くろのす☆チェンジ

霜月 雄之助

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【くろのす☆チェンジ (下)】

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【不気味な部屋】
6号室の部屋入口。鍵はかかっていないと勘は当たったがその後は予想外であった―。*イメージ:壁全面に写真

部屋中
ところ狭しと写真やら切り抜きだらけ。
殺人鬼の部屋にでも入った気分になった。
競輪時代のものから関係ないものまで。
急に怖くなり部屋を出て、1号室へ向かった。
ドアを開け、「只今、戻りました…」と言おうと思っていたのに
「た…!」で固まってしまった。

マサさんまで、ごり先輩に重なるように寝ていた。

台所に行き、準備に取りかかる。
すると後ろから『オ、オイッ!』と声がした。
振り返って見てみると
ごり先輩が起きていた。
「起きた?今、らーめん作ってるから」
『あー、すんません…』
準備に戻る。
ブツブツ、ボソボソ
小さい声で何やら2人
揉めているようだった。
素早く支度し、2人の間に戻った。
机をだしてもらい、三人でラーメンを囲んで食べた。
特に会話もなく、完食したマサさんは『ご馳走さん。旨かったよ!んじゃ―』と部屋を出ていった。
俺は「なんかあったの?」と聞いてみたが首を横にふりながら「いいや」と言うだけだった。
片付けをし二人になると部屋は暗くなり自然と続きが始まった。

【初体験~】
お互い横になり、軽く口づけ。一般的にいう゛B゛に到達。
俺はごり先輩の上になり、首元から乳首、一番の肝心な部分に移っていった。
目も暗がりに慣れはじめてきた。
オレンジ色の小さい光だけが頼りだった。ごり先輩は首をあげ俺を眺めている。
俺が見ると目線を反らした。
恥ずかしいようだ。
その隙にパクり。
すぐに破裂しそうな位、大きく膨張した。
またイカれては困るので
今度は俺が下になり『挿れて―』
ごり先輩の真剣な顔―。
ゾクゾクする。
先輩の竿の先が当たる。
『あ!ソコ』
グッと力が入り、ゆっくりと俺の中に先輩が入ってくるのが感じられた。
「ハァーッ」
奥まで入った所で抱きつき止めた―。
ひとつになった。
しあわせが形になるような感じだった。
『―かしても、いいよ」
   ( 動 )
『ん』
 聞こえなくてもちゃんと伝わった。
ごり先輩は一生懸命、そして不器用に腰を振った。
俺は月野さんの小さな身体で
大好きなごり先輩を受け止めているこの瞬間を感じながら、先輩にしっかりしがみついた。
「オオオッー」
大きく広がり弾け跳んだ。
ごり先輩が力強く、優しく抱きかかえ、プルプルと震えていた。
余韻に酔っていると
先輩は俺の上に被(カブ)さったまま
寝た。すー、すー(寝息)
潰されない前に脱出し、布団を調べてみると赤い染みが残っていた。処女の印。
はっ!
今更、気が付いても遅かった。
中に出されちゃった!?
やべー、俺の体じゃないのに…。

その時、また視線を感じた!

ドアを見るとちゃんと閉まっていた。
気のせいか―。
初体験完了の喜びの中
気が付くと眠りについていた。

目が覚めるとそこは
伍画荘1号室のごり先輩の部屋ではなく、俺の部屋だった。
慌てて鏡を見ると俺が俺に戻っていた。
ホッとすると同時に
凄い体験しちゃったなーと
今までの事を振り返り
ポケーっとしていた。
いくつか解決してない事もあるが
今となってはどうしようもない。

なるようになるさ。

くろのす☆チェンジ(下Ⅱ) 
おしまい~
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