転生腐男子、BLゲー主人公となり解釈違いだと叫ぶ。

海野璃音

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神子の大神殿での日々

二十三話

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 泣きわめいて、レオーレ様の腕の中で眠って……起きるとともに自覚した感情に呆然とした。

 レオーレ様が好き……?いやいやいやいや……いやいやいやいや!

 仰向けのままぼんやりと天蓋を見つめていたのに、その事を考えると同時に顔が熱くなって、横向きにうずくまるように寝返りをうって頭を抱えた。

 解釈違い。解釈違いだ!腐男子だけどノンケ!恋愛対象は、女性!この世界に女性がいないと知っていても女性なのだ!

 だからこそ、萌えはしても誰とも結婚せずに大神殿で暮らそうと思ってたのに!

 それなのに……どうしてレオーレ様の事が好きになってしまったんだ!

 自分の感情に頭を抱えながら、考える。

 まあさ、俺とレオーレ様の出会いを考えたらさ?そりゃ、惚れるしかないと思うじゃん?

 だって、命を助けられて、優しくされたらさ。漫画や小説、ゲームですら惚れるフラグでしかないし。むしろ、惚れない方がおかしいって。

 しかも、神子として生きる覚悟をレオーレ様の生きざまを見て決めてるわけよ。下手したら、あの頃も無自覚に惚れてたからこそそう思った気もしてきたし……。

 ダメだ。考えれば考えるほど、惚れる要素しかない。

 もちろん、顔だって最高だ。もう美の化身と言われても納得できるし超絶美形!

 惚れたのはそれだけではないけど、やっぱり顔はいい!

 惚れたと自覚した今、直視できないと思うほどに。

 どうしようどうしようどうしよう。絶対、今日も来る。しばらく外の仕事はないはずだから、大神殿での仕事が忙しくても様子を見にきてくれるはずだ。

 その優しさが嬉しい。嬉しいけど……もういつも通りの対応できる気がしねぇえええええっ!

 昨日、レオーレ様の膝に抱えられて、よく泣き続けられたな俺!

 この前、レオーレ様が遠征から返ってきた時よく抱きつけたな俺!

 無理だよぉおおおおおっ!声聞いただけで、真っ赤になる自信あるよぉおおおおおっ!

 レオーレ様に名前を呼ばれて、微笑まれたのを想像したところで、羞恥心がピークに達して、ベッドの上をゴロゴロと悶える。

 うわぁあああああっ!どーーーーーすんの俺ぇええええええっ!?

 誰かに、誰かに相談したい……相談したいけど……誰に?

 レオーレ様?いやいや、好きな人本人に恋愛相談してどうすんだ!?

 リアン?ダメだダメだ。レオーレ様の乳母兄弟だから最適な気もするけど、だからこそ相談しづらい!もし、リアンがレオーレ様の事が恋愛的な意味で好きだったら俺が堪えきれない!

 ナザール様?たぶん、優しく聞いてくれる。聞いてくれるけど、王宮から俺が貴族に嫁ぐ事を望まれている今現在。王宮とのやり取りで大変だろうに新たな負担になるんじゃないかと思ったら相談できない。

 なら、他の神官達……?ダメダメダメダメ。仲良くしてもらってるけど、恋愛相談できるほど親しくないし、相談したらレオーレ様に伝わりそうだから。

 他に……他に?

 これ以上大神殿で俺が親しい人はいない。いないが……大神殿の関係者ではない……友人だと言える存在が頭を過る。

 シオンだ。

 本来は、攻略対象だから親しくなりすぎると学園に入る前に恋愛ルートに入るかもしれない。しれないけど……相談できる人がシオンしかいないのも確かだと思った。

 正直、先日倒れたばっかりだから許可が貰えるかわからないし、呼んでも来てくれるかわからない。

 でも、シオンに相談したい。

 そう、心に決めていたら部屋の扉が叩かれた。

「ルカ様、失礼いたします」

 そう言って入ってきたのはリアンだった。

「おや、起きておられたんですね」

 リアンが扉を閉めた音とともにのそりと起き上がれば、俺が起きていた事にリアンは目を瞬かせた。

「うん、おはようリアン」
「おはようございますルカ様」

 リアンの言葉に頷き、おはようと言えば、リアンも言葉を返してくれる。

「今日の体調は、いかがですか?昨日の疲れが残っていたりは?」
「大丈夫。でも、ちょっとお腹空いたかも……」

 昨日のレオーレ様の腕の中で泣きつかれて、そのまま夕食を食べ損ねたから、起きたばかりだと言うのに空腹感を感じた。

「昨日の夕食食べてませんもんね。声はおかけしましたが起きなかったので、そのままお休みいただいたんです」

 まあ、泣きに泣いたので相当疲れてたんだろうなぁ……。

「朝食まで時間はありますが、ある程度用意はできているはずですので早められるように伝えてきますね」
「ありがとう」

 お礼を言って、部屋を出ていこうとするリアンを見送る。

 あ、ナザール様に シオンを呼ぶ許可をもらえるかも聞いてきてもらえば良かった。と、思うも、まだ早朝だし焦る事はないかと結論づけたのだった。
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