ヘビース「ト」ーカー

Yachiyo

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疑心暗記(暗鬼)

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「何で居るのよ!ってか何で知ってるの、今日の事!」

龍一に今日の事は言っていなかった凛が問い詰める

「ユリさんに聞いた」

「オーマイガッ」

天を仰ぐ

龍一よりユリがクセ者だ

凛の友達は誰一人認めようとしないユリだが、よりにもよって龍一の事だけは何故か好きなのだ

結局龍一に送らせ家に帰ると凛はユリの部屋へ行く

「お姉ちゃん!何で龍一に今日の事言ったのよ!」

「あら、良いじゃない?
いつも、あんただけ良い思いしてるんだもん」

あっけらかんと言い退けるユリ

「性格悪っ!」

言い残して自分の部屋へ行く

部屋の中でも凛は落ち着かなかった

Ryoの事で頭が一杯だったからだ

スマホを覗き込む

-Ryo チャンネル-

を開く

「Ryo君......」

さっきのKissと抱擁が忘れられない

思わず七海に電話する

「七海?実はさっき屋形の屋上でRyo君とKissしちゃったんだ。それからRyo君の事が頭から離れなくて......」

凛が打ち明けると

「私も大雅に告られて、何だか気分が混乱してる」

と七海が言った

数日後

Amico

カウンター席に大雅

凛が真司に挨拶して入って来る

大雅の隣に座る

「おせーよ。それより七海、何か言ってなかった?」

大雅が言う

「別に何も。大雅君、実はお願いがあるの。Ryo君に会わせて」

「何でだよ」

「ウチ、Ryo君の事好きになっちゃったんだ」

「ハハハ、お前じゃ、無理だよ無理」

大雅が爆笑しながら言うので凛がむきになって

「何でよ!」

と言う

「ここだけの話だけど、Ryo彼女いるぞ。スーパーモデルのHITOMI。誰にも言うなよ!」

ガーン

凛はならくの底に突き落とされた

「エッ?!あの、HITOMIが彼女?」

「だから諦めろ。お前に勝ち目はない。それにお前にはいるだろ?BMW君が」

吐き捨てる様に大雅が言った

「アイツー?アイツは無理」

落ち込む凛

そりゃそうだ

人気YouTuberのRyoと自分とではとてもじゃないが釣り合わない

あのKissと抱擁は一体なんだったのか?

いやいや、ただのハプニングだ

自分に言い聞かせる

数日後

MADAM

午後7時

「お疲れ様でした」

店主に言うと店を出てBMWに乗り込む凛

「凛ちゃん、お疲れ様。今日はどこ行く?」

いつものごとく無邪気に龍一が言った

「龍一、ごめん。ウチ好きな人出来た」

「そ、そんなー」

「だから、もう来ないで」

凛がキッパリと言う

「僕は、僕の事は?......」

「大体、彼氏でも無いのに毎日ウザイんだよ。まるでストーカーじゃん!」

平気で酷い事を言う

にもかかわらず龍一は泣きながら凛を家まで送った

凛の家の前に着く

「じゃあね。バイバイ」

「僕は凛ちゃんの事、いつまでも待ってるから」

懲りない男である

凛は龍一の言葉を無視して車から降りる

家に入ると自分の部屋に直行した

デスクの前に座るとおもむろにペンとノートを取り出し何やら書き始める

-080○○○○○○○○-

Ryoの携帯の番号だ

何で知ってるかって?

凛は屋形に乗った日
ドラマの撮影に来たスタッフさんの一人がRyoに連絡先を聞いた時、側に居てその電話番号を聞いて暗記していたのだ

(これに掛ければRyo君に繋がる。でも、何で連絡先も聞いて無いのにウチが連絡先知ってるのかって怪しまれる。これじゃ、まるでストーカーだよな)

凛は自問自答していた

スマホを握り締める

「パワー!!」

自分に活を入れてスマホの画面を押す

「もしもし?Ryo君?」

「誰?」

「凛だけど」

「凛ちゃん?何でボクの番号知ってるの?」

「あ、あの、その大雅、大雅に聞いたの」

「大雅?ボクの番号知らないはずだけど」

「そ、そう?し、知ってたよ」

「まー、良いけど。それより何?」

面倒臭そうに言うRyo

「べ、別に何でもない。ごめん」

凛はそう言うと勝手に電話を切った
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