80 / 80
憧れの学園生活(仮)、開始?! 7
しおりを挟む
未だ続く修練者試験の上位を目指し、がむしゃらに頑張り出した三人組の事など露知らず、美月は憧れの学園生活(仮)を満喫すべく、次なる講義の講堂へ向けて足早に移動していた。
学園生課で今後の予定を確認、次の申し込みを終えた美月は、そのまま1限から始まった講義に出席し、今度は3限から始まる高校英語の説明会場へと向かっている。
次は英語についてかぁ~皆、小さい頃から英会話とか習ってそう…………。
ううっ、頑張って少しでも追いつかないと――そう考えると、本格的に授業が始まる前に、希望者のみでもこういったコツを伝授してもらえるような、今後の見通しのたつ説明会をしてもらえると、本当に助かる。
昨日、一昨日あった数学や理科の説明会もすごく為になったし、今からの英語の説明会もわたしには必須よね。
……翠ちゃんは昨日、出席するって言っていたから、会場で会えると良いなぁ。
ちょうど翠の事を考えていたせいか、廊下を曲がった途端、翠達と鉢合わせした美月は、ぱっと顔を輝かせた。
「翠ちゃん……!会えて、良かった~」
「ああ、美月。おはよ~!ホント今、会えて良かった!英語の説明会、行くよね?一緒に座ろうか」
「美月ちゃん、おはよう」
「おはよ!……今日もすごい荷物だね~一限から、参加したの?」
翠の後ろから顔を出した、最近仲良くなった清水翔子と立川 彩を見て、美月は嬉しそうに声を上げる。
「翔子ちゃん!彩ちゃんも一緒なの?わっ嬉しい~」
「……何?わたしだけでは、ご不満でしょーか」
「わわっ!違う、違~う!翠ちゃんと会えて、本当に嬉しいってば」
翠の軽口に本気で慌てる美月を見て、周りはどっと笑い、辺りの空気は柔らかになる。その中で翠もまた笑いながら、分かってる分かってるって~と美月を宥めた。
「お前ら、相変わらずだな~良いコンビ」
「――伊藤くん?」
同じ中学組で、高校に入ってからよく話すようになった伊藤大飛の声に反応し、そちらを向いた美月は、思いがけない人物をその隣に見つけ、目を大きく見開く。
「アルくん?――何で?!」
心底不思議そうに首を傾げた美月を見て、かの特別面接を受けたもう一人、アルフレッド・グラント・ウィルソンはふわっと微笑んだ。
入学後、いつの間にか伊藤とアルフレッドは意気投合していたらしく、よく一緒につるんでいる。
美月もその関係で、気がつけばアルフレッドと交友していた。
「だろ?驚くよな~!星野」
「まさか、行くの?!……英語の説明会に?」
キラキラの金髪碧眼、何処からどう見ても外国人、しかも英語が母国語であるらしいアルフレッドを驚愕の瞳で見つめる美月。
それに対し、アルフレッドは、にっこりと笑ったまま、頷いた。
「ハイ。美月サン。ボク、みんなにたくさんお世話になってるカラ。説明会、聞いたら、何かボクからも英語のコツ、伝えられるカモしれないし……」
「アル、お前、良い奴だな~」
「アル君!わたし達にも教えてね!」
途端に周りの皆は、アルフレッドをわっと取り囲む。
「俺、数学と理科は何とか……でも、英語はヤバいんだよな~」
「何とか、なんてどの口が言う?!理数、超得意なくせに……!」
悔し気に伊藤を睨む翠に対し、当の伊藤は頭をかいて当惑気味に応えた。
「いや、本当にここの学園ではそうなんだって!……確かに今までは得意と思ってたけど、ここはヤバい。学力でも、上を見ればきりないしな」
「……そういわれれば、そうかもね。特別クラスは雲上人だらけだし、1組は1組で全国各地から集まった、血統折り紙付きの御令嬢、御令息で固まっているらしいし」
「えっ?!そうなの?」
「……美月。美月は余計なことを考えずに、今のままで良いと思う」
「そうそう。そのままひたむきに頑張ってれば、いーの!」
う、うんと頷きつつも、新たに得た情報に、内心ほっと安堵の息を吐く美月。
良かった~~!セーフだよ、セーフ!あの時、即座に1組移動お断りした、わたしナイス判断!
あ、危なかった……理事長さん、さらっと何て提案してくれてたの?――2組、ばんざ~い!
未だ1年の特別クラス――通称特1特2が1-1-A、1-2-Aであることを知らぬ、美月であった……。
学園生課で今後の予定を確認、次の申し込みを終えた美月は、そのまま1限から始まった講義に出席し、今度は3限から始まる高校英語の説明会場へと向かっている。
次は英語についてかぁ~皆、小さい頃から英会話とか習ってそう…………。
ううっ、頑張って少しでも追いつかないと――そう考えると、本格的に授業が始まる前に、希望者のみでもこういったコツを伝授してもらえるような、今後の見通しのたつ説明会をしてもらえると、本当に助かる。
昨日、一昨日あった数学や理科の説明会もすごく為になったし、今からの英語の説明会もわたしには必須よね。
……翠ちゃんは昨日、出席するって言っていたから、会場で会えると良いなぁ。
ちょうど翠の事を考えていたせいか、廊下を曲がった途端、翠達と鉢合わせした美月は、ぱっと顔を輝かせた。
「翠ちゃん……!会えて、良かった~」
「ああ、美月。おはよ~!ホント今、会えて良かった!英語の説明会、行くよね?一緒に座ろうか」
「美月ちゃん、おはよう」
「おはよ!……今日もすごい荷物だね~一限から、参加したの?」
翠の後ろから顔を出した、最近仲良くなった清水翔子と立川 彩を見て、美月は嬉しそうに声を上げる。
「翔子ちゃん!彩ちゃんも一緒なの?わっ嬉しい~」
「……何?わたしだけでは、ご不満でしょーか」
「わわっ!違う、違~う!翠ちゃんと会えて、本当に嬉しいってば」
翠の軽口に本気で慌てる美月を見て、周りはどっと笑い、辺りの空気は柔らかになる。その中で翠もまた笑いながら、分かってる分かってるって~と美月を宥めた。
「お前ら、相変わらずだな~良いコンビ」
「――伊藤くん?」
同じ中学組で、高校に入ってからよく話すようになった伊藤大飛の声に反応し、そちらを向いた美月は、思いがけない人物をその隣に見つけ、目を大きく見開く。
「アルくん?――何で?!」
心底不思議そうに首を傾げた美月を見て、かの特別面接を受けたもう一人、アルフレッド・グラント・ウィルソンはふわっと微笑んだ。
入学後、いつの間にか伊藤とアルフレッドは意気投合していたらしく、よく一緒につるんでいる。
美月もその関係で、気がつけばアルフレッドと交友していた。
「だろ?驚くよな~!星野」
「まさか、行くの?!……英語の説明会に?」
キラキラの金髪碧眼、何処からどう見ても外国人、しかも英語が母国語であるらしいアルフレッドを驚愕の瞳で見つめる美月。
それに対し、アルフレッドは、にっこりと笑ったまま、頷いた。
「ハイ。美月サン。ボク、みんなにたくさんお世話になってるカラ。説明会、聞いたら、何かボクからも英語のコツ、伝えられるカモしれないし……」
「アル、お前、良い奴だな~」
「アル君!わたし達にも教えてね!」
途端に周りの皆は、アルフレッドをわっと取り囲む。
「俺、数学と理科は何とか……でも、英語はヤバいんだよな~」
「何とか、なんてどの口が言う?!理数、超得意なくせに……!」
悔し気に伊藤を睨む翠に対し、当の伊藤は頭をかいて当惑気味に応えた。
「いや、本当にここの学園ではそうなんだって!……確かに今までは得意と思ってたけど、ここはヤバい。学力でも、上を見ればきりないしな」
「……そういわれれば、そうかもね。特別クラスは雲上人だらけだし、1組は1組で全国各地から集まった、血統折り紙付きの御令嬢、御令息で固まっているらしいし」
「えっ?!そうなの?」
「……美月。美月は余計なことを考えずに、今のままで良いと思う」
「そうそう。そのままひたむきに頑張ってれば、いーの!」
う、うんと頷きつつも、新たに得た情報に、内心ほっと安堵の息を吐く美月。
良かった~~!セーフだよ、セーフ!あの時、即座に1組移動お断りした、わたしナイス判断!
あ、危なかった……理事長さん、さらっと何て提案してくれてたの?――2組、ばんざ~い!
未だ1年の特別クラス――通称特1特2が1-1-A、1-2-Aであることを知らぬ、美月であった……。
0
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(5件)
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
友達の妹が、入浴してる。
つきのはい
恋愛
「交換してみない?」
冴えない高校生の藤堂夏弥は、親友のオシャレでモテまくり同級生、鈴川洋平にバカげた話を持ちかけられる。
それは、お互い現在同居中の妹達、藤堂秋乃と鈴川美咲を交換して生活しようというものだった。
鈴川美咲は、美男子の洋平に勝るとも劣らない美少女なのだけれど、男子に嫌悪感を示し、夏弥とも形式的な会話しかしなかった。
冴えない男子と冷めがちな女子の距離感が、二人暮らしのなかで徐々に変わっていく。
そんなラブコメディです。
S級ハッカーの俺がSNSで炎上する完璧ヒロインを助けたら、俺にだけめちゃくちゃ甘えてくる秘密の関係になったんだが…
senko
恋愛
「一緒に、しよ?」完璧ヒロインが俺にだけベタ甘えしてくる。
地味高校生の俺は裏ではS級ハッカー。炎上するクラスの完璧ヒロインを救ったら、秘密のイチャラブ共闘関係が始まってしまった!リアルではただのモブなのに…。
クラスの隅でPCを触るだけが生きがいの陰キャプログラマー、黒瀬和人。
彼にとってクラスの中心で太陽のように笑う完璧ヒロイン・天野光は決して交わることのない別世界の住人だった。
しかしある日、和人は光を襲う匿名の「裏アカウント」を発見してしまう。
悪意に満ちた誹謗中傷で完璧な彼女がひとり涙を流していることを知り彼は決意する。
――正体を隠したまま彼女を救い出す、と。
謎の天才ハッカー『null』として光に接触した和人。
ネットでは唯一頼れる相棒として彼女に甘えられる一方、現実では目も合わせられないただのクラスメイト。
この秘密の二重生活はもどかしくて、だけど最高に甘い。
陰キャ男子と完璧ヒロインの秘密の二重生活ラブコメ、ここに開幕!
キャバ嬢(ハイスペック)との同棲が、僕の高校生活を色々と変えていく。
たかなしポン太
青春
僕のアパートの前で、巨乳美人のお姉さんが倒れていた。
助けたそのお姉さんは一流大卒だが内定取り消しとなり、就職浪人中のキャバ嬢だった。
でもまさかそのお姉さんと、同棲することになるとは…。
「今日のパンツってどんなんだっけ? ああ、これか。」
「ちょっと、確認しなくていいですから!」
「これ、可愛いでしょ? 色違いでピンクもあるんだけどね。綿なんだけど生地がサラサラで、この上の部分のリボンが」
「もういいです! いいですから、パンツの説明は!」
天然高学歴キャバ嬢と、心優しいDT高校生。
異色の2人が繰り広げる、水色パンツから始まる日常系ラブコメディー!
※小説家になろうとカクヨムにも同時掲載中です。
※本作品はフィクションであり、実在の人物や団体、製品とは一切関係ありません。
男女比1:15の貞操逆転世界で高校生活(婚活)
大寒波
恋愛
日本で生活していた前世の記憶を持つ主人公、七瀬達也が日本によく似た貞操逆転世界に転生し、高校生活を楽しみながら婚活を頑張るお話。
この世界の法律では、男性は二十歳までに5人と結婚をしなければならない。(高校卒業時点は3人)
そんな法律があるなら、もういっそのこと高校在学中に5人と結婚しよう!となるのが今作の主人公である達也だ!
この世界の経済は基本的に女性のみで回っており、男性に求められることといえば子種、遺伝子だ。
前世の影響かはわからないが、日本屈指のHENTAIである達也は運よく遺伝子も最高ランクになった。
顔もイケメン!遺伝子も優秀!貴重な男!…と、驕らずに自分と関わった女性には少しでも幸せな気持ちを分かち合えるように努力しようと決意する。
どうせなら、WIN-WINの関係でありたいよね!
そうして、別居婚が主流なこの世界では珍しいみんなと同居することを、いや。ハーレムを目標に個性豊かなヒロイン達と織り成す学園ラブコメディがいま始まる!
主人公の通う学校では、少し貞操逆転の要素薄いかもです。男女比に寄っています。
外はその限りではありません。
カクヨムでも投稿しております。
小さい頃「お嫁さんになる!」と妹系の幼馴染みに言われて、彼女は今もその気でいる!
竜ヶ崎彰
恋愛
「いい加減大人の階段上ってくれ!!」
俺、天道涼太には1つ年下の可愛い幼馴染みがいる。
彼女の名前は下野ルカ。
幼少の頃から俺にベッタリでかつては将来"俺のお嫁さんになる!"なんて事も言っていた。
俺ももう高校生になったと同時にルカは中学3年生。
だけど、ルカはまだ俺のお嫁さんになる!と言っている!
堅物真面目少年と妹系ゆるふわ天然少女による拗らせ系ラブコメ開幕!!
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
美月ちゃんの「覚えていない」何かはきっとお母さんたちの生きていた頃にあったのでしょうね~。
どっちの血筋なのかな~?
いつ思い出すのかな~?
ワクワクしながら毎日楽しみに読ませていただいています♪
更新ありがとうございます!!
望月さま、またしても感想を頂き、ありがとうございます。
ワクワク楽しみにしていて下さるなんて……!
岬野も幸せです。
さて、予想はどうなるでしょうか?
いつも楽しく読ませて頂いてます。
妖たちの美月ちゃんへの一途さにやられました!
これからの展開がすごく楽しみです。
応援してます!
感想を頂きまして、ありがとうございます。
楽しく読んで頂けているだなんて、とっても嬉しいです。
そう、妖し達は、美月が大好きなのです(笑)
これからの展開がご期待にそえるかどうかは分かりませんが、……出来ましたら、これからもよろしくお願いします。
返信&更新、ありがとうございます!
閑話も嬉しく読ませていただきました。(((o(*゚▽゚*)o)))
ここから、どのように民泊の女将(!?)になるのか、高校生生活はどうなるのか、展開がとても楽しみです。
併せて、お母さんたちが元気だった頃、どこで気づいてお母さんは美月に眼鏡をかけさせることになったのか、ということにも興味がわいています。
お話を読みながら、色々な想像をして、次の更新まで楽しんでいます。
毎日ありがとうございます。
おまけ話、読んで頂けたのですね!良かったです。
慣れない操作だったので、アタフタして遅くなってしまったのですが……(汗)
ご指摘?の件は、少しずつ少しずつお話の中に入れこんでいきたいと思っています。
……眼鏡の件、気になります?一応、エピソードはあるのですが、何処にいれようか悩んでいたり――――
そんなこんなで色々と至らない岬野ですが、また少しでも楽しんで頂けたなら、幸いです。