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第2章 魔姫の救済
第10話 アグサVSアシーア&スルタ
しおりを挟む「待たせたな。我が娘よ。」
何とか間に合ったな。
「大丈夫か?」
「お父さん!!!」
ずいぶん怖い思いをさせてしまった。
「あとは任せとけ。」
間に合ったことに対しては後で説明するとして、
「アシーアよ。久しぶりだな。」
「貴方は誰?アルシュにお父さんと呼ばれてるけど。」
愚かな臣下を持ったものだな。
「これを見ればわかるかな?『魔王装束』。」
我いや、僕は漆黒のベールに包まれ、黒のシャツに黒のネクタイ、それに黒のコートを羽織っている。
「あ、貴方様は、魔王様?なぜ!実験でほぼ原型は残ってなかったはずなのに!」
「それは企業秘密だ。おい、そこにスルタもいるんだろう?出てこい。僕が2人とも相手しよう。」
全盛期の5分の1程の力しか出せないが、何とかなるだろう。
「バレてました。しかし、元幹部2人相手に善戦できますかね?ましてや勝つなど。」
「僕を舐めすぎだよ?来いよ。」
「行くわよ!スルタ!」
「あぁ!」
うん、予想通りスルタが近距離でその後からアシーアが魔法でアシストか。
「予想通り過ぎて少し退屈だよ。」
僕は魔法も攻撃も全て片手で防ぐ。
「この程度で僕に勝てるつもりか?」
「あれで行くぞ!」
「了解よ!」
「「悪魔召喚!!」」
2体の中級悪魔が出てきた。
「「憑依!!」」
少しはマシになったようだけど、
「まだ足りないな。来い『ハルファー・ゲネス』」
僕は魔剣を召喚する。ひと振りするとすごい勢いで闇の衝撃波が出る。
「「二対融合!!」」
「ほう。」
これは素直に感心した。憑依した状態で融合するのはかなり難度だ。しかし、その分力が件並みアップする。
「僕も本気を出そう!おいで、『ハーイデース』!」
冥府を司る神、ハーイデースは『神々の調べ』の1柱である。
「憑依だ。」
先程より禍々しさが増し、右目に漆黒の魔眼が宿る。
「はァァァ!!」
2人の長所のみを引き出せるため、魔法剣士のスタイルで攻撃を仕掛けてくる。
「っ、やるな。」
『その程度ですか?もっと本気で来てくださいよ!』
「なら一撃で終わらせよう。冥府を司る神、ハーイデースが命じる。冥府へと繋がる扉よ、開け。『ハデスの扉』。」
『う、ぎゃぁぁぁぁ!!!』
「ここで選択肢を与えよう。」
僕は彼らに問い掛ける。
「生きて捕まるか、死んで冥界に落ちるか。どっちがいい?」
『大人しく捕まります!!』
もう少し粘ってもいいのに。
「分かったよ。『捕縛』そして解除。」
暫くして彼が来た。
「大丈夫か!アルシュ!」
「和葉、大丈夫よ!お父さんが助けてくれたから。」
彼は驚いた様子でこちらを見る。
「何故アグサが?」
「はは、それは今から話そう。」
僕は転生してからの事を語る事にした。
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