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第一部:番外編
ヘルト視点10:提案、理性、依頼
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ひとまずエルツと想いを交わしたわけだが、エルツの幼さと俺の罪悪感を考慮して、性的な接触はしない事に決めた。
エルツもそういうことは、まだ早いと思っていたのか提案した時に焦っていたのを見て安心したのは秘密だ。
手を出すことに罪悪感こそあれど、俺も普通の男だ。
可愛いと思っている人間から積極的に誘われれば、理性が揺らぎかねないのも事実。
エルツが性奴隷としての教育を受けながらも初な事に安堵しつつ、その日はエルツを甘やかしながら過ごした。
ただ、想いを交わしたというのに今まで通りというのも物足りないかと思って、少しだけ接触を増やすことにした。
まあ、告白された日と同じように、親が幼い子供を甘やかすような程度のものだが……。
それくらいであれば、多少接触が増えても俺の理性に歯止めがかかるからな!
それでも照れくさそうに喜ぶエルツに理性がグラグラと揺らぐんだが……!
……可愛いんだよホントに。
スキンシップに慌ててるエルツに肉欲を覚えるがそれを抑え込んで触れ合う。
一人になった時、処理しようにもエルツの姿が頭にちらつくようになったから、肉欲の発散はもっぱら訓練で発散するようになってしまったのは、エルツに言えない。
絶対に気にすると思うからだ。
娼館って選択肢も無くはないが……好きだと言った手前、他のヤツを抱きにいくのも不誠実だろう。
ってなったら、訓練するしかねぇんだわ……。
訓練中も俺の周りをうろちょろついて回るエルツが気になって仕方なくもあるんだがな!
以前以上に理性の試される事が増えているが……かねがね、充実している生活だと思う。
ダンジョンの攻略は順調だし、エルツに頼まれたピアスの加工は、馴染みの鍛治屋から聞いた腕利きの細工職人に頼めそうだしな。
「……ここか。すまん、紹介を受けてきたヘルト・オルデンだ」
「いらっしゃいませ。お話はお伺いしています」
エルツを家に残し、紹介された宝飾品店に訪れれば、話が伝わっていたのか丁寧に迎え入れられる。
「これをピアスに加工してほしい。下級魔石だが、記念のものでな。装飾にかける金はいくらでも構わない」
「かしこまりました。では、どのようなピアスをご希望ですか?」
そう問われ、どういうものがいいか聞いていない事を思い出す。
今から聞きに戻ってもいいが……どうしたものか。
俺が決めても良いものか悩んでいると、店員がいくつか商品のピアスを出してきた。
「お悩みでしたら、この中から好みのものを選んでもよろしいかと」
そう言われて並べられた商品に視線を向ける。
あまり普通の宝飾品には詳しくないんだが……。
そんな事を思っていたら、一つのピアスに目が行く。
雫型の宝石が耳で揺れるタイプのピアスだ。
……このタイプが似合いそうだな。
エルツの耳で赤い魔石のピアスが揺れるのを想像してそんな事を思う。
あいつの黒髪の合間から赤いピアスが揺れているのがすごく良い。
赤いピアスと緑の瞳との相性も良いと思った。
「……このタイプで」
「かしこまりました」
俺の好みで決めてしまったと気づいたのは、魔石を渡して店を出た後。
勝手に決めてしまった事を反省しながらも、出来上がるのが楽しみだった。
エルツもそういうことは、まだ早いと思っていたのか提案した時に焦っていたのを見て安心したのは秘密だ。
手を出すことに罪悪感こそあれど、俺も普通の男だ。
可愛いと思っている人間から積極的に誘われれば、理性が揺らぎかねないのも事実。
エルツが性奴隷としての教育を受けながらも初な事に安堵しつつ、その日はエルツを甘やかしながら過ごした。
ただ、想いを交わしたというのに今まで通りというのも物足りないかと思って、少しだけ接触を増やすことにした。
まあ、告白された日と同じように、親が幼い子供を甘やかすような程度のものだが……。
それくらいであれば、多少接触が増えても俺の理性に歯止めがかかるからな!
それでも照れくさそうに喜ぶエルツに理性がグラグラと揺らぐんだが……!
……可愛いんだよホントに。
スキンシップに慌ててるエルツに肉欲を覚えるがそれを抑え込んで触れ合う。
一人になった時、処理しようにもエルツの姿が頭にちらつくようになったから、肉欲の発散はもっぱら訓練で発散するようになってしまったのは、エルツに言えない。
絶対に気にすると思うからだ。
娼館って選択肢も無くはないが……好きだと言った手前、他のヤツを抱きにいくのも不誠実だろう。
ってなったら、訓練するしかねぇんだわ……。
訓練中も俺の周りをうろちょろついて回るエルツが気になって仕方なくもあるんだがな!
以前以上に理性の試される事が増えているが……かねがね、充実している生活だと思う。
ダンジョンの攻略は順調だし、エルツに頼まれたピアスの加工は、馴染みの鍛治屋から聞いた腕利きの細工職人に頼めそうだしな。
「……ここか。すまん、紹介を受けてきたヘルト・オルデンだ」
「いらっしゃいませ。お話はお伺いしています」
エルツを家に残し、紹介された宝飾品店に訪れれば、話が伝わっていたのか丁寧に迎え入れられる。
「これをピアスに加工してほしい。下級魔石だが、記念のものでな。装飾にかける金はいくらでも構わない」
「かしこまりました。では、どのようなピアスをご希望ですか?」
そう問われ、どういうものがいいか聞いていない事を思い出す。
今から聞きに戻ってもいいが……どうしたものか。
俺が決めても良いものか悩んでいると、店員がいくつか商品のピアスを出してきた。
「お悩みでしたら、この中から好みのものを選んでもよろしいかと」
そう言われて並べられた商品に視線を向ける。
あまり普通の宝飾品には詳しくないんだが……。
そんな事を思っていたら、一つのピアスに目が行く。
雫型の宝石が耳で揺れるタイプのピアスだ。
……このタイプが似合いそうだな。
エルツの耳で赤い魔石のピアスが揺れるのを想像してそんな事を思う。
あいつの黒髪の合間から赤いピアスが揺れているのがすごく良い。
赤いピアスと緑の瞳との相性も良いと思った。
「……このタイプで」
「かしこまりました」
俺の好みで決めてしまったと気づいたのは、魔石を渡して店を出た後。
勝手に決めてしまった事を反省しながらも、出来上がるのが楽しみだった。
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