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第3章 獣人少女ロロノ
乗り越えた先に
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(特訓編及び第3章完結です!想定より長引きましたが読んで頂きありがとうございました。幕間を挟んで第4章に入ります!)
「よっと!ふぅ……これで最後かな?」
天井からの渾身の一撃で竜種たちを束ねていた巨飛竜を下した隆人、そのまま残党(?)に目を向けて狩っていく。
といっても彼等は既に頭である巨飛竜を失い、連携を取る事も出来ず、更に自分達よりも上位である巨飛竜が落とされた事によって完全に浮き足立っていた。
中には逃げようと隆人に背を向ける個体もあり、完全に瓦解している群れなど隆人の敵ではなく、瞬く間に倒されていった。
そして今、遂に最後の一体にトドメを刺したところである。
最後は連続攻撃からの回し蹴りで吹き飛ばしてフィニッシュという、それなんて格ゲー??な決め方だったのだが。
もちろん無力化していただけの竜種達もきっちりと息の根を止めておく。
念の為に集中して気配探知の網を広げて確認してみるが、周囲からは龍達の生体の反応は消えている。
それを確認した隆人はふぅと一息吐き、戦闘態勢を解く。ついで発動状態であった身体強化も解除した。隆人の体を纏うように吹き出し続けていた青白いオーラが空気に溶けるように消えていった。
と、そこで隆人の体勢がガクンと大きく揺れる。
「……ははは。流石に、身体強化・Ⅴをずっと使い続けるときっついね」
軽口を叩く隆人だがその表情からは披露の色が拭えない。
隆人の身体強化は消費したMPで身体能力を大幅に強化すると言うシンプル故に強力なスキルである。だがその反面、素のスペック以上の力で体を動かす為に強い負荷がかかる。
そしてその負荷は身体強化の深度をあげればその分だけ大きくなっていく。
その反動を克服する為に隆人は自身の肉体を強くしなやかに鍛えている。なのでⅢまでであれば長時間戦闘を行っても殆ど負荷を感じない程度には強い体を有している。
だがこの戦いでは、数えきれない竜種と1人で相対する為に、身体強化・Ⅴを間断なく長時間使用し続けたのだ。その代償は強い疲労感として現れている。
更に、MPの枯渇による倦怠感も隆人の疲労感を加速させる。
身体強化・Ⅴの長時間使用に、スキル「天駆」の連続発動。そして極め付けはブレスの束を相殺したあの魔力剣の一撃である。
魔力剣・天轟破断。隆人考案の剣に魔力を流し威力を上昇させる技術の一つであり、上段に構えた剣に大量の魔力ーーMPを流し込み、振り降ろすと同時に放出するいわば魔力の砲撃である。
通常よりも高い能力を持つ竜種9体が自己犠牲を覚悟で限界以上の力で放ったブレスを束ねた一撃、それは想像を絶する威力であり、それを後ろに逸らすことなく完璧に相殺する為に隆人は半分以上のMPをつぎ込んだのだ。
現在隆人のMPは一割をちょっと切るといったところであろうか。
ちなみに、天轟破断という名前は魔力剣を発案した数年前の隆人が、ノリと勢いで決めた技名である。今更変えようとは思っていないが、内心ではかなり痛いネーミングじゃないかとビクビクしている。
そんなこんなでかなりの疲労に襲われている隆人であるが、休んでいることはできない。すぐに体を反転させ、後方にいるティナとロロノのところへ向かう。
一応、隆人が巨飛竜を倒す少し前に決着がついていた事は戦闘音が収まったのと気配から分かってはいたが、それでも安心はできない。
タンッと軽い音を鳴らして地面を蹴った隆人はおよそ疲労を感じられない跳躍のような速度でティナ達の元へ向かう。
「ティナ、ロロノ、大丈夫かい?」
「っ!リュート様!はい、大丈夫ですよ」
「ロロノも元気なのです!」
隆人がやってきた事に嬉しさとホッとした気持ちが半々に混ざったような笑顔をパッと咲かせる。2人は地面にぺたんと可愛らしく座り込んでいる。
その傍らには肩口と腹部がざっくりと抉られた飛竜の死体が転がっているので絵面がすこし凶悪ではあるが。
「悪いね、早く片付けて2人の助太刀に回ろうと思ったんだけど……」
2人は全身に大小様々な傷を負ってボロボロであり、満身創痍といってもいい様子である。
なんとなく背後で聞こえた音でかなりの激戦であった事は分かっていた隆人だがその傷を見ると2人とも死線を経た事が伝わってきた。
「それにしても、ほんとに2人だけで飛竜を討伐するなんてね、びっくりだよ」
「ロロノが頑張ってくれたんですよ!」
「ティナさまがたすけてくれたのです!」
正直戦況は厳しいとすら思っており、引き離された時は相当焦った隆人であったが故にティナとロロノに向けて掛け値無しの賞賛を送る。
正面切って褒められた2人だが、真っ先にお互いの活躍を主張する。
2人の性格が象徴されるそんなやりとりに少しほっこりしながら隆人は2人のすぐそばに寄っていく。
「うん、2人ともよく頑張ったね『ハイヒール』」
寄っていった隆人が2人に手をかざし回復スキルを発動する。集中しMPを消費した隆人の手から温かい光が溢れ出し、ティナとロロノの身体をそれぞれ包んでいく。
癒しの光に包まれた2人の傷がどんどんと癒えていき、十数秒も経つ頃には完全に傷口がふさがっていた。
「ふぅ、ありがとうございます、リュート様!」
「痛くないのです~」
「治したのは傷だけだから疲れや失った血は戻らないからちゃんと休まなきゃだけどね」
とは言ってもハイヒールによって傷口が塞がったのは事実で2人の顔色も少し良くなっている。
隆人はついでのように自分にもヒールをかけておく。
そのまま隆人も座り込み、しばしの休息となった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
30分ほど座り込んでいた3人であったが、その途中で現れた魔物達の中でこちらに気づき襲いかかってきたものは全て隆人の投剣術と風の魔法で、座ったまま倒された。
竜種の群れがいたのが原因か数が少なく、小型のものが多かったのも理由だが魔物の方も不憫である。
と、すくっと隆人が立ち上がる。
「さて、疲労もだいぶ戻ってきたかな?ずっとここにいるわけにも行かないしそろそろ移動しようか」
「そうですね」
「と、その前に」
隆人に続き立ち上がった2人に隆人が言葉を続ける。
「これをもって特訓を終了するよ!2人ともお疲れ様!」
「へ?」
「え?なのです」
唐突の宣言に2人とも???を頭に浮かべて変な声を上げる。そして、
「あっ……忘れてました」
「飛竜にむちゅうだったのです……」
2人とも目の前の激戦によって特訓の事を完全に頭から飛ばしていたらしい。
すぐにこの迷宮潜行の目的を思い出す。
「2人とも強くなったし、戦闘技術も高くなってる。飛竜を2人だけで倒したんだ。ほら、ステータスを見てみてよ」
とんとんと話を進めていく隆人の勢いに押されて、2人とも自らのステータスを開く。
特訓中は見るのを禁じられていた為に見るのは10日ぶりである。ちょっとドキドキしながら開いて見る。
ロロノ/獣人族 LV.97 job なし
HP 303/303 MP 35/35
STR 218
MND 0
VIT 180
AGI 251
魔法適正 なし
クリスティーナ/人間族 LV. 135 job 魔法戦士
HP 242/242 MP 206/206
STR 165
MND 310
VIT 208
AGI 221
魔法適正 炎
「「」」
絶句した。2人揃って。
「どうしたの?何かおかしな事でもあった?」
「……ですよ」
「ん?」
「おかしいことだらけですよ!!なんですかこれステータスがとんでもない事になってるんですけど!?」
ティナが珍しく声を荒げる。レベルアップしたステータスはそれだけインパクトがあったようだ。
「す、すごいのです……」
「2人とも迷宮深層でひたすらに魔物を狩り続けたんだ。それに飛竜もね。得た経験値……魂の残滓の量は膨大だよ」
「でもだからって!」
ティナはさらに言葉を続ける。なにせレベルが倍以上なのだ。ロロノに至っては1からの上昇で10日前のティナを超えているのである。
だが事実それだけレベルが上がって当然なくらい2人は魔物を倒している。本来明らかに格上の深層の魔物を毎日朝(?)から晩(?)まで倒し続けたのだ。その経験値はこれまでのティナをして10年分以上であった。
「2人の努力の成果だ、特訓を耐え抜いたご褒美として素直に受け取ったらいいよ」
「はいなのです!」
「はぁ……でもわかりました、ありがとうございます!」
まだ信じきれていないティナだが吹っ切れたのかロロノに続いて笑顔を見せる。
ティナとロロノの地獄の特訓は終わりを告げた。
「よっと!ふぅ……これで最後かな?」
天井からの渾身の一撃で竜種たちを束ねていた巨飛竜を下した隆人、そのまま残党(?)に目を向けて狩っていく。
といっても彼等は既に頭である巨飛竜を失い、連携を取る事も出来ず、更に自分達よりも上位である巨飛竜が落とされた事によって完全に浮き足立っていた。
中には逃げようと隆人に背を向ける個体もあり、完全に瓦解している群れなど隆人の敵ではなく、瞬く間に倒されていった。
そして今、遂に最後の一体にトドメを刺したところである。
最後は連続攻撃からの回し蹴りで吹き飛ばしてフィニッシュという、それなんて格ゲー??な決め方だったのだが。
もちろん無力化していただけの竜種達もきっちりと息の根を止めておく。
念の為に集中して気配探知の網を広げて確認してみるが、周囲からは龍達の生体の反応は消えている。
それを確認した隆人はふぅと一息吐き、戦闘態勢を解く。ついで発動状態であった身体強化も解除した。隆人の体を纏うように吹き出し続けていた青白いオーラが空気に溶けるように消えていった。
と、そこで隆人の体勢がガクンと大きく揺れる。
「……ははは。流石に、身体強化・Ⅴをずっと使い続けるときっついね」
軽口を叩く隆人だがその表情からは披露の色が拭えない。
隆人の身体強化は消費したMPで身体能力を大幅に強化すると言うシンプル故に強力なスキルである。だがその反面、素のスペック以上の力で体を動かす為に強い負荷がかかる。
そしてその負荷は身体強化の深度をあげればその分だけ大きくなっていく。
その反動を克服する為に隆人は自身の肉体を強くしなやかに鍛えている。なのでⅢまでであれば長時間戦闘を行っても殆ど負荷を感じない程度には強い体を有している。
だがこの戦いでは、数えきれない竜種と1人で相対する為に、身体強化・Ⅴを間断なく長時間使用し続けたのだ。その代償は強い疲労感として現れている。
更に、MPの枯渇による倦怠感も隆人の疲労感を加速させる。
身体強化・Ⅴの長時間使用に、スキル「天駆」の連続発動。そして極め付けはブレスの束を相殺したあの魔力剣の一撃である。
魔力剣・天轟破断。隆人考案の剣に魔力を流し威力を上昇させる技術の一つであり、上段に構えた剣に大量の魔力ーーMPを流し込み、振り降ろすと同時に放出するいわば魔力の砲撃である。
通常よりも高い能力を持つ竜種9体が自己犠牲を覚悟で限界以上の力で放ったブレスを束ねた一撃、それは想像を絶する威力であり、それを後ろに逸らすことなく完璧に相殺する為に隆人は半分以上のMPをつぎ込んだのだ。
現在隆人のMPは一割をちょっと切るといったところであろうか。
ちなみに、天轟破断という名前は魔力剣を発案した数年前の隆人が、ノリと勢いで決めた技名である。今更変えようとは思っていないが、内心ではかなり痛いネーミングじゃないかとビクビクしている。
そんなこんなでかなりの疲労に襲われている隆人であるが、休んでいることはできない。すぐに体を反転させ、後方にいるティナとロロノのところへ向かう。
一応、隆人が巨飛竜を倒す少し前に決着がついていた事は戦闘音が収まったのと気配から分かってはいたが、それでも安心はできない。
タンッと軽い音を鳴らして地面を蹴った隆人はおよそ疲労を感じられない跳躍のような速度でティナ達の元へ向かう。
「ティナ、ロロノ、大丈夫かい?」
「っ!リュート様!はい、大丈夫ですよ」
「ロロノも元気なのです!」
隆人がやってきた事に嬉しさとホッとした気持ちが半々に混ざったような笑顔をパッと咲かせる。2人は地面にぺたんと可愛らしく座り込んでいる。
その傍らには肩口と腹部がざっくりと抉られた飛竜の死体が転がっているので絵面がすこし凶悪ではあるが。
「悪いね、早く片付けて2人の助太刀に回ろうと思ったんだけど……」
2人は全身に大小様々な傷を負ってボロボロであり、満身創痍といってもいい様子である。
なんとなく背後で聞こえた音でかなりの激戦であった事は分かっていた隆人だがその傷を見ると2人とも死線を経た事が伝わってきた。
「それにしても、ほんとに2人だけで飛竜を討伐するなんてね、びっくりだよ」
「ロロノが頑張ってくれたんですよ!」
「ティナさまがたすけてくれたのです!」
正直戦況は厳しいとすら思っており、引き離された時は相当焦った隆人であったが故にティナとロロノに向けて掛け値無しの賞賛を送る。
正面切って褒められた2人だが、真っ先にお互いの活躍を主張する。
2人の性格が象徴されるそんなやりとりに少しほっこりしながら隆人は2人のすぐそばに寄っていく。
「うん、2人ともよく頑張ったね『ハイヒール』」
寄っていった隆人が2人に手をかざし回復スキルを発動する。集中しMPを消費した隆人の手から温かい光が溢れ出し、ティナとロロノの身体をそれぞれ包んでいく。
癒しの光に包まれた2人の傷がどんどんと癒えていき、十数秒も経つ頃には完全に傷口がふさがっていた。
「ふぅ、ありがとうございます、リュート様!」
「痛くないのです~」
「治したのは傷だけだから疲れや失った血は戻らないからちゃんと休まなきゃだけどね」
とは言ってもハイヒールによって傷口が塞がったのは事実で2人の顔色も少し良くなっている。
隆人はついでのように自分にもヒールをかけておく。
そのまま隆人も座り込み、しばしの休息となった。
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30分ほど座り込んでいた3人であったが、その途中で現れた魔物達の中でこちらに気づき襲いかかってきたものは全て隆人の投剣術と風の魔法で、座ったまま倒された。
竜種の群れがいたのが原因か数が少なく、小型のものが多かったのも理由だが魔物の方も不憫である。
と、すくっと隆人が立ち上がる。
「さて、疲労もだいぶ戻ってきたかな?ずっとここにいるわけにも行かないしそろそろ移動しようか」
「そうですね」
「と、その前に」
隆人に続き立ち上がった2人に隆人が言葉を続ける。
「これをもって特訓を終了するよ!2人ともお疲れ様!」
「へ?」
「え?なのです」
唐突の宣言に2人とも???を頭に浮かべて変な声を上げる。そして、
「あっ……忘れてました」
「飛竜にむちゅうだったのです……」
2人とも目の前の激戦によって特訓の事を完全に頭から飛ばしていたらしい。
すぐにこの迷宮潜行の目的を思い出す。
「2人とも強くなったし、戦闘技術も高くなってる。飛竜を2人だけで倒したんだ。ほら、ステータスを見てみてよ」
とんとんと話を進めていく隆人の勢いに押されて、2人とも自らのステータスを開く。
特訓中は見るのを禁じられていた為に見るのは10日ぶりである。ちょっとドキドキしながら開いて見る。
ロロノ/獣人族 LV.97 job なし
HP 303/303 MP 35/35
STR 218
MND 0
VIT 180
AGI 251
魔法適正 なし
クリスティーナ/人間族 LV. 135 job 魔法戦士
HP 242/242 MP 206/206
STR 165
MND 310
VIT 208
AGI 221
魔法適正 炎
「「」」
絶句した。2人揃って。
「どうしたの?何かおかしな事でもあった?」
「……ですよ」
「ん?」
「おかしいことだらけですよ!!なんですかこれステータスがとんでもない事になってるんですけど!?」
ティナが珍しく声を荒げる。レベルアップしたステータスはそれだけインパクトがあったようだ。
「す、すごいのです……」
「2人とも迷宮深層でひたすらに魔物を狩り続けたんだ。それに飛竜もね。得た経験値……魂の残滓の量は膨大だよ」
「でもだからって!」
ティナはさらに言葉を続ける。なにせレベルが倍以上なのだ。ロロノに至っては1からの上昇で10日前のティナを超えているのである。
だが事実それだけレベルが上がって当然なくらい2人は魔物を倒している。本来明らかに格上の深層の魔物を毎日朝(?)から晩(?)まで倒し続けたのだ。その経験値はこれまでのティナをして10年分以上であった。
「2人の努力の成果だ、特訓を耐え抜いたご褒美として素直に受け取ったらいいよ」
「はいなのです!」
「はぁ……でもわかりました、ありがとうございます!」
まだ信じきれていないティナだが吹っ切れたのかロロノに続いて笑顔を見せる。
ティナとロロノの地獄の特訓は終わりを告げた。
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