少年兵士の逆異世界転生物語

そして誰も居なくなった

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桜花一式

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くそっ!このままだとリリィが死んでしまう!?

【身体強化】で!・・ダメだ、身体が重いしこの距離じゃ全快でも届かない!


考えろ!考えろ!死なせてたまるか


早く動けなきゃいけない


全部を強化してもダメだ!


なら何処を?


素早さに特化すれば良い


素早さだけを【身体強化】すれば


「【身体強化  派系  まばたき】」


ドンッ!


足跡の窪みを残して姿が消える
全速で駆け抜けていきリリィに手を伸ばす



「リリィーーーーー!!」


キキーーーッ!



間一髪とはこの事だろうなと、リリィを抱き締めながら道路反対側で座り込みながらホッと一息入れた


「リリィ、大丈夫か?」


「ええ、助けてくれてありがとう」


「はぁ~、間に合った・・」

安堵からか思わずギュッと抱き寄せる


「・・・流石にこれはちょっとズルいと思う」


「え?何だって?」


「何でもないわ」

リリィは俯いているので表情は見えない
あれ?耳が赤いぞ?もしかして何処かでぶつけてしまったかな?


「・・・鈍感」


「え?何て?」


「何でもないわ、そろそろ・・離してもらえないかしら」

え?うっわっ!何て恥ずかしい体勢になってしまってるんだ

パッとリリィを離して横に退く。何故が正座をしなければならないと思いながら


「ほぅ、中々面白い技を持っておるのぉ」

女性は少年の身体から放たれた技に興味津々になっていた

「な、何だったんだ、今のは?くそッ!このアマ邪魔しやがって!ぶっ殺すぞ!!」

「ま、待てっ!!」

急に現れた女性に対して攻撃姿勢を取った仲間に黒パーカーが止めに入った

「何でだよ!このアマに2人も倒されたんだぞ!舐められっぱなしでどうすんだ!」

「違ぇ!そうじゃねぇ、着物に桜花、それにその口調、待て待て待て!コイツ!あの桜花だ!!」

「はぁ?何言ってんだ?お前」

「知らねぇのか!?伝説の暴走族『グランヘッド』をバイクの音が五月蝿いと言って一夜にして潰したとか、ヤのつく事務所を抗争が迷惑だとかで2組同時に壊滅させたとかいう噂の!ついた名前が

『歩く災害』
『破壊神』
悪魔の化身ヤツに目を付けられたら終わる』」



「う~む、変な噂が広まっておるようじゃのぅ」


「マジかよ、、、あれは噂じゃなかったのかよ」

不良達の顔が引きつった

「内容がちょっと違うかの」

「だ、だよな、女1人でそんな事出来るわけない・・ははっ」


「暴走しとった小僧供は儂にナンパして来ての・・断ったら実力行使してきたから潰してやったわい」


「「えっ!?」」


「ヤのつく事務所は肩がぶつかって文句を言ってきたので潰してやったわい。ちなみに2組ではなく3組じゃな」


不良達は唖然とし、本能的に関わったらヤバいと判断したのか回れ右して逃げて行った


やっぱり仲間は見捨てていくんだな、どうしよう

弥勒はリリィと一緒に女性の所まで戻ってきながらそんな事を考えていると、パトカーのサイレンが遠くから聞こえてきた

「おっと!これはマズイのぉ、この場から離れるとしよう」


取り敢えず女性と一緒に公園から離れて暫く歩いていると屋敷の様な家の門前で女性が立ち止まる

「桜花一式?」

門の横に木の看板が掲げられており弥勒がそれを読むと女性はニヤリと笑って

「そうじゃ!桜花の緋炎、流水、風塵、紫電の技で相手を制する!それが『桜花一式』じゃ」


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