【完結】異世界転移した私がドラゴンの魔女と呼ばれるまでの話

yuzuku

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夜明けの国

神から与えられた魔法

私とソラとフブキは夜明けの国へと出発した。
さすがに私とフブキが二人乗れば、行きよりもスピードは落ちる。
しかし、地上には魔獣が多いため空からの方が早く到着できるはずだ。
「ソラ、悪いな。俺が乗ってると重いよな。」
「キュウキュ!」
ソラは大丈夫!と言っているようだが、速さは明らかに落ちている。
ソラの大きさは少しずつだが大きくなっているし、二人くらいなら余裕なはずなんだけど。
そう思っていると声が聞こえた。
「さすがに3人は重い?」
私とフブキが振り向けば、一番後ろに白い翼が見えた。
「ヒメ!いつの間に乗ってたんですか!?」
「国を出る時から。ヒサメ様から後から来いって言われたし。」
ヒメはヒバリを白銀の国まで案内して、それから夜明けの国に来る予定だった。
研究室にヒバリはいなかったから、アサヒの花の研究は別の部屋だったのだろう。
「ヒサメ様の隠密の人、か。」
「フブキさんもヒメのこと知ってるんですか?」
「まぁ、俺のこと監視してたのは知ってる。」
白銀の国を追い出されたフブキを心配してヒサメが監視をつけていたことは、さすがの本人も知ってたか。
「まだ小さい時は透明になる能力も未熟だったから。狼獣人に見つからないで監視なんて至難の業。」
ヒメはそう言うと急に身を乗り出した。
「前方から何か来る。ソラ、左へ避けて。」
「キュ!」
ヒメの指示でソラが方向転換した瞬間、目の前から大きな鳥らしき魔獣が通過していった。
「あれも、負の魔力を入れられているのか?」
「通常の魔力とは違う気配がしたから、おそらく。そこらじゅうそんな魔獣ばっかりで、感知してたら酔いそう。」
ヒメはそう言いながらソラの尻尾を背もたれにして横になった。
通常、負の魔力が体内に貯められることはない。
だからこそ、それを感知してしまう翼のエルフにとっては辛いのだろう。
「負の魔力を取り除くなんて、まるで鉱石の浄化みたいだね。」
ヒメは尻尾に寄りかかりながら、目を閉じて言った。
「水魔法の浄化で、取り込んだ負の魔力を浄化できるかもってことですか?」
私が期待を寄せる言い方をすれば、無慈悲にもヒメはそれを否定した。
「ボクは無理だと思う。鉱石って物体が明確にあるから、水魔法で浄化することができる。でも、生物の魔力の器はその形が明確ではないから、複雑で、繊細だ。器が内臓としてあるなら、出来たかもしれないけどね。」
ヒサメを救える手段は多ければ多い方がいい。
そう思ったが、水魔法の浄化の手段は使えなさそうだ。
そもそも、鉱石でさえ難しい浄化だ。
それが、見えない器の浄化ともなればそれは、不可能にも近いことなのかもしれない。

「鉱石の吸収で、ヒサメ様に入った負の魔力を外に出せるんでしょうか。」

私が言いだしたことなのだが、それでもこれが上手くいく保証はどこにもない。
ボタンやシグレにヒサメを守ると豪語したが、自信なんて一つもないのだ。
これが上手くいかなかったら、次はどうすればいい。
私が手綱を握りしめれば、ソラが不安そうに見上げた。
「キュウ?」
「ごめん、やれることは全部やらないとね。」
私の後ろから、フブキが手綱を掴む。
「一緒に考えて、一緒にヒサメ様を助けよう。リビの魔法と俺たちの治癒魔法で、出来ることをしよう。」
私もヒメもそれに頷いた。
「キュッキュ!」
ソラも頑張って夜明けの国まで飛ばしてくれた。



夜明けの国の周辺の町人が神殿へと入って行くのが見える。
ベルへたちが避難誘導している最中というわけだ。
夜中ということもあり、火の明かりが灯っているのでソラはそれを目印に地上へと降りた。
ヒサメがいるであろう休憩場所の扉を開けると、苦しそうに柱にもたれたままのヒサメが見えた。
ハルはそんなヒサメの背を支え、アルはヒサメの汗を拭っている。

私たちがヒサメに駆け寄ろうとすると、ヒサメが目を開けた。
「・・・まずいな、フブキに会いたすぎて幻覚が見え始めている。」
「本物です、ヒサメ様。」
フブキはそう言って持っていた魔光石をヒサメに持たせる。
「どうですか。」
アルがヒサメの胸に手を当てて魔力の流れを確認する。
「確かに、吸収はされてる。でも、あまりに弱すぎる。」
フブキはもうひとつの魔守石もヒサメの体に触れさせる。
「ううん、やっぱり吸収が弱い。生物の器の方が、引き寄せる力が強いのかもしれない。」
鉱石が定着しない魔力を吸収するという考え方は合っている。
それでも、その吸収する力が弱ければ意味がない。
今ヒサメには器に穴が開いている状態だ。
それゆえに、空気中の負の魔力を取り込んでしまう体になっている。
吸収が弱ければ、取り込んでしまう量に負けてしまう。

ヒサメが苦しそうに咳き込んで、そのまま地面に血を吐き出した。
フブキは慌ててヒサメの体を支える。
「負の魔力によって蝕まれているんだ、本来取り込んではいけない魔力はそれだけで毒になるんだよ。」
アルはそう言って治癒魔法をかけはじめる。
血を吐き出したということは、内臓が破損し始めている。
それを食い止めようと、アルとフブキが魔法を始めた。
「ボクは治癒に専念するから、ヒメは魔力の流れを見てて。」
「分かった。」
アルに指示されたヒメはヒサメの体に触れる。
私も魔力増幅をかけようと、薬草を口に入れようとした。
その時また、ヒサメが血を吐き出した。
おびただしい量の血は、以前静寂の海で亡くなったクレタを思い出す。
あの時私は何もできなかった。
消えていく命を間近で見た。
そして、今目の前のこの血の海がまた、その時の何もできなかった私を想起させた。

いや、違う。

そもそも、前提が違うのではないか。
私が思っていたことのはじまりが間違っていたのだとしたら。
私がそう思い込んでいるだけだとしたら。

「ヒサメ様、鉱石を借ります。」

ヒサメに持たせていた大きなボールほどの鉱石を受け取り、そうして短剣を構えた。
「ちょっと、お嬢さん何してるの。」
ハルの戸惑いに答える余裕はなく、私は鞘に入ったままその短剣を振り下ろす。
何度も、何度も力いっぱい振り下ろせば鉱石は砕けて小石ほどの大きさになった。
「ねぇ、お嬢さん待って、何考えて。」
「リビ、まさか。」
ハルとフブキの声を聞きながら、私は砕けた鉱石の小石をいくつも飲み込んだ。
「馬鹿じゃないの!?ちょっと、吐き出しなさいよ!!」
ハルが体を揺さぶるので私は首を大きく横に振る。
「試さないといけないんです!!」
私はそれと共に魔力増幅の薬草を飲み込んで、ヒサメに手を翳す。

お願いお願いお願い。

私の前提条件が間違っていたなら、私は。
私の黒い光は、魔力増幅もあって部屋全体を明るく照らすほどになっていた。
「リビ、吸収できてる!!」
ヒメが大きな声を出すところを初めて見た。
いや、今はそれどころではない。
「ハルさん、私に鉱石を食べさせて。」
「一体なんなの、狂ったのかと思ったじゃない!!」
ハルはそう叫びながらも、私の口に鉱石を突っ込んでくれる。
「ヒメ、今どのくらい!?」
「3分の1、そのまま吸収して。」
鉱石を飲み込んで、魔力増幅の薬草を丸のみにして。
口の中も喉も石で切れて、血の味がして。
それでも、魔法をかけ続けて。
「もう少し、あと少し、あとほんの少し・・・治癒魔法で塞いで!!」
ヒメの言葉でアルとフブキが治癒魔法をかける。
器の穴を塞ぐ、というよりも元々の器の機能に戻すというのが正しいだろう。
私は今度はフブキとアル、ヒメに魔力増幅の魔法をかける。
器が元の状態に戻ったのは、約1時間後のことだった。


治癒魔法で内臓の損傷と器を元の状態に戻したとはいえ、ヒサメの体調はまだ万全ではないようだ。
それもそのはず、負の魔力によって押しやられた己自身の闇の魔力はかなり減少している。
それに加えて、治療というのは患者自身の体力も必要とするのだ。
フブキに寄りかかるヒサメの顔色は、先ほどよりかは多少マシになったと言える程度だ。
その具合の悪そうなヒサメが私の方を向いて睨んでいる。
「ヒメ、ヒサメ様の中の負の魔力はもう、大丈夫なんですよね?」
「うん、もう無い。」
ヒメの言葉に安堵していると、鋭い視線が私を刺してくる。
そちらを向けば、ハルも私を睨んでいる。
「説明しなさいよ、お嬢さんの奇行について!!」
奇行とは酷い言われようだが、傍から見れば突如石を食べる女だ。
口の中はあちこちが切れて痛いし、喉も傷ついている。
唾を飲み込むたびに少しだけ苦しい。
治癒魔法をかけてもらいたいところだが、ヒメもアルもフブキもヒサメに全力を使ったため今は無理だろう。
私は声が出づらくて咳払いしながら、話始めた。

「私、ずっと勘違いしていたんです。自分の魔法のこと。」

私が話始めると、目の前にいたヒサメたち以外の神官様たちも耳を澄ませているようだ。
私たちがヒサメの治療をしているのを見守ってくれていた。
未知の魔法をどのように治療するのかというのも気になっていたことだろう。

「この魔法は、食べた植物の効果を付与する魔法、ではなく。私が体内に入れたものの効果を付与する魔法のようです。」

神殿の中はザワついている。
魔法の中でも強力な部類だからだろう。
神から直接貰いましたと言えば、この騒ぎどころではないだろう。
「勘違い、というのはどういうことなんだ?」
フブキの問いに私は頭を悩ませる。
「色んな事の積み重ねなのですが。まず、私にこの魔法の存在を教えてくれたのは妖精です。彼女は攻撃魔法の手段として植物の毒の効果を相手に付与できると教えてくれました。そして、その話を聞いた薬師の先生は、毒が付与できるなら薬も付与できるのではと可能性を見出してくれた。私はこの時点で植物ばかりを主食にしていたことから、口にする植物の効果を付与できるものなのだと思ったんです。」
初めの頃は植物やらきのこやら、迷いの森にあるものしか口にしていなかった。
「それに、明確に効果が分かっていない魔法は恐ろしくて使えない。その点、この世界には優秀な植物図鑑が存在しているから、それを参考に私は魔法を付与することが出来ました。その結果、余計に勘違いが増したのかもしれません。」
ヒバリの”植物の効果が明確に分かる魔法”があったからこそ、その植物図鑑は完成した。
それは、私にとっても重要なことだったのだ。

それから私は声を落とす。
「この魔法はこの世界で初めての魔法です。それゆえに前例から魔法を照らし合わせる鑑定士でも、正確な魔法内容を知ることは出来なかった。シグレさんは効果付与ということは分かっていたようですが、それが植物以外にも適用されているとは思っていないはずです。」
「でも、よく気づいたわね。植物以外の、しかも鉱石の効果までも付与できるだなんて。」
「正直、半信半疑でしたが。助けるためなら、何でもできることをしようと決めていましたからね。」
ハルの問いかけに私はそう答えて、フブキを見た。
フブキはやれやれ、というように笑ってくれる。
その隣にいるヒサメは険しい表情をしたままだが。

「それに、魔法を授けたあの人は一度も”植物の効果を付与する魔法”とは言っていなかったんです。だから、私はそれに賭けたんです。」

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