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第1章 邪龍王の生贄
第10話 神従試験2日目
しおりを挟む昨日はよく寝たのでかなり早くに目覚めた。顔を洗い、服に着替える。7時から朝ごはんなのでエリーと沙月に声を掛ける。
コンコンッ
「起きてるか?」
「起きてるわよ。今行くわ。」
ガチャッ
「おはよう。」
「ええ、おはよう。」
同じようにエリーの部屋にもノックする。
「おはようございます。2人とも。」
「おはよう。」
「さぁ行くか。」
エレベーターに乗る。少し人数が多いな。
「2人ともちゃんと眠れたか?」
「眠れましたよ。」
「私もよ。」
ならよかったよ。疲れはちゃんととらなきゃな。
「朝はバイキングなんだな。」
「バイキングも凄い豪華ですね・・・」
ふぅー美味かった。ここの料理人は凄腕ばかりだな。家にも一人欲しいくらいだ。無理だけど・・・
「では聞いてくれ。今日は体術試験と武術試験を行う。今日はある御方に来てもらっている。その人に試験を務めてもらうので合同で行うぞ。では来てください。」
山田試験官が呼ぶと来たのは・・・
「諸君、おはよう。私はSSSランクの大原 遥だ。厳しめに行くのでみんな本気で来てくれ。」
みんな驚いている。これは俺もエリーも驚きだ。まさか遥ねえが試験官だとは聞いてなかったからな。
「和葉聞いてました?」
「なら驚くはずないだろ?」
「ですよね。」
彼女は苦笑する。分かってたことなのだろう。
「2人ってもしかして女帝と知り合いなの?」
「俺の年の離れた幼馴染であり先生だな。」
「「え!?」」
「教師なの?」
「幼馴染だったんですか!?」
2人とも別の事で驚いている。それでもよく息が合うな。
「では10時に35階に来い。以上だ。」
これで1度解散らしい。
「じゃあ2人ともまた後で。」
「「ええ(はい)。」」
少し体暖めとくか。と言ってもするのは魔力循環である。しかし、俺のする魔力循環は少し違う。
普通の魔力循環は体に魔力を馴染ませるだけである。俺のはそこまでは一緒だがそこから魔力濃度を上昇させる。そうすることにより、眠ってる体を叩き起すことが出来る。それに筋肉にも負担がかかるので超再生も促せれる。
そろそろだな。
「もう待ってたのか。」
「そうですよ。早く行きましょ?」
俺は昔遥ねえに鍛えてもらっていた。その時は体術でもボロ負けだった。しかし、あれから独学で学び色々奥義なども生み出すことが出来たので多分勝てるだろう。
「集まったな。ではこれより体術試験を始める。」
最初の人が行った。
「さぁ来い。」
「はぁー!!」
勢いよく走っていく。まずはパンチをした。しかし、俺から見てもスピードが遅く、その手を掴まれそのまま背負投をされた。
「Dランクだ。スピードもパンチ力もまだまだだ。」
大体の者がC~Dランクだ。次は牛田のようだ。
「あのお願いがあるんですけど。」
「何だ?」
牛田が遥ねえに頼み事があるらしい。
「もし僕が貴女に一撃入れられたら、決闘したいやつがいるんです。」
「いいだろう。その相手は誰だ?」
嫌な予感・・・
「黒髪で銀眼の奴です。」
俺だよ・・・
そんなやつ俺しか居なかったはずだ。
「もしかしなくても貴方の事よね?」
「だろうな。」
「ほぅ。あいつか。いや、一撃入れなくても決闘は了承しよう。」
「いえ、あいつに実力差があるのを見せつけたいのでお願いします。」
「フッハハハッ!!そうか。まあ無理だろうが(ボソッ」
「ではお願いします!」
「いいぞ。来い。」
一瞬で間合いに詰めた。凄いな、縮地法が使えるのか。縮地法はSランクでも半数くらいは使えないのだ。その辺牛田の努力が垣間見えるな。昨日はああ言ったが奴も努力してるんだろう。
「やるじゃないか。しかし詰めただけでは意味が無いぞ?」
そう言い、遥ねえは背負投をしようとする。しかし、首にかけようとした手を掴み、肘に向かってパンチをした。
「肘を折るつもりか。やるなあいつ。」
これで終わりではなかった。そのお陰で少し隙が出来たのでパンチを繰り出そうとする。
「まさか肘を折られるとはな。合格だ。」
そう言い遥ねえは後に回り牛田の首を折った。
ちなみにここは学園と同じく次元を隔絶してるので死んでも蘇る。
「口だけではなかったんだな。SSランクだ。」
「・・ありがとうございます。」
エリーと沙月も終わった。2人ともSランクだ。ちなみに阪本はSSランクである。
「待ってたぞ。かなり強くなったようだな。佇まいで分かるよ。」
「あれからかなり特訓したからね。」
「さぁいいぞ来い。」
俺も縮地法により間合いを詰める。まずは顔に蹴りを入れようとするがこれはブラフ。遥ねえがブロックした瞬間に足を下ろし回し蹴りをする。
「うっ!やるようになったじゃないか。」
「昔の俺ならこれさえも出来なかっただろうね。」
「今度はこちらからだ!」
遥ねえはドロップキックを決めようとする。俺はその足を掴もうとすると、俺の顔に足を絡め地面に叩きつける。今のはかなり効いたな・・・
「次で決めるよ。」
「私を戦闘不能にさせるつもりか?」
「そのつもりだよ、もちろん。」
「フフそうか、なら私を満足させてみろ!」
俺は距離を詰める。パンチを放ち背負投をさせる。その時綺麗に着地し、そのまま足を払う。体制が崩れた遥ねえにアッパーを食らわす。
「それまで!」
意識を失ってるようなので治癒魔法を使う。
「っう、やられたか。強くなったな。」
「あたりまえだよ。遥ねえは俺が守るって言っただろ?俺が弱かったら意味無いじゃないか。」
「そんな約束もしてたな。よし、お前はSSSランクだ。」
「ありがとうございました。」
戻ると凄い勢いで声かけられる。
「さっきの試合凄かったな!」
「なんであんなに強いの?」
「私と結婚して!」
最後のはプロポーズかよ。
「おいお前!体術が強いからとか関係ない!武術試験の前に決闘を申し込む。」
遥ねえを見ると、やれって目で返してくる。
「いいよ。今からやろう。」
「ではルールを説明する。武器はなんでもありだ。魔剣でも何でも使ってくれ。死ぬか降参するまでだ。では、始め!」
牛田は神装武装を出した。どうやら斧のようだ。
俺は異空間から木刀を出す。ただの木刀じゃないよ?世界の中心にある島、【失われた聖地】に生えている『世界の樹』の枝で作ってるのだから。
雷の魔力を込めた。
「はぁ!」
全力で受け止める。その事によって雷と腕の振動によりかなり痺れるからだ。
「ちっ!うぜぇな。喰らえ。インフェルノ・アックス!!」
巨大な炎の巨人が現れあいつの持っていた斧が巨大化しそれを振りかぶる。
「これは俺の最終奥義だァ。喰らえばしばらく動けないぞ?」
一人称変わってやがる。こっちが本性か。
しかし、たしかにやばそうだ。なら、あ・れ・を使うか。
「来い。『朧月夜』」
俺の元に現れたのは一振の長刀。
「お前の気持ちに誠心誠意込めてこの技を贈ろう。」
長刀を鞘から抜いた。
「明鏡止水の構え。」
これは集中に入るための前準備である。目を閉じ刀を両手で目の前に持つ。
「《夜桜》」
ジャンプし、炎の巨人を上から真っ二つにする。神装武装ごとだ。神装武装は壊れても再修復される。
「勝負あり!勝者神前 和葉。」
「ではこれより武術試験を、始める。」
おいおい、余韻を味あわせてくれよ・・・
「凄かったですね!でも和葉。あの武器はなんですか?」
「私も気になるわね。」
「あぁ、あれは『古の遺物』だ。」
「そんなもの持ってるんですか!?」
「ここでも規格外さが凄いわ・・・」
「昔父さんに貰ったんだよ。」
「それでも「次鏡屋来い。」・・・行ってくるわ。」
その後無事にみんな試験が終わった。牛田、阪本エリーと沙月はSランクだった。俺はSSランクだった。
「ではこれで今日の試験は終わりだ。」
今日は何を食べようかな?
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・用語解説
「失われた聖地」
ここは古の時代当時のままの地が残っている。かつては世界全部がこのような聖地だったと言われている。ここにある『世界の樹』はかつて世界を覆う程あったらしい。ここに「アダム」と「イヴ」が食べた禁断の果実があると言われている。しかし、未だ謎に包まれている。
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