22 / 60
東京
下田中学校は朝、燃える
しおりを挟む
「オラッ!!」
距離は五十メートルぐらいだろうか。下田中学校の校門に向けて岩を投げると、一直線に飛んで行く。フナムシのバフは強力だ。
──ドシャッ! と岩に潰されたのは門衛をしていたオークだ。無人島で培った投擲スキルが見事にハマった。
「よし! 一気に乗り込むぞ!!」
イエス、ボス!! とルーメンオーク隊がハモり、正門へと駆けて行く。そして横にずらした門の間から流れるように侵入した。
「狙いは校長室にいるハイオークだ! 一気に行くぞ!」
イエス、ボス!! と声が響くと、校舎の中から敵のオークが十体ほど慌てて飛び出してきた。
「貴様ラ、何デ人間トイル! 裏切ッタノカ!?」
先頭のオークが棍棒を構えながら怒鳴る。その顔には戸惑いの表情が浮かんでいる。
「違うな! 俺が洗脳したんだ!! さぁ、ルーメンオーク隊、やれ!!」
イエス、ボス!! と叫びながらオーク隊は正面から突っ込んで行く。呆気に取られていた敵のオーク達も吹っ切れたように棍棒を振るう。
オークとオークが入り混じり、鈍い打撃音が静謐な朝に熱気を加えた。しかし……互角。このままでは応援を呼ばれてお終いだ。早速だが、やるしかない──。
「うおおおおおー! リミッター解除!!」
ルーメンオーク隊の体がうっすら青く光る。それと同時に敵のオーク達が悲鳴を上げた。硬く握られた拳が棍棒を粉々に粉砕し、そのまま殴りつけると相手の首はあらぬ方向に向いた。
瞬殺──。
十体のオークが地面に転がされている。
リミッターを解除されたルーメンオーク隊の膂力は凄まじい。普段は体を守るためにセーブしている力を、洗脳によって百パーセント引き出す。これがハリガネムシのバフの恐ろしさだ。
コメント:ルーメンのオーク強えー!!
コメント:火力が違い過ぎる!!
コメント:本当に同じオークなのか!?
コメント:てか、ルーメンも戦えよ!
コメント:俺、この中学校の出身なんだ
コメント:えっ、マジかよ
「校長室は二階だ! 今の騒ぎで敵のオーク達が出て来るぞ! 急げ!!」
イエス、ボス!! はさらに大きく校庭に響く。リミッター解除で声までデカくなってやがる。
ルーメンオーク隊はドアを蹴破り、校舎に闖入していく。俺は、ゆっくりと後に続く。
「ココデ止メロ!!」
槍を持った四体のオークが横一例に並んで行手を阻む。それは幾重にも重なって、向こう側が見えなくなった。
「突撃ダァァー!!」
敵オークの反撃。ルーメンオーク隊、先頭の二体が槍で串刺しになって動きが止まる。
……まずいな。ここは一発、大技が必要だ。
俺はベストからミイデラゴミムシの乾物を取り出し勢いよく噛み砕く。
キタ。キタキタキタキターッ!!
「お前達、伏せろ!!」
イエス、ボス!! と言い終わる前に俺は口から毒ガスを吐き出し、ファイアスターターで着火。
──ドバンッ!! と校舎の窓ガラスが内から外に吹き飛んだ。そして正面には顔の炭化したオークが並んでいる。
「今だ!! 突っ込めぇぇえええ!!」
イエエエェェェス! ボォォース!! と叫びながら、スクラムを組んだルーメンオーク隊が体を低くして弾丸のように飛び出していく。
怒声、咆哮、呻き声。
それが敵から発せられたものなのか、味方のものなのかも分からない。ただ、オークとオークがぶつかりあい、一体、また一体と倒れていく。
そして僅かだが道が見えた。悪いな。俺は行く──。
ダンッ!! と踏み込むとリノリウムの床が弾け、俺の身体を前へと押し出す。一瞬で階段の前まで来た俺は、一気に踊り場まで跳ぶ。そして、もう一歩。もう、そこは二階だ。
職員室の横に見える重厚な扉。ここが校長室……。
──ドゴオオォン!! と扉が吹き飛び、粉塵の中からハンマーが飛び出してきた。かろうじて躱すが、今度は太い腕が伸びてくる。
ガチンッ!! と音が響き、敵の拳が止まった。粉塵が止み、その姿が露わになる。
そこにいたのは拳に拳をぶつけられ、痛みで顔を歪めるハイオーク。
「残念だったな! 俺の拳はダイアモンドばりにかてーんだよ」
「チッ、人間風情ガァ!」
ハイオークは踏込みながらハンマーを横薙ぎにする。バックステップで躱すが、すぐに次が来る。総金属の重厚なハンマーがまるで小枝のようだ。風を斬る音の向こうで、一つしかない目が血を欲してギラついている。
どうする? リーチでは相手に分がある。ミイデラゴミムシはもうない。フナムシのバフだけでは足りない。俺の持てるもの全てを。……そうだ!!
「ウオオオオオオー! セルフ・リミッター解除!!」
自分の身体が青い光に包まれたのが分かった。今なら……やれる。
──ダンッ! ──斬ッ!!
踏込みと共にサバイバルナイフを抜き、ハイオークの脇をすり抜ける。
静寂。
振り返ると、脇腹を押さえるハイオーク。
「どうした? 豚野郎。人間風情にやられるのか?」
ハイオークは向き直る。目が紅く燃え上がっていた。
「死ネエエエエ!!」
飛び掛かってくるハイオークはハンマーを両手で持ち、大上段に構えている。その様子は、ひどくゆっくり見えた。……やれる。
──斬ッ!!
ハイオークの脇腹の傷はさらに深くなる。もはや立っているのもやっとのようで、ハンマーで体を支えている。
「マ、待ッテクレ、降参スル! 俺達ハ、オ前ノ配下ニナル!!」
カハッ。
ハイオークの口から胃液が漏れた。俺の拳が腹に突き刺さっているからだ。
「残念だったな。お前を生かしてはおけない」
拳をさらに深く押し込む。
「ゲハッ……何故ダ」
「決まってるだろ! 倒したハイオークを食べてみました!! 配信をやるからだ!!」
訳が分からない。そんな顔のまま、ハイオークは一つしかない目を閉じ、廊下に倒れた。
遠巻きに俺達の闘いを見ていたオーク達が慌てて逃げていく。
コメント:ウオオオオ!勝ったー!!
コメント:ルーメン、すげええぇぇ!
コメント:かっけえええー!!
コメント:熱い闘いだった!!
コメント:痺れたぜ!! ルーメン!!
コメント:ねぇまさか食べないよね?
ふふふ。俺はルーメンだぞ! あらゆるゲテモノに、手を出す男だ!!
それからしばらくの間、コメント欄の流れが止まることはなかった。
距離は五十メートルぐらいだろうか。下田中学校の校門に向けて岩を投げると、一直線に飛んで行く。フナムシのバフは強力だ。
──ドシャッ! と岩に潰されたのは門衛をしていたオークだ。無人島で培った投擲スキルが見事にハマった。
「よし! 一気に乗り込むぞ!!」
イエス、ボス!! とルーメンオーク隊がハモり、正門へと駆けて行く。そして横にずらした門の間から流れるように侵入した。
「狙いは校長室にいるハイオークだ! 一気に行くぞ!」
イエス、ボス!! と声が響くと、校舎の中から敵のオークが十体ほど慌てて飛び出してきた。
「貴様ラ、何デ人間トイル! 裏切ッタノカ!?」
先頭のオークが棍棒を構えながら怒鳴る。その顔には戸惑いの表情が浮かんでいる。
「違うな! 俺が洗脳したんだ!! さぁ、ルーメンオーク隊、やれ!!」
イエス、ボス!! と叫びながらオーク隊は正面から突っ込んで行く。呆気に取られていた敵のオーク達も吹っ切れたように棍棒を振るう。
オークとオークが入り混じり、鈍い打撃音が静謐な朝に熱気を加えた。しかし……互角。このままでは応援を呼ばれてお終いだ。早速だが、やるしかない──。
「うおおおおおー! リミッター解除!!」
ルーメンオーク隊の体がうっすら青く光る。それと同時に敵のオーク達が悲鳴を上げた。硬く握られた拳が棍棒を粉々に粉砕し、そのまま殴りつけると相手の首はあらぬ方向に向いた。
瞬殺──。
十体のオークが地面に転がされている。
リミッターを解除されたルーメンオーク隊の膂力は凄まじい。普段は体を守るためにセーブしている力を、洗脳によって百パーセント引き出す。これがハリガネムシのバフの恐ろしさだ。
コメント:ルーメンのオーク強えー!!
コメント:火力が違い過ぎる!!
コメント:本当に同じオークなのか!?
コメント:てか、ルーメンも戦えよ!
コメント:俺、この中学校の出身なんだ
コメント:えっ、マジかよ
「校長室は二階だ! 今の騒ぎで敵のオーク達が出て来るぞ! 急げ!!」
イエス、ボス!! はさらに大きく校庭に響く。リミッター解除で声までデカくなってやがる。
ルーメンオーク隊はドアを蹴破り、校舎に闖入していく。俺は、ゆっくりと後に続く。
「ココデ止メロ!!」
槍を持った四体のオークが横一例に並んで行手を阻む。それは幾重にも重なって、向こう側が見えなくなった。
「突撃ダァァー!!」
敵オークの反撃。ルーメンオーク隊、先頭の二体が槍で串刺しになって動きが止まる。
……まずいな。ここは一発、大技が必要だ。
俺はベストからミイデラゴミムシの乾物を取り出し勢いよく噛み砕く。
キタ。キタキタキタキターッ!!
「お前達、伏せろ!!」
イエス、ボス!! と言い終わる前に俺は口から毒ガスを吐き出し、ファイアスターターで着火。
──ドバンッ!! と校舎の窓ガラスが内から外に吹き飛んだ。そして正面には顔の炭化したオークが並んでいる。
「今だ!! 突っ込めぇぇえええ!!」
イエエエェェェス! ボォォース!! と叫びながら、スクラムを組んだルーメンオーク隊が体を低くして弾丸のように飛び出していく。
怒声、咆哮、呻き声。
それが敵から発せられたものなのか、味方のものなのかも分からない。ただ、オークとオークがぶつかりあい、一体、また一体と倒れていく。
そして僅かだが道が見えた。悪いな。俺は行く──。
ダンッ!! と踏み込むとリノリウムの床が弾け、俺の身体を前へと押し出す。一瞬で階段の前まで来た俺は、一気に踊り場まで跳ぶ。そして、もう一歩。もう、そこは二階だ。
職員室の横に見える重厚な扉。ここが校長室……。
──ドゴオオォン!! と扉が吹き飛び、粉塵の中からハンマーが飛び出してきた。かろうじて躱すが、今度は太い腕が伸びてくる。
ガチンッ!! と音が響き、敵の拳が止まった。粉塵が止み、その姿が露わになる。
そこにいたのは拳に拳をぶつけられ、痛みで顔を歪めるハイオーク。
「残念だったな! 俺の拳はダイアモンドばりにかてーんだよ」
「チッ、人間風情ガァ!」
ハイオークは踏込みながらハンマーを横薙ぎにする。バックステップで躱すが、すぐに次が来る。総金属の重厚なハンマーがまるで小枝のようだ。風を斬る音の向こうで、一つしかない目が血を欲してギラついている。
どうする? リーチでは相手に分がある。ミイデラゴミムシはもうない。フナムシのバフだけでは足りない。俺の持てるもの全てを。……そうだ!!
「ウオオオオオオー! セルフ・リミッター解除!!」
自分の身体が青い光に包まれたのが分かった。今なら……やれる。
──ダンッ! ──斬ッ!!
踏込みと共にサバイバルナイフを抜き、ハイオークの脇をすり抜ける。
静寂。
振り返ると、脇腹を押さえるハイオーク。
「どうした? 豚野郎。人間風情にやられるのか?」
ハイオークは向き直る。目が紅く燃え上がっていた。
「死ネエエエエ!!」
飛び掛かってくるハイオークはハンマーを両手で持ち、大上段に構えている。その様子は、ひどくゆっくり見えた。……やれる。
──斬ッ!!
ハイオークの脇腹の傷はさらに深くなる。もはや立っているのもやっとのようで、ハンマーで体を支えている。
「マ、待ッテクレ、降参スル! 俺達ハ、オ前ノ配下ニナル!!」
カハッ。
ハイオークの口から胃液が漏れた。俺の拳が腹に突き刺さっているからだ。
「残念だったな。お前を生かしてはおけない」
拳をさらに深く押し込む。
「ゲハッ……何故ダ」
「決まってるだろ! 倒したハイオークを食べてみました!! 配信をやるからだ!!」
訳が分からない。そんな顔のまま、ハイオークは一つしかない目を閉じ、廊下に倒れた。
遠巻きに俺達の闘いを見ていたオーク達が慌てて逃げていく。
コメント:ウオオオオ!勝ったー!!
コメント:ルーメン、すげええぇぇ!
コメント:かっけえええー!!
コメント:熱い闘いだった!!
コメント:痺れたぜ!! ルーメン!!
コメント:ねぇまさか食べないよね?
ふふふ。俺はルーメンだぞ! あらゆるゲテモノに、手を出す男だ!!
それからしばらくの間、コメント欄の流れが止まることはなかった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
無能扱いされ会社を辞めさせられ、モフモフがさみしさで命の危機に陥るが懸命なナデナデ配信によりバズる~色々あって心と音速の壁を突破するまで~
ぐうのすけ
ファンタジー
大岩翔(オオイワ カケル・20才)は部長の悪知恵により会社を辞めて家に帰った。
玄関を開けるとモフモフ用座布団の上にペットが座って待っているのだが様子がおかしい。
「きゅう、痩せたか?それに元気もない」
ペットをさみしくさせていたと反省したカケルはペットを頭に乗せて大穴(ダンジョン)へと走った。
だが、大穴に向かう途中で小麦粉の大袋を担いだJKとぶつかりそうになる。
「パンを咥えて遅刻遅刻~ではなく原材料を担ぐJKだと!」
この奇妙な出会いによりカケルはヒロイン達と心を通わせ、心に抱えた闇を超え、心と音速の壁を突破する。
春の雨はあたたかいー家出JKがオッサンの嫁になって女子大生になるまでのお話
登夢
恋愛
春の雨の夜に出会った訳あり家出JKと真面目な独身サラリーマンの1年間の同居生活を綴ったラブストーリーです。私は家出JKで春の雨の日の夜に駅前にいたところオッサンに拾われて家に連れ帰ってもらった。家出の訳を聞いたオッサンは、自分と同じに境遇に同情して私を同居させてくれた。同居の代わりに私は家事を引き受けることにしたが、真面目なオッサンは私を抱こうとしなかった。18歳になったときオッサンにプロポーズされる。
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
オッサン齢50過ぎにしてダンジョンデビューする【なろう100万PV、カクヨム20万PV突破】
山親爺大将
ファンタジー
剣崎鉄也、4年前にダンジョンが現れた現代日本で暮らす53歳のおっさんだ。
失われた20年世代で職を転々とし今は介護職に就いている。
そんな彼が交通事故にあった。
ファンタジーの世界ならここで転生出来るのだろうが、現実はそんなに甘く無い。
「どうしたものかな」
入院先の個室のベッドの上で、俺は途方に暮れていた。
今回の事故で腕に怪我をしてしまい、元の仕事には戻れなかった。
たまたま保険で個室代も出るというので個室にしてもらったけど、たいして蓄えもなく、退院したらすぐにでも働かないとならない。
そんな俺は交通事故で死を覚悟した時にひとつ強烈に後悔をした事があった。
『こんな事ならダンジョンに潜っておけばよかった』
である。
50過ぎのオッサンが何を言ってると思うかもしれないが、その年代はちょうど中学生くらいにファンタジーが流行り、高校生くらいにRPGやライトノベルが流行った世代である。
ファンタジー系ヲタクの先駆者のような年代だ。
俺もそちら側の人間だった。
年齢で完全に諦めていたが、今回のことで自分がどれくらい未練があったか理解した。
「冒険者、いや、探索者っていうんだっけ、やってみるか」
これは体力も衰え、知力も怪しくなってきて、ついでに運にも見放されたオッサンが無い知恵絞ってなんとか探索者としてやっていく物語である。
注意事項
50過ぎのオッサンが子供ほどに歳の離れた女の子に惚れたり、悶々としたりするシーンが出てきます。
あらかじめご了承の上読み進めてください。
注意事項2 作者はメンタル豆腐なので、耐えられないと思った感想の場合はブロック、削除等をして見ないという行動を起こします。お気を悪くする方もおるかと思います。予め謝罪しておきます。
注意事項3 お話と表紙はなんの関係もありません。
家の庭にダンジョンができたので、会社辞めました。
希羽
ファンタジー
都内のブラックIT企業で働く社畜・佐藤健太(27歳)。
手取り18万、残業100時間。唯一の資産は、亡き祖母から相続した郊外のボロ戸建てだけ。
「このまま死ぬのかな……」
そう絶望していたある夜、庭の物置の裏に謎の穴が出現する。
そこは、なぜか最弱モンスターしか出ないのに、ドロップアイテムだけは最高ランクという、奇跡のボーナスダンジョンだった。
試しにスライムを叩いたら、出てきた宝石の査定額はなんと――【1,000,000円】。
「……え、これ一個で、俺の年収の3分の1?」
スマホアプリで即換金、ドローン配送で手間いらず。
たった10分の庭仕事で5000万円を稼ぎ出した健太は、翌朝、上司に辞表を叩きつけることを決意する。
※本作は小説家になろうでも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる