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神子の大神殿での日々
十二話
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今日も今日とて、レオーレ様と一緒に勉強である。
「今日は、この国について勉強しましょうか」
一通り、神話の話や大神殿の創設の話だったり、神官としてのしきたりとかの勉強が終わったので今度は国についての勉強らしい。
俺としては、今の国が俺の知る原作の記憶と一致しているか確認する為に大変ありがたい時間だ。
「まず、この国の成り立ちですが……」
ソファーに座りながら、説明してくれるレオーレ様の説明を聞く。国の成り立ちの一部は、神殿の話を聞いた時に教えてもらった話と一部重なるところがあったので復習にもなるなぁなんて思いながら聞く。
「そして、現在の国王はグレイブ王です。他の王族は、王妃であるエディ王妃、第一王子であるレックス王子、第二王子であるエリック王子です」
説明を続けるレオーレ様の口から出た名前に俺は内心拳を握りしめ、ガッツポーズを作った。
どの名前も覚えのある……『メディウムフェリシテ』で出てきた当代の王族達の名前だったからだ。
もちろん、攻略キャラであるレックス王子の名前があった事も嬉しい。
この世界が俺の好きだった世界だと確証を持てた事にちょっと浮かれてしまうのは原作ファンとしては仕方のないことだ。
「ルカ様?」
「っ!」
俺がどこか上の空だった事に気づいたレオーレ様がどこか心配そうに尋ねてくる。
「す、すみません!すこし、ボーっとしてしまって……」
レオーレ様の麗しい顔を曇らせている事に心苦しく思いながらも、口から言い訳が出てくる自分が嫌だ。
「そうですか。最近毎日勉強に励んでいるから疲れたのかもしれませんね。……今日はこのぐらいにしましょうか」
柔らかい笑みを浮かべて、持っていた本を閉じたレオーレ様に申し訳なくなりながら俯いていると、レオーレ様の手が俺の肩に乗る。
「そう自分を責めないでください。ルカ様は頑張っています。ですが、頑張りすぎてもよくありませんよ」
いや、今回のは俺が悪いんです……!そう言いたくなりながら、優しく励ましてくれるレオーレ様の微笑みに浄化されるかと思った。
「リアン、お茶の準備を頼めるか?」
「かしこまりました」
レオーレ様を見上げながら内心呻いている俺を他所に、着々と休憩する準備が整っていく。これはもう、まだ頑張れますって言える雰囲気ではないなっ……!
自分の迂闊さに反省しつつ、気を使ってくれるのは嬉しいので開き直って甘える事にする。実際、最近はナザール様もお忙しいようであまりお茶会もできず、お祈りだったり、勉強に集中する事が多かったのは事実だからね。
俺の目の前に整えられていくお茶と焼き菓子や軽食。どことなくアフタヌーンティーって感じの装いは何度体験してもちょっと贅沢な気分になるのは、前世から染みついた庶民根性のせいだろう。
焼き菓子を摘まみつつ、お茶を飲み、レオーレ様と何気ない会話を続ける。それは、レオーレ様の仕事の内容だったり、今後の予定だったり、俺の勉強中以外の話だったりとか様々だ。
「そういえば、レオーレ様はいつから大神殿に居られるのですか?」
世間話が一段落したあたりで、ふと頭に浮かんだ事を聞いてみる。レオーレ様の裁きの神の加護を持つ神官の仕事についてはよく聞くけど、個人的な事はあまり聞いた事がなかったからだ。
「私は、加護が判明した時から大神殿に所属しておりますよ。だから、ルカ様と同じですね」
俺の言葉に隠すことなく答えたレオーレ様は、手に持ったカップをソーサーに戻しながら答える。
「そんなに早くから……寂しくはなかったんですか?」
以前、裁きの神の加護を持つ者は神殿に所属する事が定められていると聞いたが、まさか俺と同じ年齢で所属していたとは思いもしなかった。
「いえ?母が敬虔な神殿の信者でして……加護を得たらどのような加護であれ、神殿に所属すると教えられてきたんです。私も、その方が良いと思っていましたから……以前も話したようにこの加護を与えられた事に誇りをもっていますし、神からそう望まれたのだと喜んだほどです」
その表情は神殿に所属している事、神に選ばれた事を心から喜んでいるように見える。
これが、敬虔な神官……。俺には程遠いと思いながらも、真似する事はできる……はずだ。
そんな事を思いながら、俺は手に持ったカップに口をつけ、傾けたのだった。
「今日は、この国について勉強しましょうか」
一通り、神話の話や大神殿の創設の話だったり、神官としてのしきたりとかの勉強が終わったので今度は国についての勉強らしい。
俺としては、今の国が俺の知る原作の記憶と一致しているか確認する為に大変ありがたい時間だ。
「まず、この国の成り立ちですが……」
ソファーに座りながら、説明してくれるレオーレ様の説明を聞く。国の成り立ちの一部は、神殿の話を聞いた時に教えてもらった話と一部重なるところがあったので復習にもなるなぁなんて思いながら聞く。
「そして、現在の国王はグレイブ王です。他の王族は、王妃であるエディ王妃、第一王子であるレックス王子、第二王子であるエリック王子です」
説明を続けるレオーレ様の口から出た名前に俺は内心拳を握りしめ、ガッツポーズを作った。
どの名前も覚えのある……『メディウムフェリシテ』で出てきた当代の王族達の名前だったからだ。
もちろん、攻略キャラであるレックス王子の名前があった事も嬉しい。
この世界が俺の好きだった世界だと確証を持てた事にちょっと浮かれてしまうのは原作ファンとしては仕方のないことだ。
「ルカ様?」
「っ!」
俺がどこか上の空だった事に気づいたレオーレ様がどこか心配そうに尋ねてくる。
「す、すみません!すこし、ボーっとしてしまって……」
レオーレ様の麗しい顔を曇らせている事に心苦しく思いながらも、口から言い訳が出てくる自分が嫌だ。
「そうですか。最近毎日勉強に励んでいるから疲れたのかもしれませんね。……今日はこのぐらいにしましょうか」
柔らかい笑みを浮かべて、持っていた本を閉じたレオーレ様に申し訳なくなりながら俯いていると、レオーレ様の手が俺の肩に乗る。
「そう自分を責めないでください。ルカ様は頑張っています。ですが、頑張りすぎてもよくありませんよ」
いや、今回のは俺が悪いんです……!そう言いたくなりながら、優しく励ましてくれるレオーレ様の微笑みに浄化されるかと思った。
「リアン、お茶の準備を頼めるか?」
「かしこまりました」
レオーレ様を見上げながら内心呻いている俺を他所に、着々と休憩する準備が整っていく。これはもう、まだ頑張れますって言える雰囲気ではないなっ……!
自分の迂闊さに反省しつつ、気を使ってくれるのは嬉しいので開き直って甘える事にする。実際、最近はナザール様もお忙しいようであまりお茶会もできず、お祈りだったり、勉強に集中する事が多かったのは事実だからね。
俺の目の前に整えられていくお茶と焼き菓子や軽食。どことなくアフタヌーンティーって感じの装いは何度体験してもちょっと贅沢な気分になるのは、前世から染みついた庶民根性のせいだろう。
焼き菓子を摘まみつつ、お茶を飲み、レオーレ様と何気ない会話を続ける。それは、レオーレ様の仕事の内容だったり、今後の予定だったり、俺の勉強中以外の話だったりとか様々だ。
「そういえば、レオーレ様はいつから大神殿に居られるのですか?」
世間話が一段落したあたりで、ふと頭に浮かんだ事を聞いてみる。レオーレ様の裁きの神の加護を持つ神官の仕事についてはよく聞くけど、個人的な事はあまり聞いた事がなかったからだ。
「私は、加護が判明した時から大神殿に所属しておりますよ。だから、ルカ様と同じですね」
俺の言葉に隠すことなく答えたレオーレ様は、手に持ったカップをソーサーに戻しながら答える。
「そんなに早くから……寂しくはなかったんですか?」
以前、裁きの神の加護を持つ者は神殿に所属する事が定められていると聞いたが、まさか俺と同じ年齢で所属していたとは思いもしなかった。
「いえ?母が敬虔な神殿の信者でして……加護を得たらどのような加護であれ、神殿に所属すると教えられてきたんです。私も、その方が良いと思っていましたから……以前も話したようにこの加護を与えられた事に誇りをもっていますし、神からそう望まれたのだと喜んだほどです」
その表情は神殿に所属している事、神に選ばれた事を心から喜んでいるように見える。
これが、敬虔な神官……。俺には程遠いと思いながらも、真似する事はできる……はずだ。
そんな事を思いながら、俺は手に持ったカップに口をつけ、傾けたのだった。
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