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一部番外編
後日談6-1:腕の中で湧くいたずら心
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季節も暖かくなり、僕の体力もずいぶんと戻ってきた。
子供達も僕やシュロムと一緒じゃなくても安心して眠れるようになってきて、寝床を分ける日も増えている。
そうなるとシュロムと一緒に眠る日が増えると言うわけで……。
「おやすみディロス」
柔らかく微笑まれ、腕に抱き込まれる度にドキドキしてしまう。
冬の間シュロムが忙しかったのと、帰って来ても子供達と一緒に寝ていたからこうやって近くで眠るのに耐性が無くなってしまったのだ。
そして、何より悔しいのは僕がこんなにドキドキしているにもかかわらず、シュロムはあっさりと寝てしまう事。
疲れているのもわかるけど、こう……もうちょっとドキドキしたり、意識してほしいと言うのはわがままだろうか……。
視線を少し上に向ければ、穏やかに眠るシュロムの綺麗ながらも男らしい顔が見える。
……やっぱり悔しい。……ちょっとくらいいたずらしても許されるかな?
そんないたずら心が湧いた僕は、緩んだ夜着の隙間から見えるシュロムの鎖骨へと唇をあて、ちゅうっと吸い付く。
……つかないな。キスマークでもつけて朝、鏡を見たら驚くシュロムを見たかったんだけど……。
そんな事を思いながら、再度チャレンジしてみる。
「あ……」
二度、三度と何回も繰り返すうちになんとか赤い印をつけられて思わず笑みが浮かんだ。
「……満足したか?」
「っ……!」
頭の上から降ってきた声にビクリと体を震わせれば、逃げ場を塞ぐように、僕を抱き締める力が強くなる。
「お、起きてたの!?」
「寝てたがあんなにも口づけられたらさすがに起きる」
僕を逃がすまいと抱き締めるシュロムを見上げると、シュロムが楽しそうに笑っていた。
「起こしたのは謝るから!」
「いや、謝らなくていい。ただ、こんなに可愛い姿を見せられた俺に我慢しろと言うのは酷くないか?」
「っ……!」
シュロムの手が僕のお尻を掴み、腰を押しつけるように力を込める。
お腹にやや硬くなったシュロムの物が当たって顔に血がのぼる。
「しゅ、シュロム!?今日はっ、清めてないからっ……!」
準備もなにもしてないと告げてもシュロムの力が弱まる事はない。
「知ってる。だが、それ以外にも愛しあう方法はあるだろう?」
とろりとした熱を孕んだ赤い瞳が、獲物を見つけたかのように楽しげに細められる。
ああ、僕は眠れる獅子を起こしてしまったのかもしれない……。
そんな考えが過りながら僕は抱き寄せられるままに唇を奪われたのだった。
子供達も僕やシュロムと一緒じゃなくても安心して眠れるようになってきて、寝床を分ける日も増えている。
そうなるとシュロムと一緒に眠る日が増えると言うわけで……。
「おやすみディロス」
柔らかく微笑まれ、腕に抱き込まれる度にドキドキしてしまう。
冬の間シュロムが忙しかったのと、帰って来ても子供達と一緒に寝ていたからこうやって近くで眠るのに耐性が無くなってしまったのだ。
そして、何より悔しいのは僕がこんなにドキドキしているにもかかわらず、シュロムはあっさりと寝てしまう事。
疲れているのもわかるけど、こう……もうちょっとドキドキしたり、意識してほしいと言うのはわがままだろうか……。
視線を少し上に向ければ、穏やかに眠るシュロムの綺麗ながらも男らしい顔が見える。
……やっぱり悔しい。……ちょっとくらいいたずらしても許されるかな?
そんないたずら心が湧いた僕は、緩んだ夜着の隙間から見えるシュロムの鎖骨へと唇をあて、ちゅうっと吸い付く。
……つかないな。キスマークでもつけて朝、鏡を見たら驚くシュロムを見たかったんだけど……。
そんな事を思いながら、再度チャレンジしてみる。
「あ……」
二度、三度と何回も繰り返すうちになんとか赤い印をつけられて思わず笑みが浮かんだ。
「……満足したか?」
「っ……!」
頭の上から降ってきた声にビクリと体を震わせれば、逃げ場を塞ぐように、僕を抱き締める力が強くなる。
「お、起きてたの!?」
「寝てたがあんなにも口づけられたらさすがに起きる」
僕を逃がすまいと抱き締めるシュロムを見上げると、シュロムが楽しそうに笑っていた。
「起こしたのは謝るから!」
「いや、謝らなくていい。ただ、こんなに可愛い姿を見せられた俺に我慢しろと言うのは酷くないか?」
「っ……!」
シュロムの手が僕のお尻を掴み、腰を押しつけるように力を込める。
お腹にやや硬くなったシュロムの物が当たって顔に血がのぼる。
「しゅ、シュロム!?今日はっ、清めてないからっ……!」
準備もなにもしてないと告げてもシュロムの力が弱まる事はない。
「知ってる。だが、それ以外にも愛しあう方法はあるだろう?」
とろりとした熱を孕んだ赤い瞳が、獲物を見つけたかのように楽しげに細められる。
ああ、僕は眠れる獅子を起こしてしまったのかもしれない……。
そんな考えが過りながら僕は抱き寄せられるままに唇を奪われたのだった。
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