74 / 114
第二部:王様に嫁入りした側妃ですが子供達の未来に悩んでいます
31:求めあう二人《R18》
しおりを挟む
中をほぐす指が一本から増え、いつの間にか卑猥な水音が響くようになっている。
「ぅ、あ……しゅ、ろむっ……っあ!」
イけそうでイけない、そんなギリギリの快楽に乱れ、踊る。
涙に濡れた視界の先で笑うシュロムは楽しげで、余裕すら見えた。
「しゅろむっ……!」
泣いて、ねだるように名前を呼べば、宥めるように抱えた僕の足へとシュロムが口づける。
まだ、僕を満たすほどには満足していないようだった。
泣いて、鳴いて、喘いで、乱れて……。
「あぁ……ぁ……」
シーツを握りしてていた手からは力が抜け、抱えられていない足は、力なく投げ出されている。
僕の体なのに、自由に動かない体を感じながら、シュロムが僕の中から指を感じた。
「っ、あ……」
視界の中央でシュロムが香油に濡れた手を拭っているのが見える。
「待たせたな」
僕の気づかぬうちに余裕の消えたシュロム。
それでも僕の負担を減らすように、腰にクッションを敷いてくれたり、焦らされた体を優しく撫でてくれた。
「しゅろむ……シュロム……」
早く満たしてほしくて、気だるい両手をシュロムへと伸ばせば、片腕は手を繋ぐように重ねられる。
「ディロス」
そのまま屈み込んできたシュロムの背中に片腕を回し、繋がれた片方の手はシュロムの手と共にシーツに沈んだ。
「ぁ……あ……シュロム……しゅろむ……」
シュロムの猛った熱が僕の後孔にあたる。
「あぁあああっ!」
「っ……!」
熱い塊が僕の中を抉じ開け、ゆっくりと奥へ進んでいく。
シュロムのもう片方の手が僕の背中に回り、より深くシュロムは腰を進めていった。
「あっ……はっ……あぁ……」
中を満たされる感覚に一度絶頂を迎え、余韻に惚ける。
僕の奥まで満たしたシュロムは、僕の快楽が落ち着くのを待ってくれているようで、動きを止めていた。
「ぁ……っ……しゅろむ……しゅろむ……」
シュロムに我慢させているのが嫌で求めるように名前を呼び、繋いだ手を握る。
「あまり煽るな。堪えきれなくなる」
余裕のない表情のシュロムが僕の頬に口づけた。
「いい、よ……? しゅろむに、なら……」
シュロムの瞳を覗き込むように微笑めば、僕の手を握る手に力がこもる。
「だから、煽るなと言うのにっ……!」
シュロムの腰が引かれ、また打ち付けられる。
「っあああ!」
奥を突かれる感覚に声をあげ、シュロムの手を握り返す。
抱かれ慣れた体は、苦しさを感じるはずの奥を穿たれる感覚すら快楽に変え、愛される実感を僕へと与えた。
「ぅ、あ……しゅ、ろむっ……っあ!」
イけそうでイけない、そんなギリギリの快楽に乱れ、踊る。
涙に濡れた視界の先で笑うシュロムは楽しげで、余裕すら見えた。
「しゅろむっ……!」
泣いて、ねだるように名前を呼べば、宥めるように抱えた僕の足へとシュロムが口づける。
まだ、僕を満たすほどには満足していないようだった。
泣いて、鳴いて、喘いで、乱れて……。
「あぁ……ぁ……」
シーツを握りしてていた手からは力が抜け、抱えられていない足は、力なく投げ出されている。
僕の体なのに、自由に動かない体を感じながら、シュロムが僕の中から指を感じた。
「っ、あ……」
視界の中央でシュロムが香油に濡れた手を拭っているのが見える。
「待たせたな」
僕の気づかぬうちに余裕の消えたシュロム。
それでも僕の負担を減らすように、腰にクッションを敷いてくれたり、焦らされた体を優しく撫でてくれた。
「しゅろむ……シュロム……」
早く満たしてほしくて、気だるい両手をシュロムへと伸ばせば、片腕は手を繋ぐように重ねられる。
「ディロス」
そのまま屈み込んできたシュロムの背中に片腕を回し、繋がれた片方の手はシュロムの手と共にシーツに沈んだ。
「ぁ……あ……シュロム……しゅろむ……」
シュロムの猛った熱が僕の後孔にあたる。
「あぁあああっ!」
「っ……!」
熱い塊が僕の中を抉じ開け、ゆっくりと奥へ進んでいく。
シュロムのもう片方の手が僕の背中に回り、より深くシュロムは腰を進めていった。
「あっ……はっ……あぁ……」
中を満たされる感覚に一度絶頂を迎え、余韻に惚ける。
僕の奥まで満たしたシュロムは、僕の快楽が落ち着くのを待ってくれているようで、動きを止めていた。
「ぁ……っ……しゅろむ……しゅろむ……」
シュロムに我慢させているのが嫌で求めるように名前を呼び、繋いだ手を握る。
「あまり煽るな。堪えきれなくなる」
余裕のない表情のシュロムが僕の頬に口づけた。
「いい、よ……? しゅろむに、なら……」
シュロムの瞳を覗き込むように微笑めば、僕の手を握る手に力がこもる。
「だから、煽るなと言うのにっ……!」
シュロムの腰が引かれ、また打ち付けられる。
「っあああ!」
奥を突かれる感覚に声をあげ、シュロムの手を握り返す。
抱かれ慣れた体は、苦しさを感じるはずの奥を穿たれる感覚すら快楽に変え、愛される実感を僕へと与えた。
71
あなたにおすすめの小説
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?
* ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。
悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう!
せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー?
ユィリと皆の動画をつくりました!
インスタ @yuruyu0 絵も皆の小話もあがります。
Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。動画を作ったときに更新!
プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまい(笑)ネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください!
【完結】悪役令嬢モノのバカ王子に転生してしまったんだが、なぜかヒーローがイチャラブを求めてくる
路地裏乃猫
BL
ひょんなことから悪役令嬢モノと思しき異世界に転生した〝俺〟。それも、よりにもよって破滅が確定した〝バカ王子〟にだと?説明しよう。ここで言うバカ王子とは、いわゆる悪役令嬢モノで冒頭から理不尽な婚約破棄を主人公に告げ、最後はざまぁ要素によって何やかんやと破滅させられる例のアンポンタンのことであり――とにかく、俺はこの異世界でそのバカ王子として生き延びにゃならんのだ。つーわけで、脱☆バカ王子!を目指し、真っ当な王子としての道を歩き始めた俺だが、そんな俺になぜか、この世界ではヒロインとイチャコラをキメるはずのヒーローがぐいぐい迫ってくる!一方、俺の命を狙う謎の暗殺集団!果たして俺は、この破滅ルート満載の世界で生き延びることができるのか?
いや、その前に……何だって悪役令嬢モノの世界でバカ王子の俺がヒーローに惚れられてんだ?
2025年10月に全面改稿を行ないました。
2025年10月28日・BLランキング35位ありがとうございます。
2025年10月29日・BLランキング27位ありがとうございます。
2025年10月30日・BLランキング15位ありがとうございます。
2025年11月1日 ・BLランキング13位ありがとうございます。
なぜ処刑予定の悪役子息の俺が溺愛されている?
詩河とんぼ
BL
前世では過労死し、バース性があるBLゲームに転生した俺は、なる方が珍しいバットエンド以外は全て処刑されるというの世界の悪役子息・カイラントになっていた。処刑されるのはもちろん嫌だし、知識を付けてそれなりのところで働くか婿入りできたらいいな……と思っていたのだが、攻略対象者で王太子のアルスタから猛アプローチを受ける。……どうしてこうなった?
悪役神官の俺が騎士団長に囚われるまで
二三@冷酷公爵発売中
BL
国教会の主教であるイヴォンは、ここが前世のBLゲームの世界だと気づいた。ゲームの内容は、浄化の力を持つ主人公が騎士団と共に国を旅し、魔物討伐をしながら攻略対象者と愛を深めていくというもの。自分は悪役神官であり、主人公が誰とも結ばれないノーマルルートを辿る場合に限り、破滅の道を逃れられる。そのためイヴォンは旅に同行し、主人公の恋路の邪魔を画策をする。以前からイヴォンを嫌っている団長も攻略対象者であり、気が進まないものの団長とも関わっていくうちに…。
【完結】悪役令息の従者に転職しました
* ゆるゆ
BL
暗殺者なのに無様な失敗で死にそうになった俺をたすけてくれたのは、BLゲームで、どのルートでも殺されて悲惨な最期を迎える悪役令息でした。
依頼人には死んだことにして、悪役令息の従者に転職しました。
皆でしあわせになるために、あるじと一緒にがんばるよ!
透夜×ロロァのお話です。
本編完結、『もふもふ獣人転生』に遊びにゆく舞踏会編、完結しました!
時々おまけを更新するかもです。
『悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?』のカイの師匠も
『悪役令息の伴侶(予定)に転生しました』のトマの師匠も、このお話の主人公、透夜です!(笑)
大陸中に、かっこいー激つよ従僕たちを輸出して、悪役令息たちをたすける透夜(笑)
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
【完結】悪役令息の伴侶(予定)に転生しました
* ゆるゆ
BL
攻略対象しか見えてない悪役令息の伴侶(予定)なんか、こっちからお断りだ! って思ったのに……! 前世の記憶がよみがえり、反省しました。
BLゲームの世界で、推しに逢うために頑張りはじめた、名前も顔も身長もないモブの快進撃が始まる──! といいな!(笑)
本編完結しました!
おまけのお話を時々更新しています。
きーちゃんと皆の動画をつくりました!
もしよかったら、お話と一緒に楽しんでくださったら、とてもうれしいです。
インスタ @yuruyu0 絵もあがります
Youtube @BL小説動画
プロフのwebサイトから両方に飛べるので、もしよかったら!
本編以降のお話、恋愛ルートも、おまけのお話の更新も、アルファポリスさまだけですー!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。