灰かぶりの少年

うどん

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灰かぶりの少年3

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ズキンー

目覚めると納屋の中にいた
頭がおもく記憶が定かだ

一応衣類は着ているがいつも通りの薄汚れたものだ
買い換えるなんて到底できない、全て御恵物。

目を擦りながらぼんやりと前を見つめていると一枚置き手紙がある事に気がつく。

「何だろう?」

手に取って見ると今日の事が書かれていた。あの先日、お見えになられた伯爵様について…

「えっ!今日の正午、伯爵様邸に招かれお仕え!?」

急な内容だったので目を見開き驚く


ードン!ドン!ー


突然誰かがドアを激しく叩いた


「早く出てこい、今から準備を始める!」


お兄様達の身の回りのお世話をするお屋敷内の使用人達だった。

腕を強く掴まれ思わずよろけるがそんなことはお構いなしだ、早く準備に取り掛かりたいらしい。

「あのっ、どうなさるのですか?
僕は何をしたら・・」

「黙って歩け、お前をまともな格好にしてやる、兄上様からの御命令だ」

「えっ、僕に洋服を?」

今までそんな事は一回も無いのにやはり屋敷の恥さらしにならぬようそれなりの格好をしなければならないのだろうと頭の中で少し過った。どうせ自分の為ではない・・・

そんな事は分かっている

背中を突き飛ばされながら只々指示に従うのであった。




…………‥‥




ザッザッ…!


迎えの豪華な馬車から降りると見たことがない大きい門構えやそこから広がる花園に心底驚く、一生お目にかかることなんてない自分とは無縁な場所である。


「降りなさい」

「はい」

気品が良い使いの紳士に迎えられ誘導される。 
大きな扉を開けて見渡すと、とてつもない広さの玄関ロビーホールで呆気に取られてしまう。使用人の数もかなりのものだ。

「やあ、よく来たね!君のことは兄上からきいているぞ」

聞き覚えのある声がする、あの時出会った伯爵様ー

「このような身分の者をお招き頂きありがとうございます。伯爵様方のお応えにこたえられますよう精一杯努めてまいりますのでよろしくお願い致します」

「うむ、緊張せずに業務に努めておくれ」

深々と頭を下げてご挨拶をする


「さっそくだが紹介したい者がいる。私の息子だ、実は業務というのは息子の相手をして欲しいのだ。名はバードと言う」


「はい・・・息子様ですか?」


「多分、部屋にいると思うから案内しよう。来なさい」


どんな方なんだろ?ー
きっと息子様もとても素晴らしい方なんだろうな、失礼のないようにしなくてはー


少し緊張気味に伯爵様の後をついて行く自分なりに深呼吸して落ち着かせようとするがこんな場は慣れていないのでなかなか上手くいかない。


コンッコンッ…


「バード、いるか?仕事中かもしれないが入るぞ。」


「はい、どうぞ」


優しそうな声が部屋から聞こえた。


「はじめまして、バード様。御目にかかれて光栄です!どうぞ宜しくお願い致します。」


「ああ、君がそうか。すぐ片付けるからちょっとそこで待っていてくれ。」


歳は30才ぐらいだろうか。見た目は背が高く彫りも深い、自分とは比べられないぐらい気品と華やかさをもっている。天と地の差というのはこのことだと思い知らされる。


「ありがとうございます。いつでもお仕えしますのでお申し付けくださいませ」


「では、私はこれで失礼する。宜しく頼むぞ。」  


御返事を返すと同時に伯爵様も忙しそうにさっそうと立ち去っていく


ドアが閉まり、二人っきりだ。


「バード様、宜しかったら僕もお片付けのお手伝いをしますが・・・」




瞬間ー




ガッ!


髪を掴まれた。


「ゴミの分際で触るなっ、いいか今日からお前は俺の玩具だ。逆らうことは許さない分かったか!灰かぶり!」


僕はあまりにも驚いて声が出ない。 
さっきまで優しく喋りかけてくれたのにまるで人が変わったかのように別人になっている。


「お前・・その顔と身体で男を誘惑してるんだろ?」
「今度は俺が試してやる。」

「なっ・・っ!」

無理矢理ベッドに引きずられー

「あぁっ、おやめくださいっ!」
「なぜ…こんな・・っ」

「玩具は大人しくしてろ、俺を不快にさせるな」

低い声が耳元で突き刺さり身体が小刻みに震えだす。

「口を開けろ」

「・・・っ!」

くちゅぅ…ちゅ…

舌を深く絡み取られ唾液が混ざり合う


「ふっ、何処も美味しそうだ。そそられる。」


「ひ・・ぃい」


首を強く噛まれたり吸われたりの交互で痛みと気分の悪さで冷や汗が止まらない

「やぁだぁっ…痛ぃ」


「乳首も可愛い色をしているじゃないか。せっかくだから母乳が出るように揉んでやろう」


「むねっ・・だめぇ!」
「母乳なんて、で・・なぃ」


「どんどん白い肌から紅く鬱血していく皮膚はとてもいやらしいな」


ニヤリと笑うその様子に灰かぶりは恐怖に襲われる。






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