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第1章 事件とお披露目
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学校側は次の日の朝会で「関本先生は病気の治療のため長期休暇をとる」と言う、言い逃れできない嘘をついたがマスコミは容赦なく真実を報道した。「こんにちは。お昼のニュースです。速報です。A県A市立山岡中学校で殺害事件が起こりました。生徒が殺されました。え~、名前は中学2年生霧島弥君、霧島弥君です。警察の調査によると、現場は学生校舎の屋上、凶器は、、100均性の料理包丁。死因は、心臓を刺されたことによる大量出血です。警察は担任教師の関本綾さんを容疑者として事情聴取を続けていると言うことです。」
その日からは、担任がいないので、移動授業以外は自習となった。クラスの一部の男女は楽しそうにゲラゲラと昨日のテレビや恋話で盛り上がっていた。僕はああいう人たちにいつも思うことがある。何故、周りの黙々と課題や読書をする人達の「うるさいなぁ」という視線に気づかないのだろうか。僕は、数学の課題を進めていたがとてもとは言えないが自習をできる環境ではなかった。しばらくすると、クラスで嫌われている高橋が「なぁ!人一人死んでんだぞ!?なぁ!同級生で!同じクラスで!しゅんや!!お前なんか、、小学ん時ずっと仲良かったじゃねぇかよ!!なぁ!空気読めっ、、」
「ああ?何綺麗事言ってんだよ!俺?俺、あいつのこと大っ嫌いだったんだよ!バチが当たったんだ!くそが!死んで当然だったんだよ!バーーカ!」
「お前!それでも人間かよ?!」
高橋と立花が喧嘩を始めた。かろうじて綺麗に並んでいた机はバラバラに2人を取り囲むように散る。「やめてよ!!!」クラスの女子達の高すぎて聞こえづらい声が響く。立花が高橋の胸ぐらを掴み吠えた。高橋はビビった顔をして身体を後ろに反るように逃げた。すると、僕の後ろで立ち上がる音が聞こえた。クラスの視線が岩田に向けられる。「みんな!関本先生はきっと犯人じゃないよ!!だからさ!クラス裁判、、いや、クラス会議を開こう!犯人がこのなかにいないのは当たり前だと思うけど、、みんなで話し合って、推理して、、関本先生を警察から取り返そうよ!!」そう、岩田は提案した。女子達はさすがといわんばかりに目をキラキラさせ、岩田を見る。岩田はその爽やかな笑顔で対応する。「あの血はどう説明すんだよ」そんな小さな声が聞こえたような気がした。しかし、女子達に反対派はいない。多数決でそのクラスの会議とやらの開催が決まった。そのあと岩田を中心として、クラス会議の準備は始まった。準備と言っても事件について知っていることや思っていることを数学の課題の裏紙に書いて来るぐらいで他は役割ぎめだった。僕は委員長だけあって司会にさせられた。岩田は司会以上に色々なことを決めていった。僕は岩田が名簿にチェックを入れるのを手伝うと言って、質問した。「また、今度映画見に行かない?今やってるあの映画すっごく面白そうじゃん?」岩田は少し考えた後
「お?いいよ!!あの映画でしょ?面白いらしいしね!!」そう返された。多分行く気はないだろう。「会議って具体的にどんなことをするの?」僕は純粋に気になったことを質問した。岩田はまた少し考え「えーと、、その、事件についてどう思ったかとかさ、何か知ってることをそれぞれ発表していくんだよ。」そう答えた。僕はあやふやだと思い。「それで、関本先生を助ける術を掴めるの?」司会者として強く聞いてみた。岩田は固まった。もしかすると痛いところをついてしまったのかもしれない。「え、映画はいつ観に行く?」そう返してきた。話を変えられたが、映画に行けそうなので流してやろう。「そうだね。今度の土曜日はどうだろう?」僕はそう返した後映画について語った。少し語ったところで、お互い喋ることがなくなったのか沈黙が始まった。すると、後ろで作業する高橋と有田の話が聞こえてきた。「物騒だな。」
僕は一瞬で分かった。この話はあの例の事件のことだ。最近横行しているあの動物虐待事件。
「そういや、あれ?詳しく思い出せないけど、幼稚園の時さ、、なんか、」
有田がそう頭を掻きながら言う。
「あぁ!あったあった!!あの、みーちゃん。ウサギ小屋のウサギがお遊戯用のハサミでズタズタにされてたやつ!」
「そう!それ!あれに似てない?結局犯人分からずじまいだったよな。もしかして?!」
「んなわけ、、、あるかも、、、」
「てか、もし霧島殺したのが先生じゃなかったとしたらなんか関係してそうじゃね?例の事件と。。」
僕は思い出した。あの出来事はまだ小さい僕達に衝撃を与えたんだった。あの出来事は僕達が幼稚園の時に起こった。しかし、幼稚園と言ってもこのクラスの中に数人しか卒園者はいない。そして、あの時一つ上の学年はインフルエンザの流行で学年閉鎖していた。あの時、僕達は、一時的にお遊戯室に集められた後すぐに家に帰され、何も伝えられなかった。トラウマを与えまいと思った先生達の配慮だったのかもしれない。しかし、何故か情報は流出した。確か、たまたまその現場に通りかかった小学生が僕達の中の兄弟だったか何かで。そんなに覚えていないが、ただ小動物のウサギが無惨に殺された。それだけだった。たしかに有田の言うことも一理あるような気がする。そして、霧島の死と何か関係があるのだとしたら。犯人はこの学年で、このクラスで、あの幼稚園の卒園者。そうゆうことになる。当てはまるのは、僕、岩田、有田、高橋、山本、成田、中村。この中に犯人が?なんてクソ推理当たるわけない。そんなことを想像しながら、岩田と共に作業を進めた。次の日、体育の山田が学校を休み、自習時間が、1時間増えた。だから、午前中は全て自習になった。そして、机は長方形を何重にも描かれるように並べられた。会議が開始される。
その日からは、担任がいないので、移動授業以外は自習となった。クラスの一部の男女は楽しそうにゲラゲラと昨日のテレビや恋話で盛り上がっていた。僕はああいう人たちにいつも思うことがある。何故、周りの黙々と課題や読書をする人達の「うるさいなぁ」という視線に気づかないのだろうか。僕は、数学の課題を進めていたがとてもとは言えないが自習をできる環境ではなかった。しばらくすると、クラスで嫌われている高橋が「なぁ!人一人死んでんだぞ!?なぁ!同級生で!同じクラスで!しゅんや!!お前なんか、、小学ん時ずっと仲良かったじゃねぇかよ!!なぁ!空気読めっ、、」
「ああ?何綺麗事言ってんだよ!俺?俺、あいつのこと大っ嫌いだったんだよ!バチが当たったんだ!くそが!死んで当然だったんだよ!バーーカ!」
「お前!それでも人間かよ?!」
高橋と立花が喧嘩を始めた。かろうじて綺麗に並んでいた机はバラバラに2人を取り囲むように散る。「やめてよ!!!」クラスの女子達の高すぎて聞こえづらい声が響く。立花が高橋の胸ぐらを掴み吠えた。高橋はビビった顔をして身体を後ろに反るように逃げた。すると、僕の後ろで立ち上がる音が聞こえた。クラスの視線が岩田に向けられる。「みんな!関本先生はきっと犯人じゃないよ!!だからさ!クラス裁判、、いや、クラス会議を開こう!犯人がこのなかにいないのは当たり前だと思うけど、、みんなで話し合って、推理して、、関本先生を警察から取り返そうよ!!」そう、岩田は提案した。女子達はさすがといわんばかりに目をキラキラさせ、岩田を見る。岩田はその爽やかな笑顔で対応する。「あの血はどう説明すんだよ」そんな小さな声が聞こえたような気がした。しかし、女子達に反対派はいない。多数決でそのクラスの会議とやらの開催が決まった。そのあと岩田を中心として、クラス会議の準備は始まった。準備と言っても事件について知っていることや思っていることを数学の課題の裏紙に書いて来るぐらいで他は役割ぎめだった。僕は委員長だけあって司会にさせられた。岩田は司会以上に色々なことを決めていった。僕は岩田が名簿にチェックを入れるのを手伝うと言って、質問した。「また、今度映画見に行かない?今やってるあの映画すっごく面白そうじゃん?」岩田は少し考えた後
「お?いいよ!!あの映画でしょ?面白いらしいしね!!」そう返された。多分行く気はないだろう。「会議って具体的にどんなことをするの?」僕は純粋に気になったことを質問した。岩田はまた少し考え「えーと、、その、事件についてどう思ったかとかさ、何か知ってることをそれぞれ発表していくんだよ。」そう答えた。僕はあやふやだと思い。「それで、関本先生を助ける術を掴めるの?」司会者として強く聞いてみた。岩田は固まった。もしかすると痛いところをついてしまったのかもしれない。「え、映画はいつ観に行く?」そう返してきた。話を変えられたが、映画に行けそうなので流してやろう。「そうだね。今度の土曜日はどうだろう?」僕はそう返した後映画について語った。少し語ったところで、お互い喋ることがなくなったのか沈黙が始まった。すると、後ろで作業する高橋と有田の話が聞こえてきた。「物騒だな。」
僕は一瞬で分かった。この話はあの例の事件のことだ。最近横行しているあの動物虐待事件。
「そういや、あれ?詳しく思い出せないけど、幼稚園の時さ、、なんか、」
有田がそう頭を掻きながら言う。
「あぁ!あったあった!!あの、みーちゃん。ウサギ小屋のウサギがお遊戯用のハサミでズタズタにされてたやつ!」
「そう!それ!あれに似てない?結局犯人分からずじまいだったよな。もしかして?!」
「んなわけ、、、あるかも、、、」
「てか、もし霧島殺したのが先生じゃなかったとしたらなんか関係してそうじゃね?例の事件と。。」
僕は思い出した。あの出来事はまだ小さい僕達に衝撃を与えたんだった。あの出来事は僕達が幼稚園の時に起こった。しかし、幼稚園と言ってもこのクラスの中に数人しか卒園者はいない。そして、あの時一つ上の学年はインフルエンザの流行で学年閉鎖していた。あの時、僕達は、一時的にお遊戯室に集められた後すぐに家に帰され、何も伝えられなかった。トラウマを与えまいと思った先生達の配慮だったのかもしれない。しかし、何故か情報は流出した。確か、たまたまその現場に通りかかった小学生が僕達の中の兄弟だったか何かで。そんなに覚えていないが、ただ小動物のウサギが無惨に殺された。それだけだった。たしかに有田の言うことも一理あるような気がする。そして、霧島の死と何か関係があるのだとしたら。犯人はこの学年で、このクラスで、あの幼稚園の卒園者。そうゆうことになる。当てはまるのは、僕、岩田、有田、高橋、山本、成田、中村。この中に犯人が?なんてクソ推理当たるわけない。そんなことを想像しながら、岩田と共に作業を進めた。次の日、体育の山田が学校を休み、自習時間が、1時間増えた。だから、午前中は全て自習になった。そして、机は長方形を何重にも描かれるように並べられた。会議が開始される。
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