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【3】友情と愛情
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俺の友人、リザードマンの《ボイル》ドラゴンの《レイグ》
そしてエルフの《スレイ》ボイルはいつも体を鍛えていた、いつ何どき戦が始まるか分からないからだそうだ。
見た目は厳ついモンスター。
でも中身を友情と義理を信条に生きるいい奴だ。
俺を助けてくれたのはボイルだった。
彼も人間に虐げられ多くの傷を負っている。
俺がボロ雑巾のように草むらに倒れて死にかけていた時に、傷を見て人間に負わされたものだと気づいたらしい。
だが人間であった為に助ける義理はなかったが、彼は放って置けなかったという。
彼は自分用の傷薬を使い応急処置をしこの村まで運んでくれたのだ。
ここは人間以外の種族が共存する村だ。
彼らも嘗ては敵だった。
長い年月をかけて分かりあえたのだ。
しかし人間だけは変わらなかった。
だから彼らは人間を嫌う。
俺を連れてきたときも直ぐに追い出すか殺すか彼らは迷っていた。
『彼の傷が癒える前に、その行いをやってしまうと我らは人間と同じになる。
彼の回復を待とう。話はそれからでも遅くない』
『その通りだ。彼は人間なのに人間に虐げられている。
罪人の紋章はあるが、真実なのかどうかは彼の口から聞けばよい。我々に害ある者ならば消せばよい』
村人たちも納得し、一先ず牢に入れて治療を続けたのだ。
治療は《スレイ》がしてくれていたらしい。
数日後、俺の意識が戻ったのである。
俺の手足には錠がされていた。
『気が付いた?ごめんね、こんな形で。
君は何者なの?敵?取り敢えず皆を呼んでくるね』
『そうか、俺はどうやら亜人種に助けてもらったのか……
死んでもおかしくない状況から……ありがたい』
村人たち幹部と《ボイル》《レイグ》《スレイ》がやってきた。
『貴様の命を救ったのはここにいる《ボイル》と《スレイ》だ。
人間でも感謝くらいは出来るだろ?
単刀直入に言う。貴様は敵か?
何故、あのような所で傷だらけの瀕死であったのだ?』
建琉はここまでの人生と今の思いを嘘偽りなく答えた。
『まずは俺の名前は建琉という。
種族だけでの話をすれば敵だ。
俺は人間として明日の食べ物の約束がされてない町に生まれ、自分たちで食べ物を狩に行くことは禁じられている町だった。
女は体を売り男は奴隷になるかの生き方しかなく、俺は6歳の時に奴隷として母に売られた。
だが8歳の時に心臓病になってしまい捨てらてしまい、それからはゴミを漁り食べ物を探す日々だった。
そんな時1人の女の子が俺の近くで転んだ。
俺は女の子を助けようとした時に、その子の親が来て俺に向かって<お前のような下等な屑を見て娘が驚いて転んだでしまった!償いを受けろ!>と言われ捕縛される。
女の子は石に躓いて転んだんだが俺は冤罪をかけられたのだ。
10日間拷問を受け肩に【罪】の焼き印を押され追放された。
あの草原までなんとか死に物狂いで歩いて行き、その後に目を覚ましたらこの状況だ。
貴方たちは人間を忌み嫌うだろう。
仕方ないことだと思う。
人間の代表でもなんでもないが、伏して詫びる。
大変申し訳ない。
それでもあの時助けてくれて治療と食事まで与えてくれて心より感謝している。
貴方たちにとって私が害ある存在と言うなら、殺してくれても いい。追放してくれてもいい。
人生で初めて腐ってもなく、カビも生えてない、美味しいご飯を食べれた。感謝してもしきれない。本当にありがとう』
建琉は全ての思いを伝えたとき……
《スレイ》《ボイル》《レイグ》村人たちは泣いていた。
『建琉よここに住むがよい。
行く当てもなかろう。
我と友にならぬか?1人は苦しいものだ。
我も長い年月1人だった。だかここに来て友ができた』
『わしも同じだ。
建琉、わしの友になってくれ。これで3人の友達が出来たな』
『ありがとう……ありがとう』
建琉は溢れる涙を堪えることが出来なかった。
『建琉さん……ずっと私の側にいてくれないかな?』
スレイは看病をしていくうちに建琉に好意を抱いていたのだ。
勿論、建琉も同じであった。
『スレイさん……俺も貴方が好きです。
俺の命尽きるまで一緒に生きてくれませんか?』
事実上のプロポーズであった。
『はい。これよりは建琉さんと共に』
『なんという目出度い日になったんだ。
建琉よ!早よう治せ!
宴、友の誓い、伴侶の誓い、やることがいっぱいだぞ!』
そしてエルフの《スレイ》ボイルはいつも体を鍛えていた、いつ何どき戦が始まるか分からないからだそうだ。
見た目は厳ついモンスター。
でも中身を友情と義理を信条に生きるいい奴だ。
俺を助けてくれたのはボイルだった。
彼も人間に虐げられ多くの傷を負っている。
俺がボロ雑巾のように草むらに倒れて死にかけていた時に、傷を見て人間に負わされたものだと気づいたらしい。
だが人間であった為に助ける義理はなかったが、彼は放って置けなかったという。
彼は自分用の傷薬を使い応急処置をしこの村まで運んでくれたのだ。
ここは人間以外の種族が共存する村だ。
彼らも嘗ては敵だった。
長い年月をかけて分かりあえたのだ。
しかし人間だけは変わらなかった。
だから彼らは人間を嫌う。
俺を連れてきたときも直ぐに追い出すか殺すか彼らは迷っていた。
『彼の傷が癒える前に、その行いをやってしまうと我らは人間と同じになる。
彼の回復を待とう。話はそれからでも遅くない』
『その通りだ。彼は人間なのに人間に虐げられている。
罪人の紋章はあるが、真実なのかどうかは彼の口から聞けばよい。我々に害ある者ならば消せばよい』
村人たちも納得し、一先ず牢に入れて治療を続けたのだ。
治療は《スレイ》がしてくれていたらしい。
数日後、俺の意識が戻ったのである。
俺の手足には錠がされていた。
『気が付いた?ごめんね、こんな形で。
君は何者なの?敵?取り敢えず皆を呼んでくるね』
『そうか、俺はどうやら亜人種に助けてもらったのか……
死んでもおかしくない状況から……ありがたい』
村人たち幹部と《ボイル》《レイグ》《スレイ》がやってきた。
『貴様の命を救ったのはここにいる《ボイル》と《スレイ》だ。
人間でも感謝くらいは出来るだろ?
単刀直入に言う。貴様は敵か?
何故、あのような所で傷だらけの瀕死であったのだ?』
建琉はここまでの人生と今の思いを嘘偽りなく答えた。
『まずは俺の名前は建琉という。
種族だけでの話をすれば敵だ。
俺は人間として明日の食べ物の約束がされてない町に生まれ、自分たちで食べ物を狩に行くことは禁じられている町だった。
女は体を売り男は奴隷になるかの生き方しかなく、俺は6歳の時に奴隷として母に売られた。
だが8歳の時に心臓病になってしまい捨てらてしまい、それからはゴミを漁り食べ物を探す日々だった。
そんな時1人の女の子が俺の近くで転んだ。
俺は女の子を助けようとした時に、その子の親が来て俺に向かって<お前のような下等な屑を見て娘が驚いて転んだでしまった!償いを受けろ!>と言われ捕縛される。
女の子は石に躓いて転んだんだが俺は冤罪をかけられたのだ。
10日間拷問を受け肩に【罪】の焼き印を押され追放された。
あの草原までなんとか死に物狂いで歩いて行き、その後に目を覚ましたらこの状況だ。
貴方たちは人間を忌み嫌うだろう。
仕方ないことだと思う。
人間の代表でもなんでもないが、伏して詫びる。
大変申し訳ない。
それでもあの時助けてくれて治療と食事まで与えてくれて心より感謝している。
貴方たちにとって私が害ある存在と言うなら、殺してくれても いい。追放してくれてもいい。
人生で初めて腐ってもなく、カビも生えてない、美味しいご飯を食べれた。感謝してもしきれない。本当にありがとう』
建琉は全ての思いを伝えたとき……
《スレイ》《ボイル》《レイグ》村人たちは泣いていた。
『建琉よここに住むがよい。
行く当てもなかろう。
我と友にならぬか?1人は苦しいものだ。
我も長い年月1人だった。だかここに来て友ができた』
『わしも同じだ。
建琉、わしの友になってくれ。これで3人の友達が出来たな』
『ありがとう……ありがとう』
建琉は溢れる涙を堪えることが出来なかった。
『建琉さん……ずっと私の側にいてくれないかな?』
スレイは看病をしていくうちに建琉に好意を抱いていたのだ。
勿論、建琉も同じであった。
『スレイさん……俺も貴方が好きです。
俺の命尽きるまで一緒に生きてくれませんか?』
事実上のプロポーズであった。
『はい。これよりは建琉さんと共に』
『なんという目出度い日になったんだ。
建琉よ!早よう治せ!
宴、友の誓い、伴侶の誓い、やることがいっぱいだぞ!』
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