デキナイ男と病気の女

Yachiyo

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1 何様女達

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都内下町のマンションの一室

デニムをチョン切ったショートパンツにタンクトップ姿の弥生(やよい)が電気を消してベッドに入ろうとすると携帯がなった。薄暗い中、枕元をあさって電話にでる

「もしもし?弥生?又ブーだったよ」

電話の相手は葵(ひとみ)だった

都心の高層マンションに住んでいる

シャワーを終えた葵(ひとみ)が白いバスローブ姿でワイングラス片手にソファーに座りながらあからさまに不機嫌そうにそういった

渋谷葵(しぶたにひとみ)42歳。ふくろうの360°君(首が360°回っているように見えるから)と暮らす広告代理店勤務のバリバリキャリアウーマンだ。バツ1独身。趣味は婚活

「本当?又外れだったのね?」

ベッドからはい出て目を擦りながら電気をつける弥生

お互い初めて就職した時の同期だ

神野弥生(かんのやよい)42歳。占い師。
こちらもバツ1独身。趣味は宇宙と繋がる事

「いないかね~。イケメン」

嘆くように葵(ひとみ)がいった

年収1000万以上。年下でイケメン。仕事ができて浮気はしない

これが葵(ひとみ)の絶対条件だ

「いるわけないわよ。無理よ無理」

弥生が言うと

「絶対見つける!!」

葵(ひとみ)は弥生の説得も何の効果もなく多忙な仕事の合間をすり抜けて婚活に明け暮れているのだ

「しかしさぁ、葵(ひとみ)程のエロフェロモンの持ち主なら男なんていくらでもコロッでしょ?」

「まーね。でも気に入ったの居ない」

全く何様女である

それもそのはず葵(ひとみ)は相当の美貌とナイスなボディーの持ち主である

弥生からしてみれば葵(ひとみ)に彼氏がいないなんて世の中の男にとっての奇跡である

「葵(ひとみ)、拓也(たくや)君と別れてからかれこれ3年だもんね?」

弥生がいうと

「ヤメてよ。その話。20も年下だったから可愛いがってたのに同棲してた男がいたなんて」

葵(ひとみ)が嘆くように言った

「そーよねぇ?両刀使いはいくらイケメンでも冷めるわよねぇ」

弥生が賛同すると

「でしょ?私あれから年下、イケメン恐怖症になったけど、やっぱ不細工&オヤジは無理!!」

葵(ひとみ)がキッパリと言う

「葵(ひとみ)ったら男運悪過ぎよ」

「その通り」

男達の査定を終え気がすんだアラフォー女達はそれぞれの部屋のベッドに潜り込んだ

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