甲虫転生〜only oneなんて最硬じゃねぇか!〜

Mr,Queen

文字の大きさ
10 / 22

異世界初の戦争準備

しおりを挟む
世界樹の里【ユグドラシル】にて、
俺たちは、すぐさまウェルの道案内でユグドラシルに着いた。
「すみませぇん。そのスピリット・ロークスト?ってぇ、一体何なんですかぁ?」
『スピリット・ロークスト、世界樹の魔力で生まれ出でる特殊な種族で、欲界樹の魔力で生まれ出でるカンタロスと対をなす種族だ。』
「そう、カンタロス。俺の種族であり、今はもう絶滅した最強種の一角。昔は、スピリット・ロークストと争い、後に和解した最初で最後の種族だ。」
「へぇ、そんならぁ、どうやって止めるんですかぁ?そのぉ、驚異的なまでにぃ、強いスピリット・ロークストを。」
「止める方法は幾つかは存在するが、一番手っ取り早いのはウェルが土壁で囲んで俺が説得する方法だろうな。ウェルはどう思う?」
『嗚呼、異論はない。』
「それならぁ、自分の出番はない感じですかぁ?」
「いや、お前はまたの機会の戦いの時に出番を与えるから心配するな。」
「えぇ!?まぁ、できなくはないですけどぉ、やったらやったで自分動けなくなりますよぉ?」
『その時は俺が保護するから問題ない。』
「そんじゃあ、決まりだな。」
「あ、決定権はそもそも無いんですねぇ。わかりましたよぉ~、やれば良いんでしょうやればぁ。」
こうして、3匹役割が決まったところで奴ら、スピリット・ロークストの群れは現れた。その後は、計画通り土壁で囲んだ。
「スピリット・ロークストよ!俺はカンタロス唯一の1匹、最後のカンタロスである。お主ら程の強者揃いも揃いって、どこに行くつもりだ!」
「おやおや、これは久しぶりに見たねぇ。初めまして、最後のカンタロス。わしは、このスピリット・ロークストの里長にして、最古のスピリット・ロークストだ。」
「初めまして、俺はここ最近生まれ出た、カンタロスだ。気軽にカンと呼んでくれ。」
「よろしくね。カン。わしのことは好きに呼んで良いぞ。」
「了解だ。よろしく、【スロー】」
「ふふっ、スローかい。元祖にして最強のカンタロスもわしのことをスローと呼んでおったのう。まぁ、昔話は置いておいて、なんでこの戦争が勃発したのか聞いてもらおうかのう。」
➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖
それは唐突に起きた。帝国ガンドラスができる以前にあるここユグドラシルは、秘境の地として、知られていた。決して、触れてはならない秘境と。
しかし、現帝王ナリカリト・ガンドラスは欲物の塊みたいな男であった。その為、ここユグドラシルの肥沃な大地に目をつけた。しかし、ユグドラシルに住む先住民族スピリット・ロークストが黙ってはいなかった。森に侵入した帝国の密偵を襲い、追い返したのだ。
それが原因で、帝王が憤り、ここユグドラシルの殲滅命令を出した。それが一週間前の出来事。
その殲滅は容易く追い返せるのだが、追い返している間に帝国が里を襲い、住民を殺し、誘拐していった。そんな事をされれば、心穏やかなスピリット・ロークストといえど、怒り、やがて帝国を滅ぼす戦争を始めた。
➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖
「と、言う感じだ。さて、これを聞いてどうする若いカンタロス。」
「なるほど、でも里長。貴方は里を守る身なのでしょう?なのに、里を出て戦争ですって?貴方その間にユグドラシルが奪われたらどうするんだ?」
「そんなことはさせない!!」
「さっきの話では気付かぬ間に誘拐されたと言っていましたけど、絶対守れるって、言えるんですか?」
「そ、それは…………」
「だからこその提案です。私達がこの戦争を完全勝利に導かせてもらいたいのです。」
「それは、唐突ですね。しかし、これはわしらの問題なので……」
「それがそうでは無いのです。帝国ガンドラスはここを滅ぼした後に私の仲間のプテロンの里を襲う計画をしているんですよ。」
「な!プテロンの里を!?」
「えぇ、私達はプテロンの里にて大型の伝説の魔獣シィーザシィー・クティノスと戦っており、その際にクティノスの体には帝国の紋章が魔力仕込みで刻まれていました。うちのウェルが気づかなければ誰も気づかなかったでしょう。」
「ウェル?」
スローがつぶやいた瞬間俺のそばの土が隆起し、ウェルが現れた。
『どうも、ウェルミス・ティエラだ。貴方とは初めましてだな。』
「な!?ウェルミス・ティエラ!煩悩の魔王 魔羅の直属の配下であるお前が何故此処に!?」
『俺はカンタロス殲滅計画前に配下をやめた。だから、煩悩の魔王 魔羅の元直属の配下だな。話を戻すと俺はカンタロスとは仲が良かったからな、計画に使いたかったんだろう。だから辞退した。しかし、煩悩の魔王の力を俺は甘く見ていた。煩悩、即ち三大欲求、少しでも欲を持つ者、全ての生物が逆らえない存在。煩悩を持ちし者を操り、悲劇を見て楽しむ。俺は…………配下をやめたその瞬間魔羅の手に堕ちた。意識は朦朧としていても身体は自分とは違う誰かに操られていた。それで、俺はカンタロスの殲滅を行った。そして完全にこの身体の自由を手に入れたの殲滅計画が完全に終わってからだった。俺は遅かった。』
「この話と関係はあるのか?」
「ウェル、関係あるのその話?」
『嗚呼、里長よ。あの帝王はかのスピリット・ロークストを襲うような愚王だったのか?真実の眼で見てみろ!』
「確かに、愚王ではあったが、帝国の不利益になることはしない現実主義者でもあった。」
「え!?まさか!」
『そうだな。まだ、推測の域は出ないが、おそらくこれは魔羅の能力によって計画された人為的戦争なのでは無いのかと思った。』
「だったら、どうすれば良いの?この戦争。」
『しかし、一つだけ確証を持っているだろう?この里は襲われた。魔羅の能力とて万能では無い。帝国全国民を洗脳することなんて物理的に不可能だ。即ち、誘拐を行ったのは帝王の怒りを利用して、金銭を得ようとする、汚らしいハイエナどもだ。そのような輩が居る帝国を残していても俺たちに不利益になる可能性の方が高い。だから、俺たちはスピリット・ロークストと協力して帝国を滅ぼしたい。』
「確かに、それもそうだな。少し待ってくれ、里のみんなの意見も聞かねばならぬのでな。」
それから数分後、里長は俺たちの前に来てこう言った。
「頼む、わしらに力を貸してほしい。」
これで決まりだ。スピリット・ロークストと俺たちの戦争同盟は此処に結ばれた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

『異世界ガチャでユニークスキル全部乗せ!? ポンコツ神と俺の無自覚最強スローライフ』

チャチャ
ファンタジー
> 仕事帰りにファンタジー小説を買った帰り道、不運にも事故死した38歳の男。 気がつくと、目の前には“ポンコツ”と噂される神様がいた——。 「君、うっかり死んじゃったから、異世界に転生させてあげるよ♪」 「スキル? ステータス? もちろんガチャで決めるから!」 最初はブチギレ寸前だったが、引いたスキルはなんと全部ユニーク! 本人は気づいていないが、【超幸運】の持ち主だった! 「冒険? 魔王? いや、俺は村でのんびり暮らしたいんだけど……」 そんな願いとは裏腹に、次々とトラブルに巻き込まれ、無自覚に“最強伝説”を打ち立てていく! 神様のミスで始まった異世界生活。目指すはスローライフ、されど周囲は大騒ぎ! ◆ガチャ転生×最強×スローライフ! 無自覚チートな元おっさんが、今日も異世界でのんびり無双中!

出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜

シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。 起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。 その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。 絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。 役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。

つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました

蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈ 絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。 絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!! 聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ! ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!! +++++ ・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)

セーブポイント転生 ~寿命が無い石なので千年修行したらレベル上限突破してしまった~

空色蜻蛉
ファンタジー
枢は目覚めるとクリスタルの中で魂だけの状態になっていた。どうやらダンジョンのセーブポイントに転生してしまったらしい。身動きできない状態に悲嘆に暮れた枢だが、やがて開き直ってレベルアップ作業に明け暮れることにした。百年経ち、二百年経ち……やがて国の礎である「聖なるクリスタル」として崇められるまでになる。 もう元の世界に戻れないと腹をくくって自分の国を見守る枢だが、千年経った時、衝撃のどんでん返しが待ち受けていて……。 【お知らせ】6/22 完結しました!

異世界転生日録〜生活魔法は無限大!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
☆感想の受付開始しました。 【あらすじ】   異世界に転生したルイは、5歳の高熱を境に、記憶を取り戻す。一度は言ってみたい「ステータス・オープン」で、ステータスを見れることに気付いた。スキル「生活魔法∞(無限大)」を発見。その意味を知るルイは、仄かに期待を抱いた。  それと同時に、今世の出自である農家の四男は、長男大事な両親の態度に、未来はないと確信。  家族に隠れて、ステータスにあったスキルの一つ「鑑定」を使い、村のお婆(薬師)相手に、金策を開始。  十歳の時に行われたスキル鑑定の結果を父に伝えたが、農家向きのスキルではなかったルイは「家の役には立たない」と判断され、早々に家を追い出される。   だが、追放ありがとう!とばかりに、生活魔法を知るべく、図書館がある街を目指すことにしたルイ。  最初に訪れた街・ゼントで、冒険者登録を済ませる。だがそのギルドの資料室で、前世の文字である漢字が、この世界の魔法文字だという事実を知ることになる。  この世界の魔法文字を試したルイは、魔法文字の奥深さに気づいてしまった。バレないように慎重に……と行動しているつもりのルイだが、そんな彼に奇妙な称号が増えて行く。  そして、冒険者ギルドのギルドマスターや、魔法具師のバレンと共に過ごすうちに、バレンのお師匠様の危機を知る。  そして彼に会いにいくことになったが、その目的地が、図書館がある魔法都市アルティメットだった。  旅の道中もさることながら、魔法都市についても、色々な人に巻き込まれる運命にあるルイだったが……それを知るのは、まだ先である。 ☆見切り発車のため、後日変更・追記する場合があります。体調が不安定のため、かける時に書くスタイルです。不定期更新。 ☆カクヨム様(吉野 ひな)でも先行投稿しております。

転生特典〈無限スキルポイント〉で無制限にスキルを取得して異世界無双!?

スピカ・メロディアス
ファンタジー
目が覚めたら展開にいた主人公・凸守優斗。 女神様に死後の案内をしてもらえるということで思春期男子高生夢のチートを貰って異世界転生!と思ったものの強すぎるチートはもらえない!? ならば程々のチートをうまく使って夢にまで見た異世界ライフを楽しもうではないか! これは、只人の少年が繰り広げる異世界物語である。

異世界転生おじさんは最強とハーレムを極める

自ら
ファンタジー
定年を半年後に控えた凡庸なサラリーマン、佐藤健一(50歳)は、不慮の交通事故で人生を終える。目覚めた先で出会ったのは、自分の魂をトラックの前に落としたというミスをした女神リナリア。 その「お詫び」として、健一は剣と魔法の異世界へと30代後半の肉体で転生することになる。チート能力の選択を迫られ、彼はあらゆる経験から無限に成長できる**【無限成長(アンリミテッド・グロース)】**を選び取る。 異世界で早速遭遇したゴブリンを一撃で倒し、チート能力を実感した健一は、くたびれた人生を捨て、最強のセカンドライフを謳歌することを決意する。 定年間際のおじさんが、女神の気まぐれチートで異世界最強への道を歩み始める、転生ファンタジーの開幕。

処理中です...