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私の彼は、愚弟でした
大きな勘違い
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紅蓮に相談をしようと、王宮まで出向いた私を出迎えたのは、いつぞやの、門番ではありませんか?
門番は、私の顔を見るなり、「これは、これは、一花様ではありませんか?今日はどのようなご用事で?ご自宅まで、お迎えにあがりましたのに?」
もちろん手は、マッハの如く、高速で手もみをしていますよあなた。気付いていますか?
「紅蓮に会いに来たの・・・・通してくれる?」
「もちろん、喜んで!」と紅蓮の部屋まで、『一花様のお通りだ』と叫びながら、案内をされた時、私は思いました。これはラヴィニスの嫌がらせでは無かったのですね。このパフォーマンスは、この門番、オリジナルなんですね?メイドさん達まで、冷たい視線です。恥ずかしい。
「おめでとう、一花!いやぁ~、良かった、良かった。やっと、ラヴィニスと結婚する気になったんだね。本当に良かったよ。一花も満更じゃなかったんだね」
紅蓮は私の顔を見るなり、おめでとうを連発されて、私はどうしたら良いかわかりません?
紅蓮!なんでそんなに喜んでいるの?
確かにラヴィニスは好きですが、私、結婚なんて考えていませんが?
「紅蓮、喜んでくれるのは嬉しいしけど、なんで知ってるの?」
「ラヴィニスが、父さん、じゃ無かった。陛下に結婚の申請書にサインをしろって、脅してたよ。陛下もラヴィニスに弱みを握られていたから、弱みをチャラにすると言われて、喜んでサインを出ししていたし、それ以上にラヴィニスの結婚に涙まで流して喜んでいたよ。ラヴィニスは、どんだけ遊んでいたんだか?きっと、結婚式は国を挙げてすると思うよ。」
国王が、涙まで流すなんて・・・・私って、もしかして、凄い?・・・いやいやいや、そうじゃなくて、けっこん?けっこんって、アレですよね?子供まで作っちゃう、アレですよね?マジですか?まだ付き合って7日と5時間ですよ、いくらなんでも、早すぎませんか?将来的にはと言う思いは確かにありますけど・・・・体だって、繋がったのも7日前ですし、やっぱり、結婚は早過ぎます。
「無理!無理!無理!!結婚なんて!無ー理ー!!!」
勢いよく立ち上がった私の顔は、真っ青と言っても過言ではありません。
「何!今頃言ってるの?」
紅蓮目は座っています。
「だって、だって、結婚だよ?無理だよ!」
「一花?これから言う事を、真面目に聞いて」
「・・・うん」
「ラヴィニスから逃げる事は出来ないと思った方がいいよ」
「や、やだ紅蓮!何の冗談?」
「俺、言ったよ。真面目に聞いてって」
「だってそうじゃない、逃げられないって、どう言う事?」
「どうして、ラヴィニスは、俺と容姿まで似せて、入れ替わったんだろうね?」
「・・・・」
そうだ、どうして、ラヴィニスは10歳も若返ってまで、、異世界に来たのだろう?
紅蓮は、思わせぶりに、口を開いた。
「これは陛下から聞いた話だけど、ラヴィニスには、一目で、好きになった子がいたんだって、その子は、一度だけ、ラヴィニスに名前を名のって、すぐに消えてしまったんだって、それからのラヴィニスは、寝る間も惜しんで、その子を捜し続けた。そして、分ったことがあった、それは、その子は、この世界の子じゃ無かったという事・・・・」
「それじゃ、ラヴィニスは、その子を捜しに、私の住む世界にやってきた・・・・・・」
「そう言う事」
紅蓮は、満足そうに頷いた。
正解だと。
「だから、ラヴィニスと結婚しかないんだよ」
キーーーーン
耳鳴りがして途中から紅蓮が何を言っているのかわからない。
周りの音も聞こえなくなっています。
一花の耳は紅蓮の言葉も周りの音も聞こえなくなっていた。
無の世界。
それすら気が付かない程一花のショックは大きかった。
少しずつ今の話をまとめると、私は、ラヴィニスが探しているその子の身代わりで‥‥、更に私はラヴィニスに愛されていると勘違いした道化なの?
ラヴィニス。
‥‥‥‥惨め過ぎる。
門番は、私の顔を見るなり、「これは、これは、一花様ではありませんか?今日はどのようなご用事で?ご自宅まで、お迎えにあがりましたのに?」
もちろん手は、マッハの如く、高速で手もみをしていますよあなた。気付いていますか?
「紅蓮に会いに来たの・・・・通してくれる?」
「もちろん、喜んで!」と紅蓮の部屋まで、『一花様のお通りだ』と叫びながら、案内をされた時、私は思いました。これはラヴィニスの嫌がらせでは無かったのですね。このパフォーマンスは、この門番、オリジナルなんですね?メイドさん達まで、冷たい視線です。恥ずかしい。
「おめでとう、一花!いやぁ~、良かった、良かった。やっと、ラヴィニスと結婚する気になったんだね。本当に良かったよ。一花も満更じゃなかったんだね」
紅蓮は私の顔を見るなり、おめでとうを連発されて、私はどうしたら良いかわかりません?
紅蓮!なんでそんなに喜んでいるの?
確かにラヴィニスは好きですが、私、結婚なんて考えていませんが?
「紅蓮、喜んでくれるのは嬉しいしけど、なんで知ってるの?」
「ラヴィニスが、父さん、じゃ無かった。陛下に結婚の申請書にサインをしろって、脅してたよ。陛下もラヴィニスに弱みを握られていたから、弱みをチャラにすると言われて、喜んでサインを出ししていたし、それ以上にラヴィニスの結婚に涙まで流して喜んでいたよ。ラヴィニスは、どんだけ遊んでいたんだか?きっと、結婚式は国を挙げてすると思うよ。」
国王が、涙まで流すなんて・・・・私って、もしかして、凄い?・・・いやいやいや、そうじゃなくて、けっこん?けっこんって、アレですよね?子供まで作っちゃう、アレですよね?マジですか?まだ付き合って7日と5時間ですよ、いくらなんでも、早すぎませんか?将来的にはと言う思いは確かにありますけど・・・・体だって、繋がったのも7日前ですし、やっぱり、結婚は早過ぎます。
「無理!無理!無理!!結婚なんて!無ー理ー!!!」
勢いよく立ち上がった私の顔は、真っ青と言っても過言ではありません。
「何!今頃言ってるの?」
紅蓮目は座っています。
「だって、だって、結婚だよ?無理だよ!」
「一花?これから言う事を、真面目に聞いて」
「・・・うん」
「ラヴィニスから逃げる事は出来ないと思った方がいいよ」
「や、やだ紅蓮!何の冗談?」
「俺、言ったよ。真面目に聞いてって」
「だってそうじゃない、逃げられないって、どう言う事?」
「どうして、ラヴィニスは、俺と容姿まで似せて、入れ替わったんだろうね?」
「・・・・」
そうだ、どうして、ラヴィニスは10歳も若返ってまで、、異世界に来たのだろう?
紅蓮は、思わせぶりに、口を開いた。
「これは陛下から聞いた話だけど、ラヴィニスには、一目で、好きになった子がいたんだって、その子は、一度だけ、ラヴィニスに名前を名のって、すぐに消えてしまったんだって、それからのラヴィニスは、寝る間も惜しんで、その子を捜し続けた。そして、分ったことがあった、それは、その子は、この世界の子じゃ無かったという事・・・・」
「それじゃ、ラヴィニスは、その子を捜しに、私の住む世界にやってきた・・・・・・」
「そう言う事」
紅蓮は、満足そうに頷いた。
正解だと。
「だから、ラヴィニスと結婚しかないんだよ」
キーーーーン
耳鳴りがして途中から紅蓮が何を言っているのかわからない。
周りの音も聞こえなくなっています。
一花の耳は紅蓮の言葉も周りの音も聞こえなくなっていた。
無の世界。
それすら気が付かない程一花のショックは大きかった。
少しずつ今の話をまとめると、私は、ラヴィニスが探しているその子の身代わりで‥‥、更に私はラヴィニスに愛されていると勘違いした道化なの?
ラヴィニス。
‥‥‥‥惨め過ぎる。
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