腹黒薬師は復讐するために生きている

怜來

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ハルバリスト騎士団

ハルバリスト騎士団ー⑦

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「今日隣国に行くんだろ?」

「うん」

「何しに行くんだ?」

「……偵察。あんたも私とアナテストが話していた内容聞いてたんだろ?だったらなんでか分かるだろ」

カナリヤには全てお見通しだ。

「けど、そう簡単に国王に会えるか?」

「会えなくても市民から情報を得ればいいでしょ。少しでも分かるかもしれない。それに私は国王には合わない。ていうか、会えない」

「どうして?」

「だって考えてみ?私はシャルバリー王国を国外追放されてんだよ?それを隣国が知らないはずない。しかも、隣国も関わっているとしたら国王も私のことを知っているはずよ。あの時サンザリカに私の名前バレたし……けれど、何故かシャルバリー王国の国王は私の名前を聞いてもなんにも反応しなかった。おかしいと思わない?」

確かにそうだ。あのサンザリカという男に名前を知られたのならそいつはシャルバリー王国と隣国の国王に話しているはずだ。

だが、国王は知らなかった。ということは、カナリヤのことを話していない可能性がある。

それでもサンザリカは隣国の奴ということもあるため隣国の国王には話している可能性がある。

「隣国はシャルバリー王国に隠し事をしているということか?」

「そういうことなんじゃい。意外と仲悪いかもね。断定できないけどね」

「良かったね。もし知っていたら終わりだったよ」

「アホなの?」

カナリヤが直球に言う。

「確かに名前を知られていなかったことはラッキーだ。けれな、もし仲が悪かったらシャルバリー王国の国王を使って隣国を騙そうと思っても、あいつらはシャルバリー王国を信用していないから使えないじゃないか」

「あ、そうか」

「頭使えよ。脳みそ豆腐なのか?」

次から次へと暴言を吐いてくる。何も言えずシャリングは黙って目を瞑った。

「早く行くぞ。ハーネストが待ってる」

カナリヤはセッセと支度をし玄関を後にした。

「俺がバカなんじゃなくてカナリヤが頭良すぎるんだろ……」

一人家の中で愚痴っていた。

「隣国に歩いていくけどあんた体力ないの?」

外で待っていたカナリヤが言った。シャリングは戸惑い

「え?」

と聞き返した。

「だから、隣国に歩いていくって言ってんの。二回も言わせないで」

「え??隣国に歩いていくの?どれだけかかるの?」

「さあね。行ったことないから分かんない」

「地図を見たら、予想では一日かかるかな」

ハーネストがバッグから地図を取りだし言う。

「一日?!」

「そんなに驚くなよ。普通だろ。ていうかまだ短い方だろ」

「ええ」

「僕たちみたいに色んな物を採取している人達は一週間かけて出かけることもあるよ。早くても三日とか。それに比べりゃ早い方だよ」

ハーネストが横から言う。

「一……一週間…凄いな……」

「あんたは今まで苦労してこなかったんだから、これくらいの苦労は知っておきな」

カナリヤが呆れながら言う。
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