私の願いは。

如月 桜

文字の大きさ
2 / 3

2話 真実

しおりを挟む
「…ここは…どこ?」

朝起きてすぐわかったことがあった。
それは私の家ではないこと。
鏡があったので、とりあえず身支度を整えようと鏡の前に行く。
「これ…どういう事!?」
鏡に映ったのは
黒髪でロングの髪型で少し寝癖が付いている自分ではなく、白髪のロングの少女だった。
「これは…私のアバター…。ここはゲームの中!?」
綾佳は夢かと思って自分の頬をつねったが痛い。
—夢じゃない。ゲームの中だ。本当に入れたんだ…
とりあえず外に行けば何かわかるかもしれない。
そう思って宿を飛び出した。
とりあえずすぐ目に付いた黒がベースのプレイヤーに話しかけた。
「あの…すいません。」



「ここはどこだ?」
最初全く理解ができなかった。
手元を見ると明らかに自分の手ではない。
だがこの手には見覚えがあった
「…嘘…だろ?」
右手を右から左へ素早く振った。
ウィンドウが開く。右上には『Lento』と書いてあった。
「まさか…ここは、『darknesslight』の中か…?」
嘘だと思った。ゲームの中に入りたいとは思ったがまさか入れる訳が無い。外に行けば何か分かるはずだ。すぐ外へ飛び出した。蓮は近くに建っている合成屋のおじさんっぽい定員のNPCに聞いた。
「おい、おっちゃん!ここはDarknesslightの中か!?」
「あ…あぁ、そうだが…当たり前じゃないか。お兄ちゃん大丈夫か…?」
定員NPCは凄い不思議そうな顔をしていた。
「ちっ…ありがとうなおっちゃん!」
外に出るとやはりDarknesslightのゲームそのままだ。
「広場…広場に行けば何か…あそこはプレイヤーがいっぱいいる…」

その時…

「あの…すいません。」
蓮はびっくりした。まさかゲームの中で話しかけられるとは思ってもなかったからだ。
「えっ…と、どうしました?」
「変な事聞きますね…。ここ…Darknesslightの中…ですよね…?」
——この子俺と同じ質問している…。
「そうですよ。もしかして…このゲームの中にはいっちゃったんですか?」
この子と言っても俺と同じくらいの子だ。
白髪でロングの髪型、右側に少し髪を結わえている子で、身長は俺より少し小さい位。スナイパーライフルを背負っている。
その子はビックリしながら俺に質問をまた言ってきた。
「あなたも…ゲームの中にはいっちゃったんですか!?」

「そうなんです。今から広場に行くんですけど…一緒に来ます?」
「邪魔じゃ無ければ!よろしくおねがいします。私は…アヤk…アヤです!」
「アヤ…。わかった。俺はレントだ」

数分歩くと広場に着いた。いつもより人が多い気がする。中央でモニターで何かをやっていた。俺とアヤはそのモニターに近づいた。

ジジッ
『えー、聞こえているかな?全プレイヤー諸君。』

なんだなんだと色々なプレイヤーが集まってきた。…何が始まるんだ。なにがやりたいんだ?
演説か?つーか誰だよこいつ
色々な考えが出てくるがモニターをしっかり見ている。なにか重要な事を話さないかと聞き耳を立てる

『多分ここにいる全プレイヤーはこのDarknesslightの中だという事に気づいているだろう。』

…は?
モニターの中の奴の言う事が正しいのならここにいるプレイヤーは皆ゲームの中に入ったのか!?俺があんな事を願ったから?いやそんなはずはない。というよりも有り得ない。…アヤは?大丈夫か?と思いつつアヤの顔を見る。アヤは口をポカーンと開けてモニターを見ている。アヤもびっくりしたのだろうか。

『安心してくれ。この状態がいつまでも続くという訳ではない。多分学生もいるだろう。学校や会社の時間帯はきちんと現実にいる。が、ゲームをプレイした瞬間このゲームの中に入る。ログアウトするためには宿の中での寝落ちや、脳が出勤、登校の時間帯はわかっているから、その時間帯になれば自動的ログアウトだ。
完全に無くなるようにするためにはこのDarknesslightを誰か1人でもクリアすればこの状態は無くなる。』

じゃあログインしなければいいだけじゃないか。そう思った蓮だったが、モニターの中の奴は考えていた事が分かったかのように言葉を続けた。
『なにか大事な行事、予定があるのなら別だが、1週間以上ログインしなければ強制ログインだからよろしく。』

何言ってんだこいつ。どうして分かるんだ?脳が分かるってただのゲームだろ?これは。

『なんでわかるかは…全プレイヤー、初期登録しただろ?これは当たり前だ。このゲームをするためにどういうゲーム機種を使ってる?Darknesslight専用の機器だろう。それで初期登録する時、タッチパネルでやったはずだ。それで指から脳へ行き情報を得る。』

確かにそう言われるとそうだ。
Darknesslight専用のゲーム機だった。
色々な事を考えているうちにある1人のプレイヤーが声をあげた。
「嘘だろ!?どうせ、ガセネタだろ!?今のうちに嘘ですごめんなさいとでも言え!!」

…馬鹿が。嘘だったら逆に褒めてやりたい。
                  
『では嘘か真か。自分でウィンドウを開いて見るがいい。いつもと違う所があるはずだ。』

蓮もアヤもその周りにいた人皆がウィンドウを開いた。

「…ログアウトボタンとセーブがない」
最初に声を上げたのはアヤだった。

『これが本当のDarknesslight。真実はこれ。さぁプレイヤー諸君!!君達の力でクリアして見ろ!!』

こう言ってモニターは消えた。
…今日が休日でよかった。
心の底から思った。これが平日だったらやばかっただろう。

「なぁ…アヤ。どうする?俺たちここで別れてソロプレイにするか?それともタッグを組むか…?」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

性別交換ノート

廣瀬純七
ファンタジー
性別を交換できるノートを手に入れた高校生の山本渚の物語

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました

氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。 ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。 小説家になろう様にも掲載中です

サレ妻の娘なので、母の敵にざまぁします

二階堂まりい
大衆娯楽
大衆娯楽部門最高記録1位! ※この物語はフィクションです 流行のサレ妻ものを眺めていて、私ならどうする? と思ったので、短編でしたためてみました。 当方未婚なので、妻目線ではなく娘目線で失礼します。

ちょっと大人な物語はこちらです

神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な短編物語集です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

処理中です...