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第4章・降り積もる違和感
第23話
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「ふたりは、仲が良いんだね」
「うんっ!」
ふたりのときは、桜も志崎さんもお互い僕や涼太の知らない一面も見せているのかもしれない。
親友というやつなのだろう。僕にとっての凪のような。
「彩ちゃんといると、すごく楽しいんだ。なんとなく、お姉ちゃんといたときを思い出すの」と、桜は少しだけ寂しげに空を見上げた。
「……いた?」
いる、ではなく、いた。そう、桜は言った。意味深な言い回しに、僕は違和感を覚える。訊ねてから彼女の顔を見て、意図を察する。しまったと思った。
「……お姉ちゃん、もう死んじゃったんだ」
やっぱり。また、地雷を踏んでしまった。
「……そう、だったんだ。辛いね」
桜は頷いて、それから空を見上げた。
「うん、辛い。……でもね、寂しくはないよ。きっとお姉ちゃんは、すぐに新しい命として生まれてくる。それが人間の赤ちゃんか、仔猫か、お花かは分からないけど……お姉ちゃん、私のことが大好きだったから、きっとすぐ近くに生まれてくる気がしてる!」
「……そっか」
「それにね! 今は君がいるから」
「……え」
空を見上げていた桜が、ふっと僕を見る。
「今は、君といるときがただただ楽しいんだよ」
心臓が、また大きく跳ねた。今日はなにかと忙しい僕の心臓だ。
「……え、なに、いきなり」
「君と出会ってからね、私の人生、すごく目まぐるしいんだ。学校に行ったり、友だちと笑いあって、お弁当交換をして……こんなふうに休みの日に遊びに行くなんてさ、なんか、私の人生じゃないみたいだよ!」
大袈裟だよ、と言いたくなるけれど、彼女の顔を見てやめた。
これは彼女の心からの言葉なのだ。
彼女の当たり前の世界は、僕の当たり前とは違う。逆もまた然りだ。
「私今、すごく生きてるって感じがする!」
「……そっか」
無邪気な笑顔につられるように、僕も笑みを浮かべる。
「君はどう? 汐風くん」
まっすぐな瞳で問いかけられ、考える。答えは考えるまでもなかった。
「……うん。僕もそう。僕も、君のおかげですごく……すごく、生きてるって感じがする」
本心を言うと、彼女は嬉しそうにはにかみながら、言った。
「私といっしょだね!」
彼女がどうして名前をふたつも持っているのか、彼女がどんな病と向き合っているのか。
彼女について、僕は知らないことばかりだ。
だけど、今はただ、この時間がずっと続けばいいと思った。
***
桜と出かけた翌週の金曜日。
朝、僕はいつもより少しだけ早く登校すると、一組の教室に入る前に二組の教室を覗いた。
今日こそはと期待して覗いたものの、教室に思い描いていた人物の姿はない。
代わりに志崎さんの姿を見つけて、小さく手を振った。志崎さんは鋭く僕の意図に気付いてくれたようで、残念そうな顔をして首を横に振った。
諦めて一組の教室に入り、鞄を机に置く。鞄のチャックを開けると、内ポケットに入った小さな包みがちらりと見えて、僕はひとつため息をついた。
「おはよ、汐風」
不意に、頭の上から声が降ってきて顔を上げる。
「あ、涼太。おはよう」
「なぁ、千鳥さんって、今日も休みなの?」
と、涼太は自席につくなり僕のほうを見て、訊ねてくる。
「あぁ、うん。そうみたい」
「そっかぁ。結局、今週は一度も来なかったな」
「うん……」
桜は、いっしょに出かけたあの週末以降、一度も学校に来ていないのだ。
最後に会った日から、もう一週間が経とうとしている。
無断欠席というわけではなく、病欠という連絡がきているらしいが、なにぶん彼女はスマホを持っていない。連絡がつかないため、彼女の体調を確認することもできない。
僕はため息混じりに机のなかにしまっておいた文庫本を取り出し、栞が挟んであるページを開いた。
「あれ、今こんな展開だったっけ……」
つい数週間前までは、あんなに続きが気になっていた本なのに、今ではどこまで読んだか栞を挟んでいたにもかかわらず首を傾げてしまう。
近頃、読書をする時間がめっきり減った。
朝のホームルームまでの時間は涼太と話をして過ごし、昼休みは涼太や桜、それから桜の友だちである志崎さんと過ごすのが、すっかり当たり前になりつつあるからだ。
入学当初は、このクラスのだれとも仲良くなる気なんてなかった。
だれも信用できなかったし、友だちがほしいなんてカケラも思っていなかった。というか、僕にそういった人間関係を築くことは無理だと諦めていた。
それが、いつの間にかこんなことになっているのだから、人生とは分からないものだ。
何気なく手に持っていた栞を見つめる。
栞には、桜の花びらがラミネート加工されている。手作り感満載の古い栞だ。
この栞は、蝶々さんが作ってくれたオリジナルの栞だ。昔、少しだけ蝶々さんの家に住んでいたことがあった。そのときに、蝶々さんが作ってくれたのだ。
ほかに栞を持っていなかったので、なんとなくそのまま使っているだけだったが、この栞を見るたび僕はなぜだか桜を思い出すようになった。
この栞が彼女と関係があるかと言えば、ない。共通点があるとすれば、それは彼女と同じ名前の花が使われているということ。
ただ、それだけ。
だけど、そんな些細な繋がりすら嬉しく思えた。
そういえば、この栞はまだ桜に見せたことがない。見せてあげたら、大袈裟に目を輝かせて喜びそうだ。私も作る、などと言い出すかもしれない。
彼女が登校しなくなって、まだたった一週間。だけど、今日も会えないのだと思うと、途端に目に映る景色が色褪せてしまったように見える。
つくづくじぶんらしくない、と思う。なのだけど、今のじぶんをそれほどいやだと思わないのは、なんでだろう。
「なぁ汐風、ちょっといいか? ……って、なににやけてんの?」
栞を眺めたまま、結局読書をせずに考えごとをしていると、涼太が僕の視界を遮った。
「……にやけてないし。つーかなに、課題は見せないよ」
若干苛つきを露わにしつつ返事をすると、涼太は口を尖らせて言った。
「分かってるよ! そんなことじゃないって」
涼太は僕から文庫本をぶん取ると、興奮気味に言った。
「俺、昨日思い出したんだよ!」
僕は涼太から、取られた本を取り返そうと手を伸ばす。
しかし、涼太は僕に本を返そうとしない。相当話を聞いてほしいらしい。
「思い出したって、なにを」
手を伸ばしたまま、仕方なく聞き返す。
「ほら、前にさ、小学生のときに同じクラスだった千鳥さんの話しただろ?」
「あぁ……そういえばそんな話もしたな」
たしか、彼女が転校してきた初日くらいにした話だ。
「あれ、やっぱり夢ちゃんだったんだよ!」
手が、止まった。
「あの頃、夢ちゃんなかなか学校来られてなかったんだよ。だから記憶が曖昧だったんだけどさ、思い出してみたら、完全に面影が彼女だったんだよな」
「なにそれ……つまり、小学校が千鳥さんと同じだったってこと?」
「そ! 今思えば、夢ちゃんが転校してきたときから、なーんか違和感があったんだよな。なんかどっかで会ったことあるような気がするなって! それで見て、この写真」
確認しようと思って、久しぶりに昨日押入れから引っ張り出してきたんだよ、と、涼太がスマホ画面を見せてくる。
画面には、小学校の卒業アルバムが映っていた。写真はクラス全体の集合写真で、三十人近く映っている。そのなかのひとりを中心に、涼太が画面を拡大していく。涼太の指先によって、ゆっくりと外野が切り取られていく。それに呼応するように、僕の心臓はどくどくと早まっていく。
「次に夢ちゃんと会ったら聞こうと思ってたんだけど、なかなか来ないからさぁ……」
想定外の話に、言葉が出てこない。
拡大された画像には、カメラに向かって笑顔でピースをする桜の姿。
正真正銘、千鳥桜だった。
「うんっ!」
ふたりのときは、桜も志崎さんもお互い僕や涼太の知らない一面も見せているのかもしれない。
親友というやつなのだろう。僕にとっての凪のような。
「彩ちゃんといると、すごく楽しいんだ。なんとなく、お姉ちゃんといたときを思い出すの」と、桜は少しだけ寂しげに空を見上げた。
「……いた?」
いる、ではなく、いた。そう、桜は言った。意味深な言い回しに、僕は違和感を覚える。訊ねてから彼女の顔を見て、意図を察する。しまったと思った。
「……お姉ちゃん、もう死んじゃったんだ」
やっぱり。また、地雷を踏んでしまった。
「……そう、だったんだ。辛いね」
桜は頷いて、それから空を見上げた。
「うん、辛い。……でもね、寂しくはないよ。きっとお姉ちゃんは、すぐに新しい命として生まれてくる。それが人間の赤ちゃんか、仔猫か、お花かは分からないけど……お姉ちゃん、私のことが大好きだったから、きっとすぐ近くに生まれてくる気がしてる!」
「……そっか」
「それにね! 今は君がいるから」
「……え」
空を見上げていた桜が、ふっと僕を見る。
「今は、君といるときがただただ楽しいんだよ」
心臓が、また大きく跳ねた。今日はなにかと忙しい僕の心臓だ。
「……え、なに、いきなり」
「君と出会ってからね、私の人生、すごく目まぐるしいんだ。学校に行ったり、友だちと笑いあって、お弁当交換をして……こんなふうに休みの日に遊びに行くなんてさ、なんか、私の人生じゃないみたいだよ!」
大袈裟だよ、と言いたくなるけれど、彼女の顔を見てやめた。
これは彼女の心からの言葉なのだ。
彼女の当たり前の世界は、僕の当たり前とは違う。逆もまた然りだ。
「私今、すごく生きてるって感じがする!」
「……そっか」
無邪気な笑顔につられるように、僕も笑みを浮かべる。
「君はどう? 汐風くん」
まっすぐな瞳で問いかけられ、考える。答えは考えるまでもなかった。
「……うん。僕もそう。僕も、君のおかげですごく……すごく、生きてるって感じがする」
本心を言うと、彼女は嬉しそうにはにかみながら、言った。
「私といっしょだね!」
彼女がどうして名前をふたつも持っているのか、彼女がどんな病と向き合っているのか。
彼女について、僕は知らないことばかりだ。
だけど、今はただ、この時間がずっと続けばいいと思った。
***
桜と出かけた翌週の金曜日。
朝、僕はいつもより少しだけ早く登校すると、一組の教室に入る前に二組の教室を覗いた。
今日こそはと期待して覗いたものの、教室に思い描いていた人物の姿はない。
代わりに志崎さんの姿を見つけて、小さく手を振った。志崎さんは鋭く僕の意図に気付いてくれたようで、残念そうな顔をして首を横に振った。
諦めて一組の教室に入り、鞄を机に置く。鞄のチャックを開けると、内ポケットに入った小さな包みがちらりと見えて、僕はひとつため息をついた。
「おはよ、汐風」
不意に、頭の上から声が降ってきて顔を上げる。
「あ、涼太。おはよう」
「なぁ、千鳥さんって、今日も休みなの?」
と、涼太は自席につくなり僕のほうを見て、訊ねてくる。
「あぁ、うん。そうみたい」
「そっかぁ。結局、今週は一度も来なかったな」
「うん……」
桜は、いっしょに出かけたあの週末以降、一度も学校に来ていないのだ。
最後に会った日から、もう一週間が経とうとしている。
無断欠席というわけではなく、病欠という連絡がきているらしいが、なにぶん彼女はスマホを持っていない。連絡がつかないため、彼女の体調を確認することもできない。
僕はため息混じりに机のなかにしまっておいた文庫本を取り出し、栞が挟んであるページを開いた。
「あれ、今こんな展開だったっけ……」
つい数週間前までは、あんなに続きが気になっていた本なのに、今ではどこまで読んだか栞を挟んでいたにもかかわらず首を傾げてしまう。
近頃、読書をする時間がめっきり減った。
朝のホームルームまでの時間は涼太と話をして過ごし、昼休みは涼太や桜、それから桜の友だちである志崎さんと過ごすのが、すっかり当たり前になりつつあるからだ。
入学当初は、このクラスのだれとも仲良くなる気なんてなかった。
だれも信用できなかったし、友だちがほしいなんてカケラも思っていなかった。というか、僕にそういった人間関係を築くことは無理だと諦めていた。
それが、いつの間にかこんなことになっているのだから、人生とは分からないものだ。
何気なく手に持っていた栞を見つめる。
栞には、桜の花びらがラミネート加工されている。手作り感満載の古い栞だ。
この栞は、蝶々さんが作ってくれたオリジナルの栞だ。昔、少しだけ蝶々さんの家に住んでいたことがあった。そのときに、蝶々さんが作ってくれたのだ。
ほかに栞を持っていなかったので、なんとなくそのまま使っているだけだったが、この栞を見るたび僕はなぜだか桜を思い出すようになった。
この栞が彼女と関係があるかと言えば、ない。共通点があるとすれば、それは彼女と同じ名前の花が使われているということ。
ただ、それだけ。
だけど、そんな些細な繋がりすら嬉しく思えた。
そういえば、この栞はまだ桜に見せたことがない。見せてあげたら、大袈裟に目を輝かせて喜びそうだ。私も作る、などと言い出すかもしれない。
彼女が登校しなくなって、まだたった一週間。だけど、今日も会えないのだと思うと、途端に目に映る景色が色褪せてしまったように見える。
つくづくじぶんらしくない、と思う。なのだけど、今のじぶんをそれほどいやだと思わないのは、なんでだろう。
「なぁ汐風、ちょっといいか? ……って、なににやけてんの?」
栞を眺めたまま、結局読書をせずに考えごとをしていると、涼太が僕の視界を遮った。
「……にやけてないし。つーかなに、課題は見せないよ」
若干苛つきを露わにしつつ返事をすると、涼太は口を尖らせて言った。
「分かってるよ! そんなことじゃないって」
涼太は僕から文庫本をぶん取ると、興奮気味に言った。
「俺、昨日思い出したんだよ!」
僕は涼太から、取られた本を取り返そうと手を伸ばす。
しかし、涼太は僕に本を返そうとしない。相当話を聞いてほしいらしい。
「思い出したって、なにを」
手を伸ばしたまま、仕方なく聞き返す。
「ほら、前にさ、小学生のときに同じクラスだった千鳥さんの話しただろ?」
「あぁ……そういえばそんな話もしたな」
たしか、彼女が転校してきた初日くらいにした話だ。
「あれ、やっぱり夢ちゃんだったんだよ!」
手が、止まった。
「あの頃、夢ちゃんなかなか学校来られてなかったんだよ。だから記憶が曖昧だったんだけどさ、思い出してみたら、完全に面影が彼女だったんだよな」
「なにそれ……つまり、小学校が千鳥さんと同じだったってこと?」
「そ! 今思えば、夢ちゃんが転校してきたときから、なーんか違和感があったんだよな。なんかどっかで会ったことあるような気がするなって! それで見て、この写真」
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