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学園編
7 厄介かもしれない男爵令嬢
しおりを挟むあれからブラントが僕の従者兼護衛になって半月経った。と言ってもブラントがつきっきりで居るわけじゃなくて街に出る時に居る感じ。学園の中では基本的に学業優先だからね。
まあ、アレッサンドロを捜しに来たりしてよく顔を合わせてる。今も隣にアレッサンドロがいるからそのうち来るかなって思ってる。
「なぁなぁ」
「ん?」
「リランは兄さんの噂知ってるか?」
「ああ、兄上が男爵令嬢に入れ込んでるって話?」
今学園では1人の男爵令嬢の噂で持ちきり。作法とかはまだできる方だし何か行動に問題がある訳じゃないんだけど、ドジっ子というか良く人を巻き込んで転んだりするんだよね。それも決まった令息達にだけ。人に押されたりぶつかったりで転んでるからわざとでは無いらしいけど。
で、その令息達の中に兄も含まれる。あとはカミール殿下と隣国の皇子、侯爵令息、ブレイディかな?
「よく巻き込まれてるから身分差の恋話が好きな令嬢が噂してるだけだ。兄上は婚約者も居ないし」
(まあその噂で兄に男爵令嬢をどうにかして欲しいんだろうけど)
「だよなぁ」
「?何かあった?」
「わかるか?」
「まあ、気づいて欲しそうにしてるから」
「いやな、その噂の令嬢と最近よく転んだり接触する事が多いんだよ。それにお詫びだとか言ってもの持ってきてはまた転んでそのお詫びみたいな感じで此処最近ずっと続いててさ。周りからは抱きついてるように見えるし。この前なんか押し倒してるなんて言われたんだぜ?」
ため息をつきながら机の上に顎を押せた。
「リラーン!助けて~~」
アレッサンドロを慰めた方がいいのか考えていたらブレイディが勢い良く入ってきた。ブレイディの後についてくる形で白猫のシロも入ってくる。
「レイどうしt「リラン!あの男爵令嬢どうにかしてよ!」
言葉を言い終わる前にブレイディに突進された。勢いがつき過ぎて体幹に力を入れてなかったら後ろに倒れる所だった。
「ちょ、レイ。苦しっ…」
「ほらほら、リランが死ぬぞ。落ち着け」
アレッサンドロが助けてくれたけど危うくブレイディに窒息させられるところだった。身長が同じくらいだから抱きついやすいのが首なのはわかるけど、洒落にならないからやめて欲しい。
「あ、ごめん。大丈夫?」
「うん。平気。それで何があった?」
「あのね、マリア・サンリエットって男爵令嬢知ってる?」
「知ってるも何も…」
「あ、だよね。レイナード様にすごい迷惑かけてるもんね。僕だって滅多に会えないのに、なんであんなに遭遇できるの?なんか行動把握してるみたいだよ!もうあの噂聞いて注意しに行ったら「お菓子食べます?」って話逸らしてきて断ったら何処からかカミール殿下が現れてさ、「マリア嬢のお菓子が要らないだと?!」ってキレてきたんだよ!意味わからなくない?それにあの子最近僕にお菓子食べさせようとするし!!僕そんなに嫌われることしてないんだけど?!」
「お、おお、?」
ブレイディの変わりようにアレッサンドロが驚いてる。兄の事になるとブレイディは残念になるし、加えて男爵令嬢の所為でストレスが溜まってたみたいだ。ブレイディは美味しいものに目がないけどお菓子とか甘い物は兄からもらったもの以外は食べてるところ見た事ないかも。
「甘いやつ嫌いなのか?」
「ううん。好きだよ!でもレイナード様からしか貰わないって決めてるの」
「そうなの、か?」
救いを求める目でこっちを見ないで欲しいな。
「…レイは兄上のファンなんだよ」
「ファン?」
「兄上を支持して愛好してるってこと」
「………どっちが素なんだ?」
「どっちも」
「じゃあ多重j「でもないよ!失礼だなぁ」
ブレイディが腕を組んで頬を膨らませてアレッサンドロを睨んだ。此処には耐性がある人しか居ないなと思ったら存在を忘れてたシロが「あにゃ~」って言いながら床に崩れ落ちた。
「あ、居たんだ」
「あ、居たのか」
(あ、居たな)
それから図書館はしばらく静かになった。
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初めての投稿です。
結構ノリに任せて書いているのでかなり読み辛いし、分かり辛いかもしれませんがよろしくお願いします。主人公がボーイズでラブするのはかなり先になる予定です。
※ストックが切れ次第緩やかに投稿していきます。
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