神を従えし者たち

真崎 遥也

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第2章 魔姫の救済

第9話 アルヴルヘイムVS和葉

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九州での魔族の殲滅のあと俺はすぐに北海道へと向かった。

「そこまで魔族は来てないな。」

「九州に力を入れてたかもね。」

「それを防げたからいいさ。」

そう言い、ダリウスには戻ってもらう。

「皆さん!地下シェルターへ避難してください!」

やばい、あの子が襲われそうだ!

「凍てつけ!」

「う、うァァァ!!」

避難できたのを確認し魔法を発動する。

「我は判決を下す。我の領土を侵した罪をしかと受け取れ!『光輝の判決ルクス・ユーディキウム』!」

殲滅魔法を発動し魔族のみを滅ぼす。さっきは魔王もいたため容易には使えなかった。

「北海道はこれでいいかな?」

うん?電話だ。

「もしもし。」

『もしもし?今すぐアメリカへ向かってください!アメリカの『未知の宝具』が狙われています!』

「了解だ!!」

俺はすぐ転移を開始する。



「ついたか。ここどこだ?」

転移は細かい座標指定ができないため少しランダムになる。

「『未知の宝具』のある神殿はどこだ?」

あいつに頼むか。

「もしもし?」

『今忙しいんだが?』

「魔族のことだろ?」

『もしかして助っ人かい?』

「あぁそうだ。神殿まで案内してほしい。」

『了解だ。今の地点を脳内で送ってくれ。』

俺の電話相手、アレルドは俺と同じく『ラッパ吹き』である。彼は時空魔法が得意であるため転移などは俺より緻密な操作ができる。

俺の前に魔法陣が現れた。

「久しぶりだね。カズハ。」

「久しぶりだな。今はそれより案内を頼む。」

「了解した。『座標転移』!」

一瞬で移動した場所は、神聖な神殿である。

「待たせたな、魔族。」

「誰かな?」

「うがァ、」

また、厄介な・・・

「お前ら魔族は何でもかんでも傀儡にするのが趣味なのか?魔王の次と来たら『英雄の頂』とはな、恐れ入ったよ。」

「へぇー、アルヴルヘイムの正体がわかるんだぁ。僕はルーア。てか君、どこかで見たことあるな?」

「俺は和葉だ。」

自己紹介中に攻撃をしてきたアルヴルヘイム。

「ちっ!邪魔だ!」

奴の攻撃を弾き返す。俺は一気に奴に近づきゼロ距離で魔法を発動する。

「『ダーマ・テルヘル』」

闇の最上級魔法を発動した。しかし、流石『英雄の頂』。大して効いていない。

「やれ!アルヴルヘイム!」

「隷属状態なんだな。」

なら解呪すればいい話か。

「『隷属解除』」

「ば、ばか!なんて事をするんだ!これじゃ僕の手には負えないよ!」

「狂人化してるからだろ?なら帰還させればいい。」

「契約してるわけじゃないんだ!だから無理だよ!」

普通は契約者が帰還を命じるか自身で帰還するしかない。

「強引に帰還させればいい。」

俺は今にも向かってくる奴に手を掲げた。

「『帰還かえれ』。」

「な、なんで?」

「俺は特別だからな。この位お安い御用だ。で、どうする?投降するか、殺されるか。」

「僕は諦めは早いからね投降するよ。勝てそうにないしね。」

これで俺は安心して帰ろうとした時、

『大変です!アルシュさんが、今魔族に襲われてます!』

「何してんだ!!あれだけちゃんと守って上げろと!」

『すいません・・・今はとにかくお願いします!』

クソっ!!早く帰らないと!




side.アルシュ

そんな・・・

「何故ここに入れたの?」

「簡単な事ですよ。倒しただけです。アルシュ様?」

もう終わりなの?彼女、アシーアは父さんの部下達の中でも1位2位を争う実力・・・私に勝てる見込みはない。

「助けてお父さん・・・」

「無駄ですよ!貴女の父上は傀儡になったのです。今頃倒されて死んでるんじゃないですかね?」

そんな!!助けて、和葉・・・

「お父さん・・」

アシーアが私の心臓を貫こうと短剣を投げる。

カキーン

え?

「待たせたな。我が娘よ。」

そこに居たのは、私と同い年くらいの黒髪で金眼の男の子だった。でもその顔は見覚えのある人だった。

「お父さん!!!」


side out.
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