ガンストライク・オンライン

撫でたココ

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 準々決勝。
 チーム風車vsチーム六芒星

「どっちが勝つと思う?」
「私は風車かなぁ。さっきの見てたけどすごかったよ、いい意味で風車だったね」
「確かに、あれ狙ってやってんのかね。本当すごくない?」
「風車がついに真・風車になったな」
 所々から聴こえるいつも通りの声。少し違うのは罵倒や笑いじゃないってことくらいか。
 僕はついさっきの戦闘で剣を2本操るという難題を仰せつかり、自分なりに努力したわけだ。
 それがこの結果となった。なんかむず痒いね。

 そんなわけで準々決勝。相手はチーム六芒星。宵風さんいわく
「両方ガンマンだからちょっとだるいね」
 とのことだった。
 軽口を叩いているから大丈夫だろうなと思っていたけど、少し苦戦しているようで、
「作戦立てるのちょい時間かかる。しばしのお待ちを。」
  といわれ、今にいたる。

 周りを見渡すが、面白いことも特になく、することなんてあるわけもない。人の話を片耳たてて聞くくらいしか本当にすることがない。
 なんだかんだで宵風さんとの会話が多かったからな。退屈はしなかったんだよな。
 ぼけっと立ち尽くしていること10分。
「おわったーーーーーーーーーー」
「おわったよおわった。やっとおわった」 
「お疲れさんです」
「疲れたよ疲れた。いや、そんな話をしてる場合じゃないんだけど」
「そうですね。んで、どんな作戦ですか」
「聞きたい?」
「まぁそれは」
「本当に」
「まぁそれなりに」
「じゃあ発表します。今回の作戦は………」
「………」
「特になし…です」
「?」
「特になくなしです」
「いや、聞こえてます」
「え、あっ、そう。まぁそういうことだから、よろっ」
「え、あ、いや、なんもないんですか」
「うん。なんもない」
「まじか」
 ということらしい。あてにしてた部分はあったから驚きなんだけど、しょうがないといえばしょうがないのかな。
「ちなみに思いつかなかったんですか?」
「い、いや、そんなことないし。これも一種の作戦みたいなもんだし。」
「なるほど。思いつかなかったんですね」
「………」
 か、かわいい。ドSだなとか思ってたけどまた一つ新しい発見をした。
 作戦なんかなしでやってやりますわ。頑張りますはい。

 ということで、準々決勝は作戦なし。ぶっつけ本番で挑むことになった。
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