わたしと犬と猫とツバメとその他もろもろの話

omoti

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犬 2

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**つらい部分があります**

退院した私は衝撃の光景を見た、と思う。

何十年も前の事だから夢が混じってるんじゃないかとも思うこともしばしば。

家に着くとおじいちゃんが待ってた。
おじいちゃん子だったし、おじいちゃんは私に甘かった。

庭の隅っこにはリリーがいる。
おじいちゃんはなんか棒持ってる。

おじいちゃんは私の目の前でリリーを棒で
殴った。

1回だったのか10回だったのか・・


翌日リリーは居なかった。これは間違いない。
お母さんはたしか「逃げた」と言った。
幼い私は信じたし、ホッとしていたんじゃないだろうか。

それ以降、リリーには会っていない。





大人になるまでリリーの事自体を思い出すことは何故かほとんど無かったけど、髪に隠れてはいるが傷痕があるのを憂鬱に思って「あ~あ…これが無かったらな~」なんてのはよくあった。
傷は幸いにもリリーが自然に離すまで私が動かなかったため大きくは残らなかった。

乙女の頭が少しハゲたけど・・



それから何年も何年も過ぎて、私は自分の結婚式の準備をしていた。
式で使う生い立ちスライドショー的な物を義母がパソコンの勉強ついでに作ってくれる。
ならば選りすぐりの物を出さなければ!と選別中だった。

 そこで出てきたのが2歳ぐらいで笑顔爆発の私と一匹のビーグル犬。


あ、リリーだ


ようやく初めて感じたリリーへの罪悪感。

嫌がることしてごめんなさい。

庇ってあげなくてごめんなさい。

思い出してもあげなくてごめんなさい。

涙がダーって出た。


写真は披露宴で使った。

 





後で分かったことだったが写真は一代目リリーであり、私を噛んじゃったのは二代目リリーであった。

一代目がとてもいい子だったのでこりゃエエぞと続けてビーグル犬を飼っていたらしい。

二代目リリーは暴れん坊で兄の二の腕を後ろから噛んだ(何針か縫った)前科があったと結婚後に聞く。

だからどうって話しではない。

嫌がることをした私が悪かった。
          
                             
             本当にごめんねリリー


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