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第2章 迷宮都市と主の脅威
合流、下層域
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「ま、まさか30階層分をたった1日で踏破するなんて……」
迷宮のゴツゴツとした床に座り込んだティナが荒い息を吐きながら呟きを漏らす。
この都市唯一のAランク冒険者と迷宮の未到達領域を単独で生き抜いたFランク冒険者。その2人の進軍速度は常軌を逸していた。
隆人の「仲間ではないやつに背後は任せられないね」という言葉に加え、この中の誰よりも下層域への潜行回数が多く、迷宮の道を熟知しているという理由からグリンジャーが先頭で進むこととなる。
結果、グリンジャーの知る最短のルートを通ることとなり、そのルートは時にモンスターハウスと呼ばれる魔物の軍発生地を抜け、縦穴のようになった崩落地を飛び降り、という一般の冒険者が避けるような過酷なルートであった。
そんなルートであったが、グリンジャーと隆人は全く苦にした様子がなく、進んで行く。その速度は非常に早くティナは2人に着いて行くのがやっとというレベルである。
もちろん迷宮内である為、魔物も頻繁に現れる。だが、この域の魔物などこの一行にとっては敵ではなく、ほとんどの魔物は出現したと思った次の瞬間には先導するグリンジャーによって一刀の元に切り捨てられ、運良く逃れた魔物も隆人によってすぐに首が飛ばされる。その戦闘は一瞬であり、進軍速度に一切の影響がない。
そうして3人は30階層分を1日で駆け抜けた。ひたすら走り続け疲労困憊のティナとは対照的に隆人とグリンジャーはかなり余裕がある様子であったが。
「それで、ここで合流という話だったけど、俺達はどうすればいいのかな?」
「そうですね……。といっても僕達3人ではできることなんてたたがしれてますからね。明日になれば僕のパーティがくるだろうから拠点作りはその後になると思います」
「わかったよ。じゃあ一先ず、周辺の魔物をあらかた間引いたら休憩にしようかな。ティナも休ませてあげたほうがいいと思うし」
「あ、ありがとうございます……」
疲労困憊のティナはこの階層に入り少し広まった場所に出たと思うや否や座り込んでしまった為、このまましばらく動けそうにない。どうせ何もやれることがないのであれば休憩にしても問題ないだろうと隆人は考えたのだ。
ちなみに、間引きというのは周辺の魔物を狩ることである。迷宮という空間では時間が経てば魔物が自然に発生する。一定数を超えると増えることはなくなるが、討伐や魔物同士の戦いで数が減ると迷宮によって減少分が生み出されるのだ。
だがその魔物の発生も頻繁に起こるものではなく。少量ずつ増えていく性質の為、大多数を一気に狩った場合、その周囲は一時的には魔物が少なくなる。
それを利用したのが間引きであり、休憩する場所の周囲の魔物を全滅させることで一時的にその場を擬似的な安全地帯にするのである。
それでも少しずつ魔物は発生するが、その対処程度であれば余程の魔物が生まれるか、冒険者のレベルが低くない限りは番の1人でも事足りる。冒険者の知恵というやつである。ちなみに隆人は迷宮での生活の上でその行動は理解しており、その行動に間引きと名称が付いていることはティナから聞いたのだが。
閑話休題。隆人の提案を聞いたグリンジャーは少しだけ考えるようなそぶりをした後、頷く。
「わかりました、それで構いません。では間引きに関しては私がやりましょう。リュートさんはここで休憩場所の準備でもしていてください」
「いいのかな?」
「はい、この階層程度であれば間引きも私1人で事足りますし、クリスティーナさんが動けない以上だれかついていないと万が一というのもありますしね」
「助かるよ、グリンジャーさん」
「では、いって来ますね」
そう言って駆け出すグリンジャーは、そのまま通路の一本に入って行く。(ちなみに、隆人達が今いる場所の魔物は既に隆人とグリンジャーが2人で倒していた)
「さて、じゃあ俺の方も準備しなきゃだね」
「リュート様、私も」
「ティナは休んでて、大した作業でもないし……とりあえずこの辺でいいか。『放出』」
そういいながら、適当な壁際に向かった隆人はストレージのスキルを発動し中から石のような物を4つ取り出す。それに1つずつ魔力を込めていきながら正方形に置いて行く。そして4つ目を置き終わった途端、ふわっと何かに包まれるような感覚になる。見ると、4つの石が淡く光っており、その石に囲まれた空間が薄い膜に覆われている。
これは結界である。といっても大したものではなく、効果は魔除け。この中に入っていれば魔物達に感知されにくくなるというものである。
先程隆人がストレージから出した石は「魔除け石」と呼ばれる魔道具の一種であり、魔力を込め、それを四隅に置くと魔除けの結界を作ることができるというものである。
町には普通に売っており冒険者には必需のアイテムである。隆人も昨日のうちに商業区へ赴き、購入していた。
先程言っていた間引きに加え、この魔除けの結界を張ることで冒険者達は迷宮の中でもある程度休息を取ることができる。逆に言えばそうでもしなければ魔物の跋扈する迷宮内では十分に休憩なんてできないだろう。
もちろん迷宮内では何が起こるかわからない為番は必要であるが、それでも常に警戒し続けるよりは幾分マシであろう。
更に隆人はストレージからティナの簡易テントのような寝袋を取り出し、結界で囲んだ空間の中に置く。隆人は迷宮の中で生活してきた為慣れきっており、このまま床でねるつもりであったが、その話を以前した時にティナに諭されていた為、一応小さな寝袋を準備していた。
「準備は終わってるみたいですね、じゃあこのまま食事にして休憩にしましょうか」
隆人が休憩場所の準備をしている間、周囲からはグリンジャーによる戦闘音がひっきりなしに聴こえていたが、それも数十分すると収まり、通路の一本からグリンジャーが返り血1つない姿で戻ってきた。戦闘スタイルからして魔物と近距離で接敵する必要があるはずだがこの辺りは流石Aランクと言えるだろう。
そうして隆人とティナは戻ってきたグリンジャーと共に粗食ではあるが食事をとり、交代で休憩を取ることとなった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「全員合流したようだね、それじゃあ作戦は第2段階に移行するよ」
それから3日後、迷宮30階層に設営された簡易拠点に参加する全パーティが合流した。
グリンジャーの言う通り、隆人達が到着した次の日には彼のパーティ『太陽の剣』は30階層に到着した。先を越されたことに会議で隆人に難癖をつけていたステインは不満そうな顔をしていたが、どうやら彼はグリンジャーによるものだと納得したようで揉め事に発展することはなかった。
そして隆人達と『太陽の剣』で拠点を設営しながら、残りのパーティの到着を待つこととなった。
とは言え、他の参加パーティもDランク以上である為大きな遅れはなく。3日目になると全てのパーティが30階層に揃う。
そしてそれを確認した作戦リーダーであるグリンジャーは作戦の第2段階に移行することにした。
数パーティをこの拠点防衛に置き、残りのパーティでこの下の階で発生している魔物の大量発生に向かう。そして拠点に帰投することを繰り返すのだ。
下階層に向かうパーティはグリンジャー達『太陽の剣』を先頭に置き、階段を下っていく。そして
「多いな」
「ここまでとはね」
先頭に立っていたグリンジャーともう1人の前衛が思わずと言った様子で呟きを漏らす。
目的の階層にたどり着いた彼らの目の前に広がっていたのは、覆い尽くす程の魔物の群れであった。
「ま、まさか30階層分をたった1日で踏破するなんて……」
迷宮のゴツゴツとした床に座り込んだティナが荒い息を吐きながら呟きを漏らす。
この都市唯一のAランク冒険者と迷宮の未到達領域を単独で生き抜いたFランク冒険者。その2人の進軍速度は常軌を逸していた。
隆人の「仲間ではないやつに背後は任せられないね」という言葉に加え、この中の誰よりも下層域への潜行回数が多く、迷宮の道を熟知しているという理由からグリンジャーが先頭で進むこととなる。
結果、グリンジャーの知る最短のルートを通ることとなり、そのルートは時にモンスターハウスと呼ばれる魔物の軍発生地を抜け、縦穴のようになった崩落地を飛び降り、という一般の冒険者が避けるような過酷なルートであった。
そんなルートであったが、グリンジャーと隆人は全く苦にした様子がなく、進んで行く。その速度は非常に早くティナは2人に着いて行くのがやっとというレベルである。
もちろん迷宮内である為、魔物も頻繁に現れる。だが、この域の魔物などこの一行にとっては敵ではなく、ほとんどの魔物は出現したと思った次の瞬間には先導するグリンジャーによって一刀の元に切り捨てられ、運良く逃れた魔物も隆人によってすぐに首が飛ばされる。その戦闘は一瞬であり、進軍速度に一切の影響がない。
そうして3人は30階層分を1日で駆け抜けた。ひたすら走り続け疲労困憊のティナとは対照的に隆人とグリンジャーはかなり余裕がある様子であったが。
「それで、ここで合流という話だったけど、俺達はどうすればいいのかな?」
「そうですね……。といっても僕達3人ではできることなんてたたがしれてますからね。明日になれば僕のパーティがくるだろうから拠点作りはその後になると思います」
「わかったよ。じゃあ一先ず、周辺の魔物をあらかた間引いたら休憩にしようかな。ティナも休ませてあげたほうがいいと思うし」
「あ、ありがとうございます……」
疲労困憊のティナはこの階層に入り少し広まった場所に出たと思うや否や座り込んでしまった為、このまましばらく動けそうにない。どうせ何もやれることがないのであれば休憩にしても問題ないだろうと隆人は考えたのだ。
ちなみに、間引きというのは周辺の魔物を狩ることである。迷宮という空間では時間が経てば魔物が自然に発生する。一定数を超えると増えることはなくなるが、討伐や魔物同士の戦いで数が減ると迷宮によって減少分が生み出されるのだ。
だがその魔物の発生も頻繁に起こるものではなく。少量ずつ増えていく性質の為、大多数を一気に狩った場合、その周囲は一時的には魔物が少なくなる。
それを利用したのが間引きであり、休憩する場所の周囲の魔物を全滅させることで一時的にその場を擬似的な安全地帯にするのである。
それでも少しずつ魔物は発生するが、その対処程度であれば余程の魔物が生まれるか、冒険者のレベルが低くない限りは番の1人でも事足りる。冒険者の知恵というやつである。ちなみに隆人は迷宮での生活の上でその行動は理解しており、その行動に間引きと名称が付いていることはティナから聞いたのだが。
閑話休題。隆人の提案を聞いたグリンジャーは少しだけ考えるようなそぶりをした後、頷く。
「わかりました、それで構いません。では間引きに関しては私がやりましょう。リュートさんはここで休憩場所の準備でもしていてください」
「いいのかな?」
「はい、この階層程度であれば間引きも私1人で事足りますし、クリスティーナさんが動けない以上だれかついていないと万が一というのもありますしね」
「助かるよ、グリンジャーさん」
「では、いって来ますね」
そう言って駆け出すグリンジャーは、そのまま通路の一本に入って行く。(ちなみに、隆人達が今いる場所の魔物は既に隆人とグリンジャーが2人で倒していた)
「さて、じゃあ俺の方も準備しなきゃだね」
「リュート様、私も」
「ティナは休んでて、大した作業でもないし……とりあえずこの辺でいいか。『放出』」
そういいながら、適当な壁際に向かった隆人はストレージのスキルを発動し中から石のような物を4つ取り出す。それに1つずつ魔力を込めていきながら正方形に置いて行く。そして4つ目を置き終わった途端、ふわっと何かに包まれるような感覚になる。見ると、4つの石が淡く光っており、その石に囲まれた空間が薄い膜に覆われている。
これは結界である。といっても大したものではなく、効果は魔除け。この中に入っていれば魔物達に感知されにくくなるというものである。
先程隆人がストレージから出した石は「魔除け石」と呼ばれる魔道具の一種であり、魔力を込め、それを四隅に置くと魔除けの結界を作ることができるというものである。
町には普通に売っており冒険者には必需のアイテムである。隆人も昨日のうちに商業区へ赴き、購入していた。
先程言っていた間引きに加え、この魔除けの結界を張ることで冒険者達は迷宮の中でもある程度休息を取ることができる。逆に言えばそうでもしなければ魔物の跋扈する迷宮内では十分に休憩なんてできないだろう。
もちろん迷宮内では何が起こるかわからない為番は必要であるが、それでも常に警戒し続けるよりは幾分マシであろう。
更に隆人はストレージからティナの簡易テントのような寝袋を取り出し、結界で囲んだ空間の中に置く。隆人は迷宮の中で生活してきた為慣れきっており、このまま床でねるつもりであったが、その話を以前した時にティナに諭されていた為、一応小さな寝袋を準備していた。
「準備は終わってるみたいですね、じゃあこのまま食事にして休憩にしましょうか」
隆人が休憩場所の準備をしている間、周囲からはグリンジャーによる戦闘音がひっきりなしに聴こえていたが、それも数十分すると収まり、通路の一本からグリンジャーが返り血1つない姿で戻ってきた。戦闘スタイルからして魔物と近距離で接敵する必要があるはずだがこの辺りは流石Aランクと言えるだろう。
そうして隆人とティナは戻ってきたグリンジャーと共に粗食ではあるが食事をとり、交代で休憩を取ることとなった。
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「全員合流したようだね、それじゃあ作戦は第2段階に移行するよ」
それから3日後、迷宮30階層に設営された簡易拠点に参加する全パーティが合流した。
グリンジャーの言う通り、隆人達が到着した次の日には彼のパーティ『太陽の剣』は30階層に到着した。先を越されたことに会議で隆人に難癖をつけていたステインは不満そうな顔をしていたが、どうやら彼はグリンジャーによるものだと納得したようで揉め事に発展することはなかった。
そして隆人達と『太陽の剣』で拠点を設営しながら、残りのパーティの到着を待つこととなった。
とは言え、他の参加パーティもDランク以上である為大きな遅れはなく。3日目になると全てのパーティが30階層に揃う。
そしてそれを確認した作戦リーダーであるグリンジャーは作戦の第2段階に移行することにした。
数パーティをこの拠点防衛に置き、残りのパーティでこの下の階で発生している魔物の大量発生に向かう。そして拠点に帰投することを繰り返すのだ。
下階層に向かうパーティはグリンジャー達『太陽の剣』を先頭に置き、階段を下っていく。そして
「多いな」
「ここまでとはね」
先頭に立っていたグリンジャーともう1人の前衛が思わずと言った様子で呟きを漏らす。
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