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第六章
最後通牒1
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空腹とは人間の三大欲求のひとつ。それが満たされねば、人は理性を奪われ、獣に近づく。どんなに高貴で目見麗しい少女でも飢えたらおしまいなのである。
この日、ルアーガ遭遇戦から一ヶ月が経っていた。
最後の調査任務を終え、南部州の港町カサブランカから辺境州を北上し、二度めの逗留先をビュクシに定めた鉄兜団の新人隊長ルツィエ・スターリン・バロシュは、朝方にミルク入りココアを飲んだきりで、ビュクシへ入城したときには空腹で気を失う寸前だったと言った。
ココアという南方大陸産の貴重な嗜好品を口にできる身分にありながら、その空腹に喘ぐ態度はとても王族のものとは思えず、出迎えたビュクシの行政官一同を仰天させたという。そしてそんな恥ずべき真似をしたことで、行政官の客人として同じく当地を訪問中だったルツィエの長兄、パベル・バロシュ辺境州総督の気を大いに揉ませた。
「見苦しいぞ、ルツィエ。だらしない格好はやめなさい」
到着して早々ソファにぐったり横たわった妹をパベルは席を立ったまま注意した。ここは曲がりなりも、ビュクシを統治する行政官公邸の応接室。未来の淑女候補とは思えぬ態度をとっていい場ではない。せっかく再会をはたしたばかりで説教じみたことは言いたくなかったが、さりとて公の場で黙っていることもパベルにはできなかった。
「お腹が減りましたわ、ベル兄様」
長椅子に寝転んだルツィエの軍服ははだけ、体を動かせばもう少しで腹まで見えてしまいそうだった。おまけに長旅のせいか、全身から汗と泥の混じり合った異臭が微かに漂う。これにたいし埃ひとつ着いてない特別仕立ての国民服を着込んだパベルは、思わず顔をしかめ何度目かの忠告を口にした。
「汚れが目立つな。先に湯浴みをしたほうがよかったのではないか?」
「待てません。一刻も早く食事を摂らねば」
聞き分けのない妹にパベルはため息を吐き、天井に視線をむけた。
「まったくお前ときたら。公務で訪れたこちらの立場もわきまえて欲しいものだ」
パベルの愚痴は泣き言に近くなったが、ルツィエには自分がここにいる理由について説明をしており、彼女はその立ち位置をある程度わかっているはずだった。
辺境州総督として、パベルはきょう政務のためビュクシの行政官公邸を訪れたのである。政務の内容とは鉄道敷設計画に関する打ち合わせ。それと同時に一ヶ月ほど前、世話をかけた礼も兼ねていた。
パベルの行った礼とは、王族が臣下に示すには異例なほど手厚いものだった。具体的に言うと彼は多額の金銭と直々にしたためた感謝状を手渡していた。しかしその謝礼の目的を、パベルは総督府の側近にすら教えてない。当然、ルツィエにたいしてもこれは伏せてある。
というのも彼は、ルアーガ遭遇戦が起こる少しまえ、移送中の荷物を〈死の森〉に墜落させ、随行者を全滅させるという大失態をおかしていた。その事後処理にあたり彼は、可能な限り死亡した人員を搬出し、形だけでも葬儀を行うことで失態の尻拭いとした。
このとき、最初から最後まで奮闘してくれたのがビュクシ行政府の職員たちだ。偶発的な事故であれば、起きたことは仕方がない。責任を問われるとしたら、その後の扱いを間違えることである。しかし王統府の納得する形での問題解決は、当時パベル個人の力だけでは難しかった。王族ならだれしもが秘める傲慢さを棚に上げ、行政官に破格の謝礼を与えたのには、こうした体裁の悪い背景があったのだ。
したがってパベルにとって、王都へ帰還中のルツィエと鉢合わせたのは本来望ましいことではなかった。元々特別扱いされにくい政務の場とはいえ、臣下への訪問ごときで落ち着かない様子を見せてしまえば、彼女はきっと訝しさを覚え、腰の定まらない姿勢をパベルの政治的力量の乏しさに求めるだろう。
若干九歳にして魔導の道をきわめた恐るべき神童、それが王族のなかにおけるルツィエの評価だ。したがってどれほど年齢差があったとしても、パベルは彼女を普段から子供扱いせずに、ほとんど大人と同じ目線で接することにしていた。
しかしこの応接室におけるルツィエと言えば、淑女はおろか、ひとりの軍人としても品格の欠片もないような有様であった。何度注意しても死体のような格好で喘ぎ、兄の権威にひれ伏す様子もない。
無能では決してないが、抜群に有能とも言いがたいのがパベルという男であったから、こうなると彼は家長の代わりに威厳を振りかざす気になれない。天才魔導師であるルツィエにたいし、よくいえば尊敬心、悪くいえば劣等感がないとは言いがたかったからだ。
「やれやれ……」
もう何度めかのため息を困り顔で吐き、パベルは妹の躾を諦め、先ほどまで座っていた椅子に腰かけた。兄のやかましい説教から解放されたルツィエは、体をくの字に折りながら視線を軍服の襟元に向けた。
彼女はそこから、首からさげたペンダントをひっきりなしに弄びはじめした。無言ではあるが悪態でもついているのだろうか? 一瞬パベルにはそう思えたが、すぐに関心を彼女から引き剥がし、真面目くさった顔で床に目を落とす。
思案げな表情の彼が想起したのは、行政官から耳にしたルアーガとの遭遇戦であった。
その出来事はパベルにとって実に厄介だった。というのも、交戦に巻き込まれた収容所関係者に危うく甚大な被害が出るところだったからだ。幸い死者が出たのはべつな理由があったとも言われたが、無傷でなかったこと自体が明らかなマイナス要素である。
収容所の囚人を集め、〈積み荷〉の捜索部隊を編制させたのは他ならぬパベルであった。彼はただでさえ〈積み荷〉の墜落事件というミスをやらかしていたし、いま以上の出世を望む者として人事評価は綺麗にしておきたいと考えている。
したがってパベルは、敗北にも等しい鉄兜団の惨状を聞き及んでおきつつも、隊長職にありながら負い目のひとつも感じていない様子のルツィエに追及の矛先をむけなかった。
問題を掘り下げればやぶ蛇になるし、彼にも人並みの後ろめたさがある。それに妹が〈積み荷〉の墜落という醜態を知るリスクは何としても避けておきたいところだ。
つまりルアーガ遭遇戦に関する事後処理は外部に洩らしてはならない。それこそが彼の偽りなき本心であったし、行政官に贈った多額の金には隠蔽工作としての意味も含まれていた。
せっかく順調に処理できているのだから、このまま障害は避けて通りたい。おのれの失敗に頭を痛めたパベルは、意識を逸らすべく応接間の入口に視線をむけた。するとちょうどそのとき、赤銅色の髪をした男性がドアを開け、汗かく勢いで小走りで入室してきた。(続く
この日、ルアーガ遭遇戦から一ヶ月が経っていた。
最後の調査任務を終え、南部州の港町カサブランカから辺境州を北上し、二度めの逗留先をビュクシに定めた鉄兜団の新人隊長ルツィエ・スターリン・バロシュは、朝方にミルク入りココアを飲んだきりで、ビュクシへ入城したときには空腹で気を失う寸前だったと言った。
ココアという南方大陸産の貴重な嗜好品を口にできる身分にありながら、その空腹に喘ぐ態度はとても王族のものとは思えず、出迎えたビュクシの行政官一同を仰天させたという。そしてそんな恥ずべき真似をしたことで、行政官の客人として同じく当地を訪問中だったルツィエの長兄、パベル・バロシュ辺境州総督の気を大いに揉ませた。
「見苦しいぞ、ルツィエ。だらしない格好はやめなさい」
到着して早々ソファにぐったり横たわった妹をパベルは席を立ったまま注意した。ここは曲がりなりも、ビュクシを統治する行政官公邸の応接室。未来の淑女候補とは思えぬ態度をとっていい場ではない。せっかく再会をはたしたばかりで説教じみたことは言いたくなかったが、さりとて公の場で黙っていることもパベルにはできなかった。
「お腹が減りましたわ、ベル兄様」
長椅子に寝転んだルツィエの軍服ははだけ、体を動かせばもう少しで腹まで見えてしまいそうだった。おまけに長旅のせいか、全身から汗と泥の混じり合った異臭が微かに漂う。これにたいし埃ひとつ着いてない特別仕立ての国民服を着込んだパベルは、思わず顔をしかめ何度目かの忠告を口にした。
「汚れが目立つな。先に湯浴みをしたほうがよかったのではないか?」
「待てません。一刻も早く食事を摂らねば」
聞き分けのない妹にパベルはため息を吐き、天井に視線をむけた。
「まったくお前ときたら。公務で訪れたこちらの立場もわきまえて欲しいものだ」
パベルの愚痴は泣き言に近くなったが、ルツィエには自分がここにいる理由について説明をしており、彼女はその立ち位置をある程度わかっているはずだった。
辺境州総督として、パベルはきょう政務のためビュクシの行政官公邸を訪れたのである。政務の内容とは鉄道敷設計画に関する打ち合わせ。それと同時に一ヶ月ほど前、世話をかけた礼も兼ねていた。
パベルの行った礼とは、王族が臣下に示すには異例なほど手厚いものだった。具体的に言うと彼は多額の金銭と直々にしたためた感謝状を手渡していた。しかしその謝礼の目的を、パベルは総督府の側近にすら教えてない。当然、ルツィエにたいしてもこれは伏せてある。
というのも彼は、ルアーガ遭遇戦が起こる少しまえ、移送中の荷物を〈死の森〉に墜落させ、随行者を全滅させるという大失態をおかしていた。その事後処理にあたり彼は、可能な限り死亡した人員を搬出し、形だけでも葬儀を行うことで失態の尻拭いとした。
このとき、最初から最後まで奮闘してくれたのがビュクシ行政府の職員たちだ。偶発的な事故であれば、起きたことは仕方がない。責任を問われるとしたら、その後の扱いを間違えることである。しかし王統府の納得する形での問題解決は、当時パベル個人の力だけでは難しかった。王族ならだれしもが秘める傲慢さを棚に上げ、行政官に破格の謝礼を与えたのには、こうした体裁の悪い背景があったのだ。
したがってパベルにとって、王都へ帰還中のルツィエと鉢合わせたのは本来望ましいことではなかった。元々特別扱いされにくい政務の場とはいえ、臣下への訪問ごときで落ち着かない様子を見せてしまえば、彼女はきっと訝しさを覚え、腰の定まらない姿勢をパベルの政治的力量の乏しさに求めるだろう。
若干九歳にして魔導の道をきわめた恐るべき神童、それが王族のなかにおけるルツィエの評価だ。したがってどれほど年齢差があったとしても、パベルは彼女を普段から子供扱いせずに、ほとんど大人と同じ目線で接することにしていた。
しかしこの応接室におけるルツィエと言えば、淑女はおろか、ひとりの軍人としても品格の欠片もないような有様であった。何度注意しても死体のような格好で喘ぎ、兄の権威にひれ伏す様子もない。
無能では決してないが、抜群に有能とも言いがたいのがパベルという男であったから、こうなると彼は家長の代わりに威厳を振りかざす気になれない。天才魔導師であるルツィエにたいし、よくいえば尊敬心、悪くいえば劣等感がないとは言いがたかったからだ。
「やれやれ……」
もう何度めかのため息を困り顔で吐き、パベルは妹の躾を諦め、先ほどまで座っていた椅子に腰かけた。兄のやかましい説教から解放されたルツィエは、体をくの字に折りながら視線を軍服の襟元に向けた。
彼女はそこから、首からさげたペンダントをひっきりなしに弄びはじめした。無言ではあるが悪態でもついているのだろうか? 一瞬パベルにはそう思えたが、すぐに関心を彼女から引き剥がし、真面目くさった顔で床に目を落とす。
思案げな表情の彼が想起したのは、行政官から耳にしたルアーガとの遭遇戦であった。
その出来事はパベルにとって実に厄介だった。というのも、交戦に巻き込まれた収容所関係者に危うく甚大な被害が出るところだったからだ。幸い死者が出たのはべつな理由があったとも言われたが、無傷でなかったこと自体が明らかなマイナス要素である。
収容所の囚人を集め、〈積み荷〉の捜索部隊を編制させたのは他ならぬパベルであった。彼はただでさえ〈積み荷〉の墜落事件というミスをやらかしていたし、いま以上の出世を望む者として人事評価は綺麗にしておきたいと考えている。
したがってパベルは、敗北にも等しい鉄兜団の惨状を聞き及んでおきつつも、隊長職にありながら負い目のひとつも感じていない様子のルツィエに追及の矛先をむけなかった。
問題を掘り下げればやぶ蛇になるし、彼にも人並みの後ろめたさがある。それに妹が〈積み荷〉の墜落という醜態を知るリスクは何としても避けておきたいところだ。
つまりルアーガ遭遇戦に関する事後処理は外部に洩らしてはならない。それこそが彼の偽りなき本心であったし、行政官に贈った多額の金には隠蔽工作としての意味も含まれていた。
せっかく順調に処理できているのだから、このまま障害は避けて通りたい。おのれの失敗に頭を痛めたパベルは、意識を逸らすべく応接間の入口に視線をむけた。するとちょうどそのとき、赤銅色の髪をした男性がドアを開け、汗かく勢いで小走りで入室してきた。(続く
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