転生腐男子、BLゲー主人公となり解釈違いだと叫ぶ。

海野璃音

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神子の大神殿での日々

十三話

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 大神殿での日々は刻々と過ぎ、一年の月日が過ぎた。

 田舎の子供に過ぎなかった俺も礼儀作法を身につけ、神子の皮を纏うのも上手くなったと思う。

 前世で社会人だった杵柄もあって現代版の礼儀作法を納めていたから、その辺りは誉められたけど、やっぱり神殿的というか宗教的な作法もあるから、覚え直すのが難しかった……。

 そんなわけで神殿の中でも一挙一動、神子らしいしゃなりとした振る舞いを心がけるようになったからか、それともレオーレ様とナザール様の改革がうまく行っているのかわからないが、神官や神殿兵達からはきた当初より好意的に思われているような気がする。

「神子様、リアン様。おはようございます」
「おはようございます」

 今日も朝の祈りをするべく聖堂に向かえば、聖堂前の扉を警備していた神殿兵に声をかけられる。

 俺が言葉を返し、その後ろで一礼するリアンに神殿兵は笑みを浮かべながら、聖堂の扉を開けてくれた。

「今日もしっかり警備いたしておりますので、ご安心してお祈りください」
「いつもありがとうございます。あなたの一日が良い日でありますように」

 爽やかお兄さんな神殿兵に微笑めば、嬉しそうに笑う返してくれるのがポイント高い。

 こうやって、挨拶を交わせるようになってから俺の心は毎日がハッピーだ。

 なぜなら、ここにいる人達は俺基準で皆美形だから。

 前世日本人だった感覚がそのままだからか、西洋系の顔つきってある程度美形に見えちゃうんだよな。

 特に神に支えているからか、食事はしっかり食べれるが質素な物が多く、節制している人も多いから皆スタイルもいい。

 神官は細身の美形。神殿兵は鍛え上げられたイケメン。カップリングし放題……!

 もちろん、リアルでの妄想は控えなければいけないのはわかっているが、萌えてしまうものは仕方がない。

 だって、俺……神子であっても腐男子なんだもの!

 一度、目覚めた性は一生抱えるものなだけあって、どうにもならない。

 この世で一番清らかな存在が腐男子であってすまない……!

 そんな事を思いながら、今日も清く正しく神子の外面を取り繕いながら創造神へと祈りを捧げる。

 祈りの内容は、いつもの通り世界が平和であるようにとか、幸せな日々を皆が送れるようにとか。

 後は、日々の感謝かな。レオーレ様達のお陰で過ごしやすくなった事、神官達が優しくなったから毎日が楽しい事とかも。

 そんな事を報告しつつ、時折多少の煩悩があふれでる事を罰当たりだな……と、思いながらも何も反応がないのでぼちぼち溢している。

 これで何か罰が当たったらやめるんだけど……やっぱり、控えた方がいいのだろうか……。それとも、継続してもいいのだろうか……。

 俺的には、報告楽しいから続けたいんだけど……創造神様、これからも煩悩溢れた報告やっていい?

 反応ないだろーって、そんなゆるーい気持ちで尋ねて見たら、聖堂内の水晶の明かりが煌めき、それとは違う光がキラキラと降り注ぐ。

「これは……祝福……。ルカ様、いったい何を祈られたのですか?」

 俺の後ろで同じように祈っていたリアンさんが、降り注ぐ神の祝福に驚き顔を上げる。

「えっと……日々の感謝と報告を……」

 まさか、煩悩まみれのカプ妄想を続けていいかの問いを今後もしていいかと問いかけたとも言えず、言葉を濁しながらも事実を伝える。

「報告?」
「いつも、何があったか。嬉しかったか報告してたのですが……創造神様に聞いていただくのも申し訳なくなって……今後も続けていいかとお尋ねしたら反応がいただけてしまったようです……」

 ホント……ホントに反応返ってくるとは思ってなかったから気軽に訪ねちゃったんだ。

 まさか、こんな全力で肯定されると思ってなくて……!

「なるほど……創造神様は、愛し子であるルカ様の報告を毎日喜んで聞かれているのでしょうね」

 微笑ましく俺を見つめてくるリアンさんに邪な妄想をつい溢していただけだと、言えなくなる。

 そして、この後大神殿中で行われていた祝福にレオーレ様とナザール様も飛んでこられて、俺のいたたまれなさが加速するのは言うまでもなかった。
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