76 / 384
第2章 ユルガルム領へ
第2章第024話 王都到着
しおりを挟む
第2章第024話 王都到着
・Side:イシンハイ・グガルチ
ふむ。話題になっている赤竜神の巫女様。
ユルガルムからの報告書は、さすがに眉唾だったのだが。学外の丘を吹き飛ばしたあの威力。あれでもまだユルガルムで使ったときの威力の一割にもならないらしい。そもそもユルガルムの時も最大の威力では無いとか。見ると聞くでは大違いだったな。
あと。あの小竜様。鳥のように偵察できるのか、もし軍で使えるのなら、それだけでの計り知れない価値がある。
もう一度情報の精査がしたくなったので、アイズン伯爵とダンテ殿に再度客室にご足労願う。
軍相のカステラード殿下から、軍の視点からレイコ殿の実効性を評価せよと仰せつかっているが。なにから報告したものやら。
ただ、あの子が軍に参加するのか? 協力してくれるのか? 見た目は十歳程度の少女だぞ。いくら強力でも、あんな子供を戦闘に駆りだしたら、軍としての体裁が悪すぎるわ。
ユルガルム領軍の戦評では、数で迫られるのは苦手とのことだが。あくまで味方に被害を出さぬように配慮した結果だろう。無差別、または敵しかいないのなら、巫女様でも対処は可能に思われる。
絶対に他国に去られてしまう事態だけは避けねばなるまい。敵対することになったら、勝てるかどうか。政治的にも道義的にもな。
報告は、明日の午前中に王都まで届くようにと言われている。…徹夜して朝一の伝令に頼むか。
訓練場で待っているレイコ殿のところに行ったら、新兵共が絡んでいたようだが。
ん? 本当に練習だけだな。…よし、その訓練が終わったら出頭しろ。レイコ殿についていろいろ聞きたいからな。
・Side:ツキシマ・レイコ
王都が見えてきました。おおう。
王都は、湖のそばにあるようです。カラスウ河は、その湖から流れています。
湖の端に小山があって、その側に教会とも聖堂ともいえる豪華そうな建物が見えています。
うーん、湖が三日月型? 小山を挟んで湖の反対側に王都が広がっています。
湖の向こう岸には、山地が迫っているようですが。
あれ?ここもクレーター? ユルガルムよりだいぶでかいようです。直径二十キロくらい?
クレーターの中央丘があって。クレーター内の平らな部分の北東三分の一ほどが湖。のこりに王都が広がっている感じでしょうか。このへんは、ユルガルムの街に多少にていますね。
外輪山はだいぶ浸食されているようで、南側三分の一はほぼ平野とくっついています。
湖を起点に、王都内掘や運河が整備されていて。街のが外枠の掘にかかる橋に関が設けられています。ただ、特に取り調べをしているふうもなく、商会のものらしい荷馬車はどんどん通っています。
ここは普段、監視だけのようですね。御者さんが伯爵家の紋章を見せると、そのまま市街地に入ってきました。
うん。エイゼル市に負けないくらい賑やかな街です。あの街の中央通りを思い出します。街道脇にはいろんな店が並んで賑わってますね。治安も良さそうです。
中央丘は城よりずっと高いので。街からはいいランドマークになっています。
街から見て中央丘の正面には、教会でしょうか? エイゼル市の教会より一回り大きくて荘厳な建物が建っています。お城の敷地内に教会があるのは、この世界でのスタンダートのようです。
そちらに近づいていくと、塀に囲まれた屋敷が増えてきます。ここは王都の貴族街でしょうね。エイゼル市の貴族街より総面積は広そうですし、一軒一軒がずっとでかいです。なんか高位の貴族が多いってところでしょうか?このへんはさすが王都という感じです。
通りの続く先にはお城の門らしき物が見えていますが。そこに続く広い石畳の通りから、ある屋敷の敷地に入っていきました。ここは他領から来た貴族のための宿舎だそうです。いわゆる迎賓館ですか。私も今日は、ここに宿泊だそうです。
…街で食べ歩きしてみたかったけど、致し方なし。またの機会にしましょう。
アイズン伯爵と夕食です。メニューの雰囲気はエイゼル市に近い感じでしたね。エイゼル市から魚も、揚がったその日のうちに届くそうで、大変美味しゅうございました。
ここでも、レッドさん用サンドイッチを用意していただいてました。ありがたいですね。給仕している侍女さんが、レッドさんが食べる様を見てニコニコしています。
次の朝。
謁見はお昼前の予定なので。まだ余裕はあるのですが。
ひゃー。お風呂はありましたこの屋敷に。桶と言うより一人用バスタブではありますが。侍女さんたちに放り込まれて磨かれました。
いつの間にか用意したのか、謁見用のドレスです。…ドレスというよりはスーツなのかな? 豪華絢爛というよりは、学生服をベースに飾り多めという感じですね。和のテイストも多いように思います。
「ふむ。よく似合うではないか」
伯爵が部屋に迎えに来ています。…って、伯爵は同じスイーツの一室に滞在しているのですけどね。
さて。準備完了です。覚悟を決めますか。
・Side:イシンハイ・グガルチ
ふむ。話題になっている赤竜神の巫女様。
ユルガルムからの報告書は、さすがに眉唾だったのだが。学外の丘を吹き飛ばしたあの威力。あれでもまだユルガルムで使ったときの威力の一割にもならないらしい。そもそもユルガルムの時も最大の威力では無いとか。見ると聞くでは大違いだったな。
あと。あの小竜様。鳥のように偵察できるのか、もし軍で使えるのなら、それだけでの計り知れない価値がある。
もう一度情報の精査がしたくなったので、アイズン伯爵とダンテ殿に再度客室にご足労願う。
軍相のカステラード殿下から、軍の視点からレイコ殿の実効性を評価せよと仰せつかっているが。なにから報告したものやら。
ただ、あの子が軍に参加するのか? 協力してくれるのか? 見た目は十歳程度の少女だぞ。いくら強力でも、あんな子供を戦闘に駆りだしたら、軍としての体裁が悪すぎるわ。
ユルガルム領軍の戦評では、数で迫られるのは苦手とのことだが。あくまで味方に被害を出さぬように配慮した結果だろう。無差別、または敵しかいないのなら、巫女様でも対処は可能に思われる。
絶対に他国に去られてしまう事態だけは避けねばなるまい。敵対することになったら、勝てるかどうか。政治的にも道義的にもな。
報告は、明日の午前中に王都まで届くようにと言われている。…徹夜して朝一の伝令に頼むか。
訓練場で待っているレイコ殿のところに行ったら、新兵共が絡んでいたようだが。
ん? 本当に練習だけだな。…よし、その訓練が終わったら出頭しろ。レイコ殿についていろいろ聞きたいからな。
・Side:ツキシマ・レイコ
王都が見えてきました。おおう。
王都は、湖のそばにあるようです。カラスウ河は、その湖から流れています。
湖の端に小山があって、その側に教会とも聖堂ともいえる豪華そうな建物が見えています。
うーん、湖が三日月型? 小山を挟んで湖の反対側に王都が広がっています。
湖の向こう岸には、山地が迫っているようですが。
あれ?ここもクレーター? ユルガルムよりだいぶでかいようです。直径二十キロくらい?
クレーターの中央丘があって。クレーター内の平らな部分の北東三分の一ほどが湖。のこりに王都が広がっている感じでしょうか。このへんは、ユルガルムの街に多少にていますね。
外輪山はだいぶ浸食されているようで、南側三分の一はほぼ平野とくっついています。
湖を起点に、王都内掘や運河が整備されていて。街のが外枠の掘にかかる橋に関が設けられています。ただ、特に取り調べをしているふうもなく、商会のものらしい荷馬車はどんどん通っています。
ここは普段、監視だけのようですね。御者さんが伯爵家の紋章を見せると、そのまま市街地に入ってきました。
うん。エイゼル市に負けないくらい賑やかな街です。あの街の中央通りを思い出します。街道脇にはいろんな店が並んで賑わってますね。治安も良さそうです。
中央丘は城よりずっと高いので。街からはいいランドマークになっています。
街から見て中央丘の正面には、教会でしょうか? エイゼル市の教会より一回り大きくて荘厳な建物が建っています。お城の敷地内に教会があるのは、この世界でのスタンダートのようです。
そちらに近づいていくと、塀に囲まれた屋敷が増えてきます。ここは王都の貴族街でしょうね。エイゼル市の貴族街より総面積は広そうですし、一軒一軒がずっとでかいです。なんか高位の貴族が多いってところでしょうか?このへんはさすが王都という感じです。
通りの続く先にはお城の門らしき物が見えていますが。そこに続く広い石畳の通りから、ある屋敷の敷地に入っていきました。ここは他領から来た貴族のための宿舎だそうです。いわゆる迎賓館ですか。私も今日は、ここに宿泊だそうです。
…街で食べ歩きしてみたかったけど、致し方なし。またの機会にしましょう。
アイズン伯爵と夕食です。メニューの雰囲気はエイゼル市に近い感じでしたね。エイゼル市から魚も、揚がったその日のうちに届くそうで、大変美味しゅうございました。
ここでも、レッドさん用サンドイッチを用意していただいてました。ありがたいですね。給仕している侍女さんが、レッドさんが食べる様を見てニコニコしています。
次の朝。
謁見はお昼前の予定なので。まだ余裕はあるのですが。
ひゃー。お風呂はありましたこの屋敷に。桶と言うより一人用バスタブではありますが。侍女さんたちに放り込まれて磨かれました。
いつの間にか用意したのか、謁見用のドレスです。…ドレスというよりはスーツなのかな? 豪華絢爛というよりは、学生服をベースに飾り多めという感じですね。和のテイストも多いように思います。
「ふむ。よく似合うではないか」
伯爵が部屋に迎えに来ています。…って、伯爵は同じスイーツの一室に滞在しているのですけどね。
さて。準備完了です。覚悟を決めますか。
48
あなたにおすすめの小説
ペットになった
ノーウェザー
ファンタジー
ペットになってしまった『クロ』。
言葉も常識も通用しない世界。
それでも、特に不便は感じない。
あの場所に戻るくらいなら、別にどんな場所でも良かったから。
「クロ」
笑いながらオレの名前を呼ぶこの人がいる限り、オレは・・・ーーーー・・・。
※視点コロコロ
※更新ノロノロ
神の加護を受けて異世界に
モンド
ファンタジー
親に言われるまま学校や塾に通い、卒業後は親の進める親族の会社に入り、上司や親の進める相手と見合いし、結婚。
その後馬車馬のように働き、特別好きな事をした覚えもないまま定年を迎えようとしている主人公、あとわずか数日の会社員生活でふと、何かに誘われるように会社を無断で休み、海の見える高台にある、神社に立ち寄った。
そこで野良犬に噛み殺されそうになっていた狐を助けたがその際、野良犬に喉笛を噛み切られその命を終えてしまうがその時、神社から不思議な光が放たれ新たな世界に生まれ変わる、そこでは自分の意思で何もかもしなければ生きてはいけない厳しい世界しかし、生きているという実感に震える主人公が、力強く生きるながら信仰と奇跡にに導かれて神に至る物語。
私の生前がだいぶ不幸でカミサマにそれを話したら、何故かそれが役に立ったらしい
あとさん♪
ファンタジー
その瞬間を、何故かよく覚えている。
誰かに押されて、誰?と思って振り向いた。私の背を押したのはクラスメイトだった。私の背を押したままの、手を突き出した恰好で嘲笑っていた。
それが私の最後の記憶。
※わかっている、これはご都合主義!
※設定はゆるんゆるん
※実在しない
※全五話
転生したら幽閉王子でした~これどうすんの?
サクラ近衛将監
ファンタジー
神様の眷属の過失が原因の事故に遭って死んだ桜庭雄一が異世界に転生したら、とある国の忌避すべき王子として幽閉されていた。
転生にはチートがつきもののはずだが、事故で死んだ者が300名を超えるために、個別にチートは与えられず、転生先の者の能力を生かせと神に告げられている。
「神の加護」ではないけれど、「恩寵」が与えられているので、当該異世界では努力を為した分、通常に比べると成果があるらしい。
これはとある国の幽閉王子に転生した男の冒険譚である。
原則として、毎週月曜日20時に投稿予定です。
やさしい異世界転移
みなと
ファンタジー
妹の誕生日ケーキを買いに行く最中 謎の声に導かれて異世界へと転移してしまった主人公
神洞 優斗。
彼が転移した世界は魔法が発達しているファンタジーの世界だった!
元の世界に帰るまでの間優斗は学園に通い平穏に過ごす事にしたのだが……?
この時の優斗は気付いていなかったのだ。
己の……いや"ユウト"としての逃れられない定めがすぐ近くまで来ている事に。
この物語は 優斗がこの世界で仲間と出会い、共に様々な困難に立ち向かい希望 絶望 別れ 後悔しながらも進み続けて、英雄になって誰かに希望を託すストーリーである。
この度異世界に転生して貴族に生まれ変わりました
okiraku
ファンタジー
地球世界の日本の一般国民の息子に生まれた藤堂晴馬は、生まれつきのエスパーで透視能力者だった。彼は親から独立してアパートを借りて住みながら某有名国立大学にかよっていた。4年生の時、酔っ払いの無免許運転の車にはねられこの世を去り、異世界アールディアのバリアス王国貴族の子として転生した。幸せで平和な人生を今世で歩むかに見えたが、国内は王族派と貴族派、中立派に分かれそれに国王が王位継承者を定めぬまま重い病に倒れ王子たちによる王位継承争いが起こり国内は不安定な状態となった。そのため貴族間で領地争いが起こり転生した晴馬の家もまきこまれ領地を失うこととなるが、もともと転生者である晴馬は逞しく生き家族を支えて生き抜くのであった。
転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです
NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた
備蓄スキルで異世界転移もナンノソノ
ちかず
ファンタジー
久しぶりの早帰りの金曜日の夜(但し、矢作基準)ラッキーの連続に浮かれた矢作の行った先は。
見た事のない空き地に1人。異世界だと気づかない矢作のした事は?
異世界アニメも見た事のない矢作が、自分のスキルに気づく日はいつ来るのだろうか。スキル【備蓄】で異世界に騒動を起こすもちょっぴりズレた矢作はそれに気づかずマイペースに頑張るお話。
鈍感な主人公が降り注ぐ困難もナンノソノとクリアしながら仲間を増やして居場所を作るまで。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる