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第二章『忘れられない過去』
『忘れられない過去』1
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[七年前]
強い日差しが木々を照らす、蒸し暑い真昼の空。
幼いゼノの前には、二人の人相の悪い同い年くらいの男の子が泣きながら蹲っていた。
ゼノの右手は、怪しい紫色の光に包まれていた。
その後ろで、頭から血を出したオルガナが立っている。
そして、足元には血の付いた小石が落ちていた。
「お前ら、頭から少し血を出すくらいで帰れると思うなよ」
ゼノが二人を見る表情は、まるでウジ虫を見るように冷めた眼をしていた。
「ゼノ兄ちゃん、もう良いよ」
頭を押さえながら訴えかけるオルガナを見ると、ゼノの拳を包んでいた光がゆっくりと消えた。
「またあの忌々しいガキどもだ!」
村の方から男の叫ぶ声が聴こえると、その瞬間にゼノの頭を鈍い痛みが襲った。
「うっ……」
頭を押さえると生暖かい感触が手を包んだ。
手のひらを見ると、血がべっとりと付いていた。
声の方を向くと、村人たちが一斉に二人へ石を投げていた。
「糞野郎どもが……」
村人たちのゼノとオルガナを見る顔は深い恨みや憎悪で歪んでいた。
ゼノが腕を胸の前で交差させると、紫色のバリアが張られた。
——ガンガンガンガン!
一斉に石を投げつけられて、バリアに罅が入った。
「くっ……」
罅が入ると同時に、ゼノの交差している腕から罅が出現して、そこから血が出た。
オルガナは急いで、ゼノの腕に手を添える。
すると、バリアを覆うように白い光の幕が包む。
「やめろ! そんなことしたら……」
白い光に石が当たると、オルガナの腕に無数の痣が出現する。
歯を食いしばりながら、兄の事を守ろうとするオルガナの姿を見ていると、ゼノの頬には涙が伝っていた。
何で、俺らは生まれながらにして、こんな目に合わなくちゃいけないんだよ!
村人たちが、まるで害虫のように自分たちを見る荒んだ視線は、ゼノの世界に対する憎悪を積もらせた。
怒りから小刻みに震えているゼノの背中を、オルガナが優しく触れる。
「逃げよう、兄ちゃん」
悲しそうなオルガナの顔を見ると、ゼノはやるせなかった。
妹に不憫な思いをさせている事と、何より憎悪の対象を処理出来ない自分の力の無さに……。
俺に力さえあれば……。
悔しさから、血がにじむ程に唇を噛みしめた。
「ああ」
俯きながらゼノが答えた瞬間だった……。
——バギンッ!
バリアが砕け散ったのだ。
目を見開くゼノの先には炎魔術を放った男、保安官のブーワンが立っていた。
「きゃぁぁあ!」
オルガナの悲鳴と共に、二人は火炎に包まれて吹き飛んだ。
「どうだ! 俺の火炎球の威力は!」
「ブーワンさんが来てくれたぞ!」
ブーワンは蹲る二人を見ながら、不敵な笑みをこぼした。
釣られるかのように、他の村人も笑みを放った。
「お前ら呪われた一族は、この世に存在しちゃいけねぇんだよ!」
うずくまっていた男の子たちは、不敵な笑みを浮かべながら立ち上がると、勝ちを確信してゼノたちを指さした。
「お前らは生きる価値が無いゴミなんだよ!」
「それなのに俺らの事を殴りやがって!」
村人たちは男の子たちの言葉に同調した。
「そうだ!」
「お前たち呪われた一族のせいで俺の故郷は!」
「忌々しい」
「お前らは存在してはいけないんだ!」
村人たちは再び石を投げ始めた。
ゼノは必死で蹲るオルガナに覆いかぶさり、背中で石を受けた。
悔しさから歯を食いしばった。
その瞬間、ゼノの中にあった彼の理性を支える何かがプチンと音を立てて切れた。
目が血走り、頭の中で自分自身の囁き声が木霊する。
絶対、あいつら殺してやる!
すると、ゼノを紫の禍々しいオーラが包んだ。
「あれは……」
村人たちはオーラを見るなりたじろいで、ブーワンは肩から震えた。
「あの色だ……」
ゼノは立ち上がると、村人たちへ殺意に満ちた表情を向けた。
その顔はまるで鬼だ。
俺たちの前に立ちはだかる障害を消す。
それ以外のことは、ゼノにはどうでも良かった。
「これで終わらせてやる!」
ブーワンは再び火炎球の発射体制に入った。
今すぐに撃ち倒さないと、もう俺たちは二度と、この怪物を倒す機会は訪れない。
村人の額には冷や汗が流れて、重苦しい緊張が立ち込めた。
ゼノは村人たちに右手を伸ばした。
「きえろ」
ボソッと呟くと、ゼノの手のひらから禍々しい黒紫色の球体が出現した。
「貴方たち、子供に向かってなんてことを! 恥を知りなさい!」
村人とゼノの間に、金髪の髪が三つ編みで黒装束姿の女が飛び込んで、村人たちに向かって両手を広げた。
ゼノは自分たちを庇う女の後ろ姿に、呆気に取られて立ち尽くした。
「聖女様、お退きください! そいつらの血は穢れております!」
聖女が悲しそうに俯くと、顔を上げて村人たちを睨みつけた。
「穢れているですって?それは貴方たちの方でしょう!」
ブーワンは顔を歪ませると、ゼノを憎悪を込めた瞳で見た。
「そいつらの一族が始めた戦争で何人死んだと思っているんですか……」
ブーワンの一言で、村人たちもゼノを睨みつけた。
「俺の家族を返せ!」
「私の子供をよくも!」
ブーワンは再び、火災球の発射準備を始めた。
「今こそ、そいつらを消して我らの思いを晴らさねば」
聖女は悲しみと怒りから、村人たちを憂いのある表情で眺めた。
「貴方たちが今やっていることは愚かなことです。彼らを消したら貴方たちの傷は癒えるのですか?」
「傷は癒えぬとも、敵の首を獲れます!」
ブーワンは声を張り上げた。
「貴方たちがやっていることは彼らの一族が起こしてしまった事と何も変わらない!」
聖女の一言で村人たちの表情が曇った。
「では、我々にどうしろと言うのですか……」
ブーワンはやるせない気持ちから、気付くと頬に涙が伝っていた。
暗い表情を浮かべる村人たちに、聖女は微笑みかけた。
「許すのです!」
村人たちは悲しみから俯いて、悔しさに歯を食いしばった。
唖然とするゼノとオルガナは、ブーワンの悲痛な表情をじっと見つめた。
「聖女様、それは無理です。この壊れた世界で生きる私たちの心には、そこまでの余裕はもう……」
「では、この子達を見逃しなさい。貴方たちの傷を作ったのはこの子達では無い筈です!」
清々しい程に迷いが無く、間髪を入れずに答える聖女の勇ましい姿に、ブーワンは空を見上げた。
そして、ゼノに向けて突き出していた腕をゆっくりと降ろした。
「分かりました……でも、この村には二度とその二人には踏み入れないでもらいたい」
聖女はボロボロのゼノとオルガナを見た。
「ええ。それで問題ありません。彼らは私が面倒を見ます」
村人たちはあまりの衝撃で、顔を見合わせながらざわめき出した。
「教会のミサはどうなるんです!」
汚れた作業着を着た農夫の一言で、村人たちは更にざわついた。
村人たちにとって、教会の週末にあるミサは、戦争で傷付いた心を癒す数少ない行事だったのだ。
唯でさえ不安定な状態なのに、精神を保つ支えが減ると考えると怖くてしょうがなかった。
「教会で面倒を見るのではありません。私の家に住まわせ、責任をもって育てます。
なので、ミサはこれからも行います」
ブーワンは心配そうに聖女を見つめた。
「そんなことをしたら、今まで通りの生活は確実に出来ない! クルス様の性格はご存じでしょう!」
ゼノが聖女をじっと凝視した。
何で、俺らのためにそこまで……」
ゼノは初めて他人から貰う優しさに困惑していた。
何で他人のために、そこまで行動できるのかが理解できなかった。
可哀そうに……。
聖女はゼノの事を、優しく包むように抱きしめた。
「えっ……」
「もう、手を降ろして良いのよ」
ゼノの頭を撫でながら優しく囁くと、手のひらにあった禍々しい黒紫色の球体が、ゆっくりと消滅した。
「妹のためによくここまで頑張ったね。偉いよ」
ゼノは久しく感じたことのない温もりと優しさで、自然と涙を流していた。
「では、この子たちを連れていきます」
聖女は村人に伝えると、ボロボロで蹲るオルガナを抱きかかえた。
「もう安心よ。私の家で治療してあげる」
聖女が優しく微笑むと、その表情を興味深そうにオルガナは見つめる。
「着いてきなさい」
そうゼノに言うと、聖女は村はずれの小道に向かって歩き出した。
聖女の後姿をじっと見つめると、恐る恐るゼノが後ろを着いて行った。
遠くなっていく三人をじっと見つめるブーワンに、農夫が耳打ちした。
「この事はどうしますか……」
「知らせるしかないだろう。でないと、我々の身に何が起こるか……」
農夫とブーワンの会話が聞こえて、ゼノは後ろを振り返った。
人が聞こえない程度の小さな音でも、ゼノには聞き取ることが出来た。
ゼノは前を歩く聖女を、心配して眺めた。
To Be Continued...
強い日差しが木々を照らす、蒸し暑い真昼の空。
幼いゼノの前には、二人の人相の悪い同い年くらいの男の子が泣きながら蹲っていた。
ゼノの右手は、怪しい紫色の光に包まれていた。
その後ろで、頭から血を出したオルガナが立っている。
そして、足元には血の付いた小石が落ちていた。
「お前ら、頭から少し血を出すくらいで帰れると思うなよ」
ゼノが二人を見る表情は、まるでウジ虫を見るように冷めた眼をしていた。
「ゼノ兄ちゃん、もう良いよ」
頭を押さえながら訴えかけるオルガナを見ると、ゼノの拳を包んでいた光がゆっくりと消えた。
「またあの忌々しいガキどもだ!」
村の方から男の叫ぶ声が聴こえると、その瞬間にゼノの頭を鈍い痛みが襲った。
「うっ……」
頭を押さえると生暖かい感触が手を包んだ。
手のひらを見ると、血がべっとりと付いていた。
声の方を向くと、村人たちが一斉に二人へ石を投げていた。
「糞野郎どもが……」
村人たちのゼノとオルガナを見る顔は深い恨みや憎悪で歪んでいた。
ゼノが腕を胸の前で交差させると、紫色のバリアが張られた。
——ガンガンガンガン!
一斉に石を投げつけられて、バリアに罅が入った。
「くっ……」
罅が入ると同時に、ゼノの交差している腕から罅が出現して、そこから血が出た。
オルガナは急いで、ゼノの腕に手を添える。
すると、バリアを覆うように白い光の幕が包む。
「やめろ! そんなことしたら……」
白い光に石が当たると、オルガナの腕に無数の痣が出現する。
歯を食いしばりながら、兄の事を守ろうとするオルガナの姿を見ていると、ゼノの頬には涙が伝っていた。
何で、俺らは生まれながらにして、こんな目に合わなくちゃいけないんだよ!
村人たちが、まるで害虫のように自分たちを見る荒んだ視線は、ゼノの世界に対する憎悪を積もらせた。
怒りから小刻みに震えているゼノの背中を、オルガナが優しく触れる。
「逃げよう、兄ちゃん」
悲しそうなオルガナの顔を見ると、ゼノはやるせなかった。
妹に不憫な思いをさせている事と、何より憎悪の対象を処理出来ない自分の力の無さに……。
俺に力さえあれば……。
悔しさから、血がにじむ程に唇を噛みしめた。
「ああ」
俯きながらゼノが答えた瞬間だった……。
——バギンッ!
バリアが砕け散ったのだ。
目を見開くゼノの先には炎魔術を放った男、保安官のブーワンが立っていた。
「きゃぁぁあ!」
オルガナの悲鳴と共に、二人は火炎に包まれて吹き飛んだ。
「どうだ! 俺の火炎球の威力は!」
「ブーワンさんが来てくれたぞ!」
ブーワンは蹲る二人を見ながら、不敵な笑みをこぼした。
釣られるかのように、他の村人も笑みを放った。
「お前ら呪われた一族は、この世に存在しちゃいけねぇんだよ!」
うずくまっていた男の子たちは、不敵な笑みを浮かべながら立ち上がると、勝ちを確信してゼノたちを指さした。
「お前らは生きる価値が無いゴミなんだよ!」
「それなのに俺らの事を殴りやがって!」
村人たちは男の子たちの言葉に同調した。
「そうだ!」
「お前たち呪われた一族のせいで俺の故郷は!」
「忌々しい」
「お前らは存在してはいけないんだ!」
村人たちは再び石を投げ始めた。
ゼノは必死で蹲るオルガナに覆いかぶさり、背中で石を受けた。
悔しさから歯を食いしばった。
その瞬間、ゼノの中にあった彼の理性を支える何かがプチンと音を立てて切れた。
目が血走り、頭の中で自分自身の囁き声が木霊する。
絶対、あいつら殺してやる!
すると、ゼノを紫の禍々しいオーラが包んだ。
「あれは……」
村人たちはオーラを見るなりたじろいで、ブーワンは肩から震えた。
「あの色だ……」
ゼノは立ち上がると、村人たちへ殺意に満ちた表情を向けた。
その顔はまるで鬼だ。
俺たちの前に立ちはだかる障害を消す。
それ以外のことは、ゼノにはどうでも良かった。
「これで終わらせてやる!」
ブーワンは再び火炎球の発射体制に入った。
今すぐに撃ち倒さないと、もう俺たちは二度と、この怪物を倒す機会は訪れない。
村人の額には冷や汗が流れて、重苦しい緊張が立ち込めた。
ゼノは村人たちに右手を伸ばした。
「きえろ」
ボソッと呟くと、ゼノの手のひらから禍々しい黒紫色の球体が出現した。
「貴方たち、子供に向かってなんてことを! 恥を知りなさい!」
村人とゼノの間に、金髪の髪が三つ編みで黒装束姿の女が飛び込んで、村人たちに向かって両手を広げた。
ゼノは自分たちを庇う女の後ろ姿に、呆気に取られて立ち尽くした。
「聖女様、お退きください! そいつらの血は穢れております!」
聖女が悲しそうに俯くと、顔を上げて村人たちを睨みつけた。
「穢れているですって?それは貴方たちの方でしょう!」
ブーワンは顔を歪ませると、ゼノを憎悪を込めた瞳で見た。
「そいつらの一族が始めた戦争で何人死んだと思っているんですか……」
ブーワンの一言で、村人たちもゼノを睨みつけた。
「俺の家族を返せ!」
「私の子供をよくも!」
ブーワンは再び、火災球の発射準備を始めた。
「今こそ、そいつらを消して我らの思いを晴らさねば」
聖女は悲しみと怒りから、村人たちを憂いのある表情で眺めた。
「貴方たちが今やっていることは愚かなことです。彼らを消したら貴方たちの傷は癒えるのですか?」
「傷は癒えぬとも、敵の首を獲れます!」
ブーワンは声を張り上げた。
「貴方たちがやっていることは彼らの一族が起こしてしまった事と何も変わらない!」
聖女の一言で村人たちの表情が曇った。
「では、我々にどうしろと言うのですか……」
ブーワンはやるせない気持ちから、気付くと頬に涙が伝っていた。
暗い表情を浮かべる村人たちに、聖女は微笑みかけた。
「許すのです!」
村人たちは悲しみから俯いて、悔しさに歯を食いしばった。
唖然とするゼノとオルガナは、ブーワンの悲痛な表情をじっと見つめた。
「聖女様、それは無理です。この壊れた世界で生きる私たちの心には、そこまでの余裕はもう……」
「では、この子達を見逃しなさい。貴方たちの傷を作ったのはこの子達では無い筈です!」
清々しい程に迷いが無く、間髪を入れずに答える聖女の勇ましい姿に、ブーワンは空を見上げた。
そして、ゼノに向けて突き出していた腕をゆっくりと降ろした。
「分かりました……でも、この村には二度とその二人には踏み入れないでもらいたい」
聖女はボロボロのゼノとオルガナを見た。
「ええ。それで問題ありません。彼らは私が面倒を見ます」
村人たちはあまりの衝撃で、顔を見合わせながらざわめき出した。
「教会のミサはどうなるんです!」
汚れた作業着を着た農夫の一言で、村人たちは更にざわついた。
村人たちにとって、教会の週末にあるミサは、戦争で傷付いた心を癒す数少ない行事だったのだ。
唯でさえ不安定な状態なのに、精神を保つ支えが減ると考えると怖くてしょうがなかった。
「教会で面倒を見るのではありません。私の家に住まわせ、責任をもって育てます。
なので、ミサはこれからも行います」
ブーワンは心配そうに聖女を見つめた。
「そんなことをしたら、今まで通りの生活は確実に出来ない! クルス様の性格はご存じでしょう!」
ゼノが聖女をじっと凝視した。
何で、俺らのためにそこまで……」
ゼノは初めて他人から貰う優しさに困惑していた。
何で他人のために、そこまで行動できるのかが理解できなかった。
可哀そうに……。
聖女はゼノの事を、優しく包むように抱きしめた。
「えっ……」
「もう、手を降ろして良いのよ」
ゼノの頭を撫でながら優しく囁くと、手のひらにあった禍々しい黒紫色の球体が、ゆっくりと消滅した。
「妹のためによくここまで頑張ったね。偉いよ」
ゼノは久しく感じたことのない温もりと優しさで、自然と涙を流していた。
「では、この子たちを連れていきます」
聖女は村人に伝えると、ボロボロで蹲るオルガナを抱きかかえた。
「もう安心よ。私の家で治療してあげる」
聖女が優しく微笑むと、その表情を興味深そうにオルガナは見つめる。
「着いてきなさい」
そうゼノに言うと、聖女は村はずれの小道に向かって歩き出した。
聖女の後姿をじっと見つめると、恐る恐るゼノが後ろを着いて行った。
遠くなっていく三人をじっと見つめるブーワンに、農夫が耳打ちした。
「この事はどうしますか……」
「知らせるしかないだろう。でないと、我々の身に何が起こるか……」
農夫とブーワンの会話が聞こえて、ゼノは後ろを振り返った。
人が聞こえない程度の小さな音でも、ゼノには聞き取ることが出来た。
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