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第25話 しばしの別れ
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勇者達の戦闘から一晩経った翌日。
馬車の時間まで少しあるので、別れの挨拶をするため二人の部屋を訪ねる。
ドアをノックすると、珍しくリネットが出迎えてくれる。
「おはよう。おっ、今日はもう起きてるのか? 一応別れの挨拶をしとこうかと思ってな」
「なによそれ、私が普段から寝てるみたいな言い方じゃない」
「ははっ、すまんすまん。しかし、こんなやり取りもしばらく出来なくなると思うと少し寂しい気がするな」
「ふふっ、そうね。入って。お茶でも入れるわ」
部屋に入れてもらいサーシャとも挨拶を交わす。
「昨日あんなことになるとは分かってたら急いで帰らずに、もう一日くらいここに居てもよかったな。あの勇者達も無事なのか気になるし」
「ハノウラってやつなんかカウンターで顔面を蹴られるし、あとの二人は剣で斬られたからしばらく動けないんじゃないかしら。あのシブサワってやつには同情はしないけどね」
「これに懲りて少しは謙虚になってくれるといいけどな」
「でもあのヘンドルってやつもなかなか憎たらしいやつだったわ。しかも、変にナルシスト入ってて気持ち悪いし。あー、思い出すだけでも鳥肌が立つわ」
「まさか勇者があんなにあっさりやられるとはな。あいつらもそれなりのギフトを所持してると思ってもいいな」
「まず間違いないでしょうね。このことはすぐ伝わるでしょうから、これから各国どうするのか見ものだわ。ギフトについてはもう少し調べてみる必要がありそうね」
「俺もサルブレムで勇者達の動向も探ってみるよ。もしかしたらジュラールの情報も得られるかもしれないしな」
「お願いするわ。私達も勇者達に案内してもらおうと思ったのにそれが出来なくなったしね。ジュラール達も勇者を倒しただけで終わるとは思えないから、何かしらの動きはあるでしょう」
「何かあったら連絡するよ。敵に襲われて死にかけたり、不味い飯を食ったりしたけど二人と一緒に旅をしていて楽しかったよ」
サーシャが椅子から立ち上がり俺に握手を求める。
「自分達の世界でも旅をするなんてなかったので、短い間ではありましたけど私達も楽しかったです。護衛していただいて本当にありがとうございました」
「そうね。任務で仕方なくこの世界にきたわけだけど、こういうのも悪くないと思ったわ。帰りの道中またあいつらが襲ってくるかもしれないから気をつけてね」
「狙いはサーシャ達みたいだからお互い気をつけよう。そろそろ馬車が着く時間だから行くよ」
俺はサーシャと握手をして二人に別れを告げ、宿屋に着いた馬車に乗ってサルブレムに帰ることにする。
リネット達の話やら勇者達のことを馬車の中であれやこれやと考えながら、数日かけてサルブレムに戻る。
そして、久しぶりの我が家に帰宅し、荷物を置いてソファーに横たわる。
ここでそんなに寝泊まりはしてないけど、やっぱり落ち着くな。
セレーナもここに来た形跡はないみたいだし、報告しなくても大丈夫そうだな。でも一度顔を出しに行ってみるか
アリエルにもお世話になったから、お礼に行かないとな。
せっかく仕事を依頼をしてくれたのに待ってもらってるし、貰ったギフトのおかげで命拾いしたのもあるしな。
どうせ帰ってきてもやることはないんだ。セレーナに会いに行く前に訪ねてみるか。
おっと、そうだったサーシャ達に連絡しとかないとな。
カバンの中から貰った通信機を探し出す。
通信機は手のひらに納まるくらいの大きさで、側面のボタンを押しながら話すだけのシンプルなものだ。
とはいえ距離がかなり離れているはずなのに、繋がるのはすごい性能ではある。
側面のボタンには番号が振ってあって、サーシャ達に通じる番号のボタンを押す。
「もしもし? 聞こえるかな?」
「ソウタさんですか? 聞こえますよ」
なんか初めてこういう無線機で話すけど電話と違って変な感じだな。
「ああ、サーシャか。意外とこれクリアに聞こえるんだね。サルブレムに無事に着いたから連絡しとこうと思って」
「そうだったんですね。無事に帰れて良かったです。簡易通信機なんですがなかなか悪くないですね」
「そっちはどうだい?」
「仲間とも無事合流できましたので、現在状況を整理してるところです。これからグラヴェールを離れて別の国へ行ってみようかと思います」
「そうか、合流出来て良かったな。だったら俺もサルブレム周辺で少し情報を集めて、なにかわかったら連絡するよ」
「そうしてもらえると助かります。ですがあまり無理をしないで下さいね。謎の敵は私達を狙ってるようですが、この間の針男はソウタさんを狙う可能性がありますから」
「その時は全力で逃げるよ。あいつらの正体が早く判明するといいな」
サーシャとの通信を終えると、帰りの旅で疲れてるのもあって、すぐなベッドの上に横たわる。
仲間と合流出来たなら一安心だな。だったら俺は俺で動いて周辺の様子を探ってみるか。
それと、もっと強くならないとな。
このままだと針男にもヘンドルってやつにも勝てないだろうから、何かしらの手を打たないと。
Aランクのギフトを持ってる勇者が手も足も出なかったし、どうしたもんかな。
この世界はギフトで強くなれるみたいだから、もっと強いギフトを手に入れる方法はないものか……。
馬車の時間まで少しあるので、別れの挨拶をするため二人の部屋を訪ねる。
ドアをノックすると、珍しくリネットが出迎えてくれる。
「おはよう。おっ、今日はもう起きてるのか? 一応別れの挨拶をしとこうかと思ってな」
「なによそれ、私が普段から寝てるみたいな言い方じゃない」
「ははっ、すまんすまん。しかし、こんなやり取りもしばらく出来なくなると思うと少し寂しい気がするな」
「ふふっ、そうね。入って。お茶でも入れるわ」
部屋に入れてもらいサーシャとも挨拶を交わす。
「昨日あんなことになるとは分かってたら急いで帰らずに、もう一日くらいここに居てもよかったな。あの勇者達も無事なのか気になるし」
「ハノウラってやつなんかカウンターで顔面を蹴られるし、あとの二人は剣で斬られたからしばらく動けないんじゃないかしら。あのシブサワってやつには同情はしないけどね」
「これに懲りて少しは謙虚になってくれるといいけどな」
「でもあのヘンドルってやつもなかなか憎たらしいやつだったわ。しかも、変にナルシスト入ってて気持ち悪いし。あー、思い出すだけでも鳥肌が立つわ」
「まさか勇者があんなにあっさりやられるとはな。あいつらもそれなりのギフトを所持してると思ってもいいな」
「まず間違いないでしょうね。このことはすぐ伝わるでしょうから、これから各国どうするのか見ものだわ。ギフトについてはもう少し調べてみる必要がありそうね」
「俺もサルブレムで勇者達の動向も探ってみるよ。もしかしたらジュラールの情報も得られるかもしれないしな」
「お願いするわ。私達も勇者達に案内してもらおうと思ったのにそれが出来なくなったしね。ジュラール達も勇者を倒しただけで終わるとは思えないから、何かしらの動きはあるでしょう」
「何かあったら連絡するよ。敵に襲われて死にかけたり、不味い飯を食ったりしたけど二人と一緒に旅をしていて楽しかったよ」
サーシャが椅子から立ち上がり俺に握手を求める。
「自分達の世界でも旅をするなんてなかったので、短い間ではありましたけど私達も楽しかったです。護衛していただいて本当にありがとうございました」
「そうね。任務で仕方なくこの世界にきたわけだけど、こういうのも悪くないと思ったわ。帰りの道中またあいつらが襲ってくるかもしれないから気をつけてね」
「狙いはサーシャ達みたいだからお互い気をつけよう。そろそろ馬車が着く時間だから行くよ」
俺はサーシャと握手をして二人に別れを告げ、宿屋に着いた馬車に乗ってサルブレムに帰ることにする。
リネット達の話やら勇者達のことを馬車の中であれやこれやと考えながら、数日かけてサルブレムに戻る。
そして、久しぶりの我が家に帰宅し、荷物を置いてソファーに横たわる。
ここでそんなに寝泊まりはしてないけど、やっぱり落ち着くな。
セレーナもここに来た形跡はないみたいだし、報告しなくても大丈夫そうだな。でも一度顔を出しに行ってみるか
アリエルにもお世話になったから、お礼に行かないとな。
せっかく仕事を依頼をしてくれたのに待ってもらってるし、貰ったギフトのおかげで命拾いしたのもあるしな。
どうせ帰ってきてもやることはないんだ。セレーナに会いに行く前に訪ねてみるか。
おっと、そうだったサーシャ達に連絡しとかないとな。
カバンの中から貰った通信機を探し出す。
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とはいえ距離がかなり離れているはずなのに、繋がるのはすごい性能ではある。
側面のボタンには番号が振ってあって、サーシャ達に通じる番号のボタンを押す。
「もしもし? 聞こえるかな?」
「ソウタさんですか? 聞こえますよ」
なんか初めてこういう無線機で話すけど電話と違って変な感じだな。
「ああ、サーシャか。意外とこれクリアに聞こえるんだね。サルブレムに無事に着いたから連絡しとこうと思って」
「そうだったんですね。無事に帰れて良かったです。簡易通信機なんですがなかなか悪くないですね」
「そっちはどうだい?」
「仲間とも無事合流できましたので、現在状況を整理してるところです。これからグラヴェールを離れて別の国へ行ってみようかと思います」
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