12 / 20
第三章 〜発展〜
11 たけるから返信がありません
しおりを挟む
きよみ達は明日から学校の三学期に入る。
冬休みは今日で最後だ。
その中できよみが一番記憶に残っているのは、クリスマスだ。
クリスマスにきよみが計画していた事とは、たけると二人でサイターマランドに行くことであった。
しかし、自分で計画したとはいえ、やはりドキドキしてしまっていた。
その後、帰る時にたけるの提案で携帯を契約した。その事はきよみにとっては予想外でビックリしてしまっていた。
(あ、そういえば。携帯のお金、どうしたんだろ……)
きよみはふとそんな疑問を抱いていた。
そういう時は、携帯でたけるに聞くのが一番早い方法だとこの冬休みの間に思い至った。
きよみ
┏━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃おはよう! たける、今時間ある?┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━┛9:34
┏━━━━┓
┃たける?┃
┗━━━━┛10:42
┏━━━━━━━━━━━━┓
┃(」゚Д゚)」オ────イ!! ┃
┗━━━━━━━━━━━━┛11:50
(……返ってこない。何かあったのかな?)
たけるから返信が無いことは今まで何度かあった。
でも何時間も帰ってこない事は一回もなかった。
そのことに不安を覚えたきよみ。
(嫌な予感がしてきた……)
嫌な予感がしたきよみはたけるの家に急いで向かった。
何回たけるの家のインターホンを鳴らしたが誰も出てこない。
(あれ、鍵が空いてる。また泥棒に遭ってそうな予感がするなぁ……)
玄関のノブを回してみると鍵が開いていた為、嫌な予感はこれなんだろうなときよみは思いながら中に入っていった。
それから中を回っていると、いつも迎え入れられる部屋の机の上に紙が置いてあった。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃早めにきよみにバイトしてる事を言わないといけないな ┃
┃どうしよう、ミセドで働いてるなんて言えるわけない……┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
と言う内容だった。
(バイトしてたのか……しかも私に内緒で。ミセド、なのね。とりあえず探してみよ)
きよみはポケットからスマポを取り出し、近くのミセドを探した。
近くと言ったが、彼女は念を入れて半径一キロで探していた。
そして彼女は、近くにあるミセドの一店舗目である埼玉南区役所駅前のミセスドーナツへと向かった。
「いらっしゃいませ~。現在開店セールで、ドーナツが二割引です」
「あのー……すいません。ここにたけるさん、いますか?」
「あー……あなたはたけるくんの知り合いなの?」
「はい、そうですけど……?」
「じゃあ、すぐに埼玉市民病院に行ってくれ! たけるくんが大変なんだ!」
「えぇ、本当ですか!? 分かりました! ありがとうございます!」
彼女はすぐにミセドの人の言っていた病院へと急いで走って向かった。
病院に着いた彼女は、たけるの事を受付にいた女性に聞いた。
するとその女性は、彼は救急外来にいるよ、と答えてくれた。きよみは急いで救急外来へと向かった。
「あ。き、きよみ……」
「たける……どうしたの!?」
「ごめん……ちょっとやらかした……」
ベッドで横になっているたけるがいた。
たけるの話を聞くと─バイトのし過ぎが原因で疲労が溜まり、体を壊した─という事らしい。
「──どうしてそんなにバイトしたの!? 体を壊す事くらい予想がついたはずだよね? ねえ、どうして!?」
バイトをしている事なんて一言も聞いていなかったきよみは、たけるの事を酷く責めた。
「こんな事になるくらいだったら……携帯なんて契約しなくても良かった!!」
そんな中きよみは感極まってしまい、ついそんな言葉を口走ってしまった。
「ごめん……」
たけるは、明らかに落ち込んでしまった。
その目には後悔が垣間見えた。
「あ、あのね? 私が言いたいのは、そこまで切り詰めてまでしてバイトをしないでほしい、って言いたいの……分かる?」
「あ……うん。一応、分かってるよ」
「そう……? なら良かったけど」
きよみは自分の思っていることをたけるにぶつけた。
彼にその気持ちが伝わっていたことで、彼女は安心していた。
それからきよみはたけるを診察した医師に彼がどの位の期間で退院が出来るかを聞いた。
医師によると”栄養失調だから、点滴をしたら帰れる”という事を聞くことが出来た。
点滴が終わるのがおよそ一時間後らしい。それを聞いた彼女は点滴が終わるまでの間、側に付いている事にした。
そこで彼女は、たけるにバイトについての詳細を聞いた。
~詳細~
・バイトはほぼ毎日入っている。
・平日は17時から21時の4時間、土日祝は9時から15時30分の6時間と30分の休憩で働いている。
・時給は平日:900円 ・土日祝:950円
このように、たけるは毎日のように働いていた事と、ご飯をまともに食べずに体を壊してしまったらしい。
きよみはちゃんとご飯食べてよ……と呆れた様子だった。
バイトの話だけであっという間に小一時間が過ぎてしまっていたらしく、医師がやってきて点滴を外した後、”もう帰っていいよ”と帰宅の許可が出た。
「もう……こんな無理なことはやめてね?」
「分かった。本当に心配かけてごめんな」
「ホントだよー。たけるが無事なだけ良かったよ……」
きよみはたけるを家まで送る事にした。
そう言えば、たけるの家の施錠がされていなかった事を伝えるのをすっかり忘れてしまっていた。
「たける」
「ん……何だ?」
「たけるの部屋の鍵が開いてたこと伝えるのすっかり忘れてた」
「何だって!? 大変じゃないか。急いで帰るぞ!!」
そう思った彼女はすぐにたけるに伝える。するとたけるが急に走り出したので、きよみは後を追うように走った。
行先は当然ながらたけるの家だった。きよみはたけるに施錠をしっかりするよう約束をした後、二人は別れた。
(とりあえず一安心ってところかな?)
きよみは安心しながら家路についた。
しかしこの後、たけるが再び同じような出来事を起こすとはこの時の彼女には知る由もしなかったのであった……
冬休みは今日で最後だ。
その中できよみが一番記憶に残っているのは、クリスマスだ。
クリスマスにきよみが計画していた事とは、たけると二人でサイターマランドに行くことであった。
しかし、自分で計画したとはいえ、やはりドキドキしてしまっていた。
その後、帰る時にたけるの提案で携帯を契約した。その事はきよみにとっては予想外でビックリしてしまっていた。
(あ、そういえば。携帯のお金、どうしたんだろ……)
きよみはふとそんな疑問を抱いていた。
そういう時は、携帯でたけるに聞くのが一番早い方法だとこの冬休みの間に思い至った。
きよみ
┏━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃おはよう! たける、今時間ある?┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━┛9:34
┏━━━━┓
┃たける?┃
┗━━━━┛10:42
┏━━━━━━━━━━━━┓
┃(」゚Д゚)」オ────イ!! ┃
┗━━━━━━━━━━━━┛11:50
(……返ってこない。何かあったのかな?)
たけるから返信が無いことは今まで何度かあった。
でも何時間も帰ってこない事は一回もなかった。
そのことに不安を覚えたきよみ。
(嫌な予感がしてきた……)
嫌な予感がしたきよみはたけるの家に急いで向かった。
何回たけるの家のインターホンを鳴らしたが誰も出てこない。
(あれ、鍵が空いてる。また泥棒に遭ってそうな予感がするなぁ……)
玄関のノブを回してみると鍵が開いていた為、嫌な予感はこれなんだろうなときよみは思いながら中に入っていった。
それから中を回っていると、いつも迎え入れられる部屋の机の上に紙が置いてあった。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃早めにきよみにバイトしてる事を言わないといけないな ┃
┃どうしよう、ミセドで働いてるなんて言えるわけない……┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
と言う内容だった。
(バイトしてたのか……しかも私に内緒で。ミセド、なのね。とりあえず探してみよ)
きよみはポケットからスマポを取り出し、近くのミセドを探した。
近くと言ったが、彼女は念を入れて半径一キロで探していた。
そして彼女は、近くにあるミセドの一店舗目である埼玉南区役所駅前のミセスドーナツへと向かった。
「いらっしゃいませ~。現在開店セールで、ドーナツが二割引です」
「あのー……すいません。ここにたけるさん、いますか?」
「あー……あなたはたけるくんの知り合いなの?」
「はい、そうですけど……?」
「じゃあ、すぐに埼玉市民病院に行ってくれ! たけるくんが大変なんだ!」
「えぇ、本当ですか!? 分かりました! ありがとうございます!」
彼女はすぐにミセドの人の言っていた病院へと急いで走って向かった。
病院に着いた彼女は、たけるの事を受付にいた女性に聞いた。
するとその女性は、彼は救急外来にいるよ、と答えてくれた。きよみは急いで救急外来へと向かった。
「あ。き、きよみ……」
「たける……どうしたの!?」
「ごめん……ちょっとやらかした……」
ベッドで横になっているたけるがいた。
たけるの話を聞くと─バイトのし過ぎが原因で疲労が溜まり、体を壊した─という事らしい。
「──どうしてそんなにバイトしたの!? 体を壊す事くらい予想がついたはずだよね? ねえ、どうして!?」
バイトをしている事なんて一言も聞いていなかったきよみは、たけるの事を酷く責めた。
「こんな事になるくらいだったら……携帯なんて契約しなくても良かった!!」
そんな中きよみは感極まってしまい、ついそんな言葉を口走ってしまった。
「ごめん……」
たけるは、明らかに落ち込んでしまった。
その目には後悔が垣間見えた。
「あ、あのね? 私が言いたいのは、そこまで切り詰めてまでしてバイトをしないでほしい、って言いたいの……分かる?」
「あ……うん。一応、分かってるよ」
「そう……? なら良かったけど」
きよみは自分の思っていることをたけるにぶつけた。
彼にその気持ちが伝わっていたことで、彼女は安心していた。
それからきよみはたけるを診察した医師に彼がどの位の期間で退院が出来るかを聞いた。
医師によると”栄養失調だから、点滴をしたら帰れる”という事を聞くことが出来た。
点滴が終わるのがおよそ一時間後らしい。それを聞いた彼女は点滴が終わるまでの間、側に付いている事にした。
そこで彼女は、たけるにバイトについての詳細を聞いた。
~詳細~
・バイトはほぼ毎日入っている。
・平日は17時から21時の4時間、土日祝は9時から15時30分の6時間と30分の休憩で働いている。
・時給は平日:900円 ・土日祝:950円
このように、たけるは毎日のように働いていた事と、ご飯をまともに食べずに体を壊してしまったらしい。
きよみはちゃんとご飯食べてよ……と呆れた様子だった。
バイトの話だけであっという間に小一時間が過ぎてしまっていたらしく、医師がやってきて点滴を外した後、”もう帰っていいよ”と帰宅の許可が出た。
「もう……こんな無理なことはやめてね?」
「分かった。本当に心配かけてごめんな」
「ホントだよー。たけるが無事なだけ良かったよ……」
きよみはたけるを家まで送る事にした。
そう言えば、たけるの家の施錠がされていなかった事を伝えるのをすっかり忘れてしまっていた。
「たける」
「ん……何だ?」
「たけるの部屋の鍵が開いてたこと伝えるのすっかり忘れてた」
「何だって!? 大変じゃないか。急いで帰るぞ!!」
そう思った彼女はすぐにたけるに伝える。するとたけるが急に走り出したので、きよみは後を追うように走った。
行先は当然ながらたけるの家だった。きよみはたけるに施錠をしっかりするよう約束をした後、二人は別れた。
(とりあえず一安心ってところかな?)
きよみは安心しながら家路についた。
しかしこの後、たけるが再び同じような出来事を起こすとはこの時の彼女には知る由もしなかったのであった……
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
両隣の幼馴染が交代で家に来る
みらいつりびと
恋愛
両親がタイへ行く。
父親が3月上旬に上司から命じられた。4月1日からバンコクで勤務する。
うちの父と母はいわゆるおしどり夫婦というやつで、離れては生きていけない……。
ひとり暮らしの高校2年生森川冬樹の世話をするため、両隣の美しい幼馴染浅香空と天乃灯が1日交代で通ってくる。
冬樹は夢のような春休み期間を過ごし、空と灯は火花を散らす。
幼馴染三角関係ラブストーリー。全47回。
俺をフッた女子に拉致されて、逃げ場のない同棲生活が始まりました
ちくわ食べます
恋愛
大学のサークル飲み会。
意を決して想いを告げた相手は、学内でも有名な人気女子・一ノ瀬さくら。
しかし返ってきたのは――
「今はちょっと……」という、曖昧な言葉だった。
完全にフラれたと思い込んで落ち込む俺。
その3日後――なぜか自分のアパートに入れなくなっていた。
俺にだけツンツンする学園一の美少女が、最近ちょっとデレてきた件。
甘酢ニノ
恋愛
彼女いない歴=年齢の高校生・相沢蓮。
平凡な日々を送る彼の前に立ちはだかるのは──
学園一の美少女・黒瀬葵。
なぜか彼女は、俺にだけやたらとツンツンしてくる。
冷たくて、意地っ張りで、でも時々見せるその“素”が、どうしようもなく気になる。
最初はただの勘違いだったはずの関係。
けれど、小さな出来事の積み重ねが、少しずつ2人の距離を変えていく。
ツンデレな彼女と、不器用な俺がすれ違いながら少しずつ近づく、
焦れったくて甘酸っぱい、青春ラブコメディ。
大丈夫のその先は…
水姫
恋愛
実来はシングルマザーの母が再婚すると聞いた。母が嬉しそうにしているのを見るとこれまで苦労かけた分幸せになって欲しいと思う。
新しくできた父はよりにもよって医者だった。新しくできた兄たちも同様で…。
バレないように、バレないように。
「大丈夫だよ」
すいません。ゆっくりお待ち下さい。m(_ _)m
至れり尽くせり!僕専用メイドの全員が溺愛してくる件
こうたろ
青春
普通の大学生・佐藤健太は目覚めると、自宅が豪華な洋館に変わり10人の美人メイドたちに「お目覚めですか、ご主人様?」と一斉に迎えられる。いつの間にか彼らの“専属主人”になっていた健太は戸惑う間もなく、朝から晩までメイドたちの超至れり尽くせりな奉仕を受け始める。
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる