異世界へようこそ

2章

追跡

「・・・何を言ってる・・・」

「まだ、分かりませんか？・・・・それとも、ワザとですか？」
「ワザとな訳が無いだろう？」
「これは、これは、ここまで、鈍いとは、思いませんでしたよ」
ミルディンはジェリドを、珍しい物でも見るかのように見た。

「そんな事より、ミズキは何処にいる？」
話しに割って入ってきたのは、ダリルだった。
「そうでした！ジェリド様、ミズキ様と何処で別れましたか？」
「何、そんな事を知りたいんだ？」
「・・・ミズキ様は、北の砦から、脱獄した男が狙っています」
「脱獄って、どうして、ミズキが狙われるんだ？」
「・・・詳しい事は、言えません・・・こちらで、入手した情報です。まず、間違いないかと」
「・・・・」
「ジェリド頼むから、教えてくれ」
「・・・東の裏門の通りだ・・・」
「あんな所に連れて行ったのか？」
「・・・あぁあ」


「それでは、お嬢、急ぎましょう」
「そうね、見つかれば良いけど・・・今回は、後手ばかりに回るわね～、ミルディン」
「そうですね、お嬢、ケチが付いていけない・・・早く手を打たないと」

ミルディンとキャサリンは急いで、走り去って行った。


「俺たちも行くぞ！ジェリド」
「あぁあそうだな・・・狙われてるって、どうゆう事か、白状させないとな」
まったくだと、ダリルは頷いた。




ーーーーーーだが、たどり着いた場所には、ミズキは居なかった。



先に着いていた、キャサリンとミルディンは、一部集を見ていたと言う男を見つけ出し話を聞いていた。

話をきいた、キャサリンとミルディンは、顔おを合わせて、嫌～な顔をした。
一部始終見ていた男は、こう話した。

線の細い見るからに弱そうな男が、ミズキの指を・・・最初は親指を、ねっとりと舐め、次の指は、人差し指を、そして、中指を舐め始めたところ、ミズキは何かを叫び、相手の男が、気を逸らし、逃げようとしたところ、すぐにつかまって、腹を蹴られ、気を失ったミズキを黒塗りの馬車に運んだと。

「これはまずいわね～ミルディン」
「お嬢、私はこのまま、馬車の後を付けますので、お嬢は、いちど、ギルドに戻って、私からの連絡を待ってください」

「俺たちも・・・」
「ダリル、アイシャはどうする、俺が行くから、お前は、アイシャといえで、待ってろ」

ジェリドとミルでインは何もしゃべらず。

二人は一斉に走り出した。