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Gドラゴン討伐
ロイドと決闘
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ペンフィールド領ギルド、ギルド前広場。
なんでこうなったのかはわからんが、俺はロイドという奴と決闘をすることになったらしい。
痩身中背のメガネ男、ロイドはこちらを指差し偉そうに言った。
「魔法具の使用は認めよう。そちらは何を使用する?」
いやいや。
普通決闘だったら相手に使用武器など絶対に口外しないものだが。
こいつ決闘初めてなんだろ?
ま、いっか。
「サーペント一本」
「さ、サーペント一本だと!? このロイドを愚弄しているのかっ!?」
じゃあどのロイドを愚弄すればいいんだよ。
……確かに俺の戦闘方法は特殊だ。魔法剣のみで決闘を戦うってのは、雪合戦でひとりだけ雪玉を一切使わずに勝つと言っているようなもんだからな。
だけどなぁ。
あいつに俺の体質を説明すんのも面倒だな……仕方ねえ。
じゃあこうするか。
「面倒だから無手でやるわ。素手。わかる? サーペントだとお前を殺すかもしれねえし」
「は……はぁぁぁぁあっ!? 武器を使わずに決闘をしようというのかっ!? どれだけ俺を舐めれば……貴様、ふざけているのか? これは真剣な決闘なのだぞ?」
「いたって真面目だ。手加減はナシでいい」
「きききっ、ききききき貴様っ!! その言葉後悔しろっ。ならばこの俺ロイドは、必殺の全力全指フルアームズでいく。十本の指それぞれに魔力を込めた宝玉の指輪を嵌めてある。これで貴様を消し炭にしてやるからな」
おいおい。
今から決闘する相手に自分の攻撃方法を教えてどうする。
観察してみると、10指すべてに魔法を封じた指輪を嵌めたロイドの装備は金が掛かってる。たぶんかなりの金持ちだろう。そこからくる自信か。
黒いマントは魔力を偏向するものだし、奴のメガネはアナライズ機能付きだろうな。
腰にぶら下げているのは一撃がでかい剣、『キャンサー』。
んで言ってた通り指輪に込めた魔力で、多様な魔法を発動して攻撃するってところか。
魔術師って言ってたから剣は使わないのかと思ってたけど、すこし魔法騎士のエッセンスも見受けられる。
確かに全ての魔法が発動したとしたら物凄い威力になりそうだな。
さて。
「ごしゅじんさま、がんばって!」
ラナが応援してくれている。
子供も見ていることだし、あんま残酷なことしちゃイカンよな。
____開始!!
「フン。子供連れの魔法騎士崩れが、笑わせる____」
ロイドは腕を組んだままほくそ笑む。
あんな奴近づく前に魔法の餌食にしてやるぜ。
って考えてるのかもしかして?
「よお。一回死んだな?」
トントン。
俺は『背後から』ロイドの肩を数回叩いた。
「ひぇっ!?」
ビクリと身体を強張らせたロイドは飛び上がる。
はは、全く警戒して無かったろお前。
「どうする? このくらいの距離だと、その全力全指とやらは全く使えないんじゃねえの?」
「な、なないつの間に……」
「キャンサー抜かないのか? 抜けないよな? そもそも超接近戦じゃその重い剣は向いてねえんだ。じゃあ次はどうすんだ?」
「貴様……っ」
「うーん。詰んじまったか? なんなら、一回離れてやろうか?」
ぴょんと飛んで距離をとる。
あまりの出来事に、観衆たちは口を開いたまま黙ってしまった。
今の一瞬で、確実に勝負はついていた。
誰にもわかるくらいの隙をロイドは晒してしまっていたのだ。
「ろ、ロイドさん……」
「まだ負けてねえぞ!!」
「攻撃だ。魔法で攻撃するんだロイドさん!!」
「あ、ああ」
おいおい大丈夫なのか?
続けるなら相手をしてやるけどよ。
さあ、ロイドの攻撃がやってくる。
「全力全指だ!! 属性攻撃の嵐を食らえっ!!」
ほう、ロイドの必殺全力全指フルアームズとは複数の魔法の属性を連続で混合して爆発を巻き起こすのか。
……それって、爆破魔法でよくね?
トントン。
二回目の肩叩きだ。
「お前の実力はわかったわ」
「ひぃっ!? いつの間にっ!?」
二回目はゆーっくり歩いたんだが?
冷や汗をかいているロイドは口をパクパクさせて後ずさる。
んーもう終わりか。早えよ。
じゃ次は俺の番か。
「爆破魔法を見せてやっから、ほら」
俺はロイドが立つ地面に対し、右足をちょい上げからのやや力を込めた踏みつけ____炸裂の魔法を使用した。
ゴァァァァアッ!!!!
ロイドの足元の地面が、消滅した。
「ぎぃやぁあああああああっ!? た、たすけてくれぇぇぇえ!?」
なんでこうなったのかはわからんが、俺はロイドという奴と決闘をすることになったらしい。
痩身中背のメガネ男、ロイドはこちらを指差し偉そうに言った。
「魔法具の使用は認めよう。そちらは何を使用する?」
いやいや。
普通決闘だったら相手に使用武器など絶対に口外しないものだが。
こいつ決闘初めてなんだろ?
ま、いっか。
「サーペント一本」
「さ、サーペント一本だと!? このロイドを愚弄しているのかっ!?」
じゃあどのロイドを愚弄すればいいんだよ。
……確かに俺の戦闘方法は特殊だ。魔法剣のみで決闘を戦うってのは、雪合戦でひとりだけ雪玉を一切使わずに勝つと言っているようなもんだからな。
だけどなぁ。
あいつに俺の体質を説明すんのも面倒だな……仕方ねえ。
じゃあこうするか。
「面倒だから無手でやるわ。素手。わかる? サーペントだとお前を殺すかもしれねえし」
「は……はぁぁぁぁあっ!? 武器を使わずに決闘をしようというのかっ!? どれだけ俺を舐めれば……貴様、ふざけているのか? これは真剣な決闘なのだぞ?」
「いたって真面目だ。手加減はナシでいい」
「きききっ、ききききき貴様っ!! その言葉後悔しろっ。ならばこの俺ロイドは、必殺の全力全指フルアームズでいく。十本の指それぞれに魔力を込めた宝玉の指輪を嵌めてある。これで貴様を消し炭にしてやるからな」
おいおい。
今から決闘する相手に自分の攻撃方法を教えてどうする。
観察してみると、10指すべてに魔法を封じた指輪を嵌めたロイドの装備は金が掛かってる。たぶんかなりの金持ちだろう。そこからくる自信か。
黒いマントは魔力を偏向するものだし、奴のメガネはアナライズ機能付きだろうな。
腰にぶら下げているのは一撃がでかい剣、『キャンサー』。
んで言ってた通り指輪に込めた魔力で、多様な魔法を発動して攻撃するってところか。
魔術師って言ってたから剣は使わないのかと思ってたけど、すこし魔法騎士のエッセンスも見受けられる。
確かに全ての魔法が発動したとしたら物凄い威力になりそうだな。
さて。
「ごしゅじんさま、がんばって!」
ラナが応援してくれている。
子供も見ていることだし、あんま残酷なことしちゃイカンよな。
____開始!!
「フン。子供連れの魔法騎士崩れが、笑わせる____」
ロイドは腕を組んだままほくそ笑む。
あんな奴近づく前に魔法の餌食にしてやるぜ。
って考えてるのかもしかして?
「よお。一回死んだな?」
トントン。
俺は『背後から』ロイドの肩を数回叩いた。
「ひぇっ!?」
ビクリと身体を強張らせたロイドは飛び上がる。
はは、全く警戒して無かったろお前。
「どうする? このくらいの距離だと、その全力全指とやらは全く使えないんじゃねえの?」
「な、なないつの間に……」
「キャンサー抜かないのか? 抜けないよな? そもそも超接近戦じゃその重い剣は向いてねえんだ。じゃあ次はどうすんだ?」
「貴様……っ」
「うーん。詰んじまったか? なんなら、一回離れてやろうか?」
ぴょんと飛んで距離をとる。
あまりの出来事に、観衆たちは口を開いたまま黙ってしまった。
今の一瞬で、確実に勝負はついていた。
誰にもわかるくらいの隙をロイドは晒してしまっていたのだ。
「ろ、ロイドさん……」
「まだ負けてねえぞ!!」
「攻撃だ。魔法で攻撃するんだロイドさん!!」
「あ、ああ」
おいおい大丈夫なのか?
続けるなら相手をしてやるけどよ。
さあ、ロイドの攻撃がやってくる。
「全力全指だ!! 属性攻撃の嵐を食らえっ!!」
ほう、ロイドの必殺全力全指フルアームズとは複数の魔法の属性を連続で混合して爆発を巻き起こすのか。
……それって、爆破魔法でよくね?
トントン。
二回目の肩叩きだ。
「お前の実力はわかったわ」
「ひぃっ!? いつの間にっ!?」
二回目はゆーっくり歩いたんだが?
冷や汗をかいているロイドは口をパクパクさせて後ずさる。
んーもう終わりか。早えよ。
じゃ次は俺の番か。
「爆破魔法を見せてやっから、ほら」
俺はロイドが立つ地面に対し、右足をちょい上げからのやや力を込めた踏みつけ____炸裂の魔法を使用した。
ゴァァァァアッ!!!!
ロイドの足元の地面が、消滅した。
「ぎぃやぁあああああああっ!? た、たすけてくれぇぇぇえ!?」
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