし』をしたいと考えているだけですわ。……さあ、皆様。今日はお掃除の応用編ですわよ!」
私は騎士たちを集め、砦の入り口から大広間に至るまでの「改造計画」を伝えた。
まず、入り口の門から玄関までの石畳には、トランクの底に眠っていた「超高濃度・バラの香り成分」を配合した煙幕装置を設置。
さらに、大広間の床には、私が特注した「摩擦係数ゼロ・超光沢ワックス」を、通常の十倍の厚さで塗り込ませた。
「お、お嬢様……。これ、歩こうとしただけで滑って転びますよ。俺もさっき、三回は腰を打ちました」
ゼクスさんが腰を押さえながら、脂汗を流して床を磨いている。
「よろしい。それこそが『おもてなし』ですわ。聖騎士団の方々が、泥だらけの靴で我が家を汚すのを防ぐための、愛の防護策ですの」
「愛が重すぎるんだよ! 物理的に!」
数日後。
砦の麓には、眩いばかりの純白の鎧を身にまとった「聖騎士団」が到着した。
「……あれが魔王アマリリスの潜む、呪いの砦か。……む? なんだ、この香りは」
聖騎士団の団長、金髪の生真面目そうな男が鼻をひくつかせた。
「団長、これは……バラの香りです。それも、驚くほど濃厚な。……はっ! もしや、精神を惑わす魔女の毒霧では!?」
「何だと!? 皆のもの、警戒せよ! 魔女の術中にハマるな!」
彼らが剣を抜き、慎重に砦の門を潜った瞬間。
シュパッ! という軽快な音と共に、大量のピンク色の煙が彼らを包み込んだ。
「ぐわっ! 目が、目がいい香りだ!」
「身体中からバラの匂いがする! これでは戦士の猛々しさが削がれてしまうではないか!」
彼らが混乱しながらも、なんとか霧を抜けて砦の玄関へと足を踏み入れた。
「……っ。なんだ、この床は。鏡か?」
あまりにも磨き上げられた床に、聖騎士たちは一瞬、自分の美しく整えられた(はずの)姿が映っているのに見惚れてしまった。
「……いかん、惑わされるな! 突き進め! 魔王アマリリスを捕縛せよ!」
団長の号令と共に、聖騎士たちが一斉に踏み出した。
その瞬間。
「……ひゃっ!?」
「うわあああ!?」
「滑る! 踏ん張りが効かん! 助けてくれ!」
バキッ、ボキッ、ドスン! という、鈍い音が大広間に連鎖的に響き渡る。
百戦錬磨の聖騎士たちが、まるで生まれたての小鹿のように脚をバタつかせ、無様に床を転げ回っている。
彼らがどんなに剣を支えに立ち上がろうとしても、私の特製ワックスは非情だった。
少しでも動けば、その慣性の法則に従って、壁までスライディングしていく仕様になっている。
「あら、皆様。そんなところで転がって、何か新しい集団舞踏(ダンス)の練習かしら?」
私は大広間の二階の回廊から、彼らを見下ろして声をかけた。
私の隣には、磨き抜かれた装備に身を包み、バラの香りを漂わせた「真の騎士」たちが、ニヤニヤしながら並んでいる。
「あ、アマリリス……! 卑怯だぞ、こんな……こんな罠を仕掛けるなんて!」
床に這いつくばったまま、聖騎士団長が私を睨みつけた。
「卑怯? 心外ですわ。私はただ、皆様に『汚れを落としてから入室していただきたい』と配慮しただけですのよ。その証拠に、ほら」
私はパチン、と指を鳴らした。
天井から、今度は「最高級のふわふわタオル」が大量に降ってきた。
「それでしっかりとお顔を拭いて、冷静になっていただけます? 話はそれからですわ」
「……。……。……完敗だ」
団長はタオルの山に顔を埋め、力なく呟いた。
その頃、後方で高みの見物を決め込んでいたウィルフレッド王子は。
「なぜだ! なぜ聖騎士団が、砦に入った瞬間に全員消えたのだ!? まさか、一瞬で消滅させられたのか!? アマリリス、貴様、どれほどの魔力を持っているんだ!」
王子の悲鳴が森に響くが、事実は単に「全員が床で滑って、立ち上がれなくなっているだけ」である。
私は朝食後の優雅なティータイムに、とっておきのニュースを騎士たちに共有した。
「聖騎士団……。おいおい、マジかよ。あいつら、名前だけは一丁前だが、中身はただの『王子の腰巾着』の集まりじゃねえか」
ゼクスさんが眉を寄せ、淹れたての紅茶にたっぷりと砂糖を入れながら吐き捨てた。
「でもお嬢様、相手は一応、本国のエリート中のエリートですよ。装備も魔法道具も、俺たちのボロとは訳が違います」
騎士の一人が不安そうに口を開く。
確かに、彼らの言う通り「聖騎士団」は国を守る盾。本来ならば、畏怖すべき存在のはず。
けれど、私は扇子で口元を隠しながら、ふふ、と喉を鳴らした。
「エリート、素晴らしい響きですわね。きっと皆様、さぞかしプライドが高くて、少しの『乱れ』も許さないような潔癖な方々なのでしょう?」
「……。アマリリス、その顔をする時は、大抵ろくでもないことを考えてるだろ」
ゼクスさんがジト目で私を見てくる。
「失礼ね。私はただ、遠路はるばるいらっしゃるお客様に、最高級の『おもてなし』をしたいと考えているだけですわ。……さあ、皆様。今日はお掃除の応用編ですわよ!」
私は騎士たちを集め、砦の入り口から大広間に至るまでの「改造計画」を伝えた。
まず、入り口の門から玄関までの石畳には、トランクの底に眠っていた「超高濃度・バラの香り成分」を配合した煙幕装置を設置。
さらに、大広間の床には、私が特注した「摩擦係数ゼロ・超光沢ワックス」を、通常の十倍の厚さで塗り込ませた。
「お、お嬢様……。これ、歩こうとしただけで滑って転びますよ。俺もさっき、三回は腰を打ちました」
ゼクスさんが腰を押さえながら、脂汗を流して床を磨いている。
「よろしい。それこそが『おもてなし』ですわ。聖騎士団の方々が、泥だらけの靴で我が家を汚すのを防ぐための、愛の防護策ですの」
「愛が重すぎるんだよ! 物理的に!」
数日後。
砦の麓には、眩いばかりの純白の鎧を身にまとった「聖騎士団」が到着した。
「……あれが魔王アマリリスの潜む、呪いの砦か。……む? なんだ、この香りは」
聖騎士団の団長、金髪の生真面目そうな男が鼻をひくつかせた。
「団長、これは……バラの香りです。それも、驚くほど濃厚な。……はっ! もしや、精神を惑わす魔女の毒霧では!?」
「何だと!? 皆のもの、警戒せよ! 魔女の術中にハマるな!」
彼らが剣を抜き、慎重に砦の門を潜った瞬間。
シュパッ! という軽快な音と共に、大量のピンク色の煙が彼らを包み込んだ。
「ぐわっ! 目が、目がいい香りだ!」
「身体中からバラの匂いがする! これでは戦士の猛々しさが削がれてしまうではないか!」
彼らが混乱しながらも、なんとか霧を抜けて砦の玄関へと足を踏み入れた。
「……っ。なんだ、この床は。鏡か?」
あまりにも磨き上げられた床に、聖騎士たちは一瞬、自分の美しく整えられた(はずの)姿が映っているのに見惚れてしまった。
「……いかん、惑わされるな! 突き進め! 魔王アマリリスを捕縛せよ!」
団長の号令と共に、聖騎士たちが一斉に踏み出した。
その瞬間。
「……ひゃっ!?」
「うわあああ!?」
「滑る! 踏ん張りが効かん! 助けてくれ!」
バキッ、ボキッ、ドスン! という、鈍い音が大広間に連鎖的に響き渡る。
百戦錬磨の聖騎士たちが、まるで生まれたての小鹿のように脚をバタつかせ、無様に床を転げ回っている。
彼らがどんなに剣を支えに立ち上がろうとしても、私の特製ワックスは非情だった。
少しでも動けば、その慣性の法則に従って、壁までスライディングしていく仕様になっている。
「あら、皆様。そんなところで転がって、何か新しい集団舞踏(ダンス)の練習かしら?」
私は大広間の二階の回廊から、彼らを見下ろして声をかけた。
私の隣には、磨き抜かれた装備に身を包み、バラの香りを漂わせた「真の騎士」たちが、ニヤニヤしながら並んでいる。
「あ、アマリリス……! 卑怯だぞ、こんな……こんな罠を仕掛けるなんて!」
床に這いつくばったまま、聖騎士団長が私を睨みつけた。
「卑怯? 心外ですわ。私はただ、皆様に『汚れを落としてから入室していただきたい』と配慮しただけですのよ。その証拠に、ほら」
私はパチン、と指を鳴らした。
天井から、今度は「最高級のふわふわタオル」が大量に降ってきた。
「それでしっかりとお顔を拭いて、冷静になっていただけます? 話はそれからですわ」
「……。……。……完敗だ」
団長はタオルの山に顔を埋め、力なく呟いた。
その頃、後方で高みの見物を決め込んでいたウィルフレッド王子は。
「なぜだ! なぜ聖騎士団が、砦に入った瞬間に全員消えたのだ!? まさか、一瞬で消滅させられたのか!? アマリリス、貴様、どれほどの魔力を持っているんだ!」
王子の悲鳴が森に響くが、事実は単に「全員が床で滑って、立ち上がれなくなっているだけ」である。
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