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1章.終わりは時に始まりを意味する
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あの後、吹っ切れたのか嫌味を言ってきた同僚の愚痴や明らかにひとりでは手に負えない仕事に対する不満を吐き出したり
ぐずり出した彼の頭を撫であやしたり
泣き疲れて寝てしまった彼に何もないこの空間では致し方なく私の膝を枕にした
そして今
ぐっすり快眠を終え、寝ぼけながら頭を撫でていた手に擦り寄った数秒後
完全に目を覚ました彼は、直前の自身の行動を振り返り、羞恥に耐えきれず地面に丸まって動かなくなってしまった
そっとしておいた方がいいかとしばらく静観していたのだがいくら待っても動かない彼に流石に声をかけた方が良いかと思い直した
そこで、ふとそういえば名前をしらないので、なんと呼べば良いかわからなくなる
「…えっと、天使様
天使様は、いろいろあって疲れていたのでしょう
少しくらい弱音を吐いてしまっても仕方がありません
あまり、気にしないでください」
声をかけてようやく、彼は顔を上げた
「っう、ですが、ですが、あんな
いつもは、あの様なことはないのですよ
皆様を導く頼もしい存在を心がけ
本当に、本当にあのような」
真っ白な肌と目元を真っ赤に染めて弁明している
全くそんな必要ないのに
「はい、わかってます
私を救ってくれた、かっこいい天使様ですから」
「また、また、そんなことを言って」
彼はまた少し目をうるつかせる
あれ程泣いたけれど、まだ泣き足りなかったろうか
これ以上泣いてしまうと瞳が溶けてしまいそうだ
けれど、疲れた彼の
たくさんの言葉に傷ついた彼の
泣けなかった彼の
心が少しでも安らぐといい
けれど、今度は泣き出さなかった彼は自身の頬をぱちんと叩き姿勢を正す
「ええ、はい
僕は、あなたのかっこいい天使様ですからね
ですので、必ずや新たな生はあなたの望むものに」
気合いを入れているところ大変申し訳ないのだが
「すみません
先程も言いましたが、加護はいりません
望みもありません
私は、天使様に従いますのでお任せします」
「え、いえ、ですがあなただけ何もなしというのも」
それでは彼の気が済まないらしい
「では、天使様にお任せします」
「僕に、ですか?」
ダメだったろうか
驚きに目を見開いた後
瞳にキラキラと星屑が舞った
「お任せください、必ずご期待に応えて見せます!」
そわそわしながら、彼の手元にぽんっと現れたバインダーを見てああでもないこうでもないと悩み始めた
「まずは、新しく生まれる世界についてですね
あ、ここなんてどうでしょう
僕の管轄で比較的あなたの暮らしていた世界と常識のずれがないので馴染みやすいかと」
そうか、もともと暮らしていた世界は人がいなくなってしまったからあそこに生まれ直すわけにもいかないだろう
そんなに、世界ってたくさんあるのかな
「天使様の管轄…
そうでない世界もあるのでしょうか」
流石に、全て彼が管理しているとしたら心配だ
「あ、はい、多くの世界が存在していますからね
流石に僕ひとりでは
僕の管轄外の世界へ生まれることも可能です
ですが、できれば僕の管轄の世界を選んでいただけると」
何か、違いがあるのだろうか
「他の天使の管理する世界へ干渉することができないので
その後の一切を僕が把握できなくなります
だからと言って何があるというわけではないのですが」
彼は伏せ目で言葉を噤む
転生した後も心配してくれるとは、彼は真面目だな
「天使様の世界で問題ないですよ
気になっただけなので」
「そ、そうですか!
では、先程の世界の説明を
あなたのいた世界との相違点ですが、少しファンタジックなところですね
人間以外の種族と共存をしていたり、特異な体質を持っていたりします
例えば、人魚や吸血鬼なんかもいますよ
そういうのが、苦手でなければいかがでしょう」
新しいことに挑むというのは、あまり好きではない
彼が言うには私が暮らしていた世界と近いらしいし、特に忌避感もない
「では、その世界で」
「わかりました!
ですが、これだけではお詫びには足りません
他の方ですとお金持ちになりたい、長生きしたい、空を飛べるようになりたいなどいろいろあったのですが
あなたは、どれも興味がなさそうです」
というより、何かを望んでいない
何も欲していない
それがわかっているのか彼も悩んでいるのだろう
他に人の叶えた望みが書いてあるリストを見ながらどれも違うと言った顔をしている
「ま、待っていてくださいね
今、あなたに喜んでもらえるものを考えますので」
ついにそこに答えはないと思ったのか新たに考えてくれるらしい
なんだか、申し訳なくなる
「では、私を転生させる時、天使様が考えたものをそのまま頂けますか」
ただでさえ忙しい彼に、これ以上私ひとりの為に時間を使わせるわけにはいかない
「え、ですが」
「きっと、天使様が考えたなら素敵なものの筈ですから」
「っ!
必ず、必ずあなたを喜ばせてみせます!
楽しみにしていてください!」
「はい」
私が最後のひとりらしいので、これで彼の仕事も少しは落ち着くだろう
「では、これからあなたの魂を新しい世界に馴染むように調整します
少々時間がかかりますが、意識は眠っているので感覚としては直ぐに終わりますよ
この間にあなたへの贈り物も考えておきますね」
私としては今適当に考えたものでよかったのだが
ここで水を差すのも悪いだろう
「片手間でいいですよ」
彼は、にこにこしたままで流された気がするが
魂の調整というものが始まったのか眠気が襲ってくる
次目を覚ます時は、既に新しい世界で生を受けているのだろう
「それでは、良き人生を」
おやすみなさい、天使様
▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽
Side:天使様
「いって、しまわれましたね」
酷く哀愁を感じてここ数時間を振り返る
それに釣られて自身の醜態も思い返してしまい再び顔が熱くなる
また、羞恥で動けなくなる前にその記憶を頭の隅に追いやる
今は、別に考えなければならないことがあるのですから
何を贈れば喜んでもらえるのだろうと頭を悩ませる
あの様子からして、お金や力を求めてははいないでしょう
執着、というかはっきり意識を示したのはあの無の空間から出たくないと言った時くらい
ならば、それに近いものが良いのではないでしょうか
流石に、あそこに出入りすることは無理でさが、何もない暗い空間というだけならば
そうだ、あそこが好きならひとりが好きなのかもしれない
なら、仕様はこのように
あとは、ここをこうして
あ、この機能もあった方が
あの人のことを考えながら贈り物も作る
なんだか、とってもわくわくした
これを受け取って笑ってくれるでしょうか
また、ありがとうと言ってくれるでしょうか
「で、できました!」
なんだか、詰め込みすぎた気もします
最後に何故か入れてしまった機能は、本当に必要だったでしょうか
い、いえ、あの世界は特異な体質の人間も多く暮らしています
このくらいの能力、普通でしょう
ええ、普通ですとも
僕が悩んでいる間に魂の調整は終わっていたようです
後はこの贈り物と馴染ませて、これまでの記憶を消して新たな肉体に送り出すだけ
そうしようとした時、ぴたりと手が止まります
おかしいです
何も問題ない筈なのに
「記憶を消す…」
何故でしょう、当たり前のことの筈なのに、全く体が動きません
なんだか、胸の辺りもぎゅっとしてむかむかします
「僕のことも忘れて」
僕の犯した過ちも忘れるでしょう
僕にお礼を言ったことも忘れるでしょう
僕の醜態も忘れるでしょう
それは、当たり前で
なんなら忘れて欲しいことの方が多くて
でも、でも
なんだかとっても嫌でした
いつもの僕が早く仕事をしろと頭で言っているのに、体は石のように動きません
それからしばらく動けなくて
「…今回転生した方の中に、記憶の保持を望まれた方がいた」
あの人は、僕に任せると言ってくれた
前例もいるのだから、同じ様に記憶を消さないことも可能で
あの人は、僕が困るのは嫌だと言った
今の僕は、何故だかわからないけどとっても困っていて
だから、だから僕は
記憶を消さなかった
ぐずり出した彼の頭を撫であやしたり
泣き疲れて寝てしまった彼に何もないこの空間では致し方なく私の膝を枕にした
そして今
ぐっすり快眠を終え、寝ぼけながら頭を撫でていた手に擦り寄った数秒後
完全に目を覚ました彼は、直前の自身の行動を振り返り、羞恥に耐えきれず地面に丸まって動かなくなってしまった
そっとしておいた方がいいかとしばらく静観していたのだがいくら待っても動かない彼に流石に声をかけた方が良いかと思い直した
そこで、ふとそういえば名前をしらないので、なんと呼べば良いかわからなくなる
「…えっと、天使様
天使様は、いろいろあって疲れていたのでしょう
少しくらい弱音を吐いてしまっても仕方がありません
あまり、気にしないでください」
声をかけてようやく、彼は顔を上げた
「っう、ですが、ですが、あんな
いつもは、あの様なことはないのですよ
皆様を導く頼もしい存在を心がけ
本当に、本当にあのような」
真っ白な肌と目元を真っ赤に染めて弁明している
全くそんな必要ないのに
「はい、わかってます
私を救ってくれた、かっこいい天使様ですから」
「また、また、そんなことを言って」
彼はまた少し目をうるつかせる
あれ程泣いたけれど、まだ泣き足りなかったろうか
これ以上泣いてしまうと瞳が溶けてしまいそうだ
けれど、疲れた彼の
たくさんの言葉に傷ついた彼の
泣けなかった彼の
心が少しでも安らぐといい
けれど、今度は泣き出さなかった彼は自身の頬をぱちんと叩き姿勢を正す
「ええ、はい
僕は、あなたのかっこいい天使様ですからね
ですので、必ずや新たな生はあなたの望むものに」
気合いを入れているところ大変申し訳ないのだが
「すみません
先程も言いましたが、加護はいりません
望みもありません
私は、天使様に従いますのでお任せします」
「え、いえ、ですがあなただけ何もなしというのも」
それでは彼の気が済まないらしい
「では、天使様にお任せします」
「僕に、ですか?」
ダメだったろうか
驚きに目を見開いた後
瞳にキラキラと星屑が舞った
「お任せください、必ずご期待に応えて見せます!」
そわそわしながら、彼の手元にぽんっと現れたバインダーを見てああでもないこうでもないと悩み始めた
「まずは、新しく生まれる世界についてですね
あ、ここなんてどうでしょう
僕の管轄で比較的あなたの暮らしていた世界と常識のずれがないので馴染みやすいかと」
そうか、もともと暮らしていた世界は人がいなくなってしまったからあそこに生まれ直すわけにもいかないだろう
そんなに、世界ってたくさんあるのかな
「天使様の管轄…
そうでない世界もあるのでしょうか」
流石に、全て彼が管理しているとしたら心配だ
「あ、はい、多くの世界が存在していますからね
流石に僕ひとりでは
僕の管轄外の世界へ生まれることも可能です
ですが、できれば僕の管轄の世界を選んでいただけると」
何か、違いがあるのだろうか
「他の天使の管理する世界へ干渉することができないので
その後の一切を僕が把握できなくなります
だからと言って何があるというわけではないのですが」
彼は伏せ目で言葉を噤む
転生した後も心配してくれるとは、彼は真面目だな
「天使様の世界で問題ないですよ
気になっただけなので」
「そ、そうですか!
では、先程の世界の説明を
あなたのいた世界との相違点ですが、少しファンタジックなところですね
人間以外の種族と共存をしていたり、特異な体質を持っていたりします
例えば、人魚や吸血鬼なんかもいますよ
そういうのが、苦手でなければいかがでしょう」
新しいことに挑むというのは、あまり好きではない
彼が言うには私が暮らしていた世界と近いらしいし、特に忌避感もない
「では、その世界で」
「わかりました!
ですが、これだけではお詫びには足りません
他の方ですとお金持ちになりたい、長生きしたい、空を飛べるようになりたいなどいろいろあったのですが
あなたは、どれも興味がなさそうです」
というより、何かを望んでいない
何も欲していない
それがわかっているのか彼も悩んでいるのだろう
他に人の叶えた望みが書いてあるリストを見ながらどれも違うと言った顔をしている
「ま、待っていてくださいね
今、あなたに喜んでもらえるものを考えますので」
ついにそこに答えはないと思ったのか新たに考えてくれるらしい
なんだか、申し訳なくなる
「では、私を転生させる時、天使様が考えたものをそのまま頂けますか」
ただでさえ忙しい彼に、これ以上私ひとりの為に時間を使わせるわけにはいかない
「え、ですが」
「きっと、天使様が考えたなら素敵なものの筈ですから」
「っ!
必ず、必ずあなたを喜ばせてみせます!
楽しみにしていてください!」
「はい」
私が最後のひとりらしいので、これで彼の仕事も少しは落ち着くだろう
「では、これからあなたの魂を新しい世界に馴染むように調整します
少々時間がかかりますが、意識は眠っているので感覚としては直ぐに終わりますよ
この間にあなたへの贈り物も考えておきますね」
私としては今適当に考えたものでよかったのだが
ここで水を差すのも悪いだろう
「片手間でいいですよ」
彼は、にこにこしたままで流された気がするが
魂の調整というものが始まったのか眠気が襲ってくる
次目を覚ます時は、既に新しい世界で生を受けているのだろう
「それでは、良き人生を」
おやすみなさい、天使様
▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽
Side:天使様
「いって、しまわれましたね」
酷く哀愁を感じてここ数時間を振り返る
それに釣られて自身の醜態も思い返してしまい再び顔が熱くなる
また、羞恥で動けなくなる前にその記憶を頭の隅に追いやる
今は、別に考えなければならないことがあるのですから
何を贈れば喜んでもらえるのだろうと頭を悩ませる
あの様子からして、お金や力を求めてははいないでしょう
執着、というかはっきり意識を示したのはあの無の空間から出たくないと言った時くらい
ならば、それに近いものが良いのではないでしょうか
流石に、あそこに出入りすることは無理でさが、何もない暗い空間というだけならば
そうだ、あそこが好きならひとりが好きなのかもしれない
なら、仕様はこのように
あとは、ここをこうして
あ、この機能もあった方が
あの人のことを考えながら贈り物も作る
なんだか、とってもわくわくした
これを受け取って笑ってくれるでしょうか
また、ありがとうと言ってくれるでしょうか
「で、できました!」
なんだか、詰め込みすぎた気もします
最後に何故か入れてしまった機能は、本当に必要だったでしょうか
い、いえ、あの世界は特異な体質の人間も多く暮らしています
このくらいの能力、普通でしょう
ええ、普通ですとも
僕が悩んでいる間に魂の調整は終わっていたようです
後はこの贈り物と馴染ませて、これまでの記憶を消して新たな肉体に送り出すだけ
そうしようとした時、ぴたりと手が止まります
おかしいです
何も問題ない筈なのに
「記憶を消す…」
何故でしょう、当たり前のことの筈なのに、全く体が動きません
なんだか、胸の辺りもぎゅっとしてむかむかします
「僕のことも忘れて」
僕の犯した過ちも忘れるでしょう
僕にお礼を言ったことも忘れるでしょう
僕の醜態も忘れるでしょう
それは、当たり前で
なんなら忘れて欲しいことの方が多くて
でも、でも
なんだかとっても嫌でした
いつもの僕が早く仕事をしろと頭で言っているのに、体は石のように動きません
それからしばらく動けなくて
「…今回転生した方の中に、記憶の保持を望まれた方がいた」
あの人は、僕に任せると言ってくれた
前例もいるのだから、同じ様に記憶を消さないことも可能で
あの人は、僕が困るのは嫌だと言った
今の僕は、何故だかわからないけどとっても困っていて
だから、だから僕は
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