気になるあの子は隅っこに

こあむあむ

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第1節: 「気になるあの子は隅っこに」

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颯太はクラスの誰とでもすぐに打ち解け、みんなと楽しく話し、
いつも笑顔で学校生活を楽しんでいる。

でも、彼には密かに抱えている秘密があった。
それは、クラスの隅で一人静かに本を読んでいる文也に、
ずっと興味を抱いていることだ。

「なんであいつ、あんなに無口なんだろう?」
颯太はその疑問を、誰にも言わずに心の中で繰り返す。

文也はいつも教室の一番端っこの席に座り、周りの喧騒には目もくれず、
ひたすら本に没頭している。
どんな本を読んでるんだろう?ミステリーかな?それとも…ファンタジー?
いや、もし文也が恋愛小説を読んでいたら、さすがに笑えるな。

颯太はそんな勝手な妄想にニヤニヤしてしまい、慌てて自分にツッコミを入れる。
「違う、違うって!」

でも、気になって仕方がない。
教室の真ん中にいる自分と、隅で静かに過ごす文也。
今までずっと、まじわることはなかった。

放課後、視界に自然と教室の隅にいる文也が入ってくる。
文也は今日も変わらずに一人で本を読んでいる。
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