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リヴァイアサンの魚介醤油ラーメン
『リヴァイアサンの魚介醤油ラーメン』1
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朝日が部屋に窓から差し込む、平和な早朝。
外では鳥がさえずり、心地よい音色を奏でていた。
日差しで龍拓は目覚めると、ソファーから起きて辺りを見回す。
すると、体より小さな敷布団に丸まりながら、大きないびきをかいて眠るシュリルとベッドで気持ちよさそうに眠るリプイの姿があった。
二人の寝姿に龍拓は優しく微笑む。
昨日は本当に大変だったな。
夜中まで町の人たちと、シュリルもリプイも相当疲労しているのに、復興作業を手伝ってたからな。
龍拓が窓から景色を眺めると、町はすっかりギウマニールたちが襲撃する前の状態へ修復されていた。
自身の腰をいたわる様に優しく撫でると、龍拓は机に置いてあるアイテムボックスを持ち、寝室を後にする。
龍拓は洗面台に立つと、ギウマニールの特殊個体をどう調理するかで悩んでいた。
他のギウマニールと違って、上質な脂身が多かったな。
背脂をふんだんに使ったラーメンってのもありだな。
今日の昼飯で早速シュリルに試してみるか。
蛇口を捻って水を出すと、両手に水を溜める。
『バシャッ!』
顔に勢いよく水を当てると、鏡に向かって笑みを浮かべる。
「今日は忙しくなるぞ~!」
龍拓が台所へ移動すると、薬草や道具、それに食べかけのお菓子などがテーブルや地面に散乱して足場が無かった。
「はぁ……こういうことか。
まぁ、リプイは片付けとか得意じゃなさそうだもんな」
龍拓は昨日、リプイに台所を使っていいか聞いた時の事を思い出す。
夕焼けの空の中、黙々とリプイはシュリルや町の怪我人の治療を行っていた。
龍拓と魔法使いたちも手伝って、治療は日が沈む前に何とか終えた。
「何とか怪我人の治療は出来たな。幸いにも死者が一人も出なくて本当に良かった」
「ええ。龍拓も手伝ってくれてありがとう。
患者の止血をしてくれたお陰で治療が楽に進んだわ」
龍拓はリプイに何かを頼みたくて、チラチラと顔を見る。
「どうしたの?」
「実は、この特殊個体のギウマニールを早く調理してみたいんだ。
だから、リプイの家に行った時に使わせて欲しいんだ。台所には携帯型よりも高性能なタヌーや調理道具があるって言ってただろ」
リプイは気まずそうに目を明後日の方向へ向けると、少し震えた声で答えた。
「えっ、ええ……。でも、あんまり片付けとかしてないんだよね」
「そんなに散らかってるのか?」
「んー。まぁ、そこそこかな。やる気があればチョチョイってすぐ片付くかも……。
あ、じゃあ片してくれたら明日は好きに使っていいわよ。薬草と道具以外はゴミだから、台所にあるゴミ袋にまとめてくれる?」
「ああ! じゃあゴミをまとめておく」
龍拓は辺りを見回して、シンクの所にゴミ袋があるのを発見すると、物を踏まないようにして慎重に歩く。
「やる気があればすぐに片付くって、この状況でよく言えたな」
何とかシンクに辿り着くと、ゴミ袋へ食べかけなどのゴミを次々に入れていく。
こりゃ、時間が掛かりそうだな……。
× × ×
龍拓は三時間以上かけてゴミ、薬草と道具を分けていた。
更にシンクやテーブル、備え付けのタヌーなどを掃除用具を使って、隅々まで綺麗にしていた。
「ふう……。やっと終わった。
やっぱり飲食店をやってるから衛生的に台所の汚れとかは気になっちゃうんだよな」
漸くアイテムボックスを地面に投げて起動させると、魔術鍋や自身が持ってきたリュックを取り出す。
そして、リュックからブルーシートを取り出して、ピカピカになったテーブルに敷く。
「まずは、部位ごとに分けるか。そういえば昨日、リプイが家に魔術包丁ってのがあるって言ってたな」
龍拓が目の前の引き出しを開けると、刃が青色に光る切付け包丁があった。
「これか!?」
恐る恐る包丁の柄を握ってみると、青色だった刃が一瞬で紅色に変化した。
『ブォォォォォォン!』
包丁は低い虫の羽音の様な音を発すると、オレンジ色のオーラを発した。
「何だか凄そうな包丁だ! これならきっとスパスパ切れるんだろうな」
包丁の迫力に龍拓は目をキラキラさせると、アイテムボックスからバラバラになった特殊個体ギウマニールの肉を取り出す。
ブルーシートの上に並べると、龍拓は腕まくりをして、息を吐きながら気合いを入れる。
よし、解体してみるか! 前回、普通のギウマニールを捌いた時は、筋肉質過ぎて大変だったからな。
あれだけ強かったから、これは応えそうだ……。
龍拓が包丁を肉に入れた瞬間だった……。
『シュパンッ!』
大した力も入れていなかったのに、特殊個体ギウマニールのまるで岩の様な肉は、真っ二つになっていた。
「魔術包丁ってこんなに凄いのかよ……」
今までに味わったことのない切れ味に目を丸くさせる。
「こりゃ、面白ぇ!」
龍拓は満面の笑みを浮かべると、次々に特殊個体の肉を解体していく。
「斬れるぞ! 斬れるぞ! どんどん斬れるぞぉぉぉ!」
あまりの楽しさに、龍拓は目をパキパキにさせながら捌いていると、直ぐに大まかな部位分けを終えてしまう。
「楽し過ぎて、あっという間に終わったな……」
喜んでいた瞬間、龍拓の視界が一瞬ボヤける。
なんだ?立ちくらみなんてした事ないのに……。
急激な疲労感と包丁を持った右手に違和感に襲われる。
ふと見ると、右腕全体がオレンジのオーラで包まれていた。
「うわっ!」
怖くなった龍拓は急いで包丁を離すと、リプイが寝ている寝室を目指して走る。
『カチャッ!』
勢いよく寝室のドアを開けると、龍拓はリプイの肩を叩いて起こす。
「リプイ! 起きてくれ!」
リプイはぐずりながら眠い目を擦った。
「も~う。もうちょっと寝かせてぇ……」
目を瞑ろうとするリプイの両肩を、龍拓は掴むと前後に体を激しく振る。
「起きろってば!」
リプイの体は、まるで打ち上げられた鯉の様にベッドの上でペチペチと跳ねていた。
「起きろってば!」
「ちょっと! 一体何なのよ!」
リプイは激しく起こされた不愉快感から、龍拓の頬に目掛けて手を思いっきり振り下ろした。
『バシィィィィィィィンッ!』
龍拓は不意のビンタで、思わずその場で座り込む。
「イタタタタ……」
リプイは腕を組んで龍拓をベッドから見下ろすと、怒って頬を膨らませた。
「ちょっとぉ! レディは優しく起こすってママから教わらなかったの!
何で私の周りの男はマナーがなってないのかしら! で、何なの!?」
頬を摩りながら龍拓は顔を上げる。
「起こし方が乱暴ですまなかった……。
実は、昨日教えてもらった魔術包丁を使って特殊個体のギウマニールを捌いていたんだが、右腕全体をオレンジ色のオーラみたいなのが包んで立ちくらみを起こしたんだよ」
リプイは話を聞くなり目を見開いた。
「オレンジ色に! そんな……。
もしかして刃が青色に光ってた包丁を使ったの!?」
「あ、ああ……」
「私が言ってたのはその包丁じゃ無いわ!
隣の引き出しにあった見た目が普通の包丁よ! 昨日教えたじゃない」
「あ、そんな事も言ってた様な……」
リプイは龍拓の顔を注意深く見つめた。
それにしても、まさか龍拓が包丁に選ばれるなんて……。
「まだ、包丁を使った作業は残ってるの?」
「いや、もう無いな」
「そう……」
安堵からリプイはため息を吐くと、大きなあくびをした。
「ふあぁ~。とりあえず私はもう少し寝るから、起きたらあの包丁の話をしてあげる。
私が起きるまでは、あの包丁に触らないでね」
そう言うと、力尽きるようにリプイは寝てしまった。
「お、おい! 寝ちまったよ。一体あの包丁は何なんだ?」
龍拓はヨタヨタと立ち上がると、再び台所まで戻った。
To Be Continued…
外では鳥がさえずり、心地よい音色を奏でていた。
日差しで龍拓は目覚めると、ソファーから起きて辺りを見回す。
すると、体より小さな敷布団に丸まりながら、大きないびきをかいて眠るシュリルとベッドで気持ちよさそうに眠るリプイの姿があった。
二人の寝姿に龍拓は優しく微笑む。
昨日は本当に大変だったな。
夜中まで町の人たちと、シュリルもリプイも相当疲労しているのに、復興作業を手伝ってたからな。
龍拓が窓から景色を眺めると、町はすっかりギウマニールたちが襲撃する前の状態へ修復されていた。
自身の腰をいたわる様に優しく撫でると、龍拓は机に置いてあるアイテムボックスを持ち、寝室を後にする。
龍拓は洗面台に立つと、ギウマニールの特殊個体をどう調理するかで悩んでいた。
他のギウマニールと違って、上質な脂身が多かったな。
背脂をふんだんに使ったラーメンってのもありだな。
今日の昼飯で早速シュリルに試してみるか。
蛇口を捻って水を出すと、両手に水を溜める。
『バシャッ!』
顔に勢いよく水を当てると、鏡に向かって笑みを浮かべる。
「今日は忙しくなるぞ~!」
龍拓が台所へ移動すると、薬草や道具、それに食べかけのお菓子などがテーブルや地面に散乱して足場が無かった。
「はぁ……こういうことか。
まぁ、リプイは片付けとか得意じゃなさそうだもんな」
龍拓は昨日、リプイに台所を使っていいか聞いた時の事を思い出す。
夕焼けの空の中、黙々とリプイはシュリルや町の怪我人の治療を行っていた。
龍拓と魔法使いたちも手伝って、治療は日が沈む前に何とか終えた。
「何とか怪我人の治療は出来たな。幸いにも死者が一人も出なくて本当に良かった」
「ええ。龍拓も手伝ってくれてありがとう。
患者の止血をしてくれたお陰で治療が楽に進んだわ」
龍拓はリプイに何かを頼みたくて、チラチラと顔を見る。
「どうしたの?」
「実は、この特殊個体のギウマニールを早く調理してみたいんだ。
だから、リプイの家に行った時に使わせて欲しいんだ。台所には携帯型よりも高性能なタヌーや調理道具があるって言ってただろ」
リプイは気まずそうに目を明後日の方向へ向けると、少し震えた声で答えた。
「えっ、ええ……。でも、あんまり片付けとかしてないんだよね」
「そんなに散らかってるのか?」
「んー。まぁ、そこそこかな。やる気があればチョチョイってすぐ片付くかも……。
あ、じゃあ片してくれたら明日は好きに使っていいわよ。薬草と道具以外はゴミだから、台所にあるゴミ袋にまとめてくれる?」
「ああ! じゃあゴミをまとめておく」
龍拓は辺りを見回して、シンクの所にゴミ袋があるのを発見すると、物を踏まないようにして慎重に歩く。
「やる気があればすぐに片付くって、この状況でよく言えたな」
何とかシンクに辿り着くと、ゴミ袋へ食べかけなどのゴミを次々に入れていく。
こりゃ、時間が掛かりそうだな……。
× × ×
龍拓は三時間以上かけてゴミ、薬草と道具を分けていた。
更にシンクやテーブル、備え付けのタヌーなどを掃除用具を使って、隅々まで綺麗にしていた。
「ふう……。やっと終わった。
やっぱり飲食店をやってるから衛生的に台所の汚れとかは気になっちゃうんだよな」
漸くアイテムボックスを地面に投げて起動させると、魔術鍋や自身が持ってきたリュックを取り出す。
そして、リュックからブルーシートを取り出して、ピカピカになったテーブルに敷く。
「まずは、部位ごとに分けるか。そういえば昨日、リプイが家に魔術包丁ってのがあるって言ってたな」
龍拓が目の前の引き出しを開けると、刃が青色に光る切付け包丁があった。
「これか!?」
恐る恐る包丁の柄を握ってみると、青色だった刃が一瞬で紅色に変化した。
『ブォォォォォォン!』
包丁は低い虫の羽音の様な音を発すると、オレンジ色のオーラを発した。
「何だか凄そうな包丁だ! これならきっとスパスパ切れるんだろうな」
包丁の迫力に龍拓は目をキラキラさせると、アイテムボックスからバラバラになった特殊個体ギウマニールの肉を取り出す。
ブルーシートの上に並べると、龍拓は腕まくりをして、息を吐きながら気合いを入れる。
よし、解体してみるか! 前回、普通のギウマニールを捌いた時は、筋肉質過ぎて大変だったからな。
あれだけ強かったから、これは応えそうだ……。
龍拓が包丁を肉に入れた瞬間だった……。
『シュパンッ!』
大した力も入れていなかったのに、特殊個体ギウマニールのまるで岩の様な肉は、真っ二つになっていた。
「魔術包丁ってこんなに凄いのかよ……」
今までに味わったことのない切れ味に目を丸くさせる。
「こりゃ、面白ぇ!」
龍拓は満面の笑みを浮かべると、次々に特殊個体の肉を解体していく。
「斬れるぞ! 斬れるぞ! どんどん斬れるぞぉぉぉ!」
あまりの楽しさに、龍拓は目をパキパキにさせながら捌いていると、直ぐに大まかな部位分けを終えてしまう。
「楽し過ぎて、あっという間に終わったな……」
喜んでいた瞬間、龍拓の視界が一瞬ボヤける。
なんだ?立ちくらみなんてした事ないのに……。
急激な疲労感と包丁を持った右手に違和感に襲われる。
ふと見ると、右腕全体がオレンジのオーラで包まれていた。
「うわっ!」
怖くなった龍拓は急いで包丁を離すと、リプイが寝ている寝室を目指して走る。
『カチャッ!』
勢いよく寝室のドアを開けると、龍拓はリプイの肩を叩いて起こす。
「リプイ! 起きてくれ!」
リプイはぐずりながら眠い目を擦った。
「も~う。もうちょっと寝かせてぇ……」
目を瞑ろうとするリプイの両肩を、龍拓は掴むと前後に体を激しく振る。
「起きろってば!」
リプイの体は、まるで打ち上げられた鯉の様にベッドの上でペチペチと跳ねていた。
「起きろってば!」
「ちょっと! 一体何なのよ!」
リプイは激しく起こされた不愉快感から、龍拓の頬に目掛けて手を思いっきり振り下ろした。
『バシィィィィィィィンッ!』
龍拓は不意のビンタで、思わずその場で座り込む。
「イタタタタ……」
リプイは腕を組んで龍拓をベッドから見下ろすと、怒って頬を膨らませた。
「ちょっとぉ! レディは優しく起こすってママから教わらなかったの!
何で私の周りの男はマナーがなってないのかしら! で、何なの!?」
頬を摩りながら龍拓は顔を上げる。
「起こし方が乱暴ですまなかった……。
実は、昨日教えてもらった魔術包丁を使って特殊個体のギウマニールを捌いていたんだが、右腕全体をオレンジ色のオーラみたいなのが包んで立ちくらみを起こしたんだよ」
リプイは話を聞くなり目を見開いた。
「オレンジ色に! そんな……。
もしかして刃が青色に光ってた包丁を使ったの!?」
「あ、ああ……」
「私が言ってたのはその包丁じゃ無いわ!
隣の引き出しにあった見た目が普通の包丁よ! 昨日教えたじゃない」
「あ、そんな事も言ってた様な……」
リプイは龍拓の顔を注意深く見つめた。
それにしても、まさか龍拓が包丁に選ばれるなんて……。
「まだ、包丁を使った作業は残ってるの?」
「いや、もう無いな」
「そう……」
安堵からリプイはため息を吐くと、大きなあくびをした。
「ふあぁ~。とりあえず私はもう少し寝るから、起きたらあの包丁の話をしてあげる。
私が起きるまでは、あの包丁に触らないでね」
そう言うと、力尽きるようにリプイは寝てしまった。
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