お飾り婿の嫁入り 血の繋がらない息子のために婿入り先の悪事を暴露したら、王様に溺愛されました

海野璃音

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一部番外編

後日談6-2:いたずらの代償《R18》

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「っ……!」

 シュロムが僕の夜着をはだけさせ、現れた胸元へと口づけを落とす。

 ちゅうっと吸われる感覚に声を漏らせば、僕の胸から顔を上げたシュロムが満足そうに微笑んだ。

「ふむ……お前が手本を見せてくれたから上手くついたようだ」

 僅かに顔を傾ければ、なんとかシュロムがつけたらしい赤い印が胸の中央……みぞおち近くの右胸についているのが見える。

「じゃあ……これで、おあいこでしょ……?」
「いや?お前は何回もやったんだから俺にも同じくらいやる権利がある」

 いたずらっ子のように笑みを浮かべたシュロム。はやり、簡単には許してくれないようだ。

「んっ……んっ!」

 また僕の胸へと口づけを始めるシュロムに僕は小さなちくりとした痛みに甘く悶えながら堪える。

 初めて抱かれた後、何度か体を重ねた僕達。

 こうして愛されるのは本当に久しぶりだけど、何度も愛され、快楽を覚え込まされた体は、その愛撫を敏感に感じ取ってしまう。

「っあ……!そ、そこっちがうっ……!」

 シュロムの唇が僕の右胸の突起へと吸い付き、思わず声をあげる。

「シュロムっ!あっ!だめっ!だめだってっ!」

 むず痒くなるような感覚がじわじわと広がって、快楽へと変わろうとしている感覚にシュロムを制止しようとするが止まる気配はない。

「っあああ!」

 それどころか左胸の突起すらシュロムの指に摘ままれて僕はあられもない声をあげた。

「あっ……ぁ……シュロム……だめっ……気持ちよく、なっちゃうから……あぁあっ!」

 ちゅうっと強く吸われ、シュロムへと胸を押しつけるように仰け反る。

「ぁ……あ……っ、あぁっ……!」

 まるで絶頂したかのように白く染まった思考に驚きながらも止まることのない胸への快楽に震えた。

「あっ……シュロム……シュロムっ……!」

 快楽を与えているのはシュロムだと言うのに、未知の絶頂への恐怖にすがるようにその頭を抱え、胸を押しつける。

 その行為はまるで更なる快楽を求めるかのような動きだったけど、その時の僕が気づくことはなかった。
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