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過去
過去ー①
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馬車に揺られながら外の景色を見た。雲がちらほら見えるがよく晴れていた。
しかし空を見るとあの時のカナリヤを思い出す。雨の中立ち尽くし、空を見上げていた。その時のカナリヤはなにか呟いていた。
雨の音に打ち消されよく聞こえなかった。カナリヤに聞こうとしたが、自分の心の奥にいる自分に聞かない方がいいと止められた。
カナリヤは馬車の中で寝ていた。真っ黒な髪が外からの光を浴びて少しキラキラ光っていた。
馬車がピタリと止まった。どうやら着いたようだ。
「カナリヤ。着いたみたいだよ」
「んー、ふぉわぁ」
欠伸をしながら起きた。窓から外を見てパァーっとカナリヤの顔が明るくなった。
「着いたのか!久しぶりに家族に会える」
無邪気な子供のようにはしゃいで外に出た。
「んー、この風久しぶりだな~」
腕をのばしのびのびとしている。あの時、森に出かけた時はこんなにもはしゃいでいなかった。
「こっちだよ。家は」
見えてきたのは普通のそこら辺にある家だ。もう少し大きい家を想像していた。
「あ、あと、シャリング」
「ん?」
「絶対にお義母さんに変な質問とかしないで。私のこととか」
察しがいい。本当はシャリングはカナリヤの両親にカナリヤについて聞こうと思っていた。
だが、カナリヤに言われたからにはしょうがない。聞くのは諦めよう。
しかし、カナリヤがそこまで親に質問するのを嫌がるということは親はカナリヤについてなにか知っているのかもしれない。
これはカナリヤが何をしようとしているのか知るチャンスでもある。そんな貴重なチャンスを逃す訳にもいかない。
(カナリヤの目を逃れて親に聞こう)
カナリヤが家のドアをノックした。出てきたのはカナリヤの母親と見られる人が一人。
「あら、カナリヤ。おかえり。待ってたわよ」
「ただいま。お義母さん」
「ほら、上がりな、こちらの方は?」
カナリヤの親はシャリングを見て戸惑っている。
「私の付き人。変な人ではないから大丈夫よ」
「そう。いつもカナリヤがお世話になっております」
頭を下げられシャリングも慌てて頭を下げた。
「どうぞ、しょうもないところですが上がってってください」
「失礼します」
カナリヤに着いていき来たのはリビング。質素なところがまた良かった。
「待っててお菓子とお茶持ってくるから」
「あ、お義母さん!私自分の部屋からとってくるものあるからちょっとまってて!」
元気よく階段を登っていった。カナリヤの母はお菓子とお茶をシャリングにだした。
「本当あの子もあんなに元気になってて良かったわ。ありがとうね。いつもカナリヤのそばにいてくれて」
「いえいえ、カナリヤと居るのとても楽しいので」
「あの時のことが嘘みたいだわ」
シャリングはその言葉に反応した。
「あの時のこととは?」
「ああ、あなたは知らないのよね。あの子ね小さな頃からお転婆で元気がある子でね。よく外で遊んでいたわ。ほんと人生を思う存分に楽しんでて。私の方も幸せになれたわ。けど…」
カナリヤの母親は俯いた。
しかし空を見るとあの時のカナリヤを思い出す。雨の中立ち尽くし、空を見上げていた。その時のカナリヤはなにか呟いていた。
雨の音に打ち消されよく聞こえなかった。カナリヤに聞こうとしたが、自分の心の奥にいる自分に聞かない方がいいと止められた。
カナリヤは馬車の中で寝ていた。真っ黒な髪が外からの光を浴びて少しキラキラ光っていた。
馬車がピタリと止まった。どうやら着いたようだ。
「カナリヤ。着いたみたいだよ」
「んー、ふぉわぁ」
欠伸をしながら起きた。窓から外を見てパァーっとカナリヤの顔が明るくなった。
「着いたのか!久しぶりに家族に会える」
無邪気な子供のようにはしゃいで外に出た。
「んー、この風久しぶりだな~」
腕をのばしのびのびとしている。あの時、森に出かけた時はこんなにもはしゃいでいなかった。
「こっちだよ。家は」
見えてきたのは普通のそこら辺にある家だ。もう少し大きい家を想像していた。
「あ、あと、シャリング」
「ん?」
「絶対にお義母さんに変な質問とかしないで。私のこととか」
察しがいい。本当はシャリングはカナリヤの両親にカナリヤについて聞こうと思っていた。
だが、カナリヤに言われたからにはしょうがない。聞くのは諦めよう。
しかし、カナリヤがそこまで親に質問するのを嫌がるということは親はカナリヤについてなにか知っているのかもしれない。
これはカナリヤが何をしようとしているのか知るチャンスでもある。そんな貴重なチャンスを逃す訳にもいかない。
(カナリヤの目を逃れて親に聞こう)
カナリヤが家のドアをノックした。出てきたのはカナリヤの母親と見られる人が一人。
「あら、カナリヤ。おかえり。待ってたわよ」
「ただいま。お義母さん」
「ほら、上がりな、こちらの方は?」
カナリヤの親はシャリングを見て戸惑っている。
「私の付き人。変な人ではないから大丈夫よ」
「そう。いつもカナリヤがお世話になっております」
頭を下げられシャリングも慌てて頭を下げた。
「どうぞ、しょうもないところですが上がってってください」
「失礼します」
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「待っててお菓子とお茶持ってくるから」
「あ、お義母さん!私自分の部屋からとってくるものあるからちょっとまってて!」
元気よく階段を登っていった。カナリヤの母はお菓子とお茶をシャリングにだした。
「本当あの子もあんなに元気になってて良かったわ。ありがとうね。いつもカナリヤのそばにいてくれて」
「いえいえ、カナリヤと居るのとても楽しいので」
「あの時のことが嘘みたいだわ」
シャリングはその言葉に反応した。
「あの時のこととは?」
「ああ、あなたは知らないのよね。あの子ね小さな頃からお転婆で元気がある子でね。よく外で遊んでいたわ。ほんと人生を思う存分に楽しんでて。私の方も幸せになれたわ。けど…」
カナリヤの母親は俯いた。
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