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5話
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お父様は椅子ごとひっくり返ったまま起きてこない。
カイル王子は真っ赤な顔だけどキメ顔でこう言った。
「俺と婚約しろリリアーナ。幸せにしてやるぞ?」
真剣な蒼いまなざしでお伝え頂いたので、わたしは瞳そらさずにこう答えたんだ。
「お断りします」
「……ありがとう。んん!? なんと言った!?」
びっくりしている。
まるで断られるなんて一切考えてもみなかった。俺の婚約を断るなんて世界の終わりが今日くるよりもあり得ないといった顔をしているわね。
ありえないから。
あんた何様よ。昨日今日会ったばかりのわたしに、よく知らない女性に向かってよくも婚約するなんて宣言できたものね。
辺境伯令嬢は形式的には王族の要求を断ることはできないって? わたしは例外よ。
カイル王子は目を白黒させてレオールに尋ねた。
「俺は……王子だぞ。どうしてリリアーナは俺の婚約申し込みを断ったのだ!? なあレオール!? リリアーナは愚かではないか? 俺の求婚が嬉しくないのか?」
「王子! 口を慎んでください」
「俺のように容姿端麗で頭もいい王族、他にいないのに……」
「王子どうかしゃべらないで。レオールが今どうにかいたしますので」
「納得いかない。リリアーナは愚かだ」
はぁ!? あなたすべての女性の王にでもなったつもり?
ぷいと唇を尖らせつつ、わたしは王子を睨み付けることをやめない。どう? 思い通りになんてならないのよ?
あら、倒れていたお父様が蘇生されましたね。王子の要求を突っぱねたわたしを見て顔が真っ青を通り越し、もはや緑色になっているわ。
「り、リリィちゃん……ちょ、ちょっと落ち着こう。王子様だよ!? カイル王子の婚約をリリィちゃんが破棄しちゃマズいってパパ、ギスギスハートフルボッコだよっ。王族の婚約はこちらからはお断りできなくて、ね、リリィちゃん? 一旦お受けしよ?」
「関係ありません。受ける気はありません」
「はふぅ……(そういうかたくななリリィちゃん大好き。ほんとはパパもお嫁にいかせたくないもん!)」バタン
「お父様は寝ていてください。さあ、王子」
わたしは堂々と宣言する。
「用事が終わったなら帰っては? フィフスハート領の土産は季節の果物ムーンフルーツなどはいかがでしょうか? 母君にでもお買い求めになればお喜びになるでしょう。それでは、ごきげんよう」
「ま、まてリリアーナっ。話はまだ終わって……」
「カイル王子、一旦引きましょう。騎士たるもの引き際が肝心かと」
「レオール……わかった。レオールが言うならそうしよう」
カイル王子は不満そうな顔をしつつも、レオールの意見に従って引き下がった。
よかった……。
ありがとうレオールさん。もしカイル王子の我が儘に押されたらどうしようと思っていたの。
レオールさんは自然な感じでわたしに話しかけてくる。この人、女性に慣れているのかしら?
「君はとても聡明で素晴らしい女性だ。カイル王子にはもうすこしタイミングというものを待つ訓練が必要かな」
「そうみたいですね」
「……正式に来たら考えてくれるかい?」
「それは無理です」
「厳しいな……わかった。とにかく今日は帰る。急だったし。ところで、この前の件を踏まえて辺境の守りを強化したいと考えていたんだけど、……そのときはリリアーナちゃんの意見を聞いたりしてもいいかな?」
「いいですよ。込み入った話が絡まなければ国に協力は惜しみません」
「ありがとう」
レオールさんは白い歯を見せて笑った。
カイル王子よりも何倍も物分かりがいいんだから。大人だし、強いし。
「くっ……なんだよレオールだけ」
「カイル王子。今日は帰りましょう。体勢を整える必要があります」
「そうか。リリアーナ。また会おう」
「いえ、当分お会いしたくありません」
「リリアーナお前は綺麗だ。それだけは伝えておく……」
王子一行はそのまま帰っていった。
何度もわたしの方を振り返るカイル王子の瞳はうるうると光っていたような気もするけど、知らないわ。
わたしは二階にある自室へと戻る……。
お気に入りの椅子に腰掛け、魔本を開き続きのページを見つめ。
(はぁっ……ドキドキした! なんでくるの? すごく緊張した! お父様も居留守とか使ってくれればいいのにばか正直にわたしを出すから……あーもう、どうして、なんでなんで?)
なんであんなに心臓が鳴るの。もしかして……?
いやいやいやいや、ないから。悪役令嬢になった時点で誰とも恋をしないと決めたから、この気持ちの高ぶりはたぶん若年性の更年期障害に違いないわね。
なんであんなに顔が整っているのかしら。いい匂いもするし、ありえないでしょ王子とレオールさん。近くにこないでほしい。ちゃんと喋れなくなるじゃにゃい。
「……なにをやっているの。わたしは悪役令嬢よ」
そうだ。
忘れてはいけない。
王子の求婚を受けてはいけない。
なぜならば、ゲームで『リリアーナ』はカイル王子に裏切られて処刑されるのだから。
「つまらないわ」
冷静になるのよ。
どれだけ甘い言葉をささやいてきても、あの人はわたしを裏切る。
カイル王子は真っ赤な顔だけどキメ顔でこう言った。
「俺と婚約しろリリアーナ。幸せにしてやるぞ?」
真剣な蒼いまなざしでお伝え頂いたので、わたしは瞳そらさずにこう答えたんだ。
「お断りします」
「……ありがとう。んん!? なんと言った!?」
びっくりしている。
まるで断られるなんて一切考えてもみなかった。俺の婚約を断るなんて世界の終わりが今日くるよりもあり得ないといった顔をしているわね。
ありえないから。
あんた何様よ。昨日今日会ったばかりのわたしに、よく知らない女性に向かってよくも婚約するなんて宣言できたものね。
辺境伯令嬢は形式的には王族の要求を断ることはできないって? わたしは例外よ。
カイル王子は目を白黒させてレオールに尋ねた。
「俺は……王子だぞ。どうしてリリアーナは俺の婚約申し込みを断ったのだ!? なあレオール!? リリアーナは愚かではないか? 俺の求婚が嬉しくないのか?」
「王子! 口を慎んでください」
「俺のように容姿端麗で頭もいい王族、他にいないのに……」
「王子どうかしゃべらないで。レオールが今どうにかいたしますので」
「納得いかない。リリアーナは愚かだ」
はぁ!? あなたすべての女性の王にでもなったつもり?
ぷいと唇を尖らせつつ、わたしは王子を睨み付けることをやめない。どう? 思い通りになんてならないのよ?
あら、倒れていたお父様が蘇生されましたね。王子の要求を突っぱねたわたしを見て顔が真っ青を通り越し、もはや緑色になっているわ。
「り、リリィちゃん……ちょ、ちょっと落ち着こう。王子様だよ!? カイル王子の婚約をリリィちゃんが破棄しちゃマズいってパパ、ギスギスハートフルボッコだよっ。王族の婚約はこちらからはお断りできなくて、ね、リリィちゃん? 一旦お受けしよ?」
「関係ありません。受ける気はありません」
「はふぅ……(そういうかたくななリリィちゃん大好き。ほんとはパパもお嫁にいかせたくないもん!)」バタン
「お父様は寝ていてください。さあ、王子」
わたしは堂々と宣言する。
「用事が終わったなら帰っては? フィフスハート領の土産は季節の果物ムーンフルーツなどはいかがでしょうか? 母君にでもお買い求めになればお喜びになるでしょう。それでは、ごきげんよう」
「ま、まてリリアーナっ。話はまだ終わって……」
「カイル王子、一旦引きましょう。騎士たるもの引き際が肝心かと」
「レオール……わかった。レオールが言うならそうしよう」
カイル王子は不満そうな顔をしつつも、レオールの意見に従って引き下がった。
よかった……。
ありがとうレオールさん。もしカイル王子の我が儘に押されたらどうしようと思っていたの。
レオールさんは自然な感じでわたしに話しかけてくる。この人、女性に慣れているのかしら?
「君はとても聡明で素晴らしい女性だ。カイル王子にはもうすこしタイミングというものを待つ訓練が必要かな」
「そうみたいですね」
「……正式に来たら考えてくれるかい?」
「それは無理です」
「厳しいな……わかった。とにかく今日は帰る。急だったし。ところで、この前の件を踏まえて辺境の守りを強化したいと考えていたんだけど、……そのときはリリアーナちゃんの意見を聞いたりしてもいいかな?」
「いいですよ。込み入った話が絡まなければ国に協力は惜しみません」
「ありがとう」
レオールさんは白い歯を見せて笑った。
カイル王子よりも何倍も物分かりがいいんだから。大人だし、強いし。
「くっ……なんだよレオールだけ」
「カイル王子。今日は帰りましょう。体勢を整える必要があります」
「そうか。リリアーナ。また会おう」
「いえ、当分お会いしたくありません」
「リリアーナお前は綺麗だ。それだけは伝えておく……」
王子一行はそのまま帰っていった。
何度もわたしの方を振り返るカイル王子の瞳はうるうると光っていたような気もするけど、知らないわ。
わたしは二階にある自室へと戻る……。
お気に入りの椅子に腰掛け、魔本を開き続きのページを見つめ。
(はぁっ……ドキドキした! なんでくるの? すごく緊張した! お父様も居留守とか使ってくれればいいのにばか正直にわたしを出すから……あーもう、どうして、なんでなんで?)
なんであんなに心臓が鳴るの。もしかして……?
いやいやいやいや、ないから。悪役令嬢になった時点で誰とも恋をしないと決めたから、この気持ちの高ぶりはたぶん若年性の更年期障害に違いないわね。
なんであんなに顔が整っているのかしら。いい匂いもするし、ありえないでしょ王子とレオールさん。近くにこないでほしい。ちゃんと喋れなくなるじゃにゃい。
「……なにをやっているの。わたしは悪役令嬢よ」
そうだ。
忘れてはいけない。
王子の求婚を受けてはいけない。
なぜならば、ゲームで『リリアーナ』はカイル王子に裏切られて処刑されるのだから。
「つまらないわ」
冷静になるのよ。
どれだけ甘い言葉をささやいてきても、あの人はわたしを裏切る。
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